2011-10-17 23:23:40
先日、帰宅しようとしていたら妻からメールが来て、「いい肉があったら買ってきて」と書いてあった。「いい肉」の定義を確認しようかと思ったが、早く帰りたかったので、急いで食料品店に寄って帰った。「いい肉」は「私の目に美味そうに見えた肉」という指標で決めることにした。しかし、いい肉は値段が高いのが嫌だな。今日は奮発しろということなのかと思いながら、肉売り場に行くとなかなかいい牛肉があったので買って帰った。その肉を見て妻は「どうしてこんないい肉を買ってきたの」と云うではないか! 一体どうなっているのか。
いい肉があったら買ってきてという言葉を読んで私の頭には次のような作業手順が組み立てられた。
これは「いい肉があったら買ってきて」という要求を過不足なく満たす作業手順であると自信を持って確信していたにも関わらず「どうしてこんないい肉を買ってきたの」と云われてしまったのである。「いい肉が安く売っていたら買ってきて」という意味だったという。いくらメールの文面を読んでも「安く」という条件はないのだが。そういうと、いつもそうしているんだから、そんなこと説明しなくても判って然るべきだという。異世界の思考体系である。
Twitterで見かけた笑い話を思い出した。プログラマーが「牛乳を一本買ってきて。もし卵があったら六つお願い」と買い物を頼まれたのだという。彼は牛乳を六本買って帰ってきた。どうして六本も買ってきたのかと妻が問うと「卵があったから」と答えたという話。
完璧な作業手順である。プログラマーは完璧な買い物をしたと私は確信している。
やはり買い物は難しい。