2009-12-31 23:09:46
今年も今日で終わり。大晦日の晩を皆さん如何お過ごしでしょうか。今年一年を振り返りながら、年越し蕎麦を食べつつ、新しい年への決意を新たにしてみたり。私はそんなことは一切関係なく、ひたすら箱に本を詰めたわけです。明日になっても今日と何も変わりませんよ。同じように陽が昇って、そして日が沈むだけ。箱詰めされた本は増えるでしょうが。
今日は100箱目まで。3月の引越しのときと同じくらいまで到達したはずだが、今目の前にしている箱の方が断然少なく見えるのはなぜだろうか。
三日で100箱詰められたということは、あと三日で200箱の箱詰めが完了するのだろうか。空っぽになった書棚も増えてきたから、もしかしたら本当に終わりがあるのかもしれないという気がしてきた。
部屋の隅の床の近くにあった本に黴が生えている。九が月前に置いた書棚の下の床にもう黴が生えていた。この部屋は冷たく湿気を帯びてしまうのである。人が生活していない部屋はなかなか管理が難しい。日が差さない暗い部屋だと黴が生えるし、日光の当たる明るい部屋だと本が日焼けしてしまう。いずれにせよ、引越し後はこんなことにならないように気をつけたい。
一人で黙々と本を箱に詰めていると頭の中が空っぽになってくる。忙しけれども退屈である。本の間から挟まれて身動きが取れなくなったまま干からびた人間が出てきたりすることもなく、もくもくと作業を続けなくてはならない。こんなときには音楽でも聴けばいいのだろうか。iPod Touchを持っているのだから、これで音楽を聴けばいいのだ。でも、周囲の音が聞こえないと不安だから、ちょっと今の私には難しい。やはり一人黙々と静かな部屋で、黴が生えた本に対して二度とこんな目には遭わせないと謝りながら本を箱に詰め続けるのである。