2009-09-27 01:29:03
『建築家は住宅で何を考えているのか』(PHP新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books] で「本棚の家」として紹介されていた住まいがある。みかんぐみのサイトにも載っている。本棚が多い家はそんなに珍しくない。この家の特徴は、変形H鋼を使った書棚が建物全体の構造体として先に配置され、そこから建物全体を構築しているのである。
だから、本を入れすぎて本棚が倒れるとか、床が抜けるとかいう心配はないのだ。本棚が倒れるときは、建物が倒れるときである。まさに本棚を中心にした住まいである。しかし、だからといって収納能力が高いというわけでもなく、いろいろとものを置いて生活するようになったら、気づかなくなってしまうものかも知れない。それでも、建物の中心に本棚があるという事実は消えないわけだから、そういう家に暮らすのはやはり何か 本棚の魂を感じることができるのかも知れないと思うのだ。