2010-06-28 15:14:32
久しぶりにパンを焼いた。今の住まいに引っ越してきて初めてである。以前は安い電子レンジのオーヴン機能を使って焼いた。パンは上の方はよく焼けて下は柔らかくできあがった。ふわふわしたパンだった。それはそれで美味いのだが、私はもっとしっかりしたパンが欲しかったのである。噛むと歯を押し返すような力強いパンである。幼児のためのパンでは納得できないのだ。
さて、そんなことを云っていてもパン作りは始まらないので、材料を混ぜはじめよう。自分の日記を検索してみれば簡単だと思ったが、どういうわけか、普通のパンの分量が書いていない。薄力粉でバナナパンとか変なパンの作り方ばかり詳しく載っている。何を考えているんだ。いざというときに使えない日記である。そういうときは基本に戻って本を参考にしようと考えたものの、前に使っていた本が見つからない。引越し後の本の整理がまだ終わっていないのだ。ふと目に入ったのが、高橋雅子『少しのイーストでゆっくり発酵パン』(パルコエンタテインメント事業局/2007/1600円+税) [amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]である。前の職場を去るときに若い人たちが贈ってくれた本である。この本では、低温で一晩発酵させるというパンの紹介をしているのだが、気が短い人のための作り方も併記されているのが嬉しい。私は気が短いのだ。
強力粉250g、塩小さじ1弱(4/5くらい)、砂糖小さじ2、ドライイースト小さじ1、牛乳150mlを混ぜる。本に書いてあるのと若干違う。ドライイーストは箱に書いてある分量よりもかなり少ない。塩や砂糖は5 g以下の重量が測れる量りがなかったので、おおよその分量。水の代わりに牛乳を使用した。以前の経験で、牛乳の方が美味いということになっているのだ、我が家では。
牛乳は室温くらいには温めておいて、上記の材料を全部混ぜる。混ざったら、手で捏ねる。十分くらいか。丸めて室温で一次発酵。夏なので室温である。2時間くらい。6分割して丸めて二次発酵。粉を振って、切れ目を入れて、210度に予熱したオーヴンで15分焼いた。
出来上がった。
以前よりも全体がこんがり焼けている。切れ目の入れ方が少なく、もっと深く入れていいのだと判った。次回からもう少し深くしよう。少し冷えてから食べてみる。外はパリッとしていて、中は弾力のあるパンである。この弾力である、私が求めていたのは! ガスオーヴンの力は偉大だ。もちろん、電気オーヴンでもいいのだろうけど、安い電子レンジのオーヴンとは大違いだ。ガスオーヴンを入れてよかった。
写真は何だか本物よりも色が濃い。もう少し明るいパンなのだが。これはパンの問題ではなく写真撮影の腕の問題だ。その辺も少し腕をあげたいものだ。
これから毎週パンを焼こう。