2010-03-25 10:40:34
半年以上前に買っていたのに、放置していた玄箱pro。そろそろ何とかしなければという気になって、何とかすることにした。そもそも玄箱proが何かということは他所で調べてもらうことにして、結局のところ、今回も自分のための備忘録でしかないのだが、どうやって使い始めるかという手順を書いておくのである。
- ハードディスクを接続して、後ろのリセットボタンを長押しする。ピーとかいう音がする。
- Ethernet Hubに接続する。DHCPサーバがなければ、192.168.11.150がIPアドレスになる。私はそこにPowerBook G4をつないで(古い機種である)IPアドレスを192.168.11.2に設定した。Safariで192.168.11.150を開いてみると、「玄人志向」のロゴが表れ、ネットワーク内で接続できることが確認できる。
- MacOSXのターミナルで、telnet 192.168.11.150と打って、rootでログインする。パスワードは初期設定でkuroadmin。
- MacOSXのファインダでネットワーク->KUROBOXを選んで接続する。初期設定ならゲストで接続できる。これは、Kuroboxの/mnt/disk1にマウントされたハードディスクに相当する。
- 玄箱PROについてきたCD-ROMをPowerBook G4のドライブに入れて、development_kitの中にあるhddrootfs.tar.gzをkuroboxにたとえばdevelというフォルダを作りその中にコピーする。
- telnetで/mnt/disk1/develに入る。tar -zxvf ./hddrootfs.tar.gzとやって展開する。
- SSHサーバに必要なファイルをコピーする。
cp ./usr/local/sbin sshd /usr/local/sbin/ cp ./etc/ssh* /etc
- sshd_configを修正する。
PermitRootLogin yes PasswordAuthentication yes
- sshdと打ってsshdを起動する。エラーがでなければ、新しいターミナルから、ssh -l root 192.168.11.150とやってログインできる。
- 次に、玄箱PRO起動時にsshdも動き出さないと嫌なので、/etc/init.d/rcSをviで開いて、最終行にsshdと追加してみた。こんなのでいいのか。
- 玄箱PROを再起動。
- sshでログインしようとしても拒否される。telnetで入って、sshdを立ち上げようとすると、「PRNG is not seeded」と云われてしまう。さっきは動き出したのに。「lyra ブログ!:玄箱PRO sshを動かそう。」を参考に解決を図る。
# mknod -m 644 /dev/random c 1 8 # mknod -m 644 /dev/urandom c 1 9 # chown root:0 /dev/random /dev/urandom
とやってみるのだけど、一行目では「もう/dev/randomは存在する!」と口答えされる。二行目、三行目と進んでsshdとやると、今度はエラーも出ない。再起動して、sshでログインできることを確認する。
一般ユーザの追加は、adduserで簡単にできるのだけれども、そのままだと一般ユーザでログインしてもsuが受け付けられないのである。そこで、rootでログインしているときに、cd /bin chmod +s busybox
とする。chmodの前後でls -la busyboxとやって比較してみれば、-rwxr-xr-xが-rwsr-sr-xに変わっていることが確認できる。これで、一般ユーザでログインしてからsuで管理者権限を取得できるようになった。ここで、rootでsshにログインできるようにした設定は元に戻しておく。Telnetも止めてしまう。