六月二七日(水)


 明日から出張なのでしばらく更新はお休みです。七月二日に帰ってくるので、次の更新は七月三日以降でしょう。Meredith Ann Pierce Treasure at the Heart of the Tanglewood と松浦寿輝『巴』を持って出かけようと思っている。


六月二六日(火)


 暑い。雨が続いていて実に蒸し暑い。暑さに弱い私は本も読めない状態である。明後日から学会で五日間東京へ出張。持っていく本を選らばねば。

 暑い。とにかく蒸し暑い。が、朝顔には快適な環境のようで、元気になってきた。食虫植物には暑すぎるようで、元気がなくなってきた。今朝は朝顔の夢を見た(ような気がする)。内容は全く覚えていない。


六月二五日(月)


 SFマガジン八月号が届く。カナダSF特集。SFスキャナー欄がないのが寂しいと思ったが、特集パネルっていうのが未訳SF紹介だからもう十分か。

 昨日HMVにCDを註文したことを忘れていた。バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータとソナタ。演奏はKuijken。それに、バッハのヴァイオリン協奏曲を二枚。実は娘がヴァイオリンの先生に云われて地元の小さなコンクールに出ることになっていて、嬉しいことにバッハを演奏する(バッハでなかったら私がそんなものに出るなと反対するに違いないという予想に基づく陰謀かも知れない)というので、そのための資料という名目だ。我が家にも既にヴァイオリン協奏曲のCDは二枚あったのだが、どちらも古楽器を用いた演奏で、現代のヴァイオリンの奏法とはやや趣が異なるのであった。娘のヴァイオリンの先生は、朗々と音を響かせて感情たっぷりに歌い上げるヴァイオリンが好きなので、私の持っている地味な演奏は趣味に合わないようだ。そこで、今回は古楽器系は避けて二枚を註文したという訳である。


六月二四日(日)


 何だか妙に疲れてしまって、一日中断続的に昼寝を繰り返す。昼寝の合間にエドガー・ライス・バローズ『火星の秘密兵器(合本版・火星シリーズ第3集)』(厚木淳訳/創元SF文庫/一八〇〇円)が届く。こんな素敵な本を送っていただけるとはほんとうにありがたいことである。

 夜、眠気と闘いながらSFマガジンのファンタジイ評を書いて送信。あんなに昼寝をしたのに、どうしてこんなに眠いのだろう。


六月二三日(土)


 昨日は何があったのか最早思い出せないの省略。今日は学会。ほんの小さな学会だが主催する側なので、実に疲れる。激しい雨の中、疲れきって帰宅すると、bk1から、いしいひさいち『ほんの一冊』が届いていた。Amazon.co.jpからは、Meredith Ann Pierce Treasure at the Heart of the TanglewoodThe Wide Window などA Series of Unfortunate Eventsシリーズ五冊が届いた。それから、インターブックスからはニール・ゲイマン『ネバーウェア』(柳下毅一郎訳/二四〇〇円)が届いた。これは私が解説を書いているのだった。それぞれ、箱や封筒から出しただけで力尽きて寝る。


六月二一日(木)


 ロバート・ジョーダン『竜王戴冠2 〈竜王の壁〉を越えて』を読み終える。どうしてこんなに時間がかかってしまったのだろうか。なんのために誰がどこにいて何をしているのか、把握するのが次第に困難になってきている。


六月二十日(水)


 私のホームページは、bk1のbk1ブリーダープログラムとAmazon.co.jpのアソシエイト・プログラムに参加しています。リンクされている日本の本はbk1の、英語の本はAmazon.co.jpの、それぞれの書籍のページに行けるようになっていて、そのまま購入できるという訳です。で、実際に誰かが購入すると私のところに数パーセントの恩恵が齎される筈です。黙ってそうやっていても別に悪いことだとは思わないのですが、一応明記しておこうかなと思いまして。しかし、商売敵の二つの書店と同時に同じような契約をして、同じページにリンクを張っていいのでしょうかね。契約条項に駄目だというのはなかったと思うのですが。どちらの書店でも英語の本も日本語の本も購入できる訳ですが、私のページでは日本語の本はbk1、英語の本はAmazon.co.jpとはっきり区別しており、混交することは決してありません。


六月十九日(火)


 一日中、断続的に激しい雨が降り続き、運悪く帰宅時に特に激しい雨に降られてしまい、膝から下がびしょ濡れになる。濡れて帰宅するとbk1から本が届いていた。
 一昨日註文したもののうち、パット・マーフィ『ノービットの冒険 ゆきて帰りし物語』、長山靖生『懐かしい未来』、ラルフ・イーザウ『ネシャン・サーガ2 第七代裁き司の謎』、ダレン・シャン『ダレン・シャン 奇妙なサーカス』、タッド・ウィリアムズ『黄金の幻影都市1 電脳世界の罠』、松浦寿輝『巴』『ネシャン・サーガ2』は長すぎはしまいか。


六月十八日(月)


 出勤前に、昨日買って読みかけだった二冊を読む。楽しいので一気に読み終えてしまった。

 夜は職場のどうでもいい宴会。後半は特に苦しく、不機嫌な顔を続けてしまった上に、些か大人げない態度をとったりしてしまう。不愉快な気分のまま、疲れて寝る。


六月十七日(日)


 今日は娘の授業参観。私が小学校四年生のときは頼むから来ないでくれと親に頼んだものだが、来てくれと今年も云われたのでいやいやながら出かける。授業の後は二時間の講演が用意されていて、それが終ると子供と一緒に帰宅できるようになっている。昨年までは毎回講演会にも出ていたのだが、毎年あまりにもつまらない話を聞かされたので、今年は抜け出して書店へ行く。ちょっと遠いが私はバスが大嫌いなので三十分ほど歩く。よく行く書店とは別のところに行ったので新しい発見などがあったものの、今日も現金が乏しいので、安い文庫本を二冊購入して学校へ戻る。
中島らも『アマニタ・パンセリナ』(集英社文庫/四五七円)
吉田戦車『甘えんじゃんぇよ!』(ちくま文庫/五四〇円)
どちらも二年ほど前に文庫になったもの。恐らくオンライン書店では決して購入しない本だろう。こういう本を購入させてしまうのが現実の書店の魅力であり恐怖であり力であろう(些か大袈裟か)。学校で娘と落ち合い、また三十分近く歩いて帰宅。私はバスが嫌いなのだ。が、それに付き合わされる娘は少し可哀想かも知れない。

 帰宅すると同時にbk1から『稲垣足穂全集2 ヰタ・マキニカリス 』(筑摩書房/四八三〇円)が届く。これは読む、かも知れない。


六月十六日(土)


 今日も朝三時前に起きてしまう。眠い目を擦りながら、倉阪鬼一郎『ワンダーランド in 大青山』(集英社/一六〇〇円)を読む。ユーモア・ファンタジーなのだそうだが、可笑しさが私には理解出来ない部分も多いような気がする。改行が多くてちょっと損した気分。続けてジャンニ・ロダーリ『二度生きたランベルト』を読む。「名前を呼んでもらっていれば命は不滅」という言葉から自分の名前を呼ばせ続ける人を雇うという話は面白い。ただ、読み終って何か不満なのは文章のせいか。作者が物語に顔を出しすぎるせいだろうか。そこのところはよく解らない。

 土曜日は休みなのに始発で出勤して原稿とスライドを作る。昼過ぎにはどうにかなり、メールで送信。予想より早く終ったので、帰りに書店に寄る。おや、もう出ているのかという本が何冊かあったが、荷物になるのが嫌なので(本当は金をあまり持っていなかったので)、本の題名だけ確認して帰宅する。

 帰って来るとロバート・ジョーダン『竜王戴冠2 〈竜王の壁〉を越えて』(斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT/六二〇円)が早川書房から届いていた。一週間以内に読まねば。

 bk1に本を註文する。
パット・マーフィ『ノービットの冒険 ゆきて帰りし物語』(朝倉久志訳/ハヤカワ文庫SF/八〇〇円)
長山靖生『懐かしい未来』(中央公論新社/一八〇〇円)
ラルフ・イーザウ『ネシャン・サーガ2 第七代裁き司の謎』(酒寄進一訳/あすなろ書房/二四〇〇円)
ダレン・シャン『ダレン・シャン 奇妙なサーカス』(橋本恵訳/小学館/一六〇〇円)
タッド・ウィリアムズ『黄金の幻影都市1 電脳世界の罠』(野田昌宏訳/ハヤカワ文庫SF/六六〇円)
松浦寿輝『巴』(新書館/一八〇〇円)
いしいひさいち『ほんの一冊』(朝日新聞社/九五二円)
 何だか変な組み合わせだという気がしないでもない。『ダレン・シャン 奇妙なサーカス』は、何故か『奇妙なサーカス』で検索しても何も出て来ず、『ダレン・シャン』で出てくるのであった(少なくともbk1では)。タッド・ウィルアムズのは読まないかも。

 次にAmazon.co.jpに本を註文する。今欲しい本は今買うことにしたのだ、私は。
Neil Gaiman American Gods (¥2,811, William Morrow & Company)
Susan Price The Sterkarm Handshake (¥2,049, HarperCollins Children's Books)
William Sleator Marco's Millions (¥1,939, Dutton Children's Books)
Phyllis Reynolds Naylor Jade Green: A Ghost Story (¥569, Aladdin Paperbacks)
以上四冊。子供の本が多い。American Godsは予約註文だが、もう本国では出ているからすぐに刊行済みの表示になるだろう。消費税を含めて合計7736円であった。


六月十五日(金)


 来月二日に学会で話をしなければならないのだが、その学会では通訳が総ての話につくのだという。という訳で、予め、スライドだとか読み上げ原稿を通訳会社に送っておかねばならず、その締切りが今日なのだ。だが、絶対に間に合わないという予感が朝からしていて、その予感は的中し、やはり間に合わなかった。今日は夜遅くまでかかっても仕上げるつもりだったのだけれど、夢と現実の世界を頻繁に行き来するようになり、どうにも作業が捗らず、諦めて八時少し前に帰宅。SFマガジンの締切りは守るが、こういう締切りは守らないのだった。

 帰宅すると、ロンドンのFantasy Centreからカタログが届いていた。しかし、今が本を選ぶ元気がない。そろそろ何か買わないとカタログが来なくなってしまうような気がするのだが。


六月十四日(木)


 村上春樹『村上ラヂオ』を読む。読んで楽しいのではあるが、どうも物足りないような感じもする。どこがどう、かというとなかなか説明できない。


六月十三日(水)


 言語七月号が届く。特集は「偽書の文化史 --- 贋作のドラマトゥルギー」である。これは面白そうだ。今日は疲れているので、二日分で五行のみ。些か情けない。


六月十二日(火)


 bk1から本が届く。
 ジャンニ・ロダーリ『二度生きたランベルト』、ダニエル・ネトル&スザンヌ・ロメイン『消えゆく言語たち』、村上春樹『村上ラヂオ』の三冊。


六月十一日(月)


 Amazon.co.jpに本を註文する。
The Wide Window (A Series of Unfortunate Events, Book 3), ¥1136
The Miserable Mill (A Series of Unfortunate Events, Book 4), ¥1136
The Austere Academy (A Series of Unfortunate Events, Book 5), ¥1136
The Ersatz Elevator (A Series of Unfortunate Events, Book 6), ¥1136
The Vile Village (A Series of Unfortunate Events, No 7), ¥1195
以上五冊は、Lemony Snicketの作品。HarperCollins Children's Booksから刊行されている。
もう一冊は、Meredith Ann Pierce Treasure at the Heart of the Tanglewood (Viking Children's Books, ¥2041)という本。この頃、子供向けの本ばかり。
以上合わせて七七八〇円。これに送料が加わって八一七〇円となる。因みに、米国アマゾンで調べてみると、同じものが
Subtotal of Items: $53.39
Shipping & Handling: $27.93
Total Before Tax: $81.32
となった。送料が随分高くなったような気がする。


六月十日(日)


 Lemony SnicketのA Series of Unfortunate Events. Book the sedond: THE REPTILE ROOMを読み終える。このシリーズ、なかなか面白いような気がする。三巻以降も買ってみようか。

 夕方、もう風呂に入って寝ようかと思っていたとき、突然職場の測定機器のことを思い出した。今日は停電がある日だった。停電の際に特別の準備をしておいてやらねばならない機器が職場には二台あって、一台に関しては昼間電話で確認済みだったのだけれど、もう一台のことをすっかり忘れていた。電話をしても誰もいない。そこで、シャロン・シンのSummers at Castle Auburnを手にとって出勤。十五分ほど機械の世話してから帰宅。


六月九日(土)


 bk1に本を註文。
ジャンニ・ロダーリ『二度生きたランベルト』(白崎容子訳/平凡社/一五〇〇円)
ダニエル・ネトル&スザンヌ・ロメイン『消えゆく言語たち』(島村宣男訳/新曜社/三二〇〇円)
村上春樹『村上ラヂオ』(マガジンハウス/一二三八円)
『稲垣足穂全集2 ヰタ・マキニカリス 』(筑摩書房/四八三〇円)
以上四冊。

 夕方、本の内容を紹介する文章を書いて送信。


六月八日(金)


 アメリカのSF情報誌LOCUS六月号が届く。ざっと中を眺める。

 職場のPowerBook G3に、ドイツ語版AcrobatReader 5をインストールしてみる。うーむ、使いづらい。


六月五〜七日(火水木)


 この二日間、体内時計が狂ってしまい、早起きができず、本欄も更新ができなかった。

 マイク・レズニックのTHE OUTPOSTを読むのを止める。決してつまらない訳ではないのだが、短い挿話の積み重ねは私には読みづらいのであった。もちろん、この話は酒場での銀河の変わり者たちが自慢話のような形式で語られているので、そこが持ち味なのだけれど、私の英語理解力との相性がよくないのであった。残念。

 そこで、暫く机の上に放置していたシャロン・シンの本を再び手にとって読み始めたものの、すぐに気が変わり、Lemony SnicketのA Series of Unfortunate Events. Book the sedond: THE REPTILE ROOMに持ち変えてしまう。理由がない訳ではないが、ここには書かない。

 フィリップ・K・ディック『フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明』が、bk1から届く。恐らくこの本は読まないだろう。


六月四日(月)


 bk1から、ウィリアム・ゴールディング『通過儀礼』 『稲垣足穂全集1』が届く。ぱらぱらとページを捲ってみると、『通過儀礼』は言葉遣いがどうも不自然な感じがするのだが、わざとこうしているのか。 『足穂全集』は美しい。全巻揃えたくなってきた。汚れない程度に撫でさすり、拾い読みなどしてみる。

 職場に「蜘蛛の糸」を知らない奴がいて驚く。


六月三日(日)


 昨日読んだ本のことを書くのを忘れていた。Lemony SnicketのA Series of Unfortunate Events. Book the First: THE BAD BEGINNINGである。三人兄弟姉妹が悲惨な目にあうのだが、勇気と知恵で切り抜けるという話。結局結末では、総てが解決するかのような期待がまたまた裏切られ、次巻の更なる不幸と冒険へと話は続くらしい。なかなか面白い。

 午前中は娘と一緒に遅れて発芽した朝顔の植替え。その後、娘を追い払って元気のなくなってきた食虫植物の植替え。朝顔は全然世話をする時間がなく放置しているだけなので、貧弱な芽のままである。肥料を与えてやらねば。食虫植物の方は、本を調べると植替え(水苔や土を新しいのに替えてやる)は年に一回くらいで十分のように書いてあるが、我が家では三回くらい植え替えないと枯れてしまうのである。なぜだろう。

 夕方は少し原稿を書いたりして、それから寝る。


六月二日(土)


 普通の土曜日は朝から出勤して昼過ぎには帰宅するのだが、今日は何だかさっぱり訳の解らない会議が二時からあるので、昼を過ぎてから出勤。隅の方でうとうとしながら会議に耐え、その後、本屋に寄ってから帰宅。それから、朝から書き始めて途中まで書いていた、リーディングの仕事の原稿を終えて送信。

 bk1に本を註文。
ウィリアム・ゴールディング『通過儀礼』(伊藤豊治訳/開文社出版/二四〇〇円)
イアン・ワトスン『オルガスマシン』(コアマガジン/二八〇〇円)
『稲垣足穂全集1』(筑摩書房/四八〇〇円)

ワトスンのは購入予約。しかし、送料を無料にするために予約商品を入れておいたのだが、『足穂全集』が高いので、ワトスンがなくても七〇〇〇円を越えたのであった。『足穂全集』は前からずっと迷っていたものだが、本屋で実物を見ると我慢できなくなり(しかし、書店では手持ちの現金が足りず買えなかったり、荷物が重くなるのが嫌で諦めたり)、とうとう註文。これから少しずつ揃えていくことにしよう。


六月一日(金)


 何だかもうよく覚えていない。昼頃から頭痛がしていたことは覚えてゐるが。そういえばサカタのタネから花のカタログが届いた。だが、秋植え・秋蒔きの花にはあまり関心がないのだった。朝顔は春蒔きだから。


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