2009-12-07 22:43:43
テレビは嫌いなので何年か前に調子が悪くなったのを機会に捨ててしまった。新しいのは買わなかった。なければないで平穏に過ごせるものである。あるとついくだらない番組を観てしまって、時間を無駄にしたと後悔するのだ。番組もくだらなくて騒がしいが、宣伝がまたくだらなくて騒がしい。いくら有名俳優を起用したからといって、そんなテレビCMを観て商品を註文する奴なんているのだろうか。いるとしたらよほどの莫迦だろうと思う。
今度の住まいでもテレビを置くつもりはない。が、家具が何もない部屋で一人うずくまっているのは寂しいものである。こんなとき人はテレビをつけるのだろうか。それでも、そんなものは要らない。しかし、それが冬ともなると、心の奥底まで寒さが染み込んでくるような気がしてくるのである。何か生きているのがつらくなってきて、何もかも嫌になって、このまま消えてしまいたいと思い、ふと気付くと鏡の向こう側の氷の世界に落ちてしまっていたりするのではないかと思えてくる。そうならないためにはどうしたらいいだろう。私は30分ほど真剣に悩み、有効な解決策を見出した。暖房機器を買おう。いや、こんなに勿体ぶって異世界の話まで持ち出さなくても、ガスファンヒーターを買ったと云えばいいのだけど。
真剣に機種の比較をすることもなく、35号ガスファンヒーター「Yo Ha Ku」 RN-B935FHに決めた。何だこの「Yo Ha Ku」というのは。本のページに余白があることは知っていたが、ガスファンヒーターに余白があるとは知らなかった。説明を読んだらガスファンヒーターの余白ではなく、部屋の余白だそうだ。このガスファンヒーターは部屋の余白となるそうだ。もし生まれ変われるのなら私は余白になりたいとかガスファンヒーターが云ったのだろう。【外形寸法】幅600×奥行170(228)×高さ463mm【本体重量】9.5kg【暖房能力】4.07〜0.76kw【暖房のめやす】木造11畳まで/コンクリート15畳まで、といった具合である。定価は58,590円である。セレクトインいとう電気というところで、送料・ガスコード一本を含めて25850円(税込み)で註文。支払いは銀行振込で、配達指定を土曜の午後にした。そんなことまで報告しなくていいとは思うが。
註文してから気付いたのだが、もっと安いところがいくつもあった。家電の安値屋本舗とか。ちなみにAmazon.co.jpでは、26800円。結構安いけれど、ガスコードはない。
東京ガスと云えば、TVCM「お父さんのチャーハン」は感動的である。
どれくらい感動的かというのはうまく説明できないが、これを観終えた瞬間、高校生の娘のいる私は号泣しながらオンラインショップの註文ボタンを連打していたくらいだといえば判りやすいだろうか。