7月31日(金) スキー場へ行く。街から30分もバスに乗ればスキー場である。実は私はスキーなどやったことはない。決してやるまいと思っていた。高いところへ上って低いところへ滑り降りてくるという行為を繰り返すのが面白いとは思えないからだ。しかし、今回は娘がスキーをどうしてもやりたいと言い張るのだ。やるのは勝手だが、娘もスキーなどしたことはない。ならばスキー場で開かれている子供向けのスキー指導に参加すればいい筈なのだが、英語が皆目解らない娘は家族三人一緒に習うのでなければ絶対に嫌だと云う。仕方がない。高い金を払って三人で個人指導を申し込む。
 調子が良かったのは最初の15分くらい。忽ち息が切れ、脚が思い通りに動かなくなってくる。娘は調子のいいアメリカ人の指導員とすっかり仲よくなって私の助けが必要なくなったようなので、一時間で私は休憩をとる。休憩とはいっても練習に戻る気などさらさらない。妻と娘は楽しそうに滑ったり転んだりして、さらに一時間、明日の指導も申し込んで宿へ帰還。

7月30日(木) クィーンズタウンへ移動。書店を見つけて入ってみる。欲しい本は特にない。OXFORD NEW ZEALAND ENGLISH DICTIONARY ($150)を見て欲しくなったのではあるが、あんな重い本を旅行中に買うのは莫迦以外のなにものでもないし、買ったところで私がニュージーランド英語を調べる必要が将来生じるとは思えない。尤も、私がノルウェーの作家の海洋怪奇譚を翻訳したりすることもあるので、絶対にニュージーランド作家の本を訳すことはないとは断言はできない。それでもそうなったらその時に買えばいいことである。

7月29日(水) ミルフォード・サウンドというフィヨルドを見に行く。船でフィヨルド内を二時間ほど観て回るのだが、ロバート・チャールズ・ウィルスンのDARWINIAという本の表紙絵そっくりの世界がそこにはあった。この世のものとは思えないような光景である。今度はノルウェーのフィヨルドを見に行きたいものだ。

7月28日(火) バスで四時間ほどのところにあるKaikouraというところまで行って、船に乗り鯨を見に行く。忽ち気分が悪くなる。娘も吐きそうになって泣いている。もう駄目かと思ったが、十分ほどうとうとと眠ると気分は恢復。鯨の尾と鯨が吹く潮(恐らく抹香鯨)、海豚(いるか)の群れ、海豹(あざらし)の小さな群れなどを見る。娘と妻は青い顔をして用意されているゲロ袋に吐いている。娘は結局(どうしても鯨を見に行きたいと云ったのはこの子なのに)何も見ることなく、帰港。吐くために船に乗ったようなものだった。それでも帰りのバスが海豹の集落の傍に止まって見物できたので、少なくとも海豹だけは見られたということになる。
 夕方食事をしに出て、書店を見つける。Scorpio Books (79 Hereford Street, Christchurch)である。絶版になっていない本ならば世界中から取り寄せてやろうという書店である。最近、この場所に移ったらしい。Science fictionとfantasyの品揃えはニュージーランドで一番だと誇るだけのことはあって沢山あるが、英米の本を並べている訳で、珍しいものを見つけることは出来なかった。

7月27日(月) 今日も市内を観て回る。すぐに夕方になり、とうとう書店に寄れなかった私は甚だ不機嫌になってしまう。あまりにも不機嫌なのを見かねてか、昨日見かけた書店にちょっと寄ろうということになった。ところがそこは書店ではなく図書館だった。私はさらに落ち込んで、とぼとぼと宿に帰る。

7月26日(日) クライストチャーチ着。まだ朝である。宿へ着いて荷物を置き、家族三人で市内をちょっと見て回る。夕方食事をしようと店を探していたら、本が大量にある書店らしきものを発見。だが、空腹に苦しく家族の声には逆らえず、そこを訪れるのは断念。

7月25日(土) Mike ResnickのA HUNGER IN THE SOUL、Graham JoyceのTHE TOOTH FAIRY、および幸田文の『父・こんなこと』の三冊をもってニュージーランドへ出発。日程と費用の関係でシンガポール経由である。シンガポールまで6時間弱。そこからクラウストチャーチまで11時間、飛行機に乗らねばならない。沢山本が読めそうだが、期待通りにものごと運ばないのが世の常で、今回もそうだった。シンガポール航空の食事は実に美味で調子に乗って葡萄酒まで求めてしまう。シンガポールの空港では頭痛に苦しみ、繰り返し嘔吐する。一通り嘔吐し尽くすと気分は忽ち恢復、クライストチャーチ行きの機内ではついさっきまで吐きまくっていた男とは思えないような平然とした態度で食事を平らげる。ニュージーランド航空の機内食はシンガポール航空のに比べると遥かに劣る。しかし、本は読めない。レズニックを二ページほど。

7月23・24日 7月25日から8月3日まで旅行に出かけるので、しばらく本欄の更新はお休みということになる。旅行が心底嫌いな私にとっては実はあまり嬉しいものではないのだが、帰ってくると行ってよかったと思うことが多い。生きて帰ってきたら何らかの報告は記すつもりである。再来週半ばには次回更新をしたいのだが・・・。

7月22日(水) 今週の土曜日から一週間ほど家族三人でNewZealandに行く。このページもお休みということになる訳だが、そんなことより私は今、持っていく本の選択に頭を悩ませている。読みかけのレズニックは半分を越えても今一つ盛り上がらないのだが、止めてしまう気にもならない。Graham JoyceのTHE TOOTH FAIRYも途中である。しかし、どちらもハードカバー、荷物は極力軽くしたいところである。この際、日本語の文庫本を持っていくという手もあるが、片道10時間ほども飛行機に乗るのだし(しかも帰りは一人だ)、シンガポールでの乗り換えに八時間も待ち時間がある。それでも読み終わって退屈しないだけの本を持っていくにはどうしたらいいだろう。ロバート・チャールズ・ウィルスンのDARWINIAもハードカバーだ。困った。私は本当に困っている。

7月21日(火) 大学生協でMacPowerという雑誌を買ったら、CD-ROMのちらしを貰った。主に事典・辞書の類が載っている。この秋から来年春にかけていろいろ新しい辞書や事典がでるようだが、Windows版のみというのがあって些か悔しい。平凡社の『世界大百科事典』と学研の『日本語大辞典』がその悔しさの大部分を占めている。この秋発売の『ランダムハウス英語辞典』(小学館)と来年一月発売予定(Win版は今年10月)の『日本大百科全書+国語辞典』(小学館)を買うことにしようか。しかし、後者は78000円もするからちょっと躊躇うところだが。あと、『岩波 生物学辞典第四版』のCD-ROM版も欲しい。この一覧表を見ていて気が付いたのだが、この頃は電子ブックやEPWING規格のものよりも独自の検索システムを持つものが多いようだ。複数のCD-ROMになってしまう大百科事典の類なら仕方がないのかも知れないが、なるべく検索システムは一つにまとめたいのである、私としては。そうでないと新しい辞書を開くたびに動かすアプリケーションが増えてしまうから。一つのアプリケーションで沢山の辞書を開いて、場合によっては全部の辞書を一気に検索ということができなくなってしまうではないか。

7月20日(月) 日本経済新聞に文藝春秋が十月に「文春新書」を創刊するとの記事が載っていた。私は新書はそう多く購入する方ではないのであまり関係ないとは思うが、村上春樹が出るそうなので買ってしまうかも知れない。価格は700円以下に設定し、各タイトル2万部を発行するという。97年の新書の市場規模は前年比3.1%増の428億円なのだそうだ。

 小松由加子『図書館戦隊ビブリオン』読了。五人(ロボット一体を含む)の高校の図書委員がアレキサンドリア漂流図書館を変身して闘うというふざけた内容の本で、実に可笑しくて楽しい。しかし、ビブリオンの技は曝書フラッシュ以外は本で叩いたりするつまらないものだけだし、本を愛する人物が全然出てこないし、座敷童の雛子さんという魅力的な設定がなんだかさっぱりだし、紙の繊維を分解するのはセルロース(これは繊維を構成する多糖そのものだ)ではなくセルラーゼだし、不満はいっぱいあるのだが、この莫迦げた本を買って、しかも読んでしまったことを私は後悔していない。

 SFマガジンのSF Scannerの原稿を書く。グラハム・ジョイスのREQUIEMである。複雑な話なのであらすじを纏めることがうまく出来ない。なんとか書き終え、昨日書いたファンタジイ評と一緒に送信。原稿を書いていて気が付いたのだが、NetscapeNavigator4.04を使った後でORGAI 3.0を使うと日本語仮名漢字変換の調子がおかしくなり、それを無視して使い続けるとエラーが起きて動かなくなってしまうのだ。つまり、ORGAIを使っている途中でインターネットを使ってデータベースの検索をしたくなったときに甚だ不便だということだ。私はORGAI 3.0を使い続けるのをやめようかとも思っている。画面の切り替えが遅いのも不満だし。


7月19日(日) 娘が学校から持ち帰ってきたものを含めて鉢植えの朝顔を外の地面に植え替える。今週末から一週間留守にするからだ。プランター一つ分だけは植え替えができないので、恐らく旅行中に枯れてしまうだろう。

 朝顔の植え替えが終わってから、娘と二人で近所の積文館書店へ。
幸田文『父・こんなこと』(新潮文庫/350円)
小松由加子『図書館戦隊ビブリオン』(コバルト文庫/457円)
村上春樹『村上朝日堂 夢のサーフシティー』(朝日新聞社/1700円)
「季刊 本とコンピュータ 5」(トランスアート/1300円)
の四冊を購入。『図書館戦隊ビブリオン』は如何にも下らなそうな本である。物珍しさから一部で話題になっているようだが、内容を褒めている文章に出会ったことはない。村上春樹のは、CD-ROMがついていて、<村上朝日堂ホームページ>に寄せられた電子メールのやりとりなどが収められている。CD-ROMを見てみると、どこかで見たような画面が出てきた。そういえば私は二・三回<村上朝日堂ホームページ>を訪れたことがあったのだった。このCD-ROMのファイルを見ようとしても殆ど空っぽである。内容は総て不可視ファイルになっているのだ。ちょっと不愉快に思いながらもUltraFinderで文字列の検索を行なってみると問題なく検索できた。全部html形式のテキストファイルだから文字列の検索には支障はない筈だ。でも、収録されているのが読者とのやりとりばかりでは検索したくなることも少ないだろうが。「季刊 本とコンピュータ」は前に別の号を書店で見かけたことがあるような気がする。今回は、オンライン書店に関する記事など興味深いものがあったことと、財布に現金が入っていたこともあって、躊躇わずに購入。「オンライン書店の衝撃」という記事は私にとってさほど目新しいことが書いてある訳ではなかったが、知らない事実(書店数や売り上げ高などの数値)も載っていた。見逃していたオンライン書店にも気づいたからそれなりに有意義ではあった。ぱらぱらと拾い読みして最も心に残ったのは川上弘美の「活字にあこがれて」という短い随筆である。「商業誌に作品を載せてもらい、活字で読まれる」ことへの憧れは私もずっと抱いてきた気持ちである。尤も、私は小説は書かないけれど。

 外出していた妻が帰ってきて、三人で食事をしに再び外出。食後に寄ったダイエーでの妻の買い物が長く、苛々した私は娘と二人でダイエー内の書店へ。そこでレイ・ブラッドベリ『夜をつけよう』(今江祥智訳/1200円/BL出版)を見つけて早速購入。前に雑誌に邦訳が載っていたのを読んだことがあるような気がする。ディロン夫妻の絵が作品よく合っていて美しい絵本になっている。娘に読んでやりたいが、汚されたら嫌なのでやめておく。

 SFマガジンのファンタジイ評を書く。今回はロバート・アスプリン『宮廷魔術師は大忙し!』、ロバート・シーゲル『世界の果ての氷』、上野美子『ロビン・フッド物語』、レイ・ブラッドベリ『夜をつけよう』を紹介する。明日はどうせ祝日なので、一日おいて明日読み直してから送信することにしよう。


7月18日(土) 早川書房からK・W・ジーター『ダーク・シーカー』(佐田千織訳/ハヤカワ文庫SF/740円)が届く。「ディックの後継者」という言葉がくどいような気もする。本当にジーターはディックの後継者なのか。解説を書いている中原尚哉氏は同じ作者の『ドクダー・アダー』の解説を書いたとき、もう二度と解説など書かないと云っていたのを思い出した。今すぐ読みたい本である。

7月17日(金) 『ロビン・フッド物語』読了。物語の変遷を知ることができたのも楽しかったが、古い本の話が沢山あることに喜びを感じていたようにも思える。久しぶりに読みかけのレズニックA HUNGER IN THE SOULを読む。90ページを越えたところだが、今一つ。

 東京創元社からラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル『神の目の凱歌(上・下)』(酒井昭伸訳/上:740円、下:800円)が届く。『神の目の小さな塵』の続篇である。『神の目の小さな塵』は出たときにすぐに読んだのだが、殆ど内容を覚えていない。もちろん、その本も手元にはない。読んでみたい本なのだが。


7月16日(木) 帰りの電車の中で上野美子『ロビン・フッド物語』(岩波新書)を読んでいたら激しい雨が降ってきた。電車を降りると土砂降りである。生憎、私は傘を持っていないのだった。駅で本を読んで雨がやむのを待つことにする。40分ほど『ロビン・フッド物語』を読んでいたが、やがてこの本を読み終えてしまったらどうしようという恐怖に襲われた。そこで、降り方が僅かながら弱まって20メートルくらいなら走って道を横断しても大丈夫だと思われたので近くの公衆電話まで走り、家に電話をかけて妻に車で迎えに来てもらうことにした。道は渋滞し、結局私は駅から徒歩七分くらいの家の帰るのに雨宿りの時間を含めて一時間半かかったことになる。『ロビン・フッド物語』は残り50ページと、実に中途半端なところまで読み進めてしまった。明日は二冊本を持って出かけなければなるまい。

7月15日(水) 職場で西日本新聞を読んでいたらドイツの新表記規則に関する記事が載っていた。ウムラウトやエスツェットを廃止するというやつだ。今年八月から導入が予定されていたものだが、新表記の導入の中止を求めて相次いで訴訟が起こされていたという。ドイツ連邦憲法裁判所はこの新表記導入は基本法(憲法)に違反しないという判決を下したのだそうだ。そんな新表記など皆で無視すればいいだけなのだが、役所などでは新表記が導入されるだろうから、結局新表記が勝利を収めることになるのかも知れない。私は当然旧表記を応援している。
 それにしても西日本新聞も「Eszett」をβと書いているのは恥ずかしくないか。

 『世界の果ての氷』を読み終える。どうも説教臭さが激しさを増したような気がする。第二部の繰り返しのようにも思えてしまう。それにしても鯨の話を読むときには、海中で息継ぎが出来ない困難に直面する場面ではなぜか息を止めて読んでしまうので、捕鯨船に追われる場面など息苦しくて大変である。


7月14日(火) 目覚めると五時、寝坊してしまう。ロバート・シーゲル『世界の果ての氷』を手に取って出勤。

 言語八月号着。今月の特集は「多言語主義のゆくえ」だ。しかし、特集の前の巻頭エッセイ「見たい夢が見れる?」は一体何だ! こんな言葉が大きな活字で印刷されていると、このエッセイだけでなく、この雑誌そのものを読む気も失せてしまうではないか。ということで今月はこの雑誌は読まない。


7月13日(月) 零時半頃起きて選挙結果をテレビで観てしまう。今回から当選確実と当選の区別がなくなり総て当選確実と表示するようになったようだ。開票が終了して当選確実はなんだか変な気もする。何故、当選と云わないのだろうか。だらだらと二時過ぎまで開票速報を観てしまったので、そのまま起きることにする。

 眠い。零時半に起きるなどどう考えても莫迦である。『宮廷魔術師は大忙し!』を読み終えてすぐ寝る。まあまあ面白いが軽すぎるような気もする。しかし、重い<マジカル・ランド>は不気味で誰も読まないだろう。


7月12日(日) Esther M. Friesnerの諸作品の内容をまとめて、昼過ぎに郵便ポストに投函。その後、投票に出かけ、家に戻ってから風呂に入って昼寝。頭痛が始まりそうな予感がしたからだ。四時頃起きて、ちょっとだけ職場へ行く。今日はロバート・アスプリンの『宮廷魔術師は大忙し!』を読み始める。いろいろ読みかけの本は溜っているのだが、今月は少々早めにSFマガジンの原稿を書こうと思っているのでそのための本を読む時期となったのだ。

 図書館流通センターから本が届く。岩崎書店の『恐怖と怪奇名作集 1 シデムシの歌』に驚く。小学校上級生辺りを対象にした児童書だが、これが全十巻の怪奇小説アンソロジーなのだ。今回はその第一巻である。オーガスト・ダーレス「シデムシの歌」、シリア・フレムリン「アパートの空き部屋」、チャールズ・ボーモント「もしも夢を見たら」、D・H・ロレンス「木馬に乗る少年」の四作品を収録している。シリア・フレムリンというのは私は知らない作家である。この後、サーリング「真夜中の太陽」、ビクスビー「今日も上天気」、ジェイコブス「猿の手」、ブラッドベリ「監視者」、ベネ「猫の王様」、グルーバー「13階の女」、ストーカー「ドラキュラの客」、ブラックウッド「ランニング・ウルフ」、ライバー「けむりのお化け」といった作品を収録した<恐怖と怪奇名作集>が刊行されるらしい。全巻揃えたくなってしまうところが怖い。しかし、こんな児童書を揃えておいて、数年後に私の娘が怪奇小説大好き少女になったら大変だから買うのは止めておこうか。


7月11日(土) 数日前からレズニックの A MIRACLE OF RARE DESIGN を探しているのだが、見つからない。A HUNGER IN THE SOUL はまだ77ページである。そんなに本の数が多いわけでもないのに何故見つからないのだろうか。

7月10日(金) 西日本新聞を読んでいたら本の記事を見つけた。八日にロンドンのクリスティーズで競売にかけられた『カンタベリー物語』初版本(1477)が460万ポンドで落札されたという。これまでの最高記録は1987年のニューヨークのクリスティーズでグーテンベルク聖書が330万ポンドで落札されたものだったそうだ。これを購入したのはアメリカの石油王の息子だそうだ。この人のイギリスの邸宅内の図書室に保管されるらしい。460万ポンドといえば10億円だ。私も10億円の本を買いたいものだ。10億円の本を買うには10億円持っているだけでは駄目だ。それを保管するのに相応しい図書室も必要だからだ。

 Amazon.com Books図書館流通センターから本の発送の連絡がある。460万ポンドのチョーサーでなくても私にとっては大切な本である。


7月9日(木) 昨日か今日、ここのホームページのカウンターの数値が10000を超えた。いつの間にこんなになったのだろう。一瞬、1000の間違いじゃないかと思った。昨年11月10日以来の数値なので、平均一日40程度ということになる。書店のリンクと日記しかないこんなページに。
 これを機会に大幅に力を入れて大改造したりせずにこれからもこの調子で続けるつもりなので、今後とも今まで通りにお付き合いして頂ければ幸いだと思っております。ちょうど10000の画面のスクリーンショットを送ってくれても別に記念品など用意してはおりません。

7月8日(水) Weinberg Booksからカタログが届く。もうこの書店から購入するのはやめているのだが、中を覗いてみると、何とマージョリー・ボーウェンの作品集がAsh-Tree Pressから出ているではないか。これは二巻本の第一部にあたるという。欲しい。多分読まないけれど欲しい。イギリスの書店でAsh-Tree Pressの本が安く買えるところはないだろうか。

7月7日(火) 暑くて夜中に何度も目が覚めたので、二時前に起きてしまうことにする。こういうことをすると昼間は眠くて辛くなるのだが、もうちょっと眠っておこうなどと思うと五時になっていたりするので思い切って起きてしまった。起きてLawrence Watt-Evans & Esther M. FreisnerのSPLIT HEIRSを読む。かなり急いで読み進めて四時頃読み終える。莫迦莫迦しい話だが結構面白い。離れ離れに育てられた三つ子の王子(実は一人は女だ)が引き起こす大混乱を笑いに満ちた文章で書いたファンタジイだ。まあ、それだけなのだが。次に何を読もうか少々迷う。もう一冊フリースナーを読もうかとも思ったが、手元にあるもので三部作でないのはTHE WHERWOOD GAMEとCHILD OF THE EAGLEだけだ。前者はロビン・フッドの物語。褒めている人もいたが、貶している評も読んだ。後者はローマ帝国の話。カエサルとかオクタビアヌスだとかが出てくるようだ。
 今日からレズニックのA HUNGER IN THE SOULを読むことにする。

 Amazon.com Booksに本を註文。
David Prill. SECOND COMING ATTRACTIONS (St Martins Press, March 1998, $16.07)
Philip Pullman. THE GOLDEN COMPASS (Del Rey, May 1997, $4.79)
Amitav Ghosh. CALCUTTA CHROMOSOME (Bard, July 1998, $5.59)
Kirsten Bakis. LIVES OF THE MONSTER DOGS (Warner Books, April 1998, $10.39)
Nalo Hopkinson. BROWN GIRL IN THE RING (Warner Books, July 1998, $10.39)
Paul Di Filippo. FRACTAL PAISLEYS (Four Walls Eight Windows, October 1997, $14.00)
THE YEAR'S BEST FANTASY AND HORROR; 11TH ANNUAL COLLECTION (St. Martin's Press, July 1998, $14.36)
Midori Snyder. THE INNAMORATI (Tor Books, July 1998, $17.47)
以上8冊である。書籍代が合計$93.06で、これに送料手数料が$19.60加わって$112.66となる。こんなに買って読めるのか。しかし、買いたい本はもっともっとあるのだ。

 buecher.deから本が届く。フリースナーのMAJYK三部作である。<これほど面白いファンタジイはない。ロバート・アスプリンでもこれほどではない>などと書いてあるが、私のドイツ語能力では本を読み通すことはできまい。この書店から届く小包みにはいろいろおまけが入っている。前回明細書には記載されていたのに入っていなかったCD-ROM KATALOG, SOMMER 98を見つけたので見てみると、殆どウィンドウズ版だった。このbuecher.deはEBdirektという店の書店であって、同時にcdrom.deという店も出しているのだ。そこのカタログという訳だ。とにかく私が買うようなものはない。さらに何やら内容がよく解らないCD-ROMが一枚入っているのだが、これもMacintoshでは中を見ることができない。これだけではなく、素人が描いたような下手糞な絵の絵葉書が四枚入っている。これはMacintoshもWindowsも関係ないがとても使いたくないようなものである。

 アメリカのSF情報誌LOCUS七月号が届く。読みたくなる本が沢山載っている。ふと見ると今朝註文したKirsten BakisのLIVES OF MONSTER DOGがStoker AwardのFirst Novel部門を受賞しているではないか。

 二時前に起きた日は流石に眠いので早めに寝る。


7月6日(月) 先月19日に発送済みの表示が出ていたbuecher.deの本がまだ届かないのはどうも変ではないかという気がしてきた。不安で仕方がない。不安なときは本を買うのが一番心が安らぐが、本を買ってばかりもいられない。

7月5日(日) 図書館流通センターに本を註文。
オーガスト・ダーレス『恐怖と怪奇名作集 1 シデムシの歌』(岩崎書店/1300円)
マーガレット・マーヒー『地下脈系』(青木由紀子訳/岩波書店/1900円)
上野美子『ロビン・フッド物語』(岩波新書/640円)
の三冊。今回は註文額が7000円に満たないので送料300円がかかる。とはいっても、地下鉄で大きな書店まで出かければ500円かかってしまうのだから安いものだ。
 ダーレスのは小学校上級生向けの児童書である。表題作ほか三篇を収録した、恐怖・怪奇傑作短篇集だという。マーヒーは『めざめれば魔女』や『クリスマスの魔術師』で有名なニュージーランドの作家。『地下脈系』はファンタジイ色は薄いようだがマーヒーなので念のため。しかし、実は私はマーヒーの本をまだ一冊も読んだことがないのだった(何冊か持っている筈だが)。

7月4日(土) Macintoshのメモリ64MB二個が届く。早速装着すると何の問題もなくBuilt-in Memory: 136MBと表示されている。RAM Diskというのを作ってNetscape NavigatorのCacheフォルダをそちらに移してみたがやはり速くなったと思えるような思えないようななんとも曖昧な印象である。RAM Diskの利用法については今後勉強することとしよう(ramBunctious 1.3などというものを取り寄せてみたがどうもよく解らない。とりあえず解りやすいJohn's RAM Disk Backup 1.0.3を使ってみる)。とにかく、メモリを最大限(128MB DIMMというものも売っているが、私の知り得た限りではPerforma6400が認識できるのは64MBまでらしい)にまで上げておけば使用中に「ひょっとしてメモリ不足なんじゃなかろうか」という不安を感じることはもうなくなる。

7月3日(金) 日本経済新聞によると、書籍を電子データのまま書店やコンビニエンスストアなどの端末に衛星を介して送信し、それをMDに取り込んで新書判サイズの専用携帯端末の液晶画面で読むという流通システムの実験にこの秋から取り組み、2000年の実用化を目指すのだそうだ。私は古いもの好きな人間なので当然紙にインクで印刷された書物の方がいい。でも、総ての出版物が紙にインクで印刷されたものでなければならないとは思わないし、絶版で読めなくなるよりは電子出版物であっても読めた方がいい。それより私が驚いたのは、この記事が日経の第一面に大きく載り、朝のNHKニュースでも紹介されたことである。そんなに大規模な計画なのか。小学館、講談社、角川書店など出版社から30社、丸善、ローソンなど流通業から5社、シャープ、日立製作所、日本電信電話など端末や通信を受け持つ数社が九月に結成する「電子書籍コンソーシアム」が実施主体になり、通産省が支援し開発費用の一部は国が負担する方向で進んでいるというから、大掛かりな試みではあるようだ。九月からの実験が悲惨な結果に終わったら2000年の実用化は諦めてしまうのだろうか。

7月2日(木) Amazon.com Booksから届いた小包みを受け取る。
Child of the Eagle : A Myth of Rome (Baen, 1996, $4.79)
The Sword of Mary (White Wolf, 1996, $4.79)
The Sherwood Game (Baen, 1995, $4.79)
Yesterday We Saw Mermaids (Tor, 1993, $3.19)
の四冊である。Child of the Eagleはローマ帝国を舞台にした話で、"Fantasy"という表示がついているのだが、どこがファンタジイなのかあらすじ紹介を見るだけではさっぱり解らない。The Sword of MaryはThe Psalms of Herodの続篇(三部作の第二部)。The Sherwood Gameはロビン・フッドものである。つまらなそう。そういえば岩波新書から先月『ロビン・フッド物語』というのが出ていた筈だ。買っておくべきだろうか。Yesterday We Saw Mermaidsはハードカバー版を持っているが、念のため。

 このAmazon.com BooksにCD販売店が出来ましたというお知らせを電子メールで届いていた。あまり興味がないのでまだ確認していない。

 Macintoshのメモリ64MBを二個註文する。一個9800円で送料消費税など含めて合計22155円となる。今Performa6400についている8MB一個と32MB一個を外さなければならない。64MBを二個装着すれば直付けの8MBと合わせて136MBとなる。これがこの機種で利用できる最大限のメモリの大きさである。今の48MBで足りなくて困っている訳ではないのだが、このPerforma6400を長く使っていこうという決意を最近抱いたもので。


7月1日(水) 帰宅すると郵便小包みが不在で配達できなかったという郵便物保管のお知らせがある。郵便小包みはこの知らせを受け取った当日郵便局に行っても小包みは渡して貰えないのである。明日にならなければ本を手にすることはできない。これはどうしようもないので、諦めて寝る。
 昨日読み始めたフリースナーのSPLIT HEIRSが意外に面白いので小包みを受け取るのが一日遅れてもさほどの苛立ちはないのだった。

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