2008-11-16 20:33:10
とうもろこし粉を加えたらパンがもちもちになったという記事を読んだので、試してみた。薄力粉90グラム、コーンミール90グラム、砂糖小さじ1、塩小さじ1/2、ドライイースト適量、牛乳100ml、バター5グラム。いつもと同じ手順で捏ねるが、コーンの欠片が手に当たる。もっと細かい粉を買えばいいのだろうが、私が利用する店にはこれより細かいのがなかったのだ。アルカリ処理したものなら、もっとよかったのかも。
作り始めてしまったものは仕方がないので最後まで作業を進める。捏ねているときは意外に粘り気が出てきたので、期待したのだが、焼き上がってみれば、ぼそぼそだった。いくら何でもトウモロコシの粉の割合が多すぎたのだろう。
パンとしては失敗だが、こういう食べ物だと思えばそんなに不味くはない。香ばしいとうもろこしの香りが口の中に広がる、突然変異したコーンブレッドだと思えばいい。間違えて買った薄力粉はほとんどなくなったので、薄力粉パンに挑戦するのはこれで終わりとしよう。
この後、強力粉を使って基本に戻り普通のパンを焼いたのだが、これが美味い! やはり薄力粉はどう頑張ってもパン作りにおいては強力粉には敵わないのだ。勝負になりませんね。ホームベーカリーにて薄力粉100%で旨いパンを焼く10の条件(レシピ付き)の人も、「所詮「薄力粉」だということを忘れるな」と書いている。変わったものを作って試す喜びは味わえるけれども、美味いパンは味わえない可能性が高い。それでも、私は後悔していない。パンを作るという手段を前よりも広く手にすることができたのだから。これを活用せざるを得ないような未来は来て欲しくないが。