2009-01-10 22:08:58
空を飛ぶ夢をこの頃見ないと嘆きながらイギリスの科学雑誌Natureの目次を眺めていたら、空中浮遊の話題が載っていた[Nature 457, 170-173 (8 January 2009) | doi:10.1038/nature07610 J. N. Munday, Federico Capasso & V. Adrian Parsegian: Measured long-range repulsive Casimir–Lifshitz forces]。Casimir_Lifshitz斥力による量子浮揚だという。さっぱり解らない。量子は苦手なのだ。表紙絵の左側は金の微小球とシリカ基板の間の斥力を示しているらしい。そしてシリカを金に換えると、右のように力は引力に変わるのだそうだ。もちろん、よく解らない。少なくともそれが分子レベルの距離の問題であって、人間が空中を飛ぶのに利用したりはできないということは解る。でも、微笑装置の作成には利用できるらしい。摩擦のない動きを作り出したりすると、何かと便利なことになるんだとか。
人が空を飛ぶ姿というと、私は古い人間なので、この古いSF雑誌の表紙が頭に浮かぶのだが、賢明なる読者諸兄の場合はどうだろうか。これはAmazing Storiesの1928年の一冊で、E・E・スミスの『宇宙のスカイラーク』という作品を描いているものだ。スカイラークとは雲雀の意味であって、日本のファミリー・レストランとは何の関係もないことは云うまでもない。尤も、「すかいらーく」だって、もともとひばりが丘団地に因んで名付けられた訳だから、もとは雲雀なんだけど、今はそんなことはどうでもいい。つまり、この絵のように空を飛びたいと子供の頃から思っていたわけだ。
子供の頃の未来像というと、空飛ぶ乗り物と掃除ロボットと決まっていた。みんなは違うのかも知れないが、私はそうだったのだから仕方がない。ようやく掃除ロボットは市販されるようになった。私はまだ買えないけど。そのうち空飛ぶ乗り物も一般人が買えるようになるだろう。運転免許とか交通規則がどうなるか解らないけれど、それ以前に私は高いところが苦手だからきっと乗れないだろう。今日は疲れているので、何となくうまく話をまとめられなかったので(いや、いつもかも知れないけど)、一年以上前に話題になった一人乗り空中浮遊器の動画でも載せておくことにしよう。