2009-01-18 19:48:33
鳥居みゆきのDVD『みみずひめ』の発売がいよいよ今週と迫ってきたのだが、どういうわけか、私のこのサイトに「みみずひめ」で検索してやってくる方が結構いらっしゃる。そんなに鳥居みゆき情報があるわけでもないのに、不思議である。
12月にこのDVDの完成披露試写会[マイコミジャーナル]に出席して、いつものようにインタビューに対して訳の解らないことを答えていて、まあそれはいつものことなのだが、インタビュアーに一人「頭大丈夫ですか?」とか、「疲れませんか、そのキャラ」とかインタビュアーとは思えないようなことを云っている奴がいた[DUNK]。私もその芸風に馴染んでいるから平気だが、初めてだったら何なんだこいつと思ったかも知れない。
こういうインタビューは私は嫌いで、「見所は?」「どんな気持ちで見てもらいたい?」「誰に一番見て欲しいか?」とか、訊いても仕方のないような決まり切った質問をして、それに対して決まり切ったどうしようもない答えをするという儀式化してしまったものを見せられるような気がしてならないからだ。そして判で押したように「最後に観ている方に一言」とかいって終わるのだ。そもそも見所というか、どこが一番いい場面かなんていうのは観た人が決めることであって、出演者が決めることではないと思うのだ。どんな気持ちで観て、どんな感想を抱こうが、観る人の勝手である。そんな質問には「(見所など)特にないです」とでも答えてやればいいのだと常々思っていたら、本当にそう答えて袋だたきに遭い、乾されてしまった女優がいたが、それは『みみずひめ』とは関係のない話である。
鳥居みゆきは決して「ここを観てくれ」とか云ったりしないし、自分の芸の説明をしたりしない。「見所は、イースター島でのモアイ像との格闘シーン」とか「嘘でいいなら、両親に」とか、あるいは小二のときに牛乳を飲み過ぎて/米を食べ過ぎて/味噌ラーメンに酢を入れすぎて、○○が食べられなくなった話をしたりするだけだ。時に、観ないでくれ買わないでくれとさえ云う。潔い。
そんなわけで『みみずひめ』が届くのが楽しみな今日この頃なのだ。