12月31日(金)

 車を運転して三時間ほどで家族三人で過ごす宿へ着く。一年以上車を運転していなかったような気がする。ほっとして肉を喰いながらビールをちょっと(350ml)飲んだらたちまち頭痛が。その後、温泉に入って和らいだのも束の間、次第に激しくなる。夕食は食べられず一人で苦しむ。妻はNHKの紅白歌合戦など観ている。私は毎年これを観ずに大晦日を過ごそうと思っているのに。激しい頭痛と嘔吐に苦しみながらもとぎれとぎれに紅白の音が耳に入ってくる。しかし、中村勘九郎が所謂「ら抜き言葉」を使うのには驚いた。急に大嫌いになる(別に今まで好きだった訳でもないが)。久保純子は若いのに流石NHKのアナウンサー、「ら抜き言葉」は使わない。一時間ほど眠ると頭痛も消え、妻が部屋に持ってきてくれていた夕食を食べる。さっき吐いたばかりなのに、肉ばかりばくばく喰う。


12月30日(木)

 昨日、翻訳家になりたくなったので、今日は翻訳をする。

 明日から三日間、家族で出かける。温泉のある宿である。車で数時間の近いところだ。なぜか娘は夏の軽井沢のときと同様外国に行くと思い込んでいて、テレビが外国語で解らなくなってしまうなどと文句を云っていたが、日本だから大丈夫だと云ったらそれはそれでがっかりしていた。私は温泉に全く関心がないので楽しみではない。その上、大嫌いな車の運転があるので憂鬱である。明日は頭が痛くなりそうだ。そういえば私は2000年問題で自宅待機を命じられていたのではなかったか。よく覚えていない。ロバート・ジョーダンでも読むことにしようか。いつかは読まねばならないのだから。


12月29日(水)

 Fantasy Centreから本が届く。
Diana Wynne Jones DEEP SECRET £10.00は売れてしまっていて、
Mary E. Penn IN THE DARK AND OTHER GHOST STOIRES £21.00
Colin de la Mare (ed.) THE GHOST BOOK £15.00
Richard Dalby (ed.) THE VIRAGO BOOK OF GHOST STORIES £6.00
の三冊が入っている筈なのに、Mary E. Pennの本の代わりに同じRichard Dalby's Mistresses of the Macabreシリーズの第一巻Lettice Galbraith THE BLUE ROOM AND OHTER GHOST STORIESが入っている。送り状にもMary E. Pennと書いてあるので、荷造りするときに間違えたのだろう。でも、まあいいやと書棚に収める。Mary E. Pennは次回また註文しよう。Colin de la Mare編のアンソロジーはありふれた作品ばかりで面白くなさそう。Richard Dalby編のTHE VIRAGO BOOK OF GHOST STORIESはVOLUME IIと書いてある。ということはVOLUME Iがあるのか。知らなかった。まあどうでもいいやと書棚に収める。

 深町眞理子『翻訳家の仕事部屋』を読む。翻訳家になりたくなる。


12月28日(火)

 早川書房からロバート・ジョーダン『神竜光臨5 神剣カランドア』(斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT270/600円)が届く。第三部完結である。第三部を纏めて読まねばならない時が来たということだ。

 TESクラブというところからカタログが届いた。大修館書店の本で流通・在庫時にカバーや表紙などに僅かな汚れが生じた商品を安く売るというのだ。一万円くらいの本が軒並み半額で売られているのでいろいろ欲しくなってしまう。それとは別に最新刊や売れ行き好調の書籍を一割引で売るカタログも入っている。これで送料がかかったりすると実質的には割引でなくなったりするのだが、ここは送料は購入者が負担しなくていいのが嬉しい。また読みもしない本を買ってしまいそうだ。


12月27日(月)

 ボイジャーと大日本印刷が開発したWebブラウザ縦書き表示プラグインDNP縦書きをダウンロードしてみた。確かに見本は縦書きで表示された。縦書きページを作るにはどうしたらいいのか是非知りたい。


12月26日(日)

 SFマガジン2000年2月号が届く。創刊40周年記念特大号である。576ページもある。2100円もする。

 一日、非効率的な時間の使い方をしてしまい、SFマガジンの原稿は全然捗らない。


12月25日(土)

 年賀状を書き終え投函。午後はSFマガジンの原稿を書く。<1999年SF回顧:FANTASY>とかいう題名になるのだろう。この一年を振り返るというものである。六枚(ほぼ半分)まで書く。早川書房が海外ファンタジイを殆ど出していなかったということがよく解った。早川書房が1998年11月から1999年10月の一年間に出した海外ファンタジイはロバート・ジョーダンの<時の車輪>シリーズと六つ(七冊)のユーモア・ファンタジイ(内三冊はロバート・アスプリンの<マジカルランド>だ)だけではないか。ハリー・タートルダヴを除いてシリーズ作品ばかりだから、惰性で出しているのではないかとすら思えてくる。
 Performa6400の具合はすっかり良くなりバッハを聴きながら原稿を書き続ける。残りは明日ということで十時頃寝る。


12月24日(金)

 BIOSを持って出勤するが全然読めなかった。帰りの電車の中ではケーキを買って帰る人の姿が目立つ。我が家でも娘はまだサンタクロースの存在を信じているので、今晩はサンタクロースがやってくる晩とされているのであった。


12月23日(木)

 SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書く。この頃、Performa6400の具合が悪く心配だったのだが、OpenGLを1.1.2にしたせいか、エラーが生じてアプリケーションが終了してしまうことは殆どなくなった。更に、ハードディスクに録音してある音楽を再生させながら文章を入力しても変な雑音が生ずることもなくなったので、バッハを聴きながら快適に文章を書けるようになった。ハリー・ポッターのことなど書いて午後にはSFマガジン編集部に送信。

 夕方から年賀状を作る。今年は投げ遣りな構図の絵で、何とも情けない。夜には宛名も含めて印刷を終える。新年の言葉は、ここ数年ノルウェー語、ドイツ語、フランス語(およびラテン語)、日本語など毎年変えてきたので、今年はエスペラントにする。


12月22日(水)

 読みかけのブレイロックはどうも捗らないのでひとまず書棚に戻すことにする。全く面白くない訳でもないのだが。明日からロバート・チャールズ・ウィルスンのBIOSを読むことにしようか。


12月21日(火)

 再び寝坊である。疲れが全然とれない。読みかけのブレイロックの本を手に取って出勤するが全然読めなかった。これではいけないと思い、体力を恢復させるために早く寝る。


12月20日(月)

 寝坊である。『赤い予言者』を手に取って出勤。夜、帰宅してから読み終える。あまり面白くない。


12月19日(日)

 朝六時半に起きて、再びiMacの調整。眠い。内蔵モデムでインターネットには接続できたが、これではダイアルアップ・ルータを買った意味がない。いろいろやっている内に、iMacではMacOS 9でなく8.6であってもDHCP接続でIPアドレスをサーバから自動取得という設定にしておくとうまく動かない問題を生ずるということが解り、TCP/IPの設定を「手入力」で行い、やっと動くようになる。

 昼過ぎに家を出て、神保町へ。三省堂本店で、森青花『BH85』(新潮社/1300円)、宇月原晴明『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュノス』(新潮社/1600円)、深町眞理子『翻訳家の仕事部屋』(飛鳥新社/1700円)を購入。他の店を見る元気がなく、そのまま地下鉄で羽田空港へ。『妖魔をよぶ街(上)』を空港で読み終え、『赤い予言者』を読みながら機中へ。十時半頃家に着き、疲れ切って寝る。


12月18日(土)

 埼玉の家のiMacおよびインターネット接続の調整、そして忘年会のために始発の日航羽田行きで出かける。テリー・ブルックス『妖魔をよぶ街(上・下)』、ロバート・スウィンデルズほか『ミステリアス・クリスマス』、オースン・スコット・カード『赤い予言者』を持っていくことにする。足りるだろうか。

 『ミステリアス・クリスマス』を読みながら福岡空港へ。クリスマスを題材にした幽霊物語を収録したイギリスの本の翻訳で、書いている作家はカーネギー賞やガーディアン賞を受賞した子供向けの作品で有名な人が多い。これが予想外に面白く、なかなか味わいのある幽霊物語になっているのだった。これは1991年から三年続けて刊行されたHAUNTING CHRISTMAS TALESCHILLING CHRISTMAS TALESMYSTERIOUS CHRISTMAS TALESの三冊に収録された28篇の中から7篇を訳したものなので、これは是非全作品を読みたいと思った。

 『妖魔をよぶ街(上)』を手に取って飛行機に乗り、羽田から電車を乗り継いで埼玉の家へ。家には誰もいないが、母の机にiMacが載っている。インターネットの設定などするがうまく行かない。とうとう起動も出来なくなり、システムの再インストールをすることになる。カスタム・インストールが出来ないことに気付き呆然とする。

 夕方になってSF関係の忘年会へ行こうとしたら、東武東上線が事故で動いていない。一時間ほど待ってやっと動き出し、自由ケ丘の中華料理店にやや遅れて到着する。翻訳家の小川隆氏の主宰する会で、私も16年ほどの付きあいになる。皆、それなりに歳をとった。

 すっかり遅くなり、池袋駅で最寄り駅まで行く川越市行き最終電車を逃し、志木行き最終電車にぎりぎりで飛び乗る。うとうとして本を落としたりしながら、『妖魔をよぶ街(上)』を読み終える。志木駅から歩くのは十年ぶりくらいなので、道の様子も変わっていたりして不安だったが、何とか覚えのある道に出て、さらに初めての近道を開拓したので、これまで一時間二十分かかっていたのを一時間ほどにまで短縮できた。しかし、歩くのはもうこれで最後にしたいものだ。午前二時頃家に着き、風呂に入って寝たのが三時であった。ほぼ24時間起きていたことになる。


12月17日(金)

 フランチェスカ・リア・ブロックのECSTASIAを読み終える。随分かかってしまった。私は現代ロサンゼルスの話より、異様で不気味な雰囲気のこういう作品の方がずっと好きだが、邦訳が出ることは恐らくないだろう。これの続編PRIMAVERAを読もうか、それともやめておこうか悩むところである。

 東京創元社からフランチェスカ・リア・ブロック『チェロキー・バット』(金原瑞人・小川美紀訳/東京創元社/980円)とジョー・ホールドマン『終りなき平和』(中原尚哉訳/創元SF文庫/920円)が届く。ありがとうございました。ホールドマンは是非読みたい。


12月16日(木)

 職場の忘年会が終わってほっとして帰宅すると早川書房からテリー・ブルックス『妖魔をよぶ街(上・下)』(井辻朱美訳/ハヤカワ文庫FT268・269/各660円)が届いていた。表紙や帯を見ると面白そう。

 日本経済新聞によると、角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、文芸春秋の八社が、本の文章内容をデジタル化した電子文庫をインターネット経由で販売する共同事業を来春から始めると発表したという。来春ってもうすぐではないか。


12月15日(水)

 図書館流通センターから本が届く。
アルベルト・マングェル『読書の歴史あるいは読者の歴史』、ロバート・スウィンデルズほか『ミステリアス・クリスマス』、ダン・シモンズ『エンディミオンの覚醒』、村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』、以上四冊。12月は忙しいからそろそろSFマガジンのファンタジイ評のための本を読み始めようか。

 ファックスで届いた<ウィーツィ・バット>第四巻『エンジェル・フアン』の解説のゲラに目を通してから返送。自分の解説を読み返すことほど恥ずかしいことはない。


12月14日(火)

 言語1月号が届く。特集は大阪語論。実は大阪では方言コードが標準語コードの後に学ばれているというのが興味深い。ネオ方言というものが生まれる原因がそこにあるのなら、九州北部のネオ方言と呼ばれるものにみ同じ現象があるのだろうか。

 この頃、なぜか早起きが出来ず困っている。朝起きて何もできないのだ。


12月13日(月)

 SFマガジンの1999年度ベスト5アンケートというのを書いて送信。海外・国内それぞれ五作品選ぶ訳だが、国内作品は五冊くらいしか読んでいないので殆ど選んだ意味がないような気もする。


12月12日(日)

 一日中<ウィーツィ・バット>第四巻の解説を書く。何だか場違いなことを書いているような気がしてくるが、私にはこれしか書けない。夕方、東京創元社に送信する。

 Performa6400の調子が悪い。Rage Orionは無理があるのか。時々エラーが生じてアプリケーションが終了してしまうし、何より困るのがバッハを聴きながら原稿を書こうとすると、キー入力が変な音をたてるようになってしまったのだ。前は文字を入力しても雑音を生じたりしなかったのに。EGBridge 11が悪いのだろうか。


12月11日(土)

 アトリエ・サードからトーキングヘッズ叢書14 トキョーキューティーズが届く。この号では何もしていないのに(この内容では私には何も出来ない)送ってもらっていいのだろうか。

 ECSTASIAはまだ50ページまでしか読んでいないのだが時間切れなので、夜になって<ウィーツィ・バット>第四巻の解説を書き始める。難しい。解説を書くのは六年ぶりくらい。全然捗らない。


12月10日(金)

 職場の大掃除である。重いものを運んだせいか、窓を拭くために不自然な姿勢をとったせいか、背骨が痛くなってしまう。日頃、本より重いものを持ったことのない私はこういう作業は苦手なのだ。嬉しかったのは、廃棄処分になったAsanteのEN/SC SCSI-TO-ETHERNET ADAPTER FOR MACINTOSHを拾ってきたこと。これがあれば古くてEthernet portがなく、しかもEthernet cardもなかなかないような(あるいは中を開けるのが難しいような)機種でも簡単に10Base-TでEthernetに接続できるようになるという訳だ。痛む躰を引き摺って帰宅するとLOCUS12月号が届いていた。

 Fantasy Centreへ、やっと註文のファックスを送る。
Mary E. Penn IN THE DARK AND OTHER GHOST STOIRES £21.00
Diana Wynne Jones DEEP SECRET £10.00
Colin de la Mare (ed.) THE GHOST BOOK £15.00
Richard Dalby (ed.) THE VIRAGO BOOK OF GHOST £6.00
以上四冊である。註文が遅れたので殆ど売れてしまっているに違いない。ロバート・エイクマンの短篇全集は註文しないことにした。


12月9日(木)

 フランチェスカ・リア・ブロックの短篇集GIRL GODDESS #9: NINE STORIESを読み終える。四日もかかってしまった。遅すぎるではないか。ECSTASIAを読み始める。


12月8日(水)

  Amazon.com Booksから本が届く。
TAMSIN by Peter S. Beagle (Roc, October 1999, $15.37)
MEMORANDA by Jeffrey Ford (Eos, October 1999, $9.60)
BIOS by Robert Charles Wilson (Tor Books, November 1999, $16.07)
TO JAYKAE - LIFE STINX by Jean Davies Okimoto (Tor Books, November 1999, $13.27)
以上、四冊。どれも読みたい本ばかり。が、今はフランチェスカ・リア・ブロックを読まねばならない。そのブロックのECSTASIAPRIMAVERAを翻訳家の安野玲さんから借りた。この二冊は出版社在庫なしですぐには手に入らないのである。


12月7日(火)

 日本語が使えるドイツ語版MacOS7.5.5など作って今日も時間を無駄にしてしまったものの、GIRL GODDESS #9: NINE STORIESはなんとか半分を越える。


12月6日(月)

 Outpost.comからグラフィック・カードRage Orionが届く。早速装着してみるが、効果はよく解らない。Adobe Acrobatのスクロールが早くなったような気はする。画面の解像度(というのだろうか)が一種類しか選べなくなってしまった(項目は出てくるのだが、選ぶと画面が全く表示されない)。とにかく使ってみよう。これはやはり無駄づかいだったのかも知れない。

 フランチェスカ・リア・ブロックの短篇集GIRL GODDESS #9: NINE STORIESは二作品しか読めなかった。遅すぎる、遅すぎる。Macintoshのグラフィック・カードなどいじっていたせいか。


12月5日(日)

 Kingbooks.comからGIRL GODDESS #9: NINE STORIESが届く。急いで読まねば。

 図書館流通センターに本を註文。
アルベルト・マングェル『読書の歴史あるいは読者の歴史』(原田範行訳/柏書房/3800円)
ロバート・スウィンデルズほか『ミステリアス・クリスマス』(安藤紀子ほか訳/パロル舎/1600円)
ダン・シモンズ『エンディミオンの覚醒』(酒井昭伸訳/早川書房/3800円
村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』(平凡社/1400円)
以上四冊。ローバート・C・モートン『ウエブスター大辞典物語』と深町真理子『翻訳者の仕事部屋』は次回に回すことにする。 『ミステリアス・クリスマス』は買うのが些か遅すぎた。Fantasy Centreへの註文も早くしなければ。


12月4日(土)

 J・ダン&G・ドゾワ編『幻想の犬たち』(福島正実ほか訳/820円/扶桑社ミステリー)を訳者の一人である安野玲さんから頂く。早速読んでみると、猫に比べて謎めいた雰囲気では劣るものの、忠実な動物として長年人類と付き合ってきた犬だけのことはあって、どれも印象的な作品ばかりだ。初邦訳の作品が少ないのが些か残念だが。D・ナイト、P・K・ディック、F・ライバーが私の好み。プラット&ディ・キャンプの<ギャヴァガン亭奇譚>シリーズが入っているのも嬉しい。こういう酒場の法螺話形式が大好きで、ダンセイニの<ジョゼフ・ジョーキンズ>とか、ニーヴンの<ドラコ亭奇譚>などがもっと紹介されればいいのにと常々思っているのだ。

 早川書房からロバート・ジョーダン『神竜光臨4 闇の妖犬』(斉藤伯好訳/600円/ハヤカワ文庫FT267)が届く。これも妖しい犬が出てくるようだが、第三部全五冊が出たところで読むことにしよう。

 フランチェスカ・リア・ブロックの『エンジェル・フアン』(金原瑞人・小川美紀訳/?円/東京創元社)の校正刷りを読み終える。なかなか面白いのでよかった。三巻・四巻が第二巻のような話だったら非常に困ったことになるところだった。GIRL GODDESS #9: NINE STORIESの理論社からの邦訳は刊行が遅れているようだ。そろそろ出るのかも知れない。


12月3日(金)

 フランチェスカ・リア・ブロックの『チェロキー・バット』(金原瑞人・小川美紀訳/980円/東京創元社)を読み終える。<ウィーツィ・バット>の3作目である。第二作とは違いこれは立派なファンタジイではないか。続けて第四作にとりかかる。
 昨日発送の連絡がないと文句を云ったKingbooks.comに註文したGIRL GODDESS #9: NINE STORIESは今月一日に発送されていた。でも、この本は理論社から翻訳が出るらしい。あるいはもう出ているのだろうか。

 EGWORD PURE 5.0とEGBRIDGE 11が届いた。これはどこがどう変わったのかよく解らない。もう私にはこれ以上のヴァージョンアップは必要ないのではないかという気もするが、私はシステムをどんどん新しくしないと気が済まないので、日本語変換ソフトは最新版を使いたいところだ。説明書をぱらぱらと捲っていて気が付いたのだが、「ことえり」では「ゐ」と「ゑ」をそれぞれWYIとWYEで入力できるようだ。知らなかった。ATOKやVJEだとキーからの入力が出来ない。「ことえり」の問題は単語登録に際し、動詞を活用を指定して登録できないことだ。そもそも単語登録の品詞欄に動詞の項目がないのである。これで「は行四段」活用が登録できるようになったら私は「ことえり」で何の不満もないのだが。EGWORD PUREのアンケート葉書には、EGBRIGDEに歴史的仮名遣い辞書を標準装備せよと記して投函する。


12月2日(木)

 フランチェスカ・リア・ブロックのI WAS A TEENAGE FAIRYを読み終える。幼児虐待の話だというので、もっと暗く悲惨な話かと思ったのだが、あまり重苦しくないので予想外に良かった。この頃、両親の離婚と幼児の性的虐待の話というのが多いので、つい、ああまたかと思ってしまうのであった。
 <ウィーツィ・バット>の3と4の校正刷りが東京創元社から届く。勿論、私が書いた原稿ではなく解説のための資料だ。長くないからすぐに読めそう。Kingbooks.comに註文したGIRL GODDESS #9: NINE STORIES(Harpercollins Juvenile Books, 1998, $3.96)はまだ発送の連絡がない。早くしてくれないと困るのだが。

 Radius Precision Collor Pro 24XP Nubus Video Cardが届いたので、早速Quadra650に装着。装着後、起動できなくなったので目の前が真っ暗になったが、別のスロットに挿し直して起動したら今度はちゃんと動いて一安心。理由は解らない。接触が悪くモニターの色が以上になる現象はなくなり、描画も速くなったようだ。ただ、添付のコントロールパネル・ファイルは使えなかった。最新版にするには35ドルくらい支払わねばならないようで、それについては諦める。

 ハリー・ポッターの原題が自分の持っている本と異なっているの理由は、最初に出たイギリス版ではTHE PHILOSOPHER'S STONEだったのだが、アメリカで出るときにTHE SORCERER'S STONEに変わったということは、英米の書店で検索したらすぐに解った。このことについてニューヨーク在住の元吉さんから面白い情報を聞いた。友人の話では、アメリカ人は無知だから「賢者の石」というものを知らない人が多く、「魔法使いの石」とでもしておいた方がよかろうという出版社の考えでそうなったのだ、ということだ。これは友人の話なのでどこまで本当かは解らないが、とのことだが、ありそうな噂話である。「賢者の石」を知っている人の割合はイギリスもアメリカもさほど変わらないと思うのだが。日本はどうだろう。


12月1日(水)

 J. K. RowlingのHARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEの邦訳が出た。昨日これを目撃した人が今日また仕事で外に出るというので書店に寄って買ってきてもらうように頼み、夕方には手に入れる。J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』(松岡佑子訳/1900円/静山社)である。この本に記されている原題がHARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONEになっているのは何故だろう。

 またMacintosh周辺機器を買ってしまった。厳密には周辺機器とは云わないのかも知れないが、Outpost.comに$159.95で載っていたRage Orion 16MB Rage 128 PCI for Macである。グラフィック・カードである。この頃、描画がちょっと遅いのではないかという気がしてきたので、つい欲しくなってしまった。本体の性能が追いつかないのではないかという不安はある。テキスト処理についてはPro Formance IIIというのが速いらしいので、それが欲しいのだが、値段が倍近くする。これはドイツの会社の製品だから、この頃のユーロ/マルク安を考えるとドイツの店から買ったら割安かと思って探してみたものの、全然安くなかった。それにドイツのコンピュータ通販店は外国への発送をしていないところも多いような気がした。本屋なら大抵世界どこでも発送しますという感じなのに。
 ドイツのコンピュータ通販店を探していたら、インターネット・ブラウザiCabのv1.8が出ているというのに気が付き、ついダウンロードしてしまう。英語版や日本語版もあるが、もちろんドイツ語版をダウンロード。ちょっと使ってみると、殆ど問題なく使えるのだが、銀行口座の操作だけは出来なかった。これが出来ないとちょっと困る。


ホームページへ戻る