2009-08-27 08:28:06
いま頭の中は本をどう置くかということでいっぱいである。何か参考になる本はないかと、こうやって住まいを探すようになる日に備えて本を買ってきた(だから本が増えるのである)。『週末書斎術』というのもそんな本の一冊である。最初は、本が多い部屋の例が5〜6件しかないじゃないかとがっかりしていたのだが、よく見ると他の本よりも本を活用しつつ大量の本を効率よく収めるということを考えている例が載っているような気がしてきた。ここでも、そんなに日当たりのよい部屋の壁全面に書棚を作ったら本が焼けないかなと思う例もある。
この本で羨ましいと思ったのは、あの業務用の可動式書架。単位部屋面積当たりの収容書籍数をぐっと上げることができそうだ。問題は書架自体が高価であることと、重くて設置工事が大変なこと。この本の例も一軒家の持ち家で、マンションでこれをやったという例は思い出せない。実は今回不動産屋に訊いてみたのだが、家具を置くというようなものでなく、改装工事になるから、工事計画を提出して理事長の承認を得たりする手続きが必要になり、簡単に承認されることもあればそうでないこともあって、それはまったく予測できないから、そういうものを入れることを前提に物件を探すのはお勧めできないというようなことを云われた。まあ、確かにその通りである。こっそり入れるという手もありますがねと云っていたけれども、あれをこっそりは無理だと思う。
本を置くために部屋の面積を少しでも広くと思っていたのだが、ただ広くても置きにくい間取りもあることが、いくつか部屋を見ているうちに判ってきた。「とにかく部屋を見て回った方がいいですよ。そうすると何が必要で何が足りないか見えてきますから」と不動産屋に云われて最初は意味が判らなかったのだが、ようやく、そういうことかと納得した。プロの云うことには耳を傾けるべきである(無条件に信用しろと云っているわけではない)。南向きで片側全面が窓で、まあ確かに採光効率はいいのだが、窓のない壁が少なくて、ただ本の日焼けのための部屋みたいになっていると、そんな部屋は評価できないことになる。円に近いほど単位面積当たりの周囲の長さは短くなるから、どちらかというと不規則で細長い部屋の方がいいのかも知れない。
廊下が広いと書棚を置ける。部屋が離れていて、長い長い廊下で繋がっているといいのだが、そんなマンションはないだろう。食卓のある部屋から書庫まで500メートルの廊下で繋がっていたら嬉しい。あるいは、複雑に入り組んだ迷路のような廊下があって、それが壁面に書棚を配置できるくらいの幅があれば。こんな廊下のあるところはないかな。
これはもはや廊下ではなく迷路というのだけど。