2009-05-13 09:12:53
オンライン書店【ビーケーワン】は11日、関連性のある作家がマップで一覧できる新機能 「作家マップ」というものを公表した。「『作家マップ』とは、「利用者の方がアクセスしたいくつかの書籍の著者同士をつなげて、地図のように一覧表示する機能です。多くのユーザーに共通してアクセスされている作家ほど近い関係としてマップに登場してきます。」というものだという。つまりその書籍の内容を検討して関連性のあるものを選んでいるのではなく、ある書籍に関心を持つ利用者が他にどんな本に関心を抱いたかで関連づけていこうとするものである。
利用例っていうことで、上記リンク先には村上春樹とか、宮部みゆきといった有名人気作家の検索結果ページが示されている。ちなみに無名な私の名前を入れてみるとこんな結果になる。
自分の名前でもこんな結果が表示されると喜んでいる場合ではない。私はそんなことを書きたかったのではないのだ。私だって似たようなことができるものを作ったのだ。しかも、ずっと前に。bk1ではなくて、Amazonのデータを利用していて「Amazon似たもの検索(日本版/US版)」というものだ。例えばロード・ダンセイニの『ペガーナの神々』をAmazon.comで検索する(もちろん英語)としたのようになる。 結びつきの相手が多い順に本が並んで、下に関連を図示するものが表示されるようになっている。確かにISBNしか図の中に示されていないから判りづらい。しかも、日本版の方はどういうわけか図の位置がずれてしまっている。前はうまく収まっていたのに。これを作ったときには結構嬉しかったものだが、誰にも注目されることもなく、そのうえ自分でもほとんど使っていなかった。だから、図がずれてしまうのにも気づいていなかった。小説の場合、作家でこういう図を作るのは意味があるだろう。読者層が重なる作家の本を探すのは読書の指針として有効だというのはよく判る。だが、小説ではなくて、研究・解説関係の本の場合は、作家よりも書籍単位で繋いでいった方がいい場合も多いと思う。つまり何を云いたいのかというと、自分の作ったものの利点を訴えたいのだ。そんなわけで、これを機会にしばらく忘れていた「Amazon似たもの検索」の機能をもう一度見直して(図がずれるところも直して)みようと思っている今日この頃である。