2009-04-12 13:52:24
『西洋製本図鑑』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]にかがり台の作り方が書いてあって嬉しかったという話は日記に書いたりしていたのだけど、今日はどうしてもそのかがり台を作りたくなって、意を決して挑戦することにした。「かがり」は、漢字で書くと「縢り」だけど、あまり見慣れない字だし、画数が多くてモニタ上だと潰れて全然読めないかも知れないと思って仮名で書く。でも、意外に叢嬲蠟齎鬱鸚鵡魑魅魍魎というような画数の多い字も読めるものだから、画数の問題は気にしなくてもいいのかも知れない。
まずは材料を揃えなければならない。そこで池袋の東急ハンズに行った。渋谷の東急ハンズと比べて池袋店をばかにする人がよくいるけれども、渋谷は通勤経路じゃないから、ちょっと面倒くさいのだ。とにかく、池袋の東京ハンズに行って、板(30 x 50 cm)、角棒(3 x 3 cm)、棒ねじ(M8/28 cmくらい)2本、ゆるみ止めナット(M8/4個入り)、ちょうナット(M8/2個入り)、ワッシャ(M8/10個入り)で1908円(税込み)だった。
妙に暗い写真になってしまった
いざ作ろうとして、棒が足りないことに気づき、家に転がっていた棒を使った。が、この木の棒がもうぼろぼろで、木ねじを使おうとしたら、砕けてしまったのである。仕方がないので細めの釘を使った。台の下の2本である。板と棒に穴を開けたら、あとは棒螺旋を穴に差し込んでナットで締めるだけなのだが、穴を板と垂直に開けるのがむずかしい。家にあったのが、何かの景品でもらったんじゃないかというような携帯用工具の一つみたいな実に使いにくい穴あけ工具しかなかったのである。今度は、電動でなくてもいいから、もう少し使いやすい工具を買っておこう。もう一つ誤算だったのが、「ゆるみ止めナット」である。これは緩まないような仕組みになっているのだけど、その仕組みのせいで指で回していけないのだ。工具を使わなくてはならない。不便である。大変な思いをして組み立てたのが、下の写真。
明らかに歪んでいる!
歪んでいる。明らかに歪んでいる。穴をまっすぐ開けられなかったからである。棒ねじも短い。何しろ初めてなので、何をどう作ればいいのかよく判らないままに、材料を買ったのだった。横棒の高さを調節する必要はあまりないのではなかろうか。結局、少し浮いた板に細い隙間があって、そこから紐を通して、その端を止める横棒があればいいということなんだろう。これでも使えないことはないだろうが、次に作るときには歪んでいないかがり台を作ろう。私はまだ諦めていない。本当に使いやすいかがり台をいつかきっと作る。
そんなに大袈裟な決意をする必要もないんだけど。そもそもこんな台を作って、私は本を作るのだろうか。