2010-09-10 18:01:53
以前、vimを使っているときに、●のような記号の位置がずれて困ると書いたのだが、mltermというのを使うと大丈夫らしい。多言語ターミナルだという。これが、なんと驚くべきことに、縦書きにも対応しているとか。Linuxでも縦書き入力が可能になるのだろうかと喜んで、早速試してみた。
Ubuntuの場合、Synapticでもapt-get installでも、好きな方法でmltermをインストールすればよい。三項目のインストールが実行されると思う。
次は設定である。ホームディレクトリに、.mltermというディレクトリを作り、まずmainという設定ファイルを作る。
receive_string_via_ucs = true col_size_of_width_a = 2 use_cp932_ucs_for_xft=true not_use_unicode_font=true only_use_unicode_font=false iso88591_font_for_usascii=false compose_dec_special_font=false use_anti_alias = true fontsize = 16 line_space = 3
実はよく判っていない。フォントサイズは小さい字が好きな人は12とかにすればいい。行間隔はちょっと開けた方が読みやすい。
さて、これで日本語を入力したり、表示させたりできるようにはならないのだ。私が英語環境のUbuntu 10.04をインストールしたせいかもしれない。フォントの設定をしなければならないのだ。アンチエイリアス表示をさせているので、Osakaにしてみようと思った。
ISO8859_1=Courier 10 Pitch-iso10646-1; JISX0201_ROMAN=Osaka-iso10646-1; JISX0201_KATA=Osaka-iso10646-1; JISX0208_1983=Osaka-iso10646-1; JISX0208_1990=Osaka-iso10646-1; ISO10646_UCS2_1_BIWIDTH=Osaka-iso10646-1;
こんなふうに設定した。最初は12ポイントだった。
アンチエイリアスにならないじゃないか。フォント設定をIPA明朝にしてみた。
ISO8859_1=Courier 10 Pitch-iso10646-1; JISX0201_ROMAN=IPAPMincho-iso10646-1; JISX0201_KATA=IPAPMincho-iso10646-1; JISX0208_1983=IPAPMincho-iso10646-1; JISX0208_1990=IPAPMincho-iso10646-1; ISO10646_UCS2_1_BIWIDTH=IPAPMincho-iso10646-1;
こんなふうになった。よく見ると字体が違っている。
フォントはちゃんと反映されていたようだ。字が小さいからアンチエイリアスがかからないのか。16ポイントにしてみた。
IPA明朝だとアンチエイリアスはかからない。
次に、mlterm -G cjkとやって立ち上げてみると、vimで縦書き入力が可能になる。
しかし、vimだけが縦書きになるわけではなくて、ファイル一覧も何もかも縦書きになってしまうわけだ。移動の方向も、左がjで右がk、上がhで下がlと実に判りにくい。行の方向から考えれば当然なのだけど、体がそう反応しない。でも、これで一行20文字で入力できるようになれば、原稿用紙に文字を入れているような感じで文章が書けるかも。
でも、そんなに使わないような気がしてきた。このフォント設定に、今日何時間使ったことか。虚しい。といいながら、縦書き用フォントを探していたりするのである(句読点や括弧の方向がこれでは変なのだ)。諦めていないということだろう。