4月29・30日(月・火)


 27日にbk1に註文した本が届く。『指輪物語』ってこんなに長かったのか。

 翻訳家の中原尚哉氏からニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン1』(中原尚哉訳/880円/ハヤカワ文庫SF)をいただく。ありがたうございました。必ず読みます。


4月28日(日)


 この頃、ずっと我慢してゐたのだが、少しくらゐならいいだらうと思って、HMVに古今亭志ん生の落語を註文。『古今亭志ん生名演集4 うなぎの幇間・替り目・佃祭り』『同5 大工調べ・文違い・三味線栗毛』の二枚。各々1942円である。

 届いた本や翻訳など原稿を書くのに使った本を机の上に積み上げてゐたら、次第にその高さが高くなってしまひ、二本の本の塔はその高さが既に五十糎を超え、これがゆらゆらして崩壊の危険が迫ってゐるとの指摘を娘からされ、なるほどその指摘は尤もであると思ひ、本を書棚に収める作業に勤しむ。が、書棚も既にいっぱいである。また、少し埼玉の実家に送るか。総てを呑み込んでくれる家のやうな気がして本を送りつづけてゐるが、あそこの書棚もそろそろいっぱいである。何とかしなければ。


4月27日(土)


 出勤してカレンダーを見て気が付いたのだが、今日から連休が始まってゐるではないか。明日と明後日は休むことにしよう。

 Fantasy Centreから本が届く。Annual Macabre 2001 edited by Jack Adrian (Ash-Tree Press, Oct 2001, $39.00)など。

 先日映画など観て、本を読んで確認したくなったときに気が付いたのだが、我が家には『指輪物語』ないのであった。これは由々しき問題である。『指輪物語』のない家なんて、まともな人間の住む家とは云へまい。そんな家庭で娘を育てていいのだらうか。といふ訳で、『指輪物語』を註文する。六巻本の文庫版は埼玉の家に置いてあるのだが、あれは活字が小さくてもう私の眼には厳しい。金銭的な事情や、住宅事情なども考慮して、九巻本の文庫版をbk1に註文する(面倒臭いのでリンクはなしだ)。『指輪物語』の他に、

J・R・R・トールキン『指輪物語追補編 新版』(瀬田貞二・田中明子訳/評論社/2200円)[amazon.co.jp, bk1]
北野勇作『どーなつ』(早川書房/1500円)[amazon.co.jp, bk1]
テリー・グッドカインド『魔石の伝説2 光の信徒』(佐田千織訳/ハヤカワ文庫FT/660円)[amazon.co.jp, bk1]
ロバート・ジョーダン『黒竜戦史2 闇の密議』(斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT/620円)[amazon.co.jp, bk1]
ジョン・ベレアーズ『鏡のなかの幽霊』(三辺律子訳/アーティストハウス/1600円)[amazon.co.jp, bk1]
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『トニーノの歌う魔法』(野口絵美訳/徳間書店/1700円)[amazon.co.jp, bk1]

を購入。合計15309円。『指輪物語』文庫版新版には追補編が入ってゐないといふことを初めて知って、『指輪物語追補編 新版』まで註文してしまふ。まあ、仕方あるまい。今まで家になかった方が異常だったのだ。


4月22〜26日(月〜金)


 14日に註文したSheri S. Tepper The Visitor、Patricia A. McKillip Ombria in Shadow 、Sharon Shinn Jenna Starborn、John Crowley The Translatorが、amazon.co.jpから届く。

 古川日出男『アラビアの夜の種族』読了。随分かかってしまった。これは面白いが、通勤電車の中で読むには厚すぎる。翌日から、Patricia A. McKillip Ombria in Shadow を読み始める。

 amazon.co.jpに本を註文。
Neil Wilson Shadows in the Attic (British Library Publishing, 2000, ¥8,539)
Anthony Horowitz The Falcon's Malteser (Walker Books, 1995, ¥757)
Anthony Horowitz South by South East (Walker Books, 1997, ¥757)
Anthony Horowitz Public Enemy Number Two (Walker Books, 1997, ¥757)
Anthony Horowitz Horowitz Horror (Orchard Books, 1999, ¥947)
Anthony Horowitz More Horowitz Horror (Orchard Books, 2000, ¥947)

 Ash-Tree Pressから、3月12日に註文したヴァーノン・リーのHAUNTINGSが届く。船便なのでひと月以上かかってしまった。370ページに及ぶ大きな本。もう一冊買って手元に置いておきたくなる。ヴァーノン・リー短篇集を出すやうな出版社は日本にないだらうか。

 早川書房からSFマガジン6月号が届く。ハヤカワSFシリーズ Jコレクション創刊に合はせた特集である。私の書いたSF Scannerの原稿(ロバート・チャールズ・ウィルスンのThe Chronolithsの紹介)も載ってゐる。

 偕成社から『南総里見八犬伝 全四巻』(各1400円)<第一巻[amazon.co.jp, bk1]、第二巻[amazon.co.jp, bk1]、第三巻[amazon.co.jp, bk1]、第四巻[amazon.co.jp, bk1]>をいただく。ありがたいことである。娘に読ませてやらう。


4月20・21日(土・日)


 用事があって出かけたついでに書泉グランデで、フィリップ・K・ディック『あなたをつくります』[amazon.co.jp, bk1](佐藤龍雄訳/920円/創元SF文庫)といしいひさいち『文豪春秋』[amazon.co.jp, bk1](600円/創元ライブラリ)を購入。この頃、どうも私が買ふ本のハードカバーの割合が高くなってきてゐるのではないかと思ったのであった。やはり文庫本の方が安いし場所も取らない。といふことで、今日は文庫本二冊だけなのだ。と思ったものの、三省堂書店本店で「ユリイカ」四月臨時増刊号[amazon.co.jp, bk1](青土社/1100円)を購入。これは雑誌だから致し方あるまい。ところが、旭屋書店(池袋東武店)で恩田陸『劫尽童女』[amazon.co.jp, bk1](光文社/1500円)を購入してしまった。今日はamazon.co.jpbk1の両方にリンクさせてみました。やはり手間がかかった。

 『文豪春秋』[amazon.co.jp, bk1]を帰りの電車のなかで笑ひながら読んでしまふ。堪へながらぐふぐふ笑ってゐる姿は不気味であっただらうと思ふが、少々酔ってゐたので、平気だった。続けて『劫尽童女』[amazon.co.jp, bk1]を読む。天才科学者(マッドサイエンティスト)と超能力娘のSFであるといったらあまりにも大雑把か。あまり気分が乗らないうちに読み終へてしまった感じだった。


4月15〜19日(月〜金)


 あまり本の読めない一週間。職場で使ってゐた、PowerMac 7511/G3と液晶モニタを自宅へ持って帰り、PowerMac6210と入れ替へる。娘がごく稀に使ってゐたものである。ちょっと遅いが、私が使はうかなと思ふほど調子はいい。

 銀行の名前の続き。「りそな」はひどいが、三井住友銀行も見るたびにどうも落ちつかない気分になる。やはり三井と住友が並ぶといふところに原因があるのだが。日頃プロ野球に関心のない私がふと新聞のスポーツ欄をみたら「阪神巨人」といふ球団が出来てゐたとか、ある日テレビをつけたら「自民共産党」といふ政党が出来たと報じてゐたとか、そんな居心地の悪さを感じるのである。かうなったら、銀行名は合併した銀行の名前を繋がなければならないといふ法律を作ってくれた方がすっきりする。太陽神戸三井住友銀行とか、協和埼玉大和近畿大阪奈良銀行とか、そんなふうにしてくれれば歴史も解って安心ではないか。


4月14日(日)


 翻訳がどうもうまく捗らないので午前中は食虫植物の植ゑ替へ。毛氈苔の鉢は減り、蝿取り草の鉢は増えた。二時間も費やしてしまった。

 翻訳がどうもうまく捗らないので、本の註文。amazon.co.jpに。日本語の本は普段はbk1なのだけれど、ギフト券があったもので。
井上ひさし『にほん語観察ノート』(1500円/中央公論新社)
石田秀雄『わかりやすい英語冠詞講義』(1600円/大修館書店)
『ダレン・シャン4 バンパイア・マウンテン』(橋本恵訳/1500円/小学館)
Sheri S. Tepper The Visitor (William Morrow, 3098円)
Patricia A. McKillip Ombria in Shadow (Ace Books, 2740円)
Sharon Shinn Jenna Starborn (Ace Books, 1884円)
John Crowley The Translator (William Morror, 2979円)
 読みさうにない予感がする本が既にあるのが情けない。『ダレン・シャン』はこの頃は私ではなく娘が読んでゐる。Sheri S. Tepperも400ページを越えてゐるし、John Crowleyは難しさうだから。

 気をとり直して夜には少し翻訳に勤しんでから就寝。


4月7〜13日(日〜土)


 もうすっかり週一回の更新が癖になってしまった。情けない。理由はまあいろいろあるのだけれど、家庭の事情と仕事の事情である。簡単にいふと忙しいといふことだ。忙しいといへば、私は昔から「忙しい」を強調する奴が嫌ひだった。強調するといふより自慢すると云った方がいいだらうか。一人が云ひ始めると、「いや俺なんかなあ」といって忙しい人がそこかしこから現れて、忙しさ自慢の会が出来てしまったりするのが嫌だった。今でも私には忙しいことがどうして自慢になるのかよく解らない。

 大森望さんからルーディ・ラッカー『フリーウェア』(大森望訳/900円/ハヤカワ文庫SF)をいただく。ありがたうございました。

 今まで、本欄に登場する本は、日本語の本の場合はbk1、英語の本の場合はamazon.co.jpにリンクするやうにしてゐたのだけれど、これから三ヶ月ほど日本語の方もamazon.co.jpにしてみることにする。bk1の方、ごめんなさい。といふのは、私のところを経由してbk1で買ひものをする人が殆どゐないから。amazon.co.jpでは、それなりにゐる。リンクがどちらだって関係ないのかも知れないが、関係あるのかないのかを調べるために、三ヶ月ほどさうしてみるのである。両方にリンクを貼ってゐる人も見かけるけれど、私にはそんな元気はないのだった。

 「言語」5月号(大修館書店/920円)が届く。今月の特集は「ことばを科学する154冊/フレッシュマンのための読書案内」である。「読書案内」などされると本が買ひたくなって困るではないか。

 SF情報誌LOCUS四月号が届く。この頃、新刊書をほとんど読んでゐないことに気づき、少々反省する。

 本の話ではないけれど、あさひ銀行と大和銀行が合併してできる新銀行の名称「りそな」は気持悪い。私にとっては非常に発音しづらい音でもあるのだが、それは私だけなのだらうか。私は20年くらゐ埼玉県民だったので、埼玉銀行時代からこの銀行を利用してゐて、今でもあさひ銀行に口座があるのだけれども、あの名前を聞いて、もう利用するのをやめようかとさへ思った。しかし、考へてみると、都市銀行でまともな名前の銀行は少なくなってきてゐるのであって、UFJ銀行なんてもっと嫌だったりする。でも、近ごろ話題のみずほフィナンシャルグループみずほ銀行と書けば悪くないなとふと思った。東京三菱銀行とか三井住友銀行といった如何にも合併しましたといふ名前の銀行はいつ名称が変はって変な名前になるか解らないから、油断は出来ない。まあ、どうでもいいのだけれど、「りそな」はいけない。


4月1〜6日(月〜土)


 また一週間。週後半は学会出張で横浜。福田恒存『私の國語教室』を読みながら帰ってくる。これまでにも随分仮名遣ひのことは読んでゐるので、知ってゐることは多いが、まだまだ新しく知ることも沢山ある。後半の、日本語の音韻変化に対する疑念には賛同しかねる。

 他にはほとんど本が読めず、憂鬱な日々が続く。

 Ash-Tree Pressから新刊案内が届いた。SINISTER ROMANCE by Mary Heaton Vorseである。買っておいたはうがいいだらうか。


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