2011-09-23 13:56:34
以前はSmultronというエディタを愛用していた。が、いつの頃からかOSのアップデートに対応しなくなり、やがて、開発停止となってしまった。この頃はCotEditorなどを使っていた。Smultronのことはもう忘れかけていたのだが、これが名前を変えて甦っているというではないか。Fraiseという名前である。早速、ダウンロードしてみた。フリーウェアである。
何かと使いやすいがこれではないと困るとか、これがないと生きていけないという訳でもない。今もこの文章はvimで書いているくらいだ。
これもまたふと気づいたのだが、このエディタはEmacsふうのキー操作ができるのである。コントロールキー+Pで前の行に戻るとか、そういうやつだ。驚いた。感激した。そういう操作ができるなら、私の嫌いなマウスを使う頻度がずっと減るではないか。Kill&yankもできる。しかも、この操作はMac OSX標準のTextEditorとかMailとかSafariでも使えるらしいのだ。知らなかった。CotEditorやTeXshopでも使える。知らなかった。
これは「NSTextView」というCocoaアプリのクラスを利用しているアプリケーションなら使えるのだそうだ(OS X ハッキング! 103 Cocoaアプリのキーバインドにこだわる)。もう何年も前から使えるらしい。
マウスやトラックボールを使う頻度を少しでも減らしたいので活用したいのだが、残念なことに私はEmacsはほとんど使わないのでキーの組合せを覚えていないのだ。私はvim派なのだ。上の行へ行くときにはPではなくK、下の行へ行くときにはNではなくJだ。これを私好みに変えることはできないのか……
できるらしい。
/System/Library/Frameworks/AppKit.framework/Resources/ StandardKeyBinding.dictにシステム標準のキーバインド情報があるという。こいつをコピーして名前を変えて~/Library/KeyBindings/DefaultKeyBinding.dictとすれば自分用の設定が作れる。このファイルをvimで開いたらなんだか訳の判らないことになったので、Property List Editorで開こうと思ったら、これが見つけられない。前はアプリケーションフォルダの中のユーティリティにあったのに。ようやく、Developer-3.2.6/Applications/Utilitiesの中に見つけた。やれやれ。
これを開くとこんなふうになっている。
この^bを^hにすればvim風になるのか。直ちに着手しようかと思ったが、これをちまちま変更していくのは面倒くさいではないか。Emacsのキーの組合せを覚えた方がいいような気がしてきて、あっさり方針変更。ファイルをゴミ箱に捨てた。
これらのキーバインドはアップルのサポートページ「Mac OS Xのキーボードショートカット」の「アプリケーション用などその他のMac OS X キーボードコマンド」に一覧が掲げられている。
最近覚えたキー操作。「林檎キー+`」で(同一アプリケーション内の)次のウィンドウを操作対象にする。「林檎キー+Deleteキー」でファイル保存時の「保存しない」を選択。