2009-12-03 14:15:42
驚いたことに不意にGoogleから日本語入力システムが発表された。確かにGoogleは膨大な日本語の用例を持っているわけだから、うまいこと解析すれば仮名漢字変換に利用できることは容易に想像できる。早速、Google日本語入力betaをインストールしてみた(Mac版)。「ダウンロード」ボタンを押してから、ごく普通のアプリケーションと同様の方法でインストール。再起動せずに使えるようになった。キーボードはGoogle型の他に、ATOK風、ことえり風、MS-IME風などが選べるほか、カスタム設定もできる。単語登録、他のアプリケーションからの辞書の取り込みなど、一般的な日本語仮名漢字変換で必要な機能は一通り備わっている。
Webの用例から辞書ができているので、たとえば「歴史的假名遣ひ」などという語が一発で変換できる。しかし、一方、ハ行四段活用の設定などはないので、「いふ」で「云ふ」を出すようなことはできない。ハ行四段活用の単語登録ができたら私はこれを使ってもいいとすら思ったのだが、残念ながら乗り換えはできない。
しかし、一般的な現代仮名遣いの日本語を入力する人にとっては全く不自由しない機能を備えていると思う。それがまた無料なのだから、ATOKは大打撃ではないだろうか(私が心配することでもないのだけど)。私は日記は歴史的仮名遣いで書きたいという偏屈な人間なので「かわせみ」あるいは「ATOK」を使い続けるだろうが。