2009-12-18 21:43:07
本を電子化しておくと便利なことがある。場所をとらないし、検索ができる。紙の本では全文検索は丸暗記していないかぎりできない。翻訳なんかをするときはこれが実に便利である。私は記憶力が弱いので本を見た後にモニタ上の辞書の画面に目を移すともう言葉を忘れてしまったりする。目の前に辞書、原文、訳文とウィンドウが並んでいれば何かと便利である。最初から電子版を入手できるものはそれを使えばいいのだが、なかったら自分で作ることになる。そのために私はダンセイニの貴重な本を一冊ばらばらに切り離したことがあるのだ。できればあんなことはしたくない。本を開いてスキャナー面に押し付けて読み取り、ページをめくってはそれを繰り返せば本をばらばらにする必要がないのは当然のことである。しかし、それでは時間がかかる。ぴったり押し付けて綺麗なスキャンを実行するのは意外に難しいのだ。それを繰り返していると時間はかかるし、腕は疲れるし、本は傷む。何かいい方法はないものか。
そこで見つけたのがこれ。
DIY Book Scanners Turn Your Books Into Bytes
DIY Book Scanner Introduction and Motivation from Daniel Reetz on Vimeo.
ページ送りは手動だが、本の「のど」のところをスキャナにぐいぐい押し付けずに、一度に見開き二ページのスキャンができるのだ。すばらしい。しかし市販されているわけではなくて、この人が作ったのだ。自分で作るとおよそ300ドルだという。
世の中にはブックスキャナを自作する人たちがいて、その成果がDIY Book Scanningで報告されている。しかし、私には作れそうにない。