2009-01-31 22:22:39
ドイツのneuerdings.comで、Ich bin erleuchtet!という記事を見つけたときには、とうとう光る服ができたかと思った。でも、私が考えていた光る服ではなかった。
LumiGramというフランスの会社の製品で、光ファイバーで衣服やその他の装飾品を輝かせようというものである。だから、電池も必要なのだ。暗い人混みの中で離ればなれになってしまった自分の同伴者なんかを簡単に見つけられると云っているようだ。例えば、ダンスホールとか。私には関係のない世界である。
私の頭に浮かんだ光る服は、電池を必要としない光る服である。ただ、励起光は当てなければならないと思うが。そんな服が作れるのかというと、作れるのである。昨年11月28日にFujiSankei Business i.で紹介されていた、オワンクラゲの緑色蛍光タンパクを作るように遺伝子操作した蚕が作る絹である。これも暗闇で青色発光ダイオードの光でもあててやれば緑色に光る(のかも知れない)。しかし、これも私にはあまり縁がないような気がする。
私に関係がありそうなのは、光る魚とか、光る植物である。すでに観賞用として開発されているが、日本では売っていない。それが、間違いで売られてしまったことがあって、ニュースになっていた[47NEWS]。光る絹は蚕になることはないが、光る観賞魚や観葉植物は生きているのである。遺伝子組み換え生物を実験室の外に出していけないのだ。もちろん、許可を得れば別だが、観賞魚はまだ認可されない。組み換え生物の遺伝子が広がらないように子孫は残せないようになっているだろうが、それでも駄目なのだ。法律なのだ。生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書に基づく法律があるからだ。
この、生物の多様性を守るために組み換え遺伝子が自然界で広がらないようにするというのは、間違った考え方ではないと思うが、そのために遺伝子組み換え作物も収穫した種子を蒔いても次世代の作物は作れない仕組みになっている。環境中の生物の多様性を守るという考え方からは、まったく正しいやり方である。しかし、そのせいで、必ず種子供給会社から毎年種を購入しなければならないことになるわけだ。組み換え以前からそういう品種を売っていたのだろうけど。
全然話がまとまる方向へと進まず、かといって面白い結末も付けられそうもなく、どうしたものかと途方に暮れているところではあるが、そろそろ光るメダカを飼いたいものだと今日この頃なのだ。