2012-04-30 20:18:13
ここ三年ほど、ウィルコムのWX340Kを使っていた。その性能に特に不満もなかったし、料金にも不満はなかった。私は電話が大嫌いなのでほとんど掛けることはないのだが、何かの手続きや申し込みのときに連絡先を求められたりするし、出張先で誰かに聯絡しなければならないことも稀にあるし、何より緊急時に家族と聯絡をとらなければならない状況に備えておかなければならないので、携帯できる電話やメールがないと困る。通話料金の請求が0という月がずっと続いているとはいっても、ないと困る。電話とメール以外の機能はほとんど使わない。カメラを使ったことが少しある程度か。
この頃、iPadやiPod Touchを使っていて、外出時にもネットに繋がると便利だなと思うことが多くなった。というのは嘘で、そんなに多くないから、Wi-Fiルータを買うほどでもない。あったら便利かなとは思う。でも、出費があまり増えるのも嫌だ。
ある日、見つけたのがWillcom PORTUS WX02S発売のニュースである。電話とメールができるWi-Fiルータらしい。私が必要としている機能だけをまとめてくれたようなものである。早速、機種変更の手続きをオンラインショップで行なった。便利になったものである。
Wi-Fiルータの設定は簡単。見れば判る。認証方式とユーザ名とパスワードを設定する。これは常時ルータをONにしておくことを想定した機器ではないようで、必要なときに起動させるものであるようだ。
とりあえず、私は歩いて家に帰ることにした。これまでに二度歩いて帰ったことがあるのだが、二時間以上かかった。別の経路にしたら少し早くなるのではないかと思ったのだ。前から試したかったのだが、なかなか機会がなかった。いよいよその時が来たのだ。今を逃したらもう二度と機会は巡ってこないかもしれない。私は靖国通りを西に向って歩き始めた。
四谷が近づいてきた頃に、PORTUSのWi-FiルータをONにした。道を確認するためである。iPod Touchは自分の位置を地図に示してくれた。これで道に迷わない。迎賓館の縁を廻って南下して青山通りに。渋谷方面に歩いて青学を過ぎたところで左に曲って進んで旧山手通りから駒沢通りへ。中目黒方面へ歩いて帰宅。ほぼ二時間であった。
ふとPORTUSを見ると、ずいぶん長いことルータを使っているが熱くなっていないかねという警告が。一時間半くらいでずいぶん長いという時間なのか。ウィルコムでは数十分以内の接続のために作っているのだろうか。私も常時繋いでおくつもりもないので構わないが。
そういえば、WX340Kでは結局一回も使わなかったが、おサイフケータイとやらを使ってみたくてEdyの設定をしたのではなかったか。いくらか料金を入れておいたことを思い出した。あれはもう虚空に消えてしまったようだ。やれやれ。