2009-11-15 17:15:39
新しい住まいについて考えていると、気がつくと書棚を検索していたりする。というのはいつものことなのだが、ふと目にとまったのが、こんな壁面書棚ユニットである。
扉が鏡である(白色も選べるけど)。これを壁一面に設置したら本をたくさん収納できるし、扉があるから本に直射日光が当たらず日焼けを心配することなくカーテンを開けて明るい光を部屋に入れられる。もちろん、本以外のもの収納してもいい。それに部屋が広く見える。自分が映って見えるのは不愉快だが、部屋が広く見えるのは嬉しい。
部屋が広く見える……もっと広く見えないか……そうだ! 壁一面に設置するのではなく、二面にしたらどうだろうという考えが頭に浮かんだ。合わせ鏡の部屋である。あまり狭い部屋だとただ鏡の間に立っているとしか思えないだろうが、広い部屋の対面に鏡を置けば、宮殿のように広い部屋に住んでいるような錯覚を味わえるのではないだろうか。私はちょっと視力が落ちているから、細かいところが見えなくてなおさらそんな感じになれるのではないだろうか。尤も、真夜中に寝ぼけて壁に突っこんでいったりしないように気を付けなくてはならないが。
前に書いた隠し扉と併用したらもうどういう部屋の造りになっているか判りづらい住まいになって楽しそうではないか。
ところで、合わせ鏡を夜中に見ると自分の死に顔がその中に見えるとか、悪魔を捕まえることができるとか、いろいろな話が流布しているようだ。私はそういう超自然的な現象が起こるとはまったく思っていないので平気だが、訪問者は狼狽えるかも。友達は少ないので訪問者は少ないだろう。特に真夜中は。しかし、真夜中に泥棒が入って発狂したりしたらちょっと嫌だ。朝起きて、狂った泥棒の後始末をするのは面倒くさい。
江戸川乱歩に「鏡地獄」という作品があって、球体の鏡の中に入った男が発狂してしまう話である。でも、それくらいで人は気は狂わないと思う。
隠し扉は予算的に厳しいかも知れないが、これくらいの書棚なら買えなくはない。どうせ書棚は買わなくてはならないのだし。