今日で八月も終りである。子供の頃なら夏休みの終りなのだが、今の私には何の関係もない訳だ。でも、我が家の娘にとってはやはり夏休みの最後の日なのだった。普通の小学生のように、夏休みの宿題を仕上げている。読書感想文と夏休みの思い出の作文を手伝ってやれと妻があまりにも執拗に云うので手伝ってやったら、今度は文章が子供らしくなく妙に捻くれていてこれじゃあまるであなたの文章じゃないのと文句ばかり云う。いいや、これでいいのだ、そんなに嫌なら使うな、といってももう書き直す時間はないだろうがね、などと云って私は寝てしまう。
bk1に本を註文。
フレッド・チャペル『暗黒神ダゴン』(尾之上浩司訳/創元推理文庫/540円)
ワインバーグ&グリーンバーグ編『ラヴクラフトの遺産』(尾之上浩司訳/創元推理文庫/1000円)
宮脇孝雄『翻訳の基本』(研究社出版/1700円)
シェリダン・レ・ファニュ『墓地に建つ館』(榊優子訳/河出書房新社/4900円)
津野海太郎・二木麻里編『「オンライン読書」の挑戦』(晶文社/1800円)
川成洋『大学崩壊』(宝島社新書/700円)
講談社、角川書店、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、文芸春秋の八社は、文庫の内容をデジタル化した「電子文庫」をインターネット経由で販売する事業を9月1日に始めると正式発表したそうである。共同のホームページ「電子文庫パブリ」を開設し、合計約1000タイトルの書籍を読者がパソコン上で購読できるようにする。毎週金曜日に2社ずつが新タイトルを加え、1年後に2500タイトルの品揃えを目指す。殆どが絶版・品切れ本だという。
ドイツの話。1998年の正書法改訂で使用が制限されたエスツェットが、フランクフルター・アルゲマイネという新聞が使用を復活させると発表したという。私がWWW画面上で見たドイツの新聞では1998年以降も使っていたような気がするのだが。外国人に解りやすいようにと、ドイツ語特有の綴りを制限した正書法改訂だったが、エスツェットやウムラウトがあるからドイツ語が難しい訳ではないと私は思うから、そういう無意味で強引な正書法改訂は皆で無視すればいいのだと考えていた。私は別にドイツ語を使って生活してはいないので、どうでもいいことなのだけれど。
bk1から、ルイ=ジャン・カルヴェ『言語政策とは何か』(白水社<文庫クセジュ829>/951円)が届く。面白そうなので、すぐに読みたいところである。
それにしても暑い。いくら何でも暑すぎる。
まだ少し頭が痛いような感じがするので、一日ゆっくり過ごす。Nina Kiriki HoffmanのA RED HEART OF MEMORIES を三分の一くらいまで読み進む。
この頃、仮名漢字変換ソフトEGBRIDGEの<文字パレット>が消えてしまっていることに気づき、元に戻す試みを行う。原因が解ったような解らないような。
Amazon.com Booksに本を註文。この夏に出た"The Year's Best Fantasy and Horror : Thirteenth Annual Collection"の1999年ファンタジイ総括などを参考に選んだ本が殆ど。
Sister Emily's Lightship and Other Stories by Jane Yolen ($18.36, August 2000, Tor Books)
King Rat by China Mieville ($19.16, October 1999, Tor Books)
Wild Angel by Pat Murphy ($19.16, August 2000, Tor Books)
The Folk Keeper by Franny Billingsley ($14.40, October 1999, Atheneum)
King of Shadows by Susan Cooper ($14.40, November 1999, Simon & Schuster)
Black Light by Elizabeth Hand ($5.39, April 2000, Harper)
The Silent Strength of Stones by Nina Kiriki Hoffman ($5.39, September 1995)
以上七冊。書籍代が合わせて$96.26、送料が$17.65で合計$113.91。こんなに買って読める筈もないが、いつか役に立つ日も来るだろう。このところ、少々円高ドル安だし。この際、少しドル建てMMFでも買おうかなと思う今日この頃である。
夜中に頭が痛くて目が覚めた。だんだん吐き気もしてくる。どうしたのだろうか。夕食時に麦酒を飲んだのがいけなかったのか。しかし、アルコールで頭痛が始まるのは飲んでから2〜3時間後だから、夜中の一時過ぎに痛くなるのは納得できない。他の理由によるものだろうが、原因は解らない。解らなくても吐き気は治まらず、三度ほど嘔吐を繰り返す。午前三時に風呂に入ると少し気分がよくなり、八時まで寝たらすっかり治った。という訳で、日曜日もテレホーダイ時間を逃してしまうことになる。やはり<i・アイプラン3000>への変更は正しかった。
Nina Kiriki HoffmanのA RED HEART OF MEMORIES (Ace, 1999)を手に取って出勤。
SFマガジン10月号着。1970年代SFの特集。私があまり得意でない時代かも知れない。それならいつなら得意なのかと云われたら、得意な時代はありませんと答えざるを得ないような気もする。「黄金の1920年代SF特集」とかいうのがあったら大喜びするかも。
次号予告にはファンタジイ特集のことが載っているのだが、何だか収録作品が違う。ジェイン・ヨーレンは載らないと思う。まあ、一時はそういう話もあったのだが。それから「児童文学の動向もまじえつつ紹介」なんて私はしていない筈だ。これは、気が短い私が編集長との相談のメールのやりとりが完結しないうちに原稿を書いて送ってしまうからだと思う。どうして私はこんなに気が短いのだろう。恐らく、じっくり待っていると記憶力が貧弱なので総てを忘れてしまうからに違いない。
休暇も終わって出勤した途端、職場の改装に関係する部屋の設計やら電気容量の計算やらの気の遠くなるような作業を要求され、もう明日から出勤したくなくなる。
Jamil NasirのDistance Hazeを読み終える。途中は実に面白いのだが、結末はなかなか私には納得しがたい。数日するとその良さがじわじわ判ってきたりするかも知れないが。あるいは、何か書評でも読んで、なんだそういうことだったのかと納得したり。文章の理解力に乏しいため、往々にしてそういうことがあるのだった。それにしても、この本を読むのに時間がかかりすぎた。次の本は今月中に読み終えたいものだ(でも一週間しかないから無理だろう)。
書棚の註文葉書を投函。書棚が届く日が待ち遠しい。
夏季休暇三日目。SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き終え、送信。続けてファンタジイ特集の作品解説を書いて送信。
一仕事終えた気分になったので、本が積み上げられている机の上を片づける。ほぼ書棚に収めたが、どう考えても書棚が足りない。そこで、新しい書棚を註文することに決定。しかし、立派なものを買う金はないので、ダイエーの通販の安いもの。幅120cm×高さ210cmで19800円。特別企画でダイエーのカードで支払いをすると一割引だということで、これを二つ註文することにした。これで幅120cm×高さ210cm分の棚が確保できるので、一息つけるだろう。註文葉書を投函するのは明日なので、まだ註文はしていないのだが。
机の上に放置された様々な書類をも片づけていたら、どうもここ数ヶ月電話代が<テレホーダイ>で得をしていないばかりか損をしていることを発見した。夏になって早起きが出来なくなったためか、<テレホーダイ>時間以外の通信費が増えているのだ。ということで、電話契約を<i・アイプラン3000>に変更することにした。WWW画面でNTT西日本に申し込んだら二時間後くらいにもう担当者から電話がかかってきた。契約切り替えは来月後半からなので、まだ暫くは<テレホーダイ>である。
夏季休暇二日目。妻と娘は娘のヴァイオリン練習の夏休み特別企画とやらで一日外出するので、私は原稿を書く。先ず、SFマガジンのファンタジイ特集を書き終え、送信。東京創元社から、ホラーSF傑作選『影が行く』(中村融編訳/920円/創元SF文庫)が届く。すぐに読み始めたいところだが、少し我慢して、次にSFマガジンのファンタジイ評の原稿を四分の三くらい書く。夕方、東京創元社からデイヴィッド・アーモンド『肩胛骨は翼のなごり』(山田順子訳/東京創元社)のゲラが届く。九月刊行予定の本。カーネギー賞・ウィットブレッド賞を受賞した児童文学ファンタジイである。なかなかいい話だが、賞を二つもとるほどのものかなとも思う。SFマガジンのファンタジイ特集の作品解説を幾つか書いたところで寝てしまう。
今日から三日間が私の今年の夏季休暇である。でも、家族と一緒にどこかへ旅行へ行ったりはしないのだった。ニュージーランドへ行った年もあるのだが。で、今日は昨日の続きで再び親子の科学実験である。ドライアイスを使う。昨日よりは科学的に、ドライアイスの性質をちょっと調べたりする。ドライアイスの欠片をビニール袋や風船に入れて、膨らみ具合をみたり、コップの水の中に入れてぶくぶく二酸化炭素の泡が出た後の水を口に含んでみたり、二酸化炭素で蝋燭の火が消えることを確認したり。そして、最後はまたロケットである。やれやれ。
それが終わると妻の車に乗って食料品店に寄ってから帰宅。その店で、牛肉の叩きを見つけて我慢できずに買って帰る。もう一つ、遺伝子組換え大豆に反対を記していない納豆を見つけて購入。埼玉県秩父のなんとかいう豆を使っているそうだから、遺伝子組換え大豆ではないだろうが、そんなことはどうでもいい。私は別に遺伝子組換え大豆を食べたい訳ではなく、それに反対する姿勢が気に入らないだけだ。「少しでも安全な食生活を考え化学調味料・保存料・着色料を使用していないタレ、からし付です」と書いてあるのがちょっと気に入らないが、これくらいなら止むを得まい。合成着色料は人の目を欺くだけのものだから私も嫌いだが、化学調味料は危険なのか。保存料は本当に危険なのか。腐っているかも知れない加工食品を食べて具合が悪くなる危険と、保存料から受ける危険のどちらを選ぶかというと、簡単には決められまい。そんなことも、牛肉の赤い姿を目にした途端どこかへ忘れてしまい、生肉を喰いながら、昼間から葡萄酒を飲む。日頃殆ど酒を飲まない私はすぐに酔って、生肉を食べた喜びを噛みしめながら昼寝をしてしまった。今日はSFマガジンの原稿を書く日だったのに。
昼寝から目覚めてから、伊井直行『濁った激流にかかる橋』を読み終え(これは傑作だった)、『書物の王国16 復讐』を読む。幻想味のない作品が多く、SFマガジンのファンタジイ評には使いづらいかも知れない。いろいろ残酷な復讐の描写をする作品もあるが、私にとっては巻頭の久生十蘭「骨仏」が最も強く印象に残った復讐話であった。読み終わって暫くしてから恐くなってくる。中島敦もよいが、旧仮名でないと雰囲気が出ない。夕方からSFマガジンのファンタジイ評を書き始めるものの、一枚書いたところで眠くなってしまい、寝る。
芦原すなお『オカメインコに雨坊主』(文藝春秋/1524円)を読む。静かな雰囲気の本。死者に会う話は好きなので楽しめた。別に会いたくてたまらない死者がいる訳ではないが。
今日は、娘と一緒に少年科学文化会館というところで催される親子の科学実験とかいうのに行くことになっている。科学の実験かと思ったら、行ってみるとただペットボトルで水を噴射して飛ぶロケットを作るだけのくだらない内容であった。そんなもの十数分で出来上がってしまうが、中には要領の悪い親子(というより要領の悪い母親)がいたりして、全員が作り終えるには結構時間がかかってしまう。で、隣の小学校の校庭で飛ばしてみるのだが、そこへ移動するのに皆たらたらと歩くので気の短い私は苛々する。せかせかと歩く私は打ち上げ場に一番乗りしてしまい、最初にロケットを装着して飛ばすことに。これがいけなかった。我が家のロケットは均整のとれた作りで、空気も真面目に注入したので推進力を作る圧力は充分だったから、見事な飛行を見せてくれた訳だが、勢いよく噴射する水と校庭の泥の混じった泥水を全身に浴びてしまった。娘と私はすっかり泥だらけだ。次の親子からは泥水対策がなされ、綺麗な躰でロケットを飛ばしていた。何が科学実験だ。ペットボトルが飛ぶ原理の説明をする訳でもない。ロケットを作って遊ぶだけである。
くだらないロケット作りの後は、妻と合流してくだらないコンサートである。娘のヴァイオリンの先生が演奏するというので聴きに行くのである。体中泥水を浴びてみっともない格好だが仕方がない。演奏する曲がバッハなら私も大喜びで聴きに行くのだが、何と、すぎやまこういち作曲の交響組曲「ドランゴンクエストVII エデンの戦士たち」だ。作曲者が指揮をする。世界初の演奏だとか云われても、私はドラゴンクエストなんて全然知らない。知っているのはゲームの名前だということくらい。家族三人で、あそこで先生がヴァイオリンを弾いている、と確認するだけのことだ。後は、眠気との戦いである。
夕方帰宅して、伊井直行『濁った激流にかかる橋』を読み始めるが、疲れてしまってなかなか読み進められない。諦めて寝る。
SFマガジンのファンタジイ特集の解説を書き始める。難しい。なかなか捗らず、朝から書き始めたのに夜になっても終わらない。とうとう日付も変わってしまって、一時過ぎに一通り書き終えたが、数日かけて手を入れなければならないだろう。
bk1から、ロジェ・シャルティエ編『読むことの歴史』と伊井直行『濁った激流にかかる橋』が届く。昼過ぎに一度宅配便の配達があったのだが、私は大きな音でバッハを聴きながら原稿を書いていたので気づかなかった。再度持ってきてもらうように電話で頼んだ後は、バッハを聴かずに耳を澄まして原稿を書く。いつ本が届くかと気になって仕方がなく、原稿は捗らないのであった。結局四時頃届いた。
Jamil NasirのDistance Hazeを今週中に読み終えようと考えていたのだが、もう間に合うまい。本を読むのが遅すぎる、遅すぎる。
bk1に本を註文。
K・J・ローリング『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(静山社/1900円)
伊井直行『濁った激流にかかる橋』(講談社/1900円)
ルイ=ジャン・カルヴェ『言語政策とは何か』(白水社<文庫クセジュ829>/951円)
ロジェ・シャルティエ編『読むことの歴史』(大修館書店/6000円)
以上四冊。『読むことの歴史』はちょっと高いので、かなり迷った。迷った末に思いきって買ったくせに読まなかったりするものである。
東京創元社の原稿の修正をして送信。
職場のPowerBook G3は本当に起動しなくなってしまったので、修理に出さねばなるまい。困った。
今週に入って職場は閑散としている。私が住んでいる公務員宿舎も閑散としている。私の夏季休暇は来週である。
bk1から、『書物の王国16 復讐』(国書刊行会/2500円)が届く。この叢書もとうとう完結である。素晴らしいアンソロジー群であった。
原稿を修正して東京創元社に送信。粗筋紹介の文章は簡単なようで難しい。
昨日の朝、我が家のベランダに兜虫(カブトムシ)を発見した。ちょっと小柄な雄である。ひっくり返っていたので死んでいるかと思ったが、突いてみると動いたので生きていると解った。夕方、買ってきた西瓜の切れ端の上に乗せてみると、がつがつと喰い始めた(とはいっても、兜虫はものを噛む歯は持っておらず、刷毛のような口で液体を吸い取るだけなのだが)。兜虫は一晩中西瓜を喰っていたようだ。私が出勤した後、三時間くらいしてから様子を見ようとすると、もういなくなっていたと娘は云っていた。元気になって飛んでいったのだろう。
今日は東京創元社の原稿を終わらせる日にするつもりだったのに、朝から恩田陸『麦の海に沈む果実』の続きを読み、読了。次に、林望『日本語へそまがり講義』を読んでしまった。今度こそ原稿に取りかかる筈だったのに、続けて岩野礼子『イギリス・ファンタジーへの旅』まで読んでしまった。ファンタジーの話は殆ど出てこない。著者が今までどうやって生きてきたかという話に、少し本の話題が織り込んであるだけだった。私が求めている本ではなかった。ついつい本を読んでしまったものの、東京創元社の原稿は書き終えた。すぐには送信せず、一晩ほど寝かせてからもう一度目を通すことにしよう。
今日は東京創元社の原稿を書く日にしたかったのだが、止むを得ず出勤。昼に帰宅して、原稿を書く。予定の半分ほど書き終える。残りは明日だ。
日本語の本を纏めて読むのは来週後半からの予定だったが、今月は余裕を持って早めに読み始めようと考え、恩田陸『麦の海に沈む果実』を読む。ところが、途中で宮脇孝雄『翻訳家の書斎』を手に取って読んでしまった。英中辞典が欲しくなる。
もう暑くて忘れてしまった。
久し振りにJamil NasirのDistance Hazeを手に取って出勤。
言語九月号が届く。今月の特集は「語順の文法」。面白そうだが、読む時間がないかも知れない。
バリントン・ベイリー『時間衝突』(大森望訳/創元SF文庫)を読む。出たときにすぐ読んでいたのだが、内容をほとんど覚えていなかったので読み直した。
SF情報誌LOCUS八月号が届く。今号には毎年読者投票により決まるLOCUS AWARDSが掲載されているのだが、ファンタジイ部門はハリー・ポッターの第三巻である。確かにハリー・ポッターは面白い作品ではあるが、LOCUSの読者投票でこれが一位になるというのは些か問題のような気がしないでもない。
書き忘れていたが岩野礼子『イギリス・ファンタジーへの旅』(晶文社/1800円)が数日前に届いていた。bk1から村松伸『書斎の宇宙』(Inax/900円)が届く。私が期待していたような本ではなかった。
Weinberg Booksからカタログが届く。この頃、早起きができないので、本を註文する時間的な余裕がない。画面をクリックするだけで註文できる場合は、思わずクリックしてしまうことはあるのだが。
職場のPowerBookが起動しなくなり蒼ざめる。
bk1から本が届く。
林望『日本語へそまがり講義』(PHP新書/660円)
宮脇孝雄『翻訳家の書斎』(研究社出版/1700円)
バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』 (山埼康司訳/ダイヤモンド社/2800円)
レベッカ・マサイアス『マザーズ・ワーク』(田中志ほり訳/日経BP社/1600円)
の四冊。『翻訳家の書斎』は書斎の話ではなかった。でも、翻訳の話は大いに参考になるので是非読まねば。どうして今まで買ってなかったのか不思議である。最後のは女性起業家の体験記。妻に起業してもらって大金持ちにならないかと企んでみたが、世の中そう甘くはないことが解った。当たり前である。何でこんなものを買って読んでしまったのだろうと少々後悔する。
テリー・プラチェット『異端審問』(久賀宣人訳/鳥影社/1800円)を訳者の久賀氏から頂く。実は私が解説を書いていたのだった。
本当はこんな本を読んでいる暇はないのに、山本夏彦『完本文語文』を読んでしまった。文語文は美しく口語文は醜いという些か過激な内容である。同じことの繰り返しが多く、読みにくい。大いに参考になる部分もあったが。仮名遣いについては、この人は気にならないのだろうか。
Amazon.com Booksから"The Year's Best Fantasy and Horror : Thirteenth Annual Collection"が届く。早い! 小包みを開けて吃驚。なんとハードカバーを買ってしまった。これまでは大判のペーパーバックだったのだが。こうなっては来年以降もハードカバーにしなければなるまい。まあ、コピーを取るような場合はハードカバーの方がよいので、この際、ハードカバーで揃えることにしようか。
東京創元社から、本が届く。
ロバート・シーゲル『氷海のクジラ』(中村融訳/創元推理文庫/620円)
大瀧啓裕『エヴァンゲリオンの夢』(東京創元社/3400円)
前者は私の書いた解説が載っている。後者は、実に立派で高価な本をいただいて申し訳ないのだが、エヴァンゲリオンというのが何だか私にはさっぱり解らないので、読むことはあるまい。
家族三人で「スチュアート・リトル」という鼠の出てくる映画を観る。期待したほど面白くなかった。鼠は可愛いし話も結構面白いのだが、家族家族とうるさいのだ。孤児は家族を見つけることに努めるよりも、家族という束縛のない立場を存分に利用して大いに冒険に出てもらいたいのである。
夜、リサ・ゴールドスタインの"The Fantasma of Q____"の翻訳を終えて、SFマガジン編集部に送信。締切りまで三週間以上もあるので、もう数日おいてからの方がよかっただろうか。特集解説も書かねばならないから、あまり余裕もない。仕方ないのだ。
bk1に本を註文する。
『書物の王国16 復讐』(国書刊行会/2500円)
『考える技術・書く技術』 (2800円)
『マザーズ・ワーク』(1600円)
<書物の王国>もこれで完結。私は半分くらいしか読んでいないような気がする。残り二冊は我ながら変なものを買ってしまったと思う。作者も出版社も覚えていないので、それらは本が届いたら記すことにしよう。内容についてもその時に。
私は電子メールの送受信には主にEudoraを使っている。米版、日本版ともに新しいのが出たようなので、早速使ってみる。職場の日本語版の方は4.3のベータ版に、自宅の英語版の方は5.0のベータ版にする。日本語版の方は広告が入る。それ以外はどこが大きく変わったのかよく解らない。新しい版が出ると、ついインストールしたくなってしまう悪い癖があるのだった。
今日はbk1から何も届かないが、Weinberg Books(おや、ホームページがなくなっている)から本が届いた。
ARKHAM'S MASTERS OF HORROR edited by Peter Ruber (Arkham House, $32.90)
REUNION AT DAWN by H. R. Wakefield (Ash-Tree Press, $42.50)
EMPIRE OF UNREASON by J. Gregory Keyes (Del Rey, $14.00)
以上三冊。アーカム・ハウスのは表紙はなかなかよい感じだが、恐らく読まないだろう。キイズのは表紙はひどいが読むかも知れない。
マイクル・ムアコック『ブラス伯爵』(井辻朱美訳/創元推理文庫)を読んで寝る。
bk1から恩田陸『麦の海に沈む果実』(講談社/1800円)が届く。
フレドリック・ブラウン『天使と宇宙船』(小西宏訳/創元SF文庫)を読む。
月曜日に"The Year's Best Fantasy and Horror : Thirteenth Annual Collection" ed. by Ellen Datlow , et al ($14.36)、他四冊をAmazon.com Booksに註文したのだが、この傑作選だけはSFマガジンのファンタジイ特集の解説を書くのに是非必要だと思い、国際宅配便送付でもう一冊註文する。まあ二冊になってもいいやと思ったのだが、やなり勿体ない。未発送の本は註文の取り消しができることを知り、船便送付の方は取り消した。
bk1から加藤浩子『バッハへの旅』(東京書籍/3000円)が届く。ぱらぱらとページを捲っているだけで、ライプツィヒに行きたくてたまらなくなる。
bk1にキース・ロバーツ『パヴァーヌ』(越智道雄訳/扶桑社/1429円)を註文する。
bk1からアンドルー・ラング『書斎』(生田耕作訳/2913円/白水社)が届く。本を手に取って思い出したのだが、やはり私はこの本の旧版を持っている。間違いない。