3月31日(火) Amazon.com Booksから昨日註文した本の発送の連絡がある。はやい。お薦め本リストに書籍蒐集関連の本が載るようになった。
明日から学会で土曜日まで松本に行く。今回は移動中、一人ではないのでどれだけ本が読めるかが解らず不安である。持っていくのはシャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESだけで十分であろう。まだ、130ページである。ということで、このページの更新もしばらくお休み。
3月30日(月) Amazon.com Booksに本を註文。ここは本を註文すると、「あなたのためのお薦め本」というのが表示されるようになる。始めのうちは余計なお世話だと思っていたが、この頃、気になりだしてきて、よく見てみるようになった。註文した本の著者の他の本を並べるのなら誰でもできるが、まだ註文したことのない、コニー・ウィリスやティム・パワーズ、ニール・ゲイマンのNEVERWHEREなどが載っているところはなかなか鋭いところをついているではないかという気がした。そこで、今回はそのお薦め本から試しにいくつか註文してみることにした。
まず、REQUIEM by Graham Joyce ($13.95, Tor Books)。これはジョナサン・キャロルとの関連で出てきたもののようである。同じ作家の新作も載っていたのだが、288ページというところが気に入って、これで様子を見ようと考えた。
次は、THE BOOKSHOP : A NOVEL by Penelope Fitzgerald ($10.00)だが、これはどうして私へのお薦めになったのか不明である。とにかく題名が気に入って迷わず註文。
後は、お薦めリストに載っていないものを二冊:
KIRINYAGA : A FABLE OF UTOPIA by Michael D. Resnick, Mike Resnick ($25.00, Del Rey, March 1998)
A GENTLE MADNESS : BIBLIOPHILES, BIBLIOMANES, AND THE ETERNAL PASSION FOR BOOKS by Nicholas A. Basbanes (1995, $24.50)
レズニックのは短篇集。読まないような予感がする。最後のは、昨年読んだ集書家の本だが、自分の本ではなかったので、一つ手元に置いておきたくなり、思わず註文してしまった。急いで読むような本はないので、いちばん安い船便を指定。送料はおよそ$10である。
ここに記した本の価格は定価なので実際の購入価格は、これらの10〜30%引きである。
3月29日(日) 娘と二人で映画館へ。Mr. Bean(映画版はMrがついていなかったか)を観る。混雑しているのではないかと恐れていたのだが、がらがらである。東京で映画を観ていた頃は大抵何十分も並んだものだが、福岡に来てからは並んだことがない。まあ、必ず朝一番の回に行くようにしているということもあるが。でも、先月やはり子供を連れて映画館に行ったら、リングだからせんだかが始まったとかで、映画館から100メートルを越す長蛇の列ができており、そんなものを観ようと思っていない私たちも入館できずに(券を購入する窓口は分かれていないのだ)帰ってきたことがある。今日の映画はまあまあ面白い。想像以上の面白さ、ではなかったが。クレジット表示の画面が終わってからもMr. Beanが出てくる場面があるというので最後まで観ていたが、その時には館内には三組(六人)しか観客がいなかった。なんてことだ。
帰りにコンピュータ店に寄ってプリンターの説明を聞きカタログを貰っていたら、娘がもういい加減にしてくれと怒りだしたので、仕方なく帰宅する。
3月28日(土) 朝から頭痛。仕事に行くのはやめて、昼から寝る。5時間ほど眠ってもまだ治らない。しかし、もう眠れないので、風呂に入って軽い食事をしてみると、ようやく消えてきた。昼に五時間も寝ると流石に夜はなかなか眠れない。そこで、<トーキングヘッズ叢書>のための翻訳を終わらせて、送信。作品はまだ秘密。
3月27日(金) 職場のPowerMacintosh 7600/200が起動できなくなる。どうしても理由が解らないので、ハードディスクのフォーマットから始めてMacOS8.0のインストールもやり直す。丸一日かかってしまった。
家に帰るとプリンター(HewlettPackard DeskWriter540)が動かなくなっている。三年の間、カラー印刷を一度もせず、黒のインクカートリッジも一度も交換していないという使用頻度の低さはかわいそうなほどだが、まだまだ頑張ってくれると思っていたのに。原因は全く解らない。
3月26日(木) SFマガジン編集長塩澤氏から電話があり、送った原稿に一部文字化けがあるという。文字化けがあると云われるようになったのは先月あたりからだろうか。なにがいけないのだろう。英語版Eudoraはその前から使っていたから原因ではなさそうだ。MacOSが8.1になってからだという気もする。英語版Eudoraで日本語を送受信するために用いる日本語変換補助ソフトが8.1で誤作動を生じるのだろうか。
私はWWWのブラウザにはNetscapeNavigatorを使っていて、今は英語版4.03である。ドイツ語版4.04を探していたのだが、見つからなかった。Netscape社のダウンロードページで、Macintosh(PPC)/Navigator StandAlone最新版/Germanという組み合わせで選択すると、そのようなものはありませんという表示が出てしまうので、ドイツ語版4.04というのはないと思い込んでいたのだった。しかし、ふとした拍子にFetch 3.0.3でドイツのダウンロードサイトを見たら、それがあったのだ。早速、喜んでダウンロード。インストールしてみる。メニューバーには、Ablage、Bearbeiten、Inhalt、Geheの文字が並んでいる。問題は、日本語表示ができないということ。もちろん、ここで云うのはブラウザ画面ではなく、ファイル名だとかプルダウンメニューだとかのこと。日本語フォントを使うと、ウムラウトが文字化けしてしまうのである。当然、日本語のページは問題なく見られる。しかし、NetPrintの表示もドイツ語化するのには驚いた。
東京創元社からフィリップ・ワイリー&エドウィン・バーマー『地球最後の日』(佐藤龍雄訳/創元SF文庫/620円)が届く。なぜ私のようなものに送ってもらえるのだろうか。ありがたいことである。
3月25日(水) SFマガジン5月号着。編集後記になぜか中野善夫という名前をみつけて驚いた。先月号の私の文章のページに間違いがあったという。本の写真の位置が入れ替わっていたというので、早速先月号を見てみると本当にそうなっている。全然気がつかなかった。
風邪がなかなか治らず、辛い。咳がひどくなってくる。私は一度咳がひどくなると何ヶ月も治らないので困るのだ。いつまでも咳き込んでいると「労咳ですか」などと云われてしまう。
3月24日(火) 私は仕事中に激しい眠気に襲われてどうにも抗いがたく何もできなくなることがある。立ち上がって数メートル歩いてみたりお茶を飲んでみたりするが、どうにもならない(お茶を飲んでいたらお茶が口に入っているときに眠ってしまってお茶を机の上にこぼしてしまったという話は以前書いた)。今日もそういう状態になり、仕方がないので本を見に、大学生協書籍部に行った。目を覚ますために行くので特に目的の本はない。コンピュータ雑誌売り場で何の気なしに日経Mac4月号を手に取り、ぱらぱらとページを捲ったら一瞬、「中野善男さんの・・」という文字が見えたような気がした。よく似た名前の人がいるものだと思ってそのまま帰ろうとしたものの、ちょっと気になるのでもう一度そのページを探しだしてみると、それは私ではないか。字は間違っているが。「超多忙なビジネスマンはインターネットで世界中の本を攻略せよ」といったような記事があって、国内外のインターネット書店がいろいろ紹介された後に「英米以外の書店を探すには中野善男さんのホームページが便利。更新も頻繁にされている」と書いてあるのだ。名前の字は違うが、URLは私のところのものである。このところ更新していないなあ、と思いつつ、記念に一冊買っておこうかと勘定場に向かいかけたものの、この3行のために買うのも無駄なような気がするのでやめておいた。私の知っている限りでは、雑誌に載ったのはこれが初めてである。
SFマガジンの原稿を書き終え、送信。今月は『竜王伝説5』、『白いクジラ』、『魔法の猫』の三冊。風邪がなかなか完治せず気分が悪いまま書いたせいか、あまり心がこもっていない文章で、反省する。しかし、もう11時過ぎなので送信して寝る。私にとっては真夜中なのだ。
3月23日(月) SFマガジンのファンタジイ評が進まない。今月はすぐに書けそうだと思っていたのに。シャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESを読みながら出勤。30ページまでしか進んでいないが、なかなかいい。
3月22日(日) 今日は家族で出かける予定だったが、突然娘が腹痛を訴え、一日家にいることになる。実は私も躰の調子が元に戻っていない。SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書こうとするものの、本の題名を並べたところで終わってしまう。
Macitnoshの話である。一週間ほど前に配付が始まったColorSync2.5をインストールして、色調調整を行うと我が家のモニターの色が随分鮮やかになった。なかなか色の調整は難しく、どう合わせればいいのか、あれこれいじってみるが目標地点がさっぱり解らないというのが私のこれまでの率直な気持ちであった。今回、調整方法を指示してくれるようになったので、初期設定に設定値が載っていない機種のモニターでもうまく合わせられるようになったという訳だ。職場にも一つどうしても色調調節がうまくできないモニターがあったのだが、これも綺麗になった。しかし、誰も気づいてくれなかったというのは明日の話。
3月21日(土) 頭痛は治まったが、まだ躰は重く熱があるようだ。私は熱があると思っても熱を計ることは滅多にないので何度なのかは解らない。計ったところで下がる訳でもなし。それでも小包みを開ける元気はあるので、Amazon.com Booksの小包みを開封。ジョナサン・キャロルのKISSING THE BEEHIVE、ブラッドリ・デントンのONE DAY CLOSER TO DEATH、カレン・ジョイ・ファウラーのBLACK GLASS、マイク・レズニックのDOG IN THE MANGERの四冊である。何故私はこんなものを買ったのだ。デントンとファウラーの短篇集など絶対に読む訳がないではないか。私は英語で短篇集を読んだことは一度もないのだ(ヨナス・リーの短篇集を訳したことはあるが)。無駄な買い物をした自分に対する怒りがこみあげてくる。レズニックの本は古いパルプ雑誌時代風の私立探偵もの。ジョナサン・キャロルのだけは読む可能性が高い。しかし、これももたもたしていると翻訳が出てしまうので急がねば。
怠い躰を引きずってちょっとだけ出勤。シャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESを読みながら出かける。この本、470頁もあるのだ。もっと短く纏めて欲しいものである。
3月20日(金) 朝からどうも躰が重い。始めは昨日の宴会疲れかと思っていたが、午後から寒けを感じてきて、これは風邪だと確信する。やがて頭痛も始まる。今日は職場の部局対抗駅伝大会だが当然私は応援にも行かず真っすぐ帰宅する。普段はちょっと顔だけ出すかなと迷いながら帰る訳だが、今日は歩くのも辛いのでそんなことを考える余裕もない。やっとの思いで家に辿り着く。少なめの夕食を摂ってすぐに風呂に入る。いつもはぬるい風呂が好きな私だが頭痛がするときは熱い風呂に入る。躰が耐えられる限界まで熱くする。こうすると少し頭痛が和らぐのだ。風呂から出たら寝る。今日は妻が約束を守ってAmazon.com Booksの小包みを郵便局で受け取ってくれたのだが、それを開封する元気もない。もう一つ小包みが届いているというので何かと思ってその小さな方だけ開けてみると、先月結婚のお祝いの会に行った内田昌之・ゆきのお二方から銀座和光の時計が送られてきているではないか。恐縮するがとにかく頭が痛いので寝る。一時間ほど寝たところで激しい吐き気に襲われ吐く。やれやれ。
3月19日(木) 宴会はビールを断り続けひたすら食べて時が過ぎるのを待つ。走って家に帰ったのに、今日は時間がなくて郵便局に荷物を受け取りにいけなかったと妻に云われる。帰宅したのは8時10分。あと20分早く帰っていれば郵便局に行けたのに。『竜王伝説5』を忘れたのに気づいて職場へ戻ったのが失敗だ。本の入った小包みを開封するときに酔っていてはいけないと思ってビールを断り続けた努力はむなしく泡と消えた訳だ。明日は必ず頼むと妻に念を押す。
Amazon.com Booksからの小包みは手にすることができなかったが、マイクル・コーディ『イエスの遺伝子』(内田昌之訳/徳間書店/1800円)を受け取る。内田さんありがとう。面白そうだが、先にシャロン・シンを片づけなければ。
『竜王伝説5』読了。あれだけだらだらと旅をさせておいて、結末は意外にあっけない。といっても本当の結末ではなく、まだ始まったばかりだと云った方がいいような内容なのだ。これからが恐ろしい。これの十倍あるというのだから。
3月18日(水) Amazon.com Booksからシャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESが届く。註文してから一週間である。感激してしまう。もう一つAmazon.com Booksから小包みが届いていたようだが、こちらは郵便受けに入らなかったので郵便局に持ち帰られてしまった。明日、帰宅時に郵便局に寄って受け取りたいが、明日は宴会が予定されている。年度末ということで送別会なのだ。本を受け取りたいからと云って、欠席する訳にもいかない。必ず郵便局に行ってくれと妻に何度も念を押して頼む。
3月17日(火) 言語4月号着。今月は手話の特集。今のところ手話を習得しようという考えはないが、ざっと拾い読みするだけで時間がたってしまう。手話の言語障害に関するものは興味深い。しかし、この頃言語関係の本は読まずに溜まる一方だ。広告を見てまた買いたい本がでてくるが我慢する。
3月16日(月) 『白いクジラ』読了。前作同様感動的な海の生き物の物語だが、どうも今回は環境問題に対するメッセージが強すぎるような気がしないでもない。今回は、手編の漢字がなかったような気がするがどうだろう。ちょっと急いで読み進めたところもあるから、はっきりしない。
『竜王伝説5』を読み始める。うーむ。
3月15日(日) 日曜日に本が読めないのはいつものこと。
娘を連れてダイエーに食料品を買いに行った時、つい朝顔の種を探してしまい、結局心惹かれる朝顔はなかったのだが、娘に日々草の種を買わされる。本当に自分で育てるのかと念を押してから買うが、絶対に自分で出来る訳がない。私だって六歳の頃には出来なかった。朝顔をまともに咲かせることが出来るようになったのは、大人になってからだ。あと一月半で朝顔の種蒔きの季節となる。初夏から私は朝顔のことしか考えられなくなるのでちょっと困る。
3月14日(土) 『水の国を見た少年』読了。マイケル・ドリスの本を読んだのは初めてである。アメリカ先住民の少年の物語。感動的ですがすがしい作品だが、SFマガジンのファンタジイ評に使えるのではという期待は残念ながら外れてしまった。まあ、昨日と違って気持ち良く本を読み終えられたので幸せである。
東京創元社からロバート・シーゲル『白いクジラ』(中村融訳/1500円)が届く。『クジラの歌』の続篇だ。早速、今日から読みはじめることにしよう。しかし、巻末の海棲哺乳類比較対象図のManatceは誤植だろう。
Amazon.com BooksからL・T・C・ロルトのSLEEP NO MOREが届く。Allan Sutton Publishing Ltd.のPocket Classicsだからイギリスの本ではないか。それをアメリカの書店から購入してしまうとは大失敗だ。そんなことより、そこに同封されていた書類に"Already Shipped"と記されている四冊の本がまだ届かないことが何よりも不安である。この本はすぐに読もうというつもりはないのだが、先に発送になった四冊の中には早く読みたい本が二冊も入っているのだ。
3月13日(金) 『魔女が語るグリム童話』読了。面白くなかった。あまりにも説教臭い。現代日本の様々な問題を巧みに揶揄すると云えばその通りだが、作者が一人で悦に入っているように感じられる。数年前に読んだ佐野洋子の『嘘ばっか』が面白かったのでこれにも期待したが、失敗だった。毒がないというのも不満の一つである。現代の問題の捉え方に鋭さがある訳でもなく、ちょっとグリム童話と組み合わせて面白く語ってみました、といった感じがする。
大学生協で『エンデ全集19 エンデのメモ箱(下)』岩波書店(2200円)を一割引で購入。この全集もとうとう最終巻。一冊も読まないうちにこの時を迎えてしまった。
ハヤカワ文庫FTのロバート・ジョーダン『竜王伝説5 竜王めざめる!』(斉藤伯好訳/600円)が届く。書棚にそっと収める。でも、いつもとは違い『魔女が語るグリム童話』よりも楽しく読めるかも知れないと思うと、好感をもってその姿を眺めることができる。
3月12日(木) EudoraPro Mail 4.0を購入。$35.00である。
図書館流通センターから今月一日に註文した本が届く。『魔女が語るグリム童話』、『水の国を見た少年』、『虚数』、『書物の王国 9 両性具有』、『岩波講座言語の科学 9 言語情報処理』の5冊。よく解らないが、『魔女が語るグリム童話』を読んでみることにする。本当はレムの『虚数』を真っ先に読みたいところだが、今はちょっとそんな元気がないので。
3月11日(水) 昨日、シャロン・シンの話をしたのでAmazon.com Booksで調べてみると、"The Alleluia Files"がもう出ているではないか。今すぐ読みたいので註文する。いつもの船便ではなくWorldMailというやつを選択する。たった一冊の註文なので、本の価格が$11.16であるのに送料&手数料が$12.95だ。今すぐ読みたくてもDHLにする余裕はなかった。そうすると書籍代の六倍くらいの送料がかかってしまうから。よく見ると、船便とWorldMailというのはあまり大きな値段の違いはなさそうだ。今度からいつもこれにしようか。
Amazon.com Booksからはその日のうちに本の発送の連絡がある。はやい。
フランスにどうしても行きたくないので、職場の上司である教授に「どうしても行きたくない」と云ったら、「行きたいだろうと思って勧めただけだから、嫌なら行く必要はない」と云われ、大喜びで学会参加を取りやめる。皆は口々に勿体ないなどと云うが嫌なものは嫌なのだ。私は嫌なことはなるべくやらずに生きていこうとしているので、嫌なことは嫌だと云うのである。妻は、子供じゃあるまいし駄々をこねずに行ってきなさいなどというが、私は大人になったら嫌なことはやらずに生きていきたいと子供の頃から願っていたのだ。
3月10日(火) WeinbergBooksからカタログ着。ビーグルの短篇集THE RHINOCEROS WHO QUOTED NIETZSCHE (Tachyon, $14.00)が出ている。ブラッドリイ・デントンの短篇集ONE DAY CLOSER TO DEATH (St. Martin's, $23.95)も出ているではないか。しかし、短篇集は買ってもまず読むことはないので、迷っている。それにこの書店からはもう買わないと決意したではないか。
夜、珍しく東京創元社の小浜徹也氏から電話がかかってきた。シャロン・シンの話をする。
3月9日(月) スティーヴン・バクスター『タイム・シップ(上)』を読みながら出勤。
EudoraPro Mail 4.0を試用。しばらく様子を見て調子が良かったらEudora Lite 3.1から切り替えよう。別に今でも不自由はしていないのだが。
3月8日(日) 娘と二人で映画<マウス・ハント>を見に行く。子供っぽい映画だがそれなりに面白い。単なるどたばた喜劇なのだが。だから吹き替えなしだが六歳の娘でも楽しめたようだ。登場人物の一人は容姿といい表情や仕草といいジェリー・ルイスによく似ていると思うのだが何という俳優なのだろう。最近の映画のことはよく解らない。今度は<Mr. Bean>を見に行こうと娘と約束する。前にも書いたが、今では一緒に映画を見に行ってくれるのは娘だけだ。
3月7日(土) 『魔法の猫』読了。Weird Talesに掲載されたマンリー・ウェイド・ウェルマンの作品が読めるなんて感激してしまうが、やはり何と云ってもフリッツ・ライバーが一番であろう。猫は小説に出てくるもので十分である。飼いたいとは全く思わない。
3月6日(金) 二年から一年半前にかけて訳していた短篇が収録される『英国短篇小説集(仮題)』(筑摩書房)が今年の九月から出ることになったと、19世紀イギリス小説翻訳家の西崎憲氏から連絡があった。やっと出るのか。嬉しいことである。なくした本が見つかったような嬉しさだ。書き直した箇所の多い作品マックス・ビアボーム「プロメテウスを発見せること」の訳稿を筑摩書房の編集担当の人に送る。
3月5日(木) Macintoshの話である。ワープロソフトORGAI 3.0が届いたので早速インストールしてみる。機能としては使いやすいようなのだが、原稿用紙入力での画面の切り替えが遅いのが困る。ところがこれを職場のPowerMacintosh 7600/200で使ってみると瞬時にして画面が切り替わるではないか。私のPerforma6400の描画速度が遅いだけだったのだ。グラフィックカードでも買おうかと思う。私がORGAIがいいと思う点は、縦書き原稿用紙が横に流れていくところだ。EGWordなどの場合は、縦書き原稿用紙は縦に動いていく。従って、頁の最後すなわち原稿用紙の左下まで文章が来て、続きは次頁の右上に進む訳だが、このとき画面が不連続に移動する。これがORGAIなら巻紙のようにずれていくだけなので、前頁の最後が見えなくなることはないのだ。素晴らしいではないか。
それにしてもこのORGAI、原稿用紙の見本としてはいっている文書の歴史的仮名遣いが滅茶苦茶なのはどうにかならないか。恥ずかしくないのか。
大学院生に、Pascal Write Ver.2.0というワープロソフトが使いやすいから使ってみないかと勧められたが、既に七種のワープロソフトをインストール(総て自分の金で購入している物好きなのだ、私は)しているからと云って遠慮する。コンテクストメニュー対応というところと、フランス語、ドイツ語、スペイン語のスペルチェック辞書が標準添付されているところにはちょっと魅力を感じるのではあるが。まあ、今のところこれらの言語で文章を書く予定はないのだけれど。勿論、縦書きにも対応している。
結局、私は縦書き原稿はEGWORD PURE 3.0を使って書いているのだが、これの原稿用紙モードでの最大の欠点は欧文を入力したとき半角で90度回転した状態で表示できないことだ。
3月4日(水) 『ライズ民間警察機構 テレポートされざる者・完全版』読了。途中でなんだか解らなくなってきた。終わりまで読んで何となく解ったような気にはなったが、ディックってこんなに解りにくい話を書く作家だったとは。邦訳は殆ど読んでいるのに今更こんなことを感じるのも間抜けな話だが。初めて読むSFがこれでなくて良かった。SFは解らないという印象を抱いたに違いない。
フランス行きの辛さを耐えるために続けてディックを読もうかとも思ったが、いつまでもディックばかり読んでいる訳にもいかないので、昨日購入したJ・ダン&G・ドゾワ編『魔法の猫』を読み始める。私は現実の猫はどちらかといえば嫌いだが、猫が出てくる小説はどちらかといえば好きである。もちろん、猫への愛だけを綴った文章にはついていけないのだが、この短篇集なら大丈夫だろう。
3月3日(火) どうやら私は四月末にフランスのヴィシーに行かねばならないようだ。なぜこんな辛い目にあわなければならないのだろう。生きていくのが嫌になるが、ディックの『ライズ民間警察機構 テレポートされざる者・完全版』を生きる気力を奮い起こす。
大学生協で本を購入。J・ダン&G・ドゾワ編『魔法の猫』(深町眞理子ほか訳/扶桑社ミステリー/700円)、ロバート・ブロック他『クトゥルー11』(大滝啓裕訳/青心社文庫/629円)、ジェフ・アボット『図書館の美女』(佐藤耕士訳/ミステリアス・プレス文庫/740円)の三冊。<クトゥルー>は惰性で買っているだけ。アボットのは「図書館」という言葉に惹かれて買っただけだが、『図書館の死体』もまだ未読である。『魔法の猫』だけは近いうちに読めそうだ。これは原書を持っていたように思うのだが、思い出せない。ああ、また読みもしない本を買ってしまったようだ。
フランス行きで余りにも憂うつなので、気分を少しでも晴らすべく、Default Folder 2.8のシェアウェア料金を払い込む。こんなことしても別に心は晴れないのだが。とにかく、これは便利。私はもうこれなしにはMacintoshは使いたくない。
五月三日の東京行きの航空券を購入する。休日なので若干高めだ。朝一番の便が取れなかったので、SFセミナー参加は昼からになりそうだ。
3月2日(月) スティーヴン・バクスター『タイム・シップ(上・下)』(ハヤカワ文庫SF/中原尚哉訳/各680円)が届く。私のようなものに送ってくれるとはありがたいことである。ウェルズの『タイムマシン』の続きという設定なので、当然私も読むつもりである。実はこの本、大学生協の書店で見つけ、もう少しで購入するところだったのだ。ひょっとしたら、と思って一日待つことにして良かった。早まって二冊以上書棚に並んでしまうことになったものもある。
安売り航空券の料金は全額返ってくることになったそうで、一安心。明日は五月三日に東京へ行く航空券をとらねばらない。
3月1日(日)
図書館流通センターに本を註文。
池田香代子『魔女が語るグリム童話』洋泉社/1800円
マイケル・ドリス『水の国を見た少年』(中村融訳)新潮社/1400円
スタニスワフ・レム『虚数』(長谷見一雄ほか訳)国書刊行会/2400円
『書物の王国 9 両性具有』国書刊行会/2100円
『岩波講座言語の科学 9 言語情報処理』3400円
の5冊。11000円+消費税である。<岩波講座言語の科学>は読んでいないのが溜ってしまった。<書物の王国>も読んでいないのが溜ってしまった。やれやれ。
今日は妻が用事があって東京へ行ったのだが、何と東京は雪で羽田空港の除雪作業のために乗る予定だった便が欠航になってしまった。飛行機の天候不順による欠航というのは「欠航になりました。ごめんなさい」でお終いなのである。しかも、格安航空券を買っていたから、航空会社と直接交渉することも出来ず、安売り航空券販売会社に問い合わせなければならない。引換所にいる人はその会社の人ではないので問い合わせは明日以降ということだ。殆ど払い戻しはないだろうという。仕方なく博多駅へ行ってのぞみで東京へ出発。“みどりの窓口”(変な名前だといつもなが思ってしまう)の人によると、日曜日の午前ののぞみの切符など通常は殆ど売れないのだそうだ。今日は空港から来た人が多くてほぼ満席とのこと。
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