2008-11-08 23:19:01
考えをまとめるときに、思いついたことをカードに書いて並べるとか、絵に描いて繋いでみるとかいうのが苦手である。私も高校生の頃は、川喜田二郎『発想法』(中公新書)なんて本を買って、京大カードを買わなくては! などと思ったこともあったのだ。もっと訳が解らないのが、マインドマップである。
異次元の色彩を見てしまった人の絵としか思えないようなものを描いて、思考が整理できるとか、自由な発想ができるとかいうけれども、私には混沌にしか見えない。ブレーン・ストーミングに使えるとか。どうしてなんだ。
何人かでグループになって意見を出し合ってそれをカードか何かに書いて並べ替えて……ってことをやって何か有益なことが得られたことは一度もない。混沌に始まり混沌に終わるか、堂々巡りげ延々と続くか、大抵ろくなことにはならない。有能な人たちが集まると何かいいことが起こるのかも知れないが、無能な者が集まっても無駄に時間を費やすだけである。私はそもそも人と共同作業ができないという問題があるのだが。
といった具合に、悪い印象ばかり書いてきたが、オンライン・マインドマップ・アプリケーションを知って、衝動的に登録してしまった。ああ、恥ずかしい。MindMeisterとMindomoである。どちらもAPIを使って別のサイトに埋め込んだりできるらしい。ログインしてみたけど、何だかさっぱりわからなかった。こういうのを有効に使える人もいるのだろうか。
私が何かを思いつくのは、夜道を歩いているときが一番多い。家を出て歩きながら考え込んでいると、いつの間にか駅に着いていて、その間の記憶が全然ないことがあるのだが、どうやって道を歩いているのだろう。信号は守っているのだろうか。
今ふと思いついたのだが、何かの申請書の図に使うと相手を惑わすことができるんじゃないだろうか。いろいろなことを考えていて、それが自由に伸びていきそうな気配がするかも知れない。文字列を丸や四角で囲んで線で繋ぐ絵にはちょっと飽きてきたところに、木の幹と枝のように伸びていく胡散臭い絵が新鮮に見えるかも知れないではないか。今度、試してみよう。