2009-05-19 22:03:18
玄関の扉を開くと目に飛び込む……本棚のついているマンションとはなどという記事を見かけたので興味を持ってちょっと見てみた[ウィルローズ月島 「本棚のついているマンション」]。扉を開くとそこに見えるのは本棚なんだそうだ。本棚でいっぱいの住まいには憧れるものがあるが、本をいっぱい買うと必然的に本棚でいっぱいの住まいになるのでそんなに憧れる必要もないということにこの頃気がついた。
とはいうものの、自分で買ってきた安もの書棚を壁面に配置してみると、ちょっと寂しい気分になることもある。もっと立派なしっかりした書棚に本を並べられたら気分がいいだろうなと思うわけだ。どうせ本がぎっしり詰まったら本棚なんてあまり見えないのだけど。などと思いながら、この「本棚のついているマンション」のサイトを見てみると、立派な書棚を見ることができて、自分好みの形に註文できるらしい。立派なんだけど、ここまで立派にしなくてもいいような気がする。いや、立派にするならもっと書棚をいっぱい入れて欲しいものだ。四方の壁だけでなく、図書館のように部屋の中に書棚を並べたいところだ。安易に並べると、地震のときなどにドミノ倒しのように書棚が倒れて危険なので、そこは作り付けということで、しっかり床から天井まで固定しておきたい。どこに何があるのか簡単に検索できるようなデータベースも備えておきたい。それよりも、微小な電子タグを埋め込んで、位置も一発で特定できるようにするといい。持っていることは判っていても、どこにあるのか判らずに困ることが多いのだ。普通、そういうものだろう。でもまあ、そういうことは自分で註文すればいいのだけど。最初から書庫仕様にしたら売りづらいだろう。そういうのが欲しい人と、そういうのを買える人とがうまく一致しないと商売にならない。本が好きな人は本を買うのに金を使ってしまって、あまり住宅資金にまで予算が回らないことが多いものだ。調べたわけではないけれど、多分そんな気がする。
ちょっと値段をみたところ、私には高すぎる。でも、こんなに立派な書棚のある立派な部屋に払う金があったら本を買いたいなんて思っていると、いつまでたっても無理矢理詰め込んだ貧弱な書棚の間を本を探しながら這い回り続けることになるのだろう。