2010-01-24 23:47:10
知らない店に行くのが実は怖い。だからといって家具を買わないけにはいかない。でも、怖いので、本を買ったり雑誌を読んだりネットで検索したりして念入りな準備の後に向かうことにした。目的地はIKEA港北である。
バスが嫌いなので、電車で行ける船橋にしようかと思ったのだが、後で宅配を頼むときに船橋だと配送料が高くなってしまうことに気付き、港北に変更。田園調布駅から無料のシャトルバスが出ているからそれに乗ればいい。朝7時半に出発し、九時半のバスに乗った。遠くてすでにこの時点で疲れている。バスは半分くらいの席が埋まっている。並んでバスを待っているときに、近くの人が「今日は少ないね」と云っていたから、もっと多いことの方が普通なのだろう。バスに一人で乗り込んだのは私一人だった。寂しい気分でIKEA港北に25分くらいで到着。
今回の大きな目的は書棚である。幅80cm、奥行き28cm、高さ202cmのBILLYという名前の書棚である。白が欲しかったのだが、いくらオンライン検索をしても出てこないので、幅40cmのにしようかと思っていた。白の80cm幅のものは棚板が弱くて、本を乗せてしばらくすると棚板がたわんでしまうという報告をいくつか見つけたということもあり、40cmの方が安全かと思ったのだった。が、今日行ってみたら白があるではないか。帰宅してから検索すると、先週はなかった色がいくつか増えていて、白もちゃんと載っている。先週行ったら買えなかったのかも知れない。いろいろ色があるなかで、白が一番安く3990円。これは安い。たくさん買って帰ろうと思ったら、一人3個までという注意書きが棚に張ってあった。本当なのか! とりあえず、台車に三つ乗せて、後で店員に確認してみようと考え、箱を一つ引っ張り出して台車に乗せようとしたら、それがなかなか大変だった。重いのだ。とにかく重い。こんなところ一人で来るのがほとんどいないのは、重いものを二人で運ぶためもあるのか。何とかこれを三つ乗せ、先に進む。続いて食卓用の椅子、書斎用の椅子Karsten、DVDタワーなどを台車に乗せる。そこで、もう重くて台車を押すのも難しくなっている。
写真を撮ってみたのだが、重労働で手が震えてぼやけた写真しか撮れなかった。全然重そうに見えないが、これが2メートルの長さで前に伸びているのである。あとで判るが、200kg以上あるのだ。この時点で、BILLYをもっと買いたいと店員と交渉する意欲を失なっている。もう一つ、テーブルを買おうと思って来たのだった。Stornäsといふ品物で、伸長リーフがついているので、長さが最大293cmになる。これは二階のショールームでは黄色の札が付いていて、自分で棚から引っ張り出して台車に乗せるのではないことが判る。途中で店員に訊ねて註文確認書というのを作ってもらうのだ。これを精算後に受取所で台車に乗せることになっているらしい。宅配の場合は精算時に申告して宅配への変更手続きをしなくてはならない。こういう説明は註文確認書をよく読めば書いてからか、店員は全然説明してくれない。どちらかというと素っ気ない感じである。私は妙に馴れ馴れしかったり莫迦丁寧だったりする店員の対応が苦手なのでこれはこれでいいのだが、ちょっと冷たいんじゃないかと思った。そんなわけで、私は宅配に変更することに気付かず、受取所に行くのも忘れ、すでに台車に乗っているものだけを宅配申し込みカウンターに持っていったのであった。書棚やら椅子やらで合計204.70kgとなり、送料が15900円だった。配達を来週の日曜日として手続きを済ませ、もう一回売り場に戻って書棚を追加購入する元気もなく帰宅したのである。私にとって二時間の買い物は大仕事なのだ。
帰宅して引越しの荷造りなどしていると、IKEA港北から電話がかかってきた。今日はテーブルを受け取らずに帰ってしまいましたねというわけである。ああ、購入の手順がよく判っていませんでしたというと、他の宅配の荷物と一緒に配達するように手配したこと、これを追加しても宅配料金に変更はないこと(テーブルが66.9kgで、合計271.6kgとなる)などを報告してくれた。なんて優しいんだ。さっきはちょっと冷たいんじゃないかなんて思って申し訳なかった。