2011-10-04 11:26:50
ハードディスクを入れ替えたり、地震の後の節電のためにサーバをAmazon EC2に避難させたりしている間に、何となく自宅サーバのWebDAVの機能が無効になっていたのだが、もっと便利に使えるのではないかと思い直し、再稼働を始めた。動かし方は一昨年の5月3日に書いたとおり。当時と違うのは、ubuntuでマウントするとき。locksというオプションがなくなった。代りにどうしたらいいのかはよく判らない。ユーザ名やグループ名もそのまま書くと、そんなグループは存在しないなんて怒られるので、
sudo mount -t davfs ~/WebDAVdisk -o uid=1000 -o gid=1000とやったらマウントできた。ファイルを読むことも、保存することも問題なし。もちろん、fstabや/etc/davfs2/secretsの設定は前に書いたように済ませている。
さて、MacOSで使う場合は、Finderから「サーバに接続」を選んで、サーバのURL、ユーザ名、パスワード等を入力すればすぐにマウントされる。それは便利なのだが、少し大きいファイル(大体200KB以上)を保存しようとする(アップロードしようとする)とこんなエラーが出てしまうのだ。
検索してあちこち読んでみると、これは簡単には解決できないらしい。そこで、Cyberduckを使って接続。ところで、このCyberduckはさまざまなサーバに接続できて無料(寄付は奨励されている)なのに、MacAppStoreで入手しようとすると$23.99になってしまうのだ。これは外から自宅サーバに接続しようとしたときの話。自宅LAN内だと、Finderの「サーバに接続」でマウントしたWebDAVに数MBのファイルを問題なくアップロードできた。どうしてだろう。LAN内だから?
UbuntuとMacからの利用は前にもできたことで、これだけでは面白くも何ともない。今回の目標はiPadでの利用である。自宅サーバにファイルを沢山置いておいて、そこのファイルを読んだり書いたり、あるいはそこに新規作成したファイルを保存したりすれば、もうディスク容量を気にしなくていいではないか。少なくともWebDAVに割り当てたハードディスクの容量の範囲内なら。読んだり作業したりするときに一時的にダウンロードしなくてはならないかも知れないが、また戻せばいいのだから。
iPadはPCのように直接ファイルを操作することは私の知る限りではできない。Finderに相当するアプリケーションがないから。使用するアプリケーションごとにWebDAVに対応しているかどうかを考えなくてはならない。たとえば、iWorksのPagesだと最初に新規作成するかiDiskやWebDAVのファイルを読み込んで編集するかを選べるようになっているから、これでWebDAVを選択してファイルを開けばいい(のだと思う)。
だから、iBooksではWebDAVに保存されている電子書籍は読めないということになるのだと思う。でも、私は電子書籍を読みたいのだ。そこで、GoodReaderを使ってみた。これはiDisk、DropBox、SugarSync、box.netといった主要なクラウドサーバ(というのか?)に対応していて、その他に自分でWebDAVサーバを追加設定できる。こんなふうに。 設定がうまくいけばサーバとして登録されるわけだ。これで、GoodReaderで(ファイル形式が対応していれば)自宅サーバにあるファイルを読んだり編集したりできる。あるいは、WebDAV Navigatorのようなものを使ってファイルを操作してもいいのかも知れない(試していない)し、読書を中心に考えるならファイルの受け渡しにWebDAVを設定できるi文庫HDを利用してもいいと思う(持っていないので確認していない)。