2009-05-31 19:37:58
咳が止まらない。これには困った。昔から咳には弱かったのだが、ここ8年くらいは何ともなかったからもう治ったのだと思っていた。引っ越して二ヶ月で風邪をきっかけに復活したようだ。
咳は不意に襲ってくる。喉がひりひりがさがさむずむずして、もう何が何でも咳をしなければならないというような勢いで、肺が飛び出してくるんじゃないかというような咳を連続的にすることになる。体を折り曲げ、涙を流しながら。涙は鼻に流れるので、鼻もぐずぐずになる。みっともない。あまり咳の勢いが強いとなぜか肺の中身ではなく胃の中身が飛び出してくる。げほげほやっているうちに、ごぼごぼ、おえっとなるのだ。なぜなんだ。
家で一人でいるときなら我慢すればいいのだが、電車の中でこいつに襲われると大変だ。とくに今のご時世、咳でもしようものならインフルエンザが頭に浮かぶようで、皆「豚か? こいつは豚か!」という恐怖の眼差しで見つめるのである(ちなみに私は豚という言葉から連想されるようには太っていない)。そのうえ、吐きそうな声を出したら、もう袋だたきにされて血みどろの塊になって車外に放り出されるんじゃないかという恐怖を私の方が抱いてしまう。怖くて咳なんかできやしない。実際、ちょっと咳をしただけで、神経質そうな若い男が昨日の朝は席を立って離れていった。
あまり酷い発作に襲われたら電車を降りて落ち着くまで待たなくてはならない。昨日の朝は丸ノ内線の後楽園駅で降りてしばらくベンチに座ってげほげほやって涙を流していた。あと困るのは、食事に店に入れないことだ。それに咳は疲れる。
咳喘息っていうのがあるらしい。症状としてはぴったり合う。
咳があまりにも酷いので、外に出てみようと思い、朝顔を植え替えたり、庭の花の写真を撮ったりしてみた。もちろん、そんなことで咳は止まらない。ところで、この花は何という花なのだろう。どうでもいいけど。
そんなわけで、咳が止まらないようだと、こんなものを書く余裕もなくなって来そうな予感がする今日この頃である。