8月31日(月) Macintoshの話である。電子辞書検索ソフトJammingが2.6になった。電子ブック版の音声が出るようになったそうだ。ちょっと喜んだが、私が持っている音声入り電子ブック辞書は『クラウン独和辞典』くらいだろうか。あまり使わない辞書である。また、電子ブックの音声は特殊な形式であるためハードディスクにコピーしたものを再生することができないという。でも、私はいつもはCeDarという電子辞書検索ソフトを使っているのであった。
 滅多に使わないとは云っても発音を知りたいこともある。EPWING版『クラウン独和辞典』と『クラウン仏和辞典』が欲しいと思うこの頃である。

 またMacintoshの話である。Wapp pro 1.2を$5.0で買う。ウィンドウの切り替えが便利になる。前の版までは切り替えがうまく働かない場合があったことと、送金方法が現金のみだったのでシェアウェア料金を払う気にならなかったが、やっと私のPerforma6400でもうまく機能するようになり、同時にクレジットカードで支払いができるようになったので、ひとつきちんと支払っておこうという気になった。このところちょっと円高になっているので得したような気分だが、例え5円円高に振れても5ドルでは25円しか変わりゃしないのだった。


8月30日(日) 『世界幻想文学映画事典』の校正刷りに目を通す。水曜日に文章がひどいなどと書いてしまったが、あんなこと書かなければよかったと後悔する。<監修者・編集委員による若干の修正>ってやつがかなり入っているのだった。勿論、私の勘違いや拙い表現が改善されていて、良くなっているのだが、編集者が「文意がとりにくいところ」として検討するようにと印をつけているところをよく読んだら、私が書いた文章とはすっかり変わっている部分だったりすることもあり、そんな時は書き換えた人に訊いてくれと云いたくなるのだ。

 図書館流通センターに本を註文する。
ジョン・クルート編著『SF大百科事典』(浅倉久志ほか訳/グラフィック社/6500円)
アンドレイ・コドレスク『血の伯爵夫人1・2』(赤塚若樹訳/1:2200円、2:2300円/国書刊行会)
今回は三冊だけで11000円になってしまったので、『書物の王国 王侯』などは次回の註文にまわす。


8月29日(土) 早川書房からアラン・ディーン・フォスター『不機嫌な魔界の旅人』(宇佐川晶子訳/ハヤカワ文庫FT/780円)とリンダ・ナガタ『極微機械ボーア・メイカー』(中原尚哉訳/ハヤカワ文庫SF/820円)が届く。<スペルシンガー・サーガ>もいつの間にか五巻も出ていた。リンダ・ナガタの方を先に読みたいところだが、ハヤカワ文庫FTは必ず読んでおかねばならないので、まず<スペルシンガー>ということになろうか。

8月28日(金) Amazon.com BooksにMETHODS IN ENZYMOLOGY: NEOGLYCOCONJUGATES, PART B: BIOMEDICAL APPLICATIONS by Y. C. Lee, Academic Press, $80.00を註文。送料は$5.95(船便)。今回もwww.acses.comで比較してみた結果である。専門書は一冊の値段が高いので、少しでも安いところに註文しようということになる。小説の場合は何冊も同時に註文するので、合計額を比較しようとすると大変なので、馴染みの店で註文ってことになりがちである。

8月27日(木) 一時半頃目が覚めたのでSFマガジンの原稿を書く。トム・ホルト『疾風魔法大戦』、マルセル・ベアリュ『奇想遍歴』、『書物の王国 2 夢 』の三冊を取り上げる。半分以上の分量を費やしてトム・ホルトを褒めまくる。四時半頃送信。一眠りする時間はないので、朝食をとってからPhilip PullmanのTHE GOLDEN COMPASSを手に取って出勤。

 BookpagesにMOLECULAR GLYCOBIOLOGY by Fukuka & Hingsgaul (ed), IRL Press, £29.95を註文。今回はwww.acses.comで検索し、最も安い価格が表示された店に註文することにした。送料は£6.00(航空便)。


8月26日(水) やはり寝坊をしてしまった。目覚めると五時半であった。だからといって慌てる必要もなく、いつもの始発には乗らずに二本目の電車で出勤。一日だけ読んで中断していたPhilip PullmanのTHE GOLDEN COMPASSを再び読み始める。

 昨日届いた『世界幻想文学映画事典』の校正刷りをぱらぱらと捲ってみると、自分の文章が吐き気をもよおすほど下手糞な文章だということを発見する。やれやれ。

 シモンズの『エデンの炎(上・下)』は未だ届かない。もう待てないのでSFマガジンの原稿を書こうと思ったものの、寝てしまう。


8月25日(火) Fantasy CentreからAsh-Tree Pressの本が二冊届く。Marjorie Bowen TWILIGHT AND OTHER SUPERNATURAL ROMANCES (£25.00)とH. R. Wakefield THE CLOCK STRIKES TWELVE AND OTHER STORIES(£24.00)である。今回は送料が£6.00。また読まない本を買ってしまったと思うが、全然後悔はしていない。

『世界幻想文学映画事典』の校正刷りが届く。私が担当した部分は凡そ25ページである。思いのほか多い。今年末の刊行予定だそうだが、きっと遅れるのだろう。

 九時過ぎに寝たのだが、11時半に目が覚めたので、起きだして『書物の王国 2 夢 』を読む。日付が変わって午前一時頃読み終える。夢の話は前から好きでよく読んでいた。本書も素晴らしい作品ばかりだが、些か暗く悲しい話が多い。死んだ人に出会う話が多いのである。特に津島佑子「夢の体」は読んでいて涙がこぼれそうになる。子を持つとこういう話に弱くなる。
 SFマガジンのファンタジイ評の〆切りは昨日なのだが、シモンズの『エデンの炎(上・下)』は未だ届かない。先週の電話は自分で買って読めということだったのか。送ってもらうにしても、自分で買うにしてももう遅すぎる。もう原稿を書き始めようと思ったものの、このまま朝まで原稿を書いては睡眠時間が少なすぎ、明日の仕事に差し支えるに違いない。ただでさえ、仕事中に抗い難い眠気に襲われることが多いというのに。二時前に寝る。


8月24日(月) マルセル・ベアリュ『奇想遍歴』を読み終える。妙な話ばかりで面白い。同じ作者の『夜の体験』というのが二月に出ていたそうなのだが、全然気が付かなかった。

 日本経済新聞に出ていたのだが、日立デジタル平凡社は「マイペディア」と「世界大百科事典」を統合し、DVD-ROM版として来春にも発売するらしい。価格はCD-ROM版「世界大百科」並み(57000円)に押さえられるという。しかし、Macintosh版がなければ私にはどうせ関係ない話だ。市場占有率から考えて当然Macintosh版は遅れがちで、時にはいくら待っても発売されなかったりする訳だけれども、それでも私はMacintoshを使い続けるつもりである。


8月23日(日) 朝から頭が痛く、昼過ぎにはかなりひどくなる。熱い風呂に入って一眠りすると少し楽になったので、図書館流通センターに本を註文。
藤田雅矢『蚤のサーカス』(新潮社/1500円)
ハウフ『盗賊の森の一夜 メルヒェン集』(池田香代子訳/岩波文庫/600円)
恩田陸『六番目の小夜子』(新潮社/1400円)
ギル・アメリオ『アップル薄氷の500日』(中山宥訳/ソフトバンク/2400円)
以上四冊。書籍代合計が7000円未満なので送料400円がかかる。藤田雅矢は1995年『糞袋』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した人。『六番目の小夜子』は1991年の日本ファンタジーノベル大賞の最終候補になった作品を大幅加筆したもの(加筆前のものは92年に新潮文庫から出ていた)。最後のはファンタジイではなく、アップル再建のためにCEOになっていろいろ頑張ったけれど結局創業者の一人ジョブスに追放されてしまった人の本。
 夜になってまた頭痛が激しくなってきたので、もう一度風呂に入って八時頃寝る。

8月22日(土) トム・ホルト『疾風魔法大戦』読了。面白い。トム・ホルトの本をもっと読みたくなった。初めてホルトの本を読んだのは1987年か88年にExpecting Someone Tallerを読んだときだった。大傑作とは思わなかったが他のも読みたくなって、このWho's Afraid of Beowulf?やFlying Dutchを買ったのだが、この人の英語は私にはちょっと難しかったのだ。それで、その後はあまりホルトの本を買わなくなってしまった。でも今なら読めるかも知れない。何冊か買って再挑戦してみようと思うが、英ポンドはもうちょっと安くならないものか。

8月21日(金) 図書館流通センターから『バッハ全集 第12巻 チェンバロ曲』が届く。早速、聴き始める。しかし、今回の半分は「平均律クラヴィーア曲集」、八分の一が「ゴールドベルク変奏曲」なので、既にCDを持っているものが多い。しかも後者はトレヴァー・ピノックの演奏だから、全く同じ演奏のCDが二枚になった。まあ、カンタータで既に数十枚の重複(同じ演奏)CDがあるので今さらどうということはない。

 東京創元社からキム・スタンリー・ロビンスン『レッド・マーズ(上・下)』(大島豊訳/創元SF文庫/各840円)を頂く。これは読まねば、と思うのだが。

 筑摩書房の磯部さんから、数カ月前に送ったビアボームの「プロメテウスを発見せること」という短篇の訳文が文字化けしていたからフロッピー・ディスクを送ってくれというFAXがあった。『英国短篇集(仮題)』はやっと編集作業が始まり、11月には第一巻が出るという。今度は本当に出るようだ。

 SFマガジンの塩澤編集長から電話があり、先月出たシモンズの『エデンの炎(上・下)』(角川文庫)をファンタジイ評で取り上げないかということであった。そんな本が出ていたとは全然知らなかった。先月末に旅行に出ていた一週間に刊行されたのだろうか。〆切りは一週間くらい遅れてもいいようなので読みますと返事をする。返事をしてから上下二巻の本だと知って少々後悔する。この電話では「はい」という返事以外に二言三言本に関する話題だとはっきり解る言葉を発してしまった。たまたま部屋に人の少ない時だったものの、近くにいた人にはよく聞こえていたに違いない。次回からはもっと気をつけなければ。


8月20日(木) 今日からPhilip PullmanのTHE GOLDEN COMPASSを読むことにする。ロバート・チャールズ・ウィルスンのDARWINIAにしようかとも思ったが、こちらを先に読むことにした。

 図書館流通センターから荷物が届く。『岩波講座言語の科学 2 音声』、マルセル・ベアリュ『奇想遍歴』、『書物の王国 2 夢 』の三冊である。『奇想遍歴』と『書物の王国』はSFマガジンのファンタジイ評に使いたいので急いで読まねば。

 ハヤカワ文庫FTの新刊、トム・ホルト『疾風魔法大戦』(古沢嘉通訳/640円)が届く。ホルトの邦訳が出るとは、かなりの衝撃である。シリーズものではないイギリスのユーモア・ファンタジイの邦訳など出る筈がないと思い込んでいたのだった。この本は原題をWHO'S AFRAID OF BEOWULF?という。私の書棚に並んでいる四冊のホルトの作品の一冊だ。とは云っても、読んだのはEXPECTING SOMEONE TALLERという本だけで、このWHO'S AFRAID OF BEOWULF?も読んでいなかった。確か、これはハードカバー版も持っていたのではないか。今でも実家にある筈だ。読もうと思って最初の二ページ位で挫折したような微かな記憶がある。とにかく急いで読んでSFマガジンのファンタジイ評で絶讃しよう。今日手許に届いた三冊で今月の原稿もなんとかなりそうだ。どうなることかと不安だったのだが、なんとか間に合いそうだ。


8月19日(水) J・スキップ&C・スペクター編『死霊たちの宴(上)』を読み始める。いきなり気持ち悪い話で辟易してしまう。冒頭の四篇を読んだが、これ以上は読み続けられそうにないのでやめることにする。キングなどはそうでもないのだけれど、ちょっとこれは気持ち悪すぎる。

8月18日(火) 『聖竜戦記1 闇の予言』読了。相変わらず主人公はぐずぐず悩んでばかりで話が進まない。原書の一巻を五分冊にするというのは分けすぎではないか。こんなに細切れに読まされては毎回すぐに読み終わってしまって物足りないし、次の巻を読むときに前の巻の内容を忘れてしまっていて読みにくい。そんなにすぐに忘れてしまうのは私だけなのだろうか。

 Netscape Communicatorの4.06というのを使ってみる(自宅のPerforma6210と職場のPowerMacintosh7100)。4.04では"Guide"というボタンがあったところに"My"という見慣れないものがある。ニュースやリンクなどを自分好みに配した専用初期画面を作りませんか、というものらしい。利用してみようかと思ったが、変更に時間がかかるので苛々する。それにドイツ語版の4.06が出ていないので、Performa6400の方は新しくできない。はやく出してもらいたいものだ。ドイツ語版はドイツ語ニュースのページに繋がるようになるのだろうか。そうだとするとニュースが読めるほどのドイツ語能力のない私にはちょっと難しい。ドイツ語版など使わなければいいと云われればその通りなのだが。


8月17日(月) ロバート・ジョーダン『聖竜戦記1 闇の予言』を読み始める。どうしてこうだらだらと長いのだろう。

 八月からドイツで新表記法が導入された筈だが、ドイツのMacintosh関連のニュースページを見ていてもそんな気配は感じられないのに気づいて(もちろん、個人の表記は自由なのだが)、新聞や雑誌のページをいくつか見てみたが、表記は従来のままである。政府系のWebページを見てみようかとも思ったが、すぐに見つからなかったので面倒くさくなってやめた。あんな表記法は皆で無視しちまえばいいのだ。


8月16日(日) Graham JoyceのTHE TOOTH FAIRYを読み終える。本書は英国ファンタジイ大賞を受賞したのだが、ファンタジイという印象は薄い。REQUIEMよりも薄い。イギリスの三人の少年の幼いころから大学へ入るまでの物語だ。三人の一人のサムという主人公を訪れるTooth fairy(抜けた乳歯を持っていくという妖精)との関係とともに描かれる。Graham Joyce版STAND BY MEだという評も見たことがある。確かにその通りだ。だが、私はもうちょっと幻想的な物語を期待していたのだった。

8月15日(土) Fantasy Centreに本を註文。
Marjorie Bowen TWILIGHT AND OTHER SUPERNATURAL ROMANCES £25.00
H. R. Wakefield THE CLOCK STRIKES TWELVE AND OTHER STORIES £24.00
の二冊で、£49.00。どちらもAsh-Tree Pressの本である。これに送料がかかるが、幾らかはまだ解らない。それにしても、この頃のポンド高には困ってしまう。

 Amazon.com Booksからの小包みを受け取りに行く。
David Prill. SECOND COMING ATTRACTIONS (St Martins Press, March 1998, $16.07)
Philip Pullman. THE GOLDEN COMPASS (Del Rey, May 1997, $4.79)
Amitav Ghosh. CALCUTTA CHROMOSOME (Bard, July 1998, $5.59)
Kirsten Bakis. LIVES OF THE MONSTER DOGS (Warner Books, April 1998, $10.39)
Nalo Hopkinson. BROWN GIRL IN THE RING (Warner Books, July 1998, $10.39)
Paul Di Filippo. FRACTAL PAISLEYS (Four Walls Eight Windows, October 1997, $14.00)
THE YEAR'S BEST FANTASY AND HORROR; 11TH ANNUAL COLLECTION (St. Martin's Press, July 1998, $14.36)
Midori Snyder. THE INNAMORATI (Tor Books, July 1998, $17.47)
の八冊。Philip Pullmanの本の続篇THE SUBTLE KNIFEが水曜日に届いたLocusの読書投票ファンタジイ部門11位に出ていたので、買っておかねばなるまい。今回買った本は年刊ファンタジイ傑作選以外は今すぐ読みたいものばかりである。


8月14日(金) 妻と娘が帰ってきた。Amazon.com Booksからの小包みの不在連絡票が新聞受けに入っているのを妻が見つけた。どうやら月曜日に既に届いていたようだ。

8月13日(木) ここ数日、Performa6400にモニタを二台繋いで使ってみたらこれがなかなか便利であった。右側の15インチの方に辞書の検索画面を常時表示させておくと、文章入力画面といちいち切り替えなくていいのである。問題は、机の上が狭くなるということ。明日は、妻と娘がニュージーランドから帰ってくるので、この15インチのモニタをPerforma6210の方に戻しておく。

8月12日(水) LOCUS8月号着が届く。今月号には読者投票の結果が載っているのだが、今年も私が読んだ本があまりでていない。何故だ。テッパーのThe Family TreeとビーグルのGiant Bonesくらいではないか。買ったけれどまだ読んでいないものには、The Calcutta Chromosome、Winter Tides、Doglandなどがある。もっと本を読まねば。もっともっと読まなければならない。

8月11日(火) 言語9月号着。今月の特集は「消えた日本語」である。この頃、よくありがちな企画ではあるが、好きな話題なのでちょっと嬉しい。「消えた語形、消えた言い回し」というところにこの頃気になっている「〜みたようだ」という言い方が載っていた。「現在でも稀に用いる人もあるが」と書いてあるが、本当にいるのか。

 Fantasy CentreとWeinberg Books at the Stars Our Destinationからカタログが届く。Fantasy Centreのカタログからは、Ash-Tree Pressの新刊を註文したい。マージョリー・ボウエンとH・R・ウェイクフィールドの短篇集が出ているのだ。しかし、この頃の円安ポンド高には恐ろしいものがあるので気軽に註文できないのだった。


8月10日(月) Amazon.com Booksから本の発送の連絡。ここからは先月註文した本がそろそろ届く頃ではなかろうか。毎日期待しながら帰宅するのだが、郵便局の不在連絡葉書は入っていない。
 Graham JoyceのTHE TOOTH FAIRYが漸く190ページまで進む。遅い、遅すぎる。話はなかなか面白いのだが、こう背中が痛くては電車の中でゆっくり本を読むこともできない。

8月9日(日) 旅行から帰ってきて初めて部屋のカーテンを開ける。掃除をする。電子メールの返事を書いたり、ホームページの更新をしたり、溜っていた諸々のことを処理すると午後には再び頭痛。背中も痛い。今日も本を読まずにはやく寝る。

8月8日(土) 八時過ぎまで眠る。目覚めてから躰を引きずるように職場へ。暑くて、職場へついてもはあはあいうばかりで話もできない。意識は朦朧とし、何かをしようとしても気が付くと夢を見ている有り様だ。殆ど何も出来ずに帰宅。

 東京創元社からJ・スキップ&C・スペクター編『死霊たちの宴(上・下)』(夏来健次訳/創元推理文庫/各640円)が届く。ゾンビ小説集のようだが、ちょっと気持ち悪そうである。

 頭痛が始まりそうな気配を感じたので、四時頃風呂に入って一休みしようと考えた。二〜三時間も眠れば元気になるだろうと。目覚めたら日曜日の朝だった。


8月7日(金) Amazon.com Booksに本を註文。
Nancy Springer FAIR PERIL (Avon, $4.79)
Nicholas Christopher VERONICA : A NOVEL (Avon, $5.59)
Jerry Jay Carroll INHUMAN BEINGS (Ace, $10.40)
Patricia Anthony GOD'S FIRES (Ace, $5.20)
Sheri S. Tepper SIX MOON DANCE (Eos, $23.00)
Sean Stewart MOCKINGBIRD (Ace, $15.37)
Elaine Bergstrom THE DOOR THROUGH WASHINGTON SQUARE (Ace, $5.59)
以上七冊。これに送料が17ドルくらい。テッパーのは長いので読まないかも知れない。

 旅行の疲れがとれないまま仕事の疲れと暑さの疲れがたまり、帰宅して冷房のスイッチを入れた途端、床に倒れたまま二時間ほど眠ってしまう。目覚めてから簡単な食事をして風呂に入って寝る。


8月6日(木) 図書館流通センターに本を註文。
『岩波講座言語の科学 2 音声』岩波書店(3600円)
『バッハ全集 第12巻 チェンバロ曲』小学館(21333円)
マルセル・ベアリュ『奇想遍歴』高野優訳・パロル舎(1600円)
『書物の王国 2 夢 』国書刊行会(2200円)
の四冊。送料は無料。

8月5日(水) もう何をしていたのか覚えていない。

8月4日(火) 先週の新聞を見ていたら、ジュンク堂書店池袋店で8月28日から人文科学関係の書籍約5千冊(約5百点)を定価のほぼ半額で販売するという記事が出ていた。期間はおよそ二週間。値引き販売がこれだけの規模で行われることは殆どなかったようだ。ちょっと行ってみたい気もするが、私の場合、10万円くらい本を買わないと割に合わないのでやめておこう。

8月3日(月) シンガポール航空の機内ではGraham JoyceのTHE TOOTH FAIRYを読む。しかし、背中の痛みはなかなかおさまらず、読み続けるのがつらい。50ぺーじほどしか結局読めなかった。朝八時に福岡空港に着き、いったん帰宅。郵便物を見るとSFマガジン八月号が届いている。まず部屋に入って冬の服装を脱ぎ、風呂に入ってから、夏の服を来てTHE TOOTH FAIRYを手に取って出勤。相変わらず背中は痛く、眠くて目も痛く、仕事はあまり捗らない。

8月2日(日) 帰国である。妻と娘はさらに10日ほど旅を続けるので、クライストチャーチの空港で別れる。私はそろそろ気持ちを日常へ戻さねばならない。私にとって日常とは読書である。普段、追われるように本を読んでいるので、こういう本を読まない日々も気分転換になってそれなりにいいものである。

 シンガポールへ向かう機中で、レズニックのA HUNGER IN THE SOULを読み終える。全然面白くなかった。これは異星を舞台にする必要はまったくなく、南米の密林の話にしてもなんの違いもない。続けて、Graham JoyceのTHE TOOTH FAIRYを手に取るが、背中が痛くて読み続けることができない。
 隣の席に日本人の若い女性が座っていたが(日本のパスポートが見えたので間違いなかろう)、私がずっと英語の本を読んでいたので日本人ではないと思ったのか、トイレなどの用で席を立つたびに英語で私に断って通り抜けて行っていた。いろいろ英語で話しかけられなくてよかった。

 シンガポールの空港では待ち時間が六時間ある。ここで沢山本を読みたいところだが、背中が痛い。とにかく痛い。そこでインターネットが使える部屋というのがあるそうなので行ってみたが有料だったのでやめる。痛みに耐えながらグラハム・ジョイスはもう読めないので、幸田文の『父・こんなこと』を読む。実にいい文章で、なんどか涙がこぼれそうになるほどだ。途中、「風鈴見たような」という言葉が出てきて驚く。昭和24年頃書かれた文章に「〜見たような」という言葉があるとは。私は大正以降は見られなくなった言葉だと思っていたのだが。「〜みたいな」のかわりに使ってみたいと時々思うが、流石に平成時代には通用しない言葉だろう。


8月1日(土) 今日もスキーである。が、娘はもう私を必要としていないようなので、カフェテリアで私は待たせてもらう。やりたくても筋肉痛で躰を制御できないのだ。妻と娘は平気らしい。どうやら私だけが老人並の体力であるようだ。しかし、これくらいのことで態度を改めて体力作りに励んだりする私ではない。
 スキー場へ着いて大変なことに気が付いた。本を持ってくるのを忘れたのだ。二時間、私は何をして妻と娘を待てばいいのだ。ニュージーランドの観光案内本をひたすら読んで二時間を過ごす。旅行の最終日になって始めて読む案内本である。いろいろなことが解ったがもう遅い。

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