2010-10-23 10:09:45
インストール前にグラフィックカードやサウンドカードで失敗したことはあまり思い出したくない。でも、また同じ失敗を繰り返さないために書き残しておくことにしよう。
今回Ubuntu 10.10をインストールしようとしているのは、Dell PowerEdge T110である。CPUは、Xeon X3430 (2.40GHz)、メモリは4GB (2x2GB/133MHz/DDR3 UDIMM)、ハードディスクは160GB SATAIIといったものである。ハードディスクを追加。1TBを一つと、160GBを一つ。追加分の160GBのは、PowerMac G5から持ってきたもの。
このPowerEdge T110には音声出力がまったくない。そこで、サウンドカードを買ってみたのだが、スロットに刺さらないのだ。よくよく見れば、このPCIスロットは、PCI Expressという規格だった。ただのPCIとは違うのだ。PCIeとも表記される。そういえば、わが家には以前買ったまま放置されているPCI Express規格のグラフィックカードがあったではないか。それを利用しようと考えた。というのは、グラフィック出力も貧弱なようで、21インチの液晶モニタを全面利用できないのである。ところが、古いATIグラフィックカードが対応していないようなのだった。仕方がないので、グラフィックカードとサウンドカードを改めて購入。Amazon.co.jpに、玄人志向 グラフィックボード nVIDIA GeForce 210 512MB DDR2 PCI-E RGB DVI HDMI LowProfile対応 GF210-LE512HDと玄人志向 サウンドボード 7.1ch出力 PCI-E デジタル入出力端子搭載 ステレオミックス機能対応 CMI8768-8CHPCIeを註文した。両方でおよそ7000円。
勝手に「Additional Drivers」というのが動き出して、NVIDIA accelerated graphics driverをインストールして有効に設定するかねと訊ねてくるので、「Activate」というボタンをクリックする。このドライバをactivateするには、再起動の必要があるというので、再起動。すると、画面が真っ暗になって、コマンドラインでのloginしかできなくなってしまった。どういうことか。いろいろ調べてみたが、どうやらそういうことらしいのだ。また対応しないカードを買ってしまったということのようだ。だんだん、Ubuntuが嫌いになってきた。
音声は何の問題もなく、出力された。
10.04ならいいのか。そうなのか。仕方がないので、10.04のインストール用CDを焼いてインストール。結局、同じだった。やれやれ。10.10を再インストール。情けないモニタ画面の写真は明日にでも。いつまでもこんなことをしていても使えるようにならないので、グラフィックカード問題は置いといて、環境整備を先に進めることにする。以下に記すのは自分の備忘録用として、延々と面白くもないことが続きます。
開発環境等をインストール
sudo apt-get install build-essential sudo apt-get install libtoolopenssh serverとvimも。これがないとどうにもならないから。
Apache、PHP、MySQLをインストール
sudo apt-get install apache2http://192.168.xxx.xxxをブラウザで開いて、「It works!」の表示を確認。
sudo apt-get install php5 libapache2-mod-php5sudo /etc/init.d/apache2 restartとやってApacheの再起動。その後にMySQL。
sudo apt-get install mysql-server以前は名前もパスワードもない困ったユーザを削除していたが、今はそういうユーザは存在しないようなので、特にそのためになにかすることはない。/etc/mysql/my.cnfを開いて、[mysqld]に
default-character-set = utf8 skip-character-set-client-handshakeを追加。再起動は、sudo service mysql restartとするのがいいらしい。
mysql> show variables like "char%"; +--------------------------+---------------------------+ | Variable_name | Value | +--------------------------+---------------------------+ | character_set_client | utf8 | | character_set_connection | utf8 | | character_set_database | utf8 | | character_set_filesystem | binary | | character_set_results | utf8 | | character_set_server | utf8 | | character_set_system | utf8 | | character_sets_dir | /usr/local/mysql/charsets/| +--------------------------+---------------------------+ 8 rows in set (0.00 sec)という表示が出て、文字コードがutf8に設定されたことを確認。
/etc/php5/apache2/php.iniを開いて、
default_charset = "UTF-8"magic_quotes_gpcをoffにしていたものだが、最初からoffになっている。
[mbstring]のところを、
mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encoding = UTF-8 mbstring.http_input = auto mbstring.http_output = pass mbstring.encoding_translation = Off mbstring.detect_order = auto mbstring.substitute_character = none;とコメントアウトの印の;を外して書き換える。
コマンドライン用PHPをインストール。
sudo apt-get install php5-cliとやったら、もう最新版が入っていると云われる。いつの間に。
/etc/php5/cli/php.iniも開いて、文字コード関係など書き換える。
Python関連で思いついた二つ
すなわち、python-mySQLdbとlibapache2-mod-python。
/home/***/public_htmlを使えるようにする
cd /etc/apache2/mods-enabled sudo ln -s ../mods-available/userdir.conf userdir.conf sudo ln -s ../mods-available/userdir.load userdir.loadpublic_htmlというディレクトリがなかったので、作る。
ところが、これだけではPHPは使えないのだった。
/etc/apache2/mods-available/php5.conf
に
php_admin_value engine Off
などと書かれているのだ。これをコメントアウトすると使えるようになる。狼狽えて検索したら、ここ(Apache2 userdirでphpを使えない Ubuntu 10.10 RC)に解決策が出ていた。助かった!
日本語関係
Japanese Teamのパッケージレポジトリを追加する。以下のコマンドを実行し、GPG鍵とレポジトリを追加。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/maverick.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt-get update sudo apt-get upgradelanguage selsecterなどがインストールされる。
メニューバーから、System -> Administration -> Language Supportを選ぶ。
nstall/Remove Languagesを押して、日本語を追加する。keyboard input methodはibusを選ぶ。
いったんログアウトして、再びログインすると、右上の方のメニューにキーボードのアイコンが現れているので、そいつを押してPreferencesウィンドウを開く。Input MethodのパネルでSelect an input methodでJapanese - Anthyを追加する。On/OffはCtrl + Spaceキー。単語登録のためのKasumiをインストール。F12で、単語登録用の小窓が現れる。
UbuntuソフトウェアセンターでSelect and install popular packages for Japanese usersというパッケージ(ubuntu-ja-setup-helper)をインストール。
System -> Administration -> 日本語環境セットアップヘルパを開いて、インストールしたいものを選ぶ。
ebview/IPAフォント/梅フォント/小夏フォント/lv/flushplugin-installer/latex-env-ja/latex-extra-ja/ttf-ipamonafont/lha-sjis/adobereader-jpn/adobereader-jpn-jpamonafont
よく判らないけれど、Ubuntu Japanese Team add-on data for Softwre Centerもインストールしてみた。
これだけで、日本語TeXが使えるようになった。文字コードはEUC。
divpdfmxで、何かエラーが表示される。
WARNING ** Failed to load AGL file "pdfglyphlist.txt"... WARNING ** Failed to load AGL file "glyphlist.txt"...ubuntu 10.4でのlatex設定という記事を見つけたので、そのまま真似をして解決。すなわち、W32TeXから、dvipdfm-w32.tar.bz2を、ダウンロードして、/share/texmf/fonts/map/agl/に入っているファイルを二つ、ホームディレクトリ下に作った.texmf-var/fonts/map/aglの中に置く。
gnome-doのインストール
以前はなかなか思うように動いてくれなかったが、すぐにWindowsキー+スペースで呼び出されるようになる。
NTPサーバーと同期するように設定
システム > システム管理 > 時刻と日付の設定を実行し、クリックして変更可能にの左側にある鍵アイコンをクリックしてロックを解除した後、設定を手動からインターネット上のサーバと同期させるに変更すると、NTPサービスのインストールを求められるのでインストールする。次に時刻サーバの選択ボタンを押して、下部のテキストフィールドにntp.nict.jpと記入して追加ボタンを押して、閉じるボタンを押せば設定は終了。Ubuntuインストール直後にやること(設定&追加するソフト)(10.10 Maverick Meerkat編)を参考にして。
今日のところは、この辺りまで。