4月30日(日)

 ピーター・S・ビーグルのTAMSINを紹介するSFマガジンの原稿を書く。朝から頭が痛くなりそうな予感がしていたが、だんだん痛くなってきたので、昼前に書き終えた原稿を送信してから風呂に入って寝る。夕方起きて見るとまだ少し痛いのでもう一度風呂に入って食事をして寝る。なかなか眠れないがやがて頭痛は消えた。


4月29日(土)

 CD-ROMはSCSI IDを変えてみても認識しない。内蔵ハードディスクのターミネータを設定してみたりしても認識しない。IDE-ONからSCSIケーブルを引っ張ってきて繋いだらやっと認識できるようになった。これでCD-ROMからのインストール作業もできるようになったし、音楽CDも聴けるようになった。しかし、本体の中はケーブルが入り乱れる状態で、これでは通気が悪くなって温度が上がってしまいそうなのが不安である。でも、ひとまずこれで安心できたということで、ピーター・S・ビーグルのTAMSINを紹介するSFマガジンの原稿を書き始める。

 職場で廃棄処分になったMacintosh IIciを引き取ってくる。Ethernet Cardも増設されているのだけれど、特に使い道も思い浮かばない。捨てるのは可哀想なのでとりあえず埼玉の実家の方に送っておくことにしようか。


4月28日(金)

 PowerMac 9500のこと。ハードディスクに余裕ができたから辞書の一つもインストールしようとCD-ROMを入れたら動かなくなった。CD-ROMドライヴが壊れたかと思い、Performa6400のものと入れ替えてみても状況は変わらない。システムCD-ROMを入れてCommand+Cで起動しようとしても<?>マークが画面に出るだけで起動できない。SCSI IDの重複ではないかと調べてみたがそんなことはない。ただ、昨日IDE-ONに繋いだハードディスクのSCSI IDの番号をソフトウェアで表示させてみると設定した番号とは異る数値が表示され、外付けハードディスクと同じ番号になってNo.6が二つあることになっているのに何の問題もなく両方とも認識されている。どうもIDの認識がおかしいと思うのだが、今日のところはどうにもならない。IDE-ONではなくTurboMaxにしておけばよかったと後悔するがもう遅い。

 早川書房からバーバラ・ガウディ『ホワイト・ボーン』(佐田千織訳/2300円)が届く。象の目から見た象の物語らしい。来月読むことにしよう。


4月27日(木)

 今日もPowerMac 9500の調整である。電源供給用延長ケーブルなしでもハードディスク三台をうまく設置できる方法を見つけ、昨日認識できなかったIDEハードディスクはPerforma6210で先にMacintosh規格に初期化してから繋ぐと認識できることを見出し、これで一応落ち着いた。内蔵ハードディスクはほぼ36GBで、これで当分の間は充分だろう。G3カードのクロック数はディップスイッチと調整ソフトで変更が可能だが、少々上げたくらいでは使ってみた感じが大きく変わることもなかろうと思い、今はこれで使うことにする。後は中身の問題である。幾つか買いたい辞書があるのだが、本体の方に金を使ってしまったので暫く待たねばなるまい。

 数日前からJamil NasirのTOWER OF DREAMS (Bantam Spectra, 1999)を読んでいる。なかなか面白い、かも知れない。


4月26日(水)

 SFマガジン6月号が届く。今でも私がP・K・ディックに関する文章を書いているのが不思議である。

 MJ SoftからG3カードなどが届く。送金した翌日に荷物が届くのが不思議である。三日前に私は「少し動かしてみるとG3カードを入れたPerforma6400と遜色のない動きである」と記しているが、三日間使用してみてそれは間違っていたと解った。やはり動きは遅い。PowerForce G3 350/175/512Kを装着してみると格段に動きは速くなり、効果は絶大である。でもクロック数は338MHzと表示されるところがどうも納得できない。次に、Century CSAP-820U/IDE (IDE-ON)と内蔵ハードディスク(20.5GB)を取り付けようとしたら、電源ケーブルが届かないことが判明する。IDEケーブルとSCSIケーブルは入っているのだが、電源供給用の延長ケーブルは入っていないのであった。何とか無理やり収めてみるが、IDEの認識がうまく出来ない。あれこれいじって午前零時を過ぎてしまったのでもう寝る。いつもならそろそろ起きる時間である。


4月25日(火)

 深夜零時50分に目が覚めてしまったので、起きてSFマガジンの原稿を書くことにする。二時頃には書き終えて送信。四時から40分ほど眠るが、やはり一日中眠くて大変であった。

 G3カードが入荷したとMJ Softから連絡があったので、送金する。品物が届くのが楽しみである。


4月24日(月)

 図書館流通センターに本を註文。
牧真司『ブックハンターの冒険』(学陽書房/1500円)
グレッグ・ベア『ダーウィンの使者 上』(大森望訳/ソニー・マガジンズ/1600円)
グレッグ・ベア『ダーウィンの使者 下』(大森望訳/ソニー・マガジンズ/1600円)
クリストファー・プリースト『イグジステンズ』(柳下毅一郎訳/竹書房文庫/590円)
フィリップ・プルマン『神秘の短剣』(大久保寛訳/新潮社/2100円)
ロス・キング『謎の蔵書票』(田村義進訳/早川書房/2500円)
以上六冊。プルマンのは<ライラの冒険>三部作の第二部。キングは古本ミステリである。

 SFマガジンの原稿を夕食後に書こうとしたが、娘と妻が話す声で気が散ってどうも書き続けられない。で、諦めてさっさと寝てしまう。やはり深夜から早朝にかけてひっそりとした部屋で書くのが一番捗るのである。


4月23日(日)

 ピート・ハウトマン『時の扉をあけて』読了。面白い。過去に旅する話は、人生をやり直すとか敵に復讐するとか普通は達成できない願望を満たしてああすっきりしたというものになりがちなのだけれども、本書では過去に戻ったのに主人公は記憶を無くして何のために過去に戻ったのか判らなくなってしまうのだ。主人公が50年も精神病院に入院していて半植物人間状態だったという話も珍しい。作品は楽しく読んだが、解説は主人公の精神や行動をアダルトチルドレン特有の問題を抱える患者として分析してみせるというもので私には楽しめない内容であった。

 続いて『マビノギオン』を読む。もっとゆっくり読みたかったが、止むを得ず急いでしまった。ファンタジイ愛読者必読の書であろう。

 夕方からSFマガジンのファンタジイ評を書き始める。今日から原稿を書くのはPowerMac 9500である。三年半の間、Performa6400で書いてきたのだが、よく考えてみると私は新しい機種に買い替えたことにはならないのであった。Performa6400/180の生産は1996年8月から(生産終了時期は不明)であり、PowerMac 9500/132は1995年5月から翌年6月まで。Performa6400/180の販売が始まる時にはPowerMac 9500/132の出荷は終了していたのである。私はどうやら古い機種に乗り換えてしまったようだ。でも、機能が劣るものに乗り換えた訳ではないからよいのである。当時PowerMac 9500なんてとても庶民の手の届くようなものではない高嶺の花であったのだから。ということで、PowerMac 9500の様子を見ながら原稿を書くので一向に捗らず、半分ほど書いたところで寝てしまった。


4月22日(土)

 『半熟マルカ魔剣修業!』読了。確かに題名・表紙と中身がかけ離れている。これはSF部門で出した方がよかったのではないかとすら思う。私は結構楽しんだのだが。

 ふと思いついてハードディスクの中身の容量を調べてみたら、13BGのハードディスクに収容出来そうな感じなので、Performa6400からPowerMac 9500への引っ越しを決意する。6400の内蔵(SCSI接続増設分)9GB、外付け2GB、及び9500の内蔵2GBへファイルをコピーして、Performa6400を解体。メモリやらグラフィック・カードやらを全部取り外す。9500で使えるものは全部外して引っ越す訳だが、PowerMac 9500はメモリを追加するためにCPUカードやPCIカードやらを総て外して殆ど解体しなければならないという甚だ扱いづらい構造になっていることに腹が立つ。いろいろ手間取って予想以上に時間がかかったものの、何とか引っ越しが完了、CPUも職場の片隅で埃を被っていた604e/200Mzに置き換えて、メモリは合計200MBとし、少し動かしてみるとG3カードを入れたPerforma6400と遜色のない動きである。起動時間は格段に短くなって快適である。唯一の不満はヘッドホンの差し込み口が前面にないこと。これからどうやって夜中にバッハを聴きながら原稿を書けばよいのだろうか。

 昨日の日本経済新聞にネット小売業の拡大についての記事が載っていた。勿論、書籍は早い時期からネット小売りに参入している訳で、概ね好調のようだ。96年10月開始の紀伊國屋書店は98年8月に黒字になり、現在の年間売上高は14億円、95年12月開始の丸善は年間売上高が3億8000万円、昨年開始の三省堂書店(昨年九月開始だったかなあ、もっと前からあったような気がするのだが)とジュンク堂書店(おや、まだ見ていなかった)では、初年度売上高目標をそれぞれ3億円、1億円としている。今年四月開始のシーブックニジュウヨンドットコムというところは初年度売上高の目標を10億円としているが、これは一体どこだ。ふざけた店名だが何のつもりだろう。アメリカのAmazon.com Booksでは、書籍部門が昨年10〜12月期に黒字になったそうだ。黒字になるのに五年ほどかかっている訳だ。音楽ソフトから電気製品や工具まで取り扱い商品を広げているので、全体としては大幅赤字らしい。何でもかんでもインターネットで購入できるようになる時代は、いろいろ不満のある人もいるだろうが、出不精の私にとっては嬉しいことである。


4月21日(金)

 東京創元社から、ピート・ハウトマン『時の扉をあけて』(白石朗訳/660円/創元SF文庫)が届く。「感動のタイムトラベル・ファンタジー」なのだそうだ。ロバート・チャールズ・ウィルスンの『時に架ける橋』に似ているのと訴えようとしている題名だとしか思えない。原題はMR. WAS。早速、明日から読み始めたいものである。


4月20日(木)

 アリス・ホフマン『タートル・ムーン』が途中なのだが、それを中断してディリア・マーシャル・ターナー『半熟マルカ魔剣修業!』を読み始める。『マビノギオン』も読まねば。


4月19日(水)

 PowerMacintosh 9500/132がパシフィックネットから届く。今年の1月まで有人宇宙システム株式会社というところで使われていたもののようだ。リース期限が終りお払い箱になったのだろう。起動することを確認してから、早速解体して埃を掃除機で吸い、外枠を洗剤で洗う。ハードディスクやG3カードが届かないので、まだPerforma6400とは交代できない。とりあえずMacOS 9などインストールしてみる。



 早川書房からディリア・マーシャル・ターナー『半熟マルカ魔剣修業!』(井辻朱美訳/720円/ハヤカワ文庫FT)が届く。表紙と中身が合っていないという噂の本である。そう云われるとかえって読むのが楽しみだったりするのである。

 Weinberg Booksからカタログが届く。Ash-Tree Pressの本が幾つも載っている。Fantasy Centreのカタログから本を註文するのを忘れていたことを思い出す。


4月18日(火)

 アン・マキャフリー『だれも猫には気づかない』読了。中世ヨーロッパの城を舞台にした楽しい猫話だが、軽すぎる。と思ってしまうのは『ランプリエール』の後に読んだせいだろうか。


4月17日(月)

 MJ Softから返事があって、PowerForce G3 350/175/512Kは納入できるまで数週間かかるということで些かがっかり。でも、送料が三品で1000円だったのはよかった。

 『ジョン・ランプリエールの辞書』を読み終える。面白い。今年読んだ本の第一位になることは間違いない。大傑作である。こういう本をもっと読めるといいのだが。『教皇の犀』も邦訳が出ることを心から願わずにはいられない。


4月16日(日)

 MJ Softに、PowerMacintosh 9500に取り付けるものを註文する。
・PowerForce G3 350/175/512K--\22800
・Century CSAP-820U/IDE (IDE-ON) --\12900
・IBM 内蔵 20.5GB IDE HDD--\22500
送料と税金を含めて64260円になる筈である。9500本体を合わせて12万5千円。新品のG4にメモリやら何やらを買い足す場合よりは10万円以上は安いであろう。つまり新品のG4を買う金はないのである。今、使っているPerforma6400のメモリ、ハードディスク、グラフィック・カードなどがそのまま9500に移動するため、6400の方は使えなくなってしまう訳だが止むを得まい。使いたいという人もいないし。

 娘が一日だけのヨット教室に参加するというので家族三人で出かける。一日だけの教室なので同年代のヨットクラブ員と一緒に乗せてもらうという程度のもの。恐らくこれをきっかけにヨットクラブに入会してくれたらいいなという趣旨のものであろう。午前中はヨットに乗せてもらっている娘を眺めながら、『ジョン・ランプリエールの辞書』を読む。三人一緒に昼食を食べた後は私はもう帰りたいと駄々をこね、家で『ジョン・ランプリエールの辞書』を読む。夕方帰ってきた娘が、楽しかったがヨットクラブに入ってまでやりたいとは思わない、と云ったのでほっとする。


4月15日(土)

 Amazon.com Booksに本を註文。
Distance Haze by Jamil Nasir ($4.79/Bantam Books/February 2000)
Midnight Robber by Nalo Hopkinson ($11.16/Aspect/March 2000)
Heart of Gold by Sharon Shinn ($11.96/Ace Books/April 2000)
I Was a Rat! by Philip Pullman ($11.17/Knopf/February 2000)
Galveston by Sean Stewart ($16.77/Ace Books/February 2000)
以上五冊。送料は$13.75で、合計$69.60。アメリカに本を註文するのも随分久し振りのような気がする。

 東京創元社から本が届く。
アイザック・アシモフ&ロバート・シルヴァーバーグ『アンドリューNDR114』(中村融訳/700円/創元SF文庫)
アン・マキャフリー『だれも猫には気づかない』(赤尾秀子訳/1400円)
の二冊。『アンドリューNDR114』の方は映画の原作なのだそうだが、ロビン・ウィリアムズがロボットになる映画があるとは。マキャフリーのは、中世を舞台にした猫ファンタジイだとか。猫は苦手だが面白そうではある。

 Jean Davies Okimoto TO JAYKAE: LIFE STINX読了。一体何だこれは! 普通の高校生の日常を描いた作品だった。どうしてこれがSF情報誌LOCUSの書評で取り上げられていたのか。こんな本を読むのに十日間も費やしてしまった。あーあ、損した損した。

 PowerMacintosh 9500/132がパシフィックネットで56000円で売りに出ていたので発作的に註文ボタンを押してしまった。メモリは32MB、ハードディスクは2GBと極く普通の構成である。既に売れてしまっている可能性は高い。月曜日には売り切れているかどうかが判るだろう。と思っていたら昼過ぎには連絡があり、17日発送の由。

 今日からローレンス・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』を読み始める。


4月14日(金)

 コーパス作成プログラムConc 1.80b3をダウンロードしてみてから気がついたのだが、私は既にPowerCorpus 3というのをダウンロードしていた筈だ。それを見つけて比べてみると、後者の方がどうみても優れている。前者は多数の文書を一気に検索できないようだ。早速、シェアウェア代金を送ってPowerCorpus 3を使うことにした。が、なんとこれはクレジット・カード決済ができず、1500円分の切手を送らねばならないのだった。面倒臭いと思いながら、郵便局で百円切手を一五枚買って送る。


4月13日(木)

 毎日一時に起きていると躰が持たないので、四時に起きる。そういえば今日は職場の新人歓迎宴会という実に不愉快な行事が待っているのだったと憂鬱な気分で出勤。今回は周囲が特に嫌いな奴等で固められてしまったので、いつにも増して口数少なく俯いてひたすら鴨の肉を食う。肉は美味かった。帰ってくると、「言語」五月号が届いていた。今回は辞書の特集なので実に面白そうである。コーパスを作成するためのコンコーダンサー・プログラムが無料でダウンロードして使用できることを知って多いに驚き且つ喜ぶ。勿論、MacOSで使えるものである。早速、明日から使ってみよう。


4月12日(水)

 前日七時半に寝たせいか、一時に目が覚めてしまう。翻訳に勤しんでみたりする。それにしても昼間は眠くてかなわないので、明日はゆっくり寝ることにしよう。

 「季刊 本とコンピュータ 2000年春号」「別冊 本とコンピュータ2 オンライン書店大論争」が届く。いつもありがたいことである。オンライン書店がいいか悪いかという話には私は殆ど関心がなくて、自分が本が買えればそれでよいのだ。世界中の本が買えるようになってきているのだから、私にとっては天の恵みといってもよいくらいである。今日は眠くてふらふらなので、中身をじっくり読むのは週末であろう。


4月11日(火)

 前日に八時に寝たせいか、一時に目が覚めてしまう。翻訳に勤しんでみたりする。

 Fantasy Centreからカタログが届く。Ash-Tree Pressの本がいっぱい載っている。あれもこれも欲しくなってきて困る。

 今月二〇日に新潮社から『新潮文庫の絶版100冊』というCD-ROMが出るらしい。定価は16000円。収録作品を見ると、国内作品ではあまり興味を惹かれるものはない。海外作品ではいくつかある。尤も、私は例文集として検索するのに使うからそんなことはどうでもいいのだ(いや、どうでもいい訳でもないけれど)。


4月10日(月)

 三時前に起きてモニタを二つ並べて翻訳に勤しんでいたら気分が悪くなり途中で17インチのみに変更。そのせいか、一日中、左目の瞼がひくひくと痙攣して実に不愉快かつ不便であった。これは夕方まで続いたのだが、この日突発的に執り行われた新人歓迎宴会に嫌々出席し缶ビールを一缶飲んだら治ってしまった。大嫌いな宴会でのビールを飲んで治るというのは納得のいかないことだが、とにかく治ったのは嬉しいので宴会は三十分もしないうちに抜け出して帰宅。八時頃寝てしまう。


4月9日(日)

 図書館流通センターから本が届く。『マビノギオン 中世ウェールズ幻想物語集』、恩田陸『月の裏側』、ロバート・ブロック『ポオ収集家』の三冊。『月の裏側』が面白そう。

 プラチェット『異端審問』の解説を書いて送信。何枚でもいいけれども、できれば二十枚くらいと云われていたのに、九枚しか書けなかった。実は私は二十枚の解説なんて書いたことがない。いつも十枚前後である。

 職場で廃棄になった13インチモニタを拾ってきて、17インチモニタの隣に並べて設置し、辞書表示専用モニタとして使うと実に便利で、翻訳が捗りそうな感じである。しかし、実際に使ってみると、隣のモニタと接している方の四センチくらいの部分の表示が、僅かに揺れるのである。どうも隣のモニタと何かが干渉するらしい。間に鉄板などを置くとよいという話を前に聞いたことがあるが、そんなものは我が家にはない。気分が悪くなりそうである。


4月8日(土)

 テリー・プラチェット『異端審問』(久賀宣人訳)の解説に取り掛かる。とうの昔に書き終えていなければならない原稿なのに。二枚ほど書いたところで寝てしまう。


4月7日(金)

 SFマガジンのディック原稿の書き直しをして送信。今日のうちに書き終えておきたかったので、数年ぶりに目覚まし時計を使ってみる。二時に設定して十時過ぎに就寝。二時に目覚まし時計が時を告げると、一瞬何が起こったのか全く解らないものの五秒くらいしてから目覚まし時計の音だと理解しその音を止め寝てしまう。次に目覚めたのは二時五〇分。起きて原稿を書いた。果たして目覚まし時計が役立ったのかどうかは解らない。目覚まし時計がなければ目覚めたのは三時五〇分だったのかも知れないし、そんなものがなくても二時五〇分に起きていたのかも知れない。ただ、継続して使うと目覚まし時計に依存するようになり、体内目覚まし時計の機能が急速に衰えていくので(これは経験済みである)、ここぞというとき以外は使わないようにしなければならない。そうでない時は結局目覚めても音を止めて再び眠りに入ってしまうだけで、目覚まし時計の音に鈍感になっていくだけなのだから。


4月6日(木)

 図書館流通センターから本が届く。ローレンス・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』(青木純子訳/東京創元社/5000円)、アリス・ホフマン『タートル・ムーン』(深町真理子訳/早川書房/2500円)、イタロ・カルヴィーノ『マルコ・ポーロの見えない都市』(米川良夫訳/河出書房新社/2200円)の三冊。カルヴィーノは本当の新刊ではなく、20年くらい前に出た本の新装版である。一番関心があるのは『ジョン・ランプリエールの辞書』。すぐに読みたいのだが、二段組で590ページもある。

 SF情報誌LOCUSが届く。この頃、英米から本を買っていない。面白そうなものを見つけておかねば。


4月5日(水)

 Jean Davies Okimoto TO JAYKAE: LIFE STINXを手に取って出勤。Locusの書評欄で前に褒められていたから買った本だと思う。所謂ヤング・アダルト作家の作品。主人公は16歳の少年で両親は離婚している。何だか、この頃の本に出てくる少年少女の両親は決まって離婚しているように思える。面白くなればいいのだが。

 MacOS 9.0.4がやっと公開されたので早速ダウンロード。インストールしてみたが、どこが変わったのか解らない。


4月4日(火)

 図書館流通センターに本を註文。
『マビノギオン 中世ウェールズ幻想物語集』(中野節子訳/JULA出版局/3500円)
恩田陸『月の裏側』(幻冬舎/1800円)
ロバート・ブロック『ポオ収集家』(仁賀克雄訳/新樹社/2000円)
の三冊。

 ピーター・S・ビーグルのTAMSINを読み終える。あまりにも長くかかってしまったので、話の流れに乗れず楽しみが半減してしまったような気がする。ちょっと甘すぎるようにも思えるが、美しい現代の幽霊物語である。


4月3日(月)

 文章を修正してSFマガジンのディック原稿を送る。


4月2日(日)

 朝からSFマガジンのディック原稿を書く。しかし、どうも朝から頭が痛い。朝食を食べて風呂に入り、昼食を食べて風呂に入り、原稿を書き続ける。中毒のように風呂に入る。昼食後の風呂ではうっかり眠ってしまう。夜には何とか原稿を書き終える。しかし、私がサイバーパンクなんて言葉が出てくる文章を書くことになるとは思ってもいなかった。これも今となっては懐かしい言葉である。
 原稿は今日は送らずに一晩か二晩寝かせて読み返すことにしよう。ディックは大好きで殆どの作品を読んでいるが、ディックについて何かを書くというのは慣れない作業だからいつもより用心深く読み直した方がよかろう。書いてすぐ送ると何だか訳の解らない文が並んでいたりすることが多いのである。

 本当は今日も出勤する予定だったのに、頭が痛くてやめてしまった。もしかしたらこれは休日に職場に行きたくない病なのかも知れない。


4月1日(土)

 職場のネットワークの接続が変更になるとかで、IPアドレスの変更やら私の所属する部局のネット接続の確認をすると、変更時間を過ぎても一向に新しい設定で接続できない。やがて担当者が接続確認にやって来たがなかなか繋がらない。あれこれやっているうちに接続できたと云って帰っていたが、すぐにまた繋がらなくなる。しかし、私は頭痛が始まったので帰ってしまった。

 買い物をしてから帰宅すると頭痛は次第に酷くなってくる。風呂に入って寝たいところだが、宅配便の不在連絡票がドアに挟まっているではないか。すぐに持ってきてもらうように電話して、風呂の用意をして、食事をして待つ。

 くだらないテレビを見ながら待つうちに(頭が痛くて本は読めないのだ)図書館流通センターから本が届く。
筒井康隆『エンガッツィオ司令塔』(文芸春秋/1333円)
K・W・ジーター『ブレードランナー2 レプリカントの墓標』(浅倉久志訳/早川書房/1748円)
K・W・ジーター『ブレードランナー3 レプリカントの夜』(大野晶子訳/早川書房/2000円)
田淵純一『オヂがパソコンを買うという暴挙』(アスキー/1280円)
の四冊。『サポートセンター怒濤の日々』は品切れ。まあ、あの本はどうでもいい。荷物が届いて安心したので、急いで風呂に入って寝る。

 夕方目覚めると頭痛はほぼ消えている。今日は夕方もう一度出勤する予定だったが、その元気はなくなっている。夕食をとった後、少し頭が痛くなってきたので今日二度目の風呂。それで頭痛が消えたところで、SFマガジンのディック原稿に取り掛かる。一枚書いただけで夜遅くなってしまった(とはいってもまだ11時)ので、今日三度目の風呂に入って寝る。


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