2008-11-23 15:18:45
エル・オンラインなんて私が観るようなサイトではないのだけれど、「スタイリストのネタ帖 OGATA(オガタ)のびっくり家具」という記事に眼を惹かれた。自由が丘にある店で見つけたというテーブルを紹介していて、見ると、本の上に板を乗せただけのようだ。写真の右側は五冊ほどの本を横に積み重ね、最初は気づかなかったが、左側の脚は厚い本を縦に置いている。何と云うことだ。こんな乱暴に本を扱っていいのか。ELLE JAPONなんていうファッション雑誌を出している奴らはこんな乱暴な本の扱いをするのかと呪いの言葉をELLE JAPONに発しようとしたところで、この家具は別にELLE JAPONが作った訳ではないことに気がついて、やめた。危うく無実の者に呪いを放ってしまうところだった。申し訳ない。
よくよく記事を読んでみれば、これは本物の本ではなくて、木で作ったものらしい。右側の横向きの本は抽斗になっている。これを重ねて本棚として使っても素敵ではないかと書いてあるが、それはちょっと不安定ではないだろうか。地震が来たら倒れてしまいそうだ。ちゃんと固定すればいいんだけどね。
先日は辞書の形をしたハードディスクが発売されてニュースになっていたが、人は本に似せた何かを作るのが好きなのかも知れない。少なくとも私は好きだ。昔から、書棚が秘密の扉になっているというのはよくある話で、私も書棚の形をした秘密の扉が欲しいと昔から思っているが、いまだに手に入れていない。扉を潰して本棚にしてしまったのは一つあるが。ちょっと見ると書棚の形をした秘密の扉のように見えなくもないが、書棚の形をした秘密の扉の形をしたただの書棚なのだ。数年前に強い地震のあったときに、この書棚は窪みから飛び出さずに耐えたのに、一週間後の余震で倒れて砕け散ったことがある。その後、組み立て直して窪みにまた嵌め込んだ。