2008-10-05 13:43:57
水苔の日がまたやって来たので撮影。三週間おきに撮影して、その育ち具合を確認しようというわけである。もうプランターから溢れそうだ。この頃、最低気温が20度前後、最高気温が25度前後となって、水苔にも心地よい気温になった……のかどうかはよく知らない。少なくともハエトリソウにはちょうどよくなったと思う。酷暑の頃はいかにもつらそうである。
食虫植物といえば、これが巨大化して人を襲ったりしないかと想像を膨らませたことが誰でも、少年少女だった頃に一度はあるだろう。一度もなかったとしたら、あなたは生まれながらにして老人だったに違いない。人を襲う植物と云って真っ先に頭に思い浮かぶのが、普通「トリフィド」ではないだろうか。少なくとも私はそうだ。The Day of the Trifidsである。東京創元社版では『トリフィド時代』、早川書房版では『トリフィドの日』という邦題になっている。緑色の流星群の光を見た人間は視力を失ってしまって、油を取るために栽培していたトリフィド(名前は三本足に由来している)が凶暴化して盲目の人々を襲うようになるのだ。これは昔『人類SOS』という名前の映画になって、そこでは結末は海水をかけたらたちまちトリフィドは死んでしまって、ああ助かったという陳腐な結末になっているのだが、原作では生き残った人類が手探りで(いや、盲目にならなかった生き残りなので、文字通りの手探りではない)文明を再建していこうとするところで終わっている。傑作も、実に陳腐な映画に仕立て上げられるという例である。この本が今は新刊書で入手できないというのは信じがたい。
1981年に映像化されたTVシリーズのDVDは入手可能のようだ。面白かどうかは知らないけど。
何だかよく解らなくなって来ましたが、トリフィドを思い出しながら、元気な水苔と食虫植物を眺める秋の日曜日です。皆さんの食虫植物は元気でしょうか。