2012-05-13 19:58:39
boxというクラウドサービスがある。前はbox.netという名前で、その方がよく知られているかも知れない。ここは5 GBまで無料で利用できるのだが、ときどき50 GBキャンペーンみたいなのをやって、私も昨年末のiOS登録者に50 GB無料提供というので大容量を手に入れたのだった。でも、あまり活用してこなかった。DropboxやGoogle Diskの方が簡単に使えるからだ。でも、折角だから、この50 GBを有効に活用したいと思ったのである。理由は特にない。
ここは特にデスクトップ用アプリケーションを出していないのだが、WebDAVが利用できる。だから、OSに関係なく使いやすいはずなのだ。前にも書いたことがあるが、改めてUbuntuでこれを使う方法を書いておこう(自分のためでもある)。
davfs2については、インストールして使える状態になっているという前提で。まず、/etc/fstabに、
https://www.box.com/dav /home/xxx/Boxnet davfs rw,noauto,user,uid=1000,gid=1000 0 0と書いてみた。前はhttpsではなくてhttpだったような気がする。マウントするのは、もちろん、/media/box.netとかにしてもいい。私はホームディレクトリにマウントした。
次に、/etc/davfs2/davfs2.confに、
use_locks 0と書き込んだ。
さらに、/etc/davfs2/secretsに、マウントする場所、ユーザID(メールアドレス)とパスワードを記入した。
/home/xxx/Boxnet user@mail.address password最後に、グループdavfs2に自分を追加。という一連の設定が終わったところで、
mount ~/Boxnetとするとマウントできて、ドラッグ&ドロップでファイルを保存したりローカルディスクに持ってきたりできた。しかし、geditのようなエディタでテキストファイを開けない。ExcelファイルをLibreOfficeで開くことはできた。pdfファイルもacrobatで開いた。テキストファイルがどうして開かないのかはよく判らない。一度vimで開いて保存するとgeditやLeafPadでも開くようになった。理由は判らない。新規作成したファイルは保存できるし、書き換えて再保存も問題ない。
Macではマウントは簡単にできる(ファインダーのサーバーへ接続という機能を使えばいい)が、ファイルの保存はできなかった。ファイルの書き換えもだめ。ファイルが存在しませんとかいうエラーが出る。ただし、コマンドラインではファイルの書き換えも、ローカルディスクにあるファイルの保存もできる。理由は分からない。しかし、動きが極めて鈍い。
CyberduckというFTPクライアントが使いやすいという評判で、実際に以前使ったこともあるのだが、今回はどうもうまくいかない。接続できて、ファイルのアップロードもできるのだがファイルが見えない。見えないことにはダウンロードができない。これではどうしようもない。
そこで今回試したのはTransmit。確かに、これを使えばファイルのダウンロード・アップロードは簡単である。その場でファイルの編集はできないが。これにはマウント機能もある。メニューバーにTransmit Diskを表示する機能をOnにしておくと、図のようなトラックのアイコンが常駐するようになる。ここからディスクをマウントできるようになる。この機能でマウントすると、なぜかちゃんとファイルを保存できる。ただ、ファインダー上では容量0と表示されてアプリケーションで開くことができないが、実際には保存されている。他のアプリケーションでの保存先に直接選べるから便利である。2950円の有料アプリケーションだが、それだけ支払う価値のあるものだろう。表示が0になったりしていなければ、ちゃんとファイルを開いて編集して保存することも可能。
しかし、こいつはわが家の自宅サーバのWebDAVはマウントしても、ファイルのアップロードをしてくれないのだ。不愉快である。こちらは、Cyberduckを使うという手は、まあ、あるわけだが。