2008-12-30 07:40:00
バナナのパンを今日も焼く。薄力粉パンである。分量はもう何度も書いたとおりなので、今回は書かない。もうバナナ風味薄力粉パンは完成したと思い込んで、自信を持って作ったところ、全然膨らまずに成長不良の仙人掌みたいなパンになってしまった。なぜだ。なぜなんだ。
作り始めるときに、心の中で薄力粉パンの神に向かって「私はもう薄力粉バナナパンには自信があります。見ていてください」と叫んでみたのがいけなかったのだろうか。私が間違っていました、バナナ風味薄力粉パンの世界は広大で奥深く到底私のような愚か者が簡単に理解できるようなものではありませんでした、お許しください。そう薄力粉パンの神に訴えてみたけれどももう遅かった。成長不良で焼き上がったパンはもう膨らむことはない。
心を打ち砕かれて涙を流しながら普通のパンを焼く。ちゃんと健やかに膨らんで美味しいパンが焼き上がった。あれは何だったのか。ドライイーストの不良ではないようだ。
左のパンに比べて全然膨らんでいないようすが一目瞭然だと思う。バナナとパンの関係を調べていて知ったのだが、バナナの重量の75%が水分らしい。ずいぶん多いような感じがするが、果物の中では格段に低い。
前回と違うところは、バナナが新しいことである。私は固いバナナが好きなので、皮に緑が残っているようなものが好みである。そんなバナナを買ってきて、数本食べて、黒くなってきてしまったものでパンを焼いていた。今回はまだ緑の残るバナナであった(写真はパンを作った日の翌日撮ったものなので、当日はもっと緑だった)。それがいけなかったのか。何か発酵を阻害するような物質が入っているのか。それが熟成と共に何か別の物質に変化していくということだろうか。一本残っているバナナを皮が黒く変色するまで置いておいて、またパンを焼いてみよう。
私は諦めない。薄力粉パンの神に向かって自信を持って報告できるようなパンが焼けるようになる日まで。しかし、そんな神がいるのかね。