2009-02-01 19:03:27
久し振りの水苔の写真。この写真では一見元気そうだけど、よく見ると白くなっている部分が多くて、死にかけているんじゃないかという気がしてくる。白い石の欠片みたいなゴミも見られる。これには理由があって、この二ヶ月ほど、建物の外壁工事が続いていたのだ。細かい外壁の破片や土埃がわさわさ降り注いできたのだ。水をやっては、破片を取り除く日々が続いた。そのうち、水をたっぷりやってから、ラップで表面を覆ってテープで留めるようにした。その上から大量の破片と土埃が降り注いだ。建物の周囲には足場が組まれ、網が被せられていたから、日差しは弱くなり、それとともに水苔の緑も薄くなっていった。とうとうベランダの防水処理の日が来てしまった。水苔のプランターは足場の上に移され、手の届かないところに行ってしまったのだ。それでも、精一杯腕を伸ばして水を注いでやったが、とても足りない。
もちろん工事の作業員の人の仕事は外壁工事であって、水苔の世話はその中に入っていない。だから、ゴミよけのラップがはがれたまま作業をして水苔が埃まみれになったことで、彼らを責めることはできない。
ようやく幕も剥がされ、近々足場も撤去されるだろう。これから春の光を浴びて元気を恢復してほしいものだ。もしも、緑が恢復せず、少しずつ枯草色の部分が広がって死んでいったら……。そう考えると生きる希望も消えていくような気がする。そうだ、水苔の緑が消えるとき、最後の緑が消えるとき、きっと私の命も……