5月31日(日) 娘の学校の運動会である。娘は私に来てもらいたいようなので行くが、そのうち来てほしくなくなるだろう。学校の運動場の横は木々が茂る林となっていて斜面を下る小道が続いている。日なたでは暑く感じられるが木陰に入ると木々の間を抜けてくる風は涼しく、長い間いると寒く感じられる程である。そこからは生徒らの競技は見えないので、子供の姿をカメラやビデオに収めようと走り回っている親達はいない。時折、煙草を吸いにやってくる人がいるだけだ。私は勿論ここで読書だ。娘が出るときだけ運動場へ入っていく。ビーグルのGIANT BONESを読んだが、思いのほか捗らない。やはり短篇集は難しい。昼食後は眠くなってしまったりして、結局残り50ページくらいまでしか進まなかった。

5月30日(土) 今日は職場の人たちは皆で旅行だ。私は今年も大した用事もなく欠席する。欠席して良かったと思いながら、SFマガジンの八月号のSF Scannerのシャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESを紹介する原稿を書いて送信。Amazon.com Booksをふと見ると、この本が四割引になって第一面で大きく紹介されている。今ならお買い得である。その上の方ではGraham JoyceのTHE TOOTH FAIRYが四割引になっている。ちょっと損した気分である。今、註文して発送方法でWorldMailというのを指定してやった方がそれほど高くならずに早く読めたかも知れないが、まあ未来は読めないのだから仕方がない。
 The Internet Bookshopから本の発送の電子メールが届いた。Graham Joyce THE STORMWATCHERだけである。他の二冊は既に発送済みらしい。20日に発送したことになっているようだが、その時には連絡はなかったような気がする。とにかく近々本が来るということは嬉しい。
 ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン『終末のプロメテウス(上・下)』(内田昌之訳/ハヤカワ文庫SF/各780円)とJ・グレゴリイ・キイズ『神住む森の勇者(上・下)』(岩原明子訳/ハヤカワ文庫FT/各740円)が届く。内田さん『終末のプロメテウス(上・下)』ありがとうございます。この頃、遺伝子組み換え実験もののSFが多い。私の生活に近いものが含まれているので些か苦手である。キイズのは、『水の都の王女』の続き。全く別の意味で少々苦手な本。

5月29日(金) 一昨日Amazon.com Booksに註文した本の発送の知らせがある。24時間以内に発送可能の本ばかり註文したのに、48時間かかっているぞと思ったが文句を云うほどのことでもない。ふと気づくと今回はTor Booksの本ばかりだ。一方、9日にThe Internet Bookshopに註文した三冊のうちGraham Joyce THE STORMWATCHERが未だに出版社からの連絡待ちということで発送されない。一体、どうなっているのだ。

 SFマガジンの八月号のSF Scannerの原稿を突然書くことになる。シャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESである。帰宅してから早速一枚ほど書くが、眠くてたまらなくなり寝てしまう。SFScanner欄の原稿を書くのは四ヶ月ぶりか。


5月28日(木) 日本航空の国内線往復50%割引券というのが当たった。福岡東京間で有効期限は9月30日まで。この間に私は東京へ行く予定はない。しかも、期間内であっても7/17〜8/23は使えないということなので、どうやらこの割引券は役目を果たすことなく期限切れを迎えそうである。半額とは云っても23000円くらいはかかるので、神田の古本屋に本を買いに行ってみるというようなふざけたことには使えまい。

 ピーター・S・ビーグルのGIANT BONESは残り100ページほどまで進む。第三話のThe Tragical Historie of the Jiril's Playersは全く理解できなかった。劇場の話のようなのだけれど、解ったのはそれだけだ。第四話のLal and Soukyanは65ページほどで、この本の中では一番長い話。表題の二人の話だが、この二人はTHE INNKEEPER'S SONGに出てきた人物である。私はTHE INNKEEPER'S SONGの登場人物などさっぱり覚えていないので些か不安だったが、書評によると内容には全く繋がりはないそうなので大丈夫だろう。30年ぶりに再会した二人の老人として登場。実に変な話で楽しい。


5月27日(水) Amazon.com Booksに本を註文。
Mike Resnick. A HUNGER IN THE SOUL. Tor, May 1998, $21.95
Phyllis Gotlieb. FLESH AND GOLD. Tor, 1997, $23.95
Robert Charles Wilson. DARWINIA. Tor, July 1998, $22.95
Michael Marano. DAWN SONG. Tor, June 1998, $24.95
Will Shetterly. DOGLAND. Tor, June 1997, $25.95
の五冊。レズニック以外は三割引。レズニックは二割引で、合計$86.02。これに送料が加わって$99。GhoshのThe Calcutta Chromosomeも欲しかったけれど、七月にペーパーバック版が出るので今月はやめておく。Doglandは八月にペーパーバック版が出るのに今月買ってしまった。本当に読むのかね、と自分でも思う。レズニックとウィルスンな間違いなく読むだろうが。

 ダグラス・ブレストン&リンカーン・チャイルド『マウント・ドラゴン(上・下)』(扶桑社ミステリー/上640円、下660円)を訳者の中原尚哉氏から頂く。面白そうだが、遺伝子ものは私の日常生活に密着した部分があるのでちょっと苦手である。

 歯界展望6月号が届く。自分の原稿が載っている号なのだが、見たくないのでこっそり書棚へ。


5月26日(火) 図書館流通センターに本を註文。
『国語に関する世論調査 平成9年12月調査 世論調査報告書』(大蔵省印刷局/1360円)
『もし「右」や「左」がなかったら』(大修館書店/1500円)
タハール・ベン・ジェルーン『不在者の祈り』(国書刊行会/2500円)
『書物の王国 14 美食』(国書刊行会/2200円)
ニコラ・グリフィス『スロー・リバー』(幹遙子訳/ハヤカワ文庫SF/840円)
以上五冊。 8400円である。本当に読むのか、と云いたくなるような本も入っている。

5月25日(月) 本を註文しようと思っていたが、職場では、ある書類の締め切りが近づいていて朝から晩までMacintoshが塞がっていて、職務に関係のない本の註文などする状態ではない。職務に関係のある電子メールの受信もままならないほどだ。ワープロで文書を作成するだけなのに、何故かインターネットと接続されているものから塞がっていくのである。恐らく電源が入っている確率が高いということと日頃使う頻度が高いので使い慣れているものを使いたいという心理からだろう。とにかく、本を買いたいから隣のMacを使ってくれなどと云う訳にもいかず、そのまま帰宅。帰宅すると妻が今年の夏の旅行の宿を探すためにインターネットに接続しっぱなしだ。明日、早起きして註文するしか道は残されていないようだ。

 SFマガジン7月号着。小川隆「神話性を志向するマジック・リアリズム」が興味深い。Amitav GhoshのTHE CALCUTTA CHROMOSOMEとWill ShetterlyのDOGLANDが今すぐ読みたくなった。買おうかなと思っていたマイクル・スワンウィックのJACK FAUSUTはすぐ買うのはやめておこうという気になった。もっと本を買いたい。もっと本を読みたい。


5月24日(日) 昼頃、家族三人で昼食を摂りに外へ出たついでに書店に寄って吉川賢『砂漠化防止への挑戦』(中公新書/720円)を購入。砂漠の緑化に関する本を見つけるとつい買ってしまう。中学生の頃、ハーバート『デューン砂の惑星』を読んでからだろうか。

 今日は肘の痛みも消えたので、SFマガジンのファンタジイ評を書き終えねばなるまい。ハヤカワ文庫FTの新刊も、来月出る筈のビーグルの『ユニコーン・ソナタ』のゲラもないという悪条件のもとだが、さほど苦しむこともなく書き終える。GIANT BONESの話をちょっと書く。どうしてこの短篇集の邦訳が出ないのだ。『ユニコーン・ソナタ』よりも遥かにいいと私は思う。夜には書き終えて、送信。このところEudora Pro 4.0.1で送信すると必ず文字化けしたものが混入することが解ってきたので、今日はCyberdog 2.0で送ることにした。Cyberdogも英語版なのに日本語がインライン変換できることに初めて気が付いて感激する。


5月23日(土) 午前中は公務員住宅の草取りである。夕方から原稿を書こうと思ってPerforma6400の前に向かうのだが、肘の関節が痛んでキーボードを叩くのが辛い。どうやら草取りのせいである。何てことだ。

5月22日(金) 今日は眠気が頂点に達し、勤務時間中にうとうとしてしまうのもこれまでの机に向かった途端に眠ってしまうだけでなく、作業中に睡魔に襲われてしまうようになった。作業って云っても電気泳動の試料をアガロース・ゲルの穴に入れていた時なのだが。6マイクロリットルの溶液をピペットから押し出す数秒間に眠ってしまうのだから、困ったものだ。こんな日には英語の本はとても読めない。

5月21日(木) GIANT BONES第二話まで読む。ちょっと読む速度が落ちてきてしまったようだ。この頃、ページを開くとすぐに眠気が襲ってくるのである。本を読みながらうとうとすると、頭が夢の世界に片足を突っ込んで全く別の物語を作り上げてしまうのである。

 SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き始めてみる。今月は、スティーヴン・ミルハウザー『三つの小さな王国』とハヤカワ文庫FTの新刊(J・グレゴリイ・キイズの『水の都の王女』の続篇)、それにビーグルのTHE UNICORN SONATAの予定だったが、キイズはまだ届かないし、ビーグルのゲラもまだである。仕方がないので、ビーグルのは英語で読んだもので書いてしまおう。キイズは明後日までに読めなかったら翌月送りだ(来月はロバート・アスプリンである)。


5月20日(水) 月曜日に届いたプリンターは、スキャナーと組み合わせると複写機の代りにならないこともないということに気づく。しかし、私はこれまでOCRにのみスキャナーを用いてきたので、画像処理のアプリケーションが全くインストールされていない。e.Typistで画像を取り込んでクラリスワークスで開いて大きさと位置を調節して印刷、と甚だ面倒臭い操作が必要となる。縮小コピーも出来るのでなんとか簡単に使えるようにしたいものだ。

5月19日(火) ピーター・S・ビーグルのGIANT BONES (ROC, 1997)を読み始める。これはTHE INNKEEPER'S SONGと同じ世界を舞台とした短篇集だが、話の内容は繋がっていない(一作だけ共通する登場人物が主人公となる)。巻頭の作品だけ読み終えるが、これがなかなかいい話だ。涙を誘う恋物語で、些か大袈裟でわざとらしいところもあるものの、民間説話風の語り口も実にいい雰囲気を醸し出している。昨日読み終えた甘すぎて気の抜けたTHE UNICORN SONATAとは大違いだ。どうしてGIANT BONESの邦訳が出ないのだろう。やはりあっちはユニコーンだからか。

 The Internet Bookshopに註文した本の処理状況を確認してみたら、A.S.Byatt SUGAR AND OTHER STORIESとBABEL TOWERは入荷済みだが、Graham JoyceのTHE STORMWATCHER は出版社からの入荷待ちだとの表示が出た。48時間以内に出荷できるのではなかったか。あれは嘘だったということか。


5月18日(月) THE UNICORN SONATA読了。思いのほか甘い話である。15歳の女の子が主人公だというせいもあるだろうが。現実世界と見え隠れする境界を持つ異世界にユニコーンが住んでいて、主人公がふとした拍子にその世界に足を踏み入れてしまうのである。実はその前日に主人公が親しくしている楽器店に不思議な笛を売りに来た少年はこの世界から来たユニコーンだったのだ。その大きな笛はユニコーンの角で、異世界の音楽を奏でるという訳だ。というところで、私はダンセイニの『エルフランドの王女』のような話ではないかと期待したが全く違っていた。

 大学生協で村上春樹『辺境・近境』(新潮社/1400円)と鹿島茂『愛書狂』(角川春樹事務所/3500円)を購入。三月に『愛書狂』という名の本が出ていたのは知っていたが、昔白水社かどこかから出ていた愛書狂を題材にした短篇のアンソロジーと混同して見逃していたのだった。生協書籍部で著者の書斎の書棚が表紙を飾っているこの本を目にして買わずにはいられなくなった。19世紀フランスの挿絵本の話である。

 7日に註文したプリンターが届いた。待ちきれず発送の問い合わせをした日に届いてしまうというのはいつものことだ。接続して試しに印刷してみると美しい字が印刷されてくる。沖データのMICROLINEは何れも英語版MacOSには対応していないと表示されているので長い間購入を躊躇っていたが、ちゃんと印刷できるのである。勿論、プリンタドライバーのインストーラーはファイルのコピー先を認識できないので、自分で然るべき場所にファイルを移動してやる必要はあるのだが。それさえ出来れば問題ない。ポストスクリプト対応機種でも同様であることは職場で確認済み。MICROLINEの購入を躊躇っている全国の英語版MacOS愛用者の皆さん、安心して買ってよろしいですぞ(と云っても、純然たる英語版ではちょっと困る。日本語が表示できないと設定の時に困ったことになるのだ。なるほどこれが対応していないという意味か。万一なにか問題が生じても私は一切責任を持たないのでそのつもりで)。
 印字は余りにも美しく、これならポストスクリプト対応機種にしなくても何の問題もないではないかと喜び、では明日職場で自慢してやろうとPDF形式の論文から一ページを印刷してみたら、印字は美しく出てきたものの、よく見ると抜けている文字があるではないか。何とfiやflのように二文字がくっついた形の字(なんという呼称だった思い出せない)を印刷できないのだ。だからidentifiedがidenti edとなっている。何故だ!


5月17日(日) 一日THE UNICORN SONATAを読んで過ごす。

5月16日(土) スティーヴン・ミルハウザー『三つの小さな王国』を読み終える。素晴らしい。どう素晴らしいか書くのは難しく、また書き始めると長くなりそうなのでやめておく。ミルハウザーの作品は前に『エドウィン・マルハウス』を読んだことがあるだけである(この作品の印象が強烈だったために今でもついミルハウザーのことをエドウィン・ミルハウザーと書きそうになってしまう)。『三つの小さな王国』が傑作だったので、買ったけれど読んでいなかった『イン・ザ・ペニー・アーケード』と『バーナム博物館』も読もうと思って書棚を見たのだが、見つからなかった。埼玉の実家の書棚に置いてあったのだ。残念。

 ピーター・S・ビーグルのTHE UNICORN SONATAを読み始める。来月翻訳が出るらしい。


5月15日(金) Graham JoyceのREQUIEM読了。エルサレムの魔術的な雰囲気や短い章の区切りで場所と時代を次々に変えながら描く語り口は味わい深い。傑作だと思うと同時に、何だか傷ついて狂いかけた男の心が癒される話のようにも思えてまだ納得できないところもある。もうすぐ届く筈の二冊を読んでみなければまだこの作者を信用することはできない。でも期待はしている。

5月14日(木) The Internet Bookshopで本を註文すると、その処理状況もWWWページ上で確認できるので便利である。私は自分の註文した本が気になって毎日確認していた。註文した三冊は通常48時間以内に発送可能と記されていたように思えるのだが、今日やっと表示がUnprocessedからProcessedに変わった。土日が間に入ったことを考慮しても72時間後にやっと処理が始まったということだ。Amazon.com Booksは24時間以内に発送できると記してある本は本当に24時間以内に発送するし、先月本を買ったドイツのbuecher.deの時は間に土日を挟んで四日で発送したので48時間以内に発送という言葉をほぼ守っていた。The Internet Bookshopには過剰な期待をさせる言葉を表示しないようにしてもらいたいものである。

5月13日(水) 言語六月号着。特集は「今、最も熱い7つの言語観」である。面白そうだが読む元気が今日はない。短いものを選んで少しだけ目を通す。「継ぎ穂としてのことば」に興味を抱く。冒頭で清水義範の『永遠のジャック&ベティ』を引用していて、挨拶、相づち、文末表現、接続表現といった「ことばの継ぎ穂」が欠けていると円滑なコミュニケーションができないという内容だ。この「継ぎ穂」が完全に欠けているのが分裂病者の言語なのだそうだ。私は会話が苦手だが、この「継ぎ穂」の使い方に問題があることは自分でも感じている。正確に内容を伝えようと努め、内容を述べるとそこで話は完結してしまい、会話が続かないことが多い。分裂病は深刻な「関係」の病であると云えるので、私は会話において「関係」をうまく構築できない分裂病的な言葉を発してしまうと云えよう。病気であると断定されるほど深刻な事態に陥っていないだけのことだ。解っていてもどうにもできないのである。

5月12日(火) 音楽CDからファイルをMacintoshのハードディスクにコピーして曲を聴くとCD-ROMドライブが塞がらないことに気づいたが、5分の曲を保存するのに50MBも要するというところが問題であった。そこでCD-ROM辞書の要領でDiskCopyで圧縮ファイルにして仮想ディスクから曲を再生しようと企んだが、全く容量は小さくならなかったのだった。残念。という訳で、私はカンタータ第四番Christ lag in Todes Bandenの第二楽章とダウランドのFlow my Tearsばかり聴いている。

 Graham JoyceのREQUIEMは残り凡そ100ページ。傑作かも知れない。


5月11日(月) 実家の本をおいてある部屋が雨漏りをして本が濡れてしまう夢を見る。悪夢である。そのうえ寝坊して4時40分起床。これでは何も出来ない。Graham JoyceのREQUIEMを手に取って出勤。

 アメリカのSF情報誌LOCUS五月号着。新刊紹介を読んでいると買いたい本が増えてしまう。レズニックのA HUNGER IN THE SOULを1日に註文しておかなかったことが悔やまれる。

 Weinberg Booksから今月もカタログが届いた。今月になってようやくジョナサン・キャロルのKISSING THE BEEHIVEが載っているが、Mystery & Suspenseのところに載っているのだった。やはりあれは不思議なことが全く起こらない話なのだ。


5月10日(日) Graham JoyceのREQUIEMを一気に読み進めようと思っていたが、昼頃から頭痛が始まり読書に集中できない。それほどひどい頭痛ではないが、昼寝をしたりして怠惰な日曜日となる。だらだらしながらシャロン・シンのTHE ALLELUIA FILESの内容紹介の原稿を少し書く。

5月9日(土) The Internet Bookshopに本を註文。イギリスの書店である。ここに本を註文するのは二年半ぶりくらいか。という訳で以前登録した時のパスワードを忘れてしまっていたのであった。それらしい文字列を片っ端から入力してみるが総て拒否されてしまう。同じメールアドレスでもう一度登録するのは不可能なので、仕方なく全く使っていない別アドレスで新たに登録することになってしまう。これで1時間も無駄にしてしまった。註文した本は三冊。何れもペーパーバック(出版社は記録し忘れたので本が届いたら改めて記すことにする)。

Graham Joyce THE STORMWATCHER £3.59 (Retail Price £5.99)
A.S.Byatt SUGAR AND OTHER STORIES £4.54 (Retail Price £6.99)
A.S.Byatt BABEL TOWER £4.54 (Retail Price £6.99)

£12.67と送料£8.00で合計£20.67である。以前、ブレイロックのTHE MAGIC SPECTACLESなどを買った時は航空便で来たのだが今回はどうだろう。あの頃はまだ割引がなかったのに対して今はイギリスの新刊は殆ど3〜4割引である。ペーパーバックでこれだけの割引率はAmazon.com Booksも及ばない。(アメリカの本もここで買えるが割引なしなので、アメリカの本はアメリカから買うべし。)英ポンドがすっかり高くなったので、今回の註文でおよそ4500円。註文画面に凡の円価格が表示されるという実に親切なことをしてくれる店なのだが、どうも為替レートの設定が古く、それを信じて註文しすぎると大変なことになるので、要注意である。


5月8日(金) 朝、朝顔の様子を見ると、5日に種を蒔いた鉢の土が何者かによって掘り返されている。驚いてよく調べてみると土の上に猫の足跡らしきものが。ベランダに犬が上ってくることは普通考えられないし、猫であろう。私の朝顔を襲うとは、猫はやはり私の敵である。

5月7日(木) Champというコンピュータの店にレーザープリンタMICROLINE 620CL(沖データ/47700円)とビデオアクセラレーションカード(というのだろうか)ATI Xclaim VR(ATI Technologies/29600円)を註文。消費税と送料を加えて83895円になる。やれやれ、これだけあれば本が沢山買えるのに。プリンターが実は数週間前に壊れてしまい、修理の見積もりをしたら25000円くらいかかるということで、修理は中止。あまり印刷はしないとはいうものの、全く印刷できないというのも不便である。恐らくカラー印刷はしないので、安いインクジェットプリンターを買うという手もあったが、重要文書は職場でこっそり印刷するという行為をいつまでも続けるのは些か大人気ない(「おとなげない」である。「だいにんきない」ではない)と思い、この際思い切ってレーザープリンターにしてしまおうと考えた次第である。しかし、資金不足でポストスクリプトプリンターは買えない。ビデオカードの方は、Performa6400の画面表示速度が遅くORGAI 3.0も満足に使えない状態なので、これで少しページ送りの時の苛々を解消しようというもの。

 Graham JoyceのREQUIEMを読み始める。愛妻が事故で死んでしまってちょっとおかしくなりかけた男がエルサレムに行って不思議なことに遭遇する話らしい。出だしはなかなかいい。来週中に読み終えるのが目標である。


5月6日(水) Amazon.com Booksのお薦め本リストについて一人の方からメールを頂いた。古水克明さん、どうもありがとうございました。一度註文した作家の新刊が出るたびに教えて貰えるので実に便利である由。SFセミナーではAmazon.com Booksに関しては好意的な意見ばかりではなく、三村美衣氏などは註文した本が全然来ないと憤りを隠せない様子だったが、どうせ30年くらい前に出たジュヴナイルSFでも註文したのだろう。
 もう一つ、古水さんはフレア文庫は直接出版社に註文して入手したそうである。書店でどうしても註文できなかった人は出版社に電話すれば購入できる。電話番号が調べられなかった人は中野までメールでお尋ね頂きたい。古水さんには更にミステリ・SFの専門書店ジグソーハウスについても教えて頂いた。今度覗いてみよう。

 ジョナサン・キャロルのKISSING THE BEEHIVEを読み終える。何と! 最後まで不思議な出来事は起こらないのだった。三度の離婚の後、今は一人で暮らしている中年のホラー作家が、古郷の町で30年前に起きた殺人事件について調べるうちに謎めいた事件に巻き込まれるという話である。話の運びや文章は如何にもキャロルらしいものなのだが、不思議な出来事がないと私は満足できないのだった。些かがっかり。

 帰宅するとジュンク堂書店から手紙が届いていた。ジュンクメールの会員有効期限が来月切れるがどうしますかという連絡である。神戸の書店なので地震の後、ジュンクメール(本の宅配)の註文受付一時停止の連絡を受け、私はその後、図書館流通センターに新刊書を註文するようになったのだが、ジュンクメール再開の知らせを受け取らなかったのでそのまま忘れ去っていたのだった。いつの間にか再開していたらしい。一時は随分世話になった書店であるが、残念ながらジュンクメール会員の退会を願い出ることにする。


5月5日(火) 今日で連休も終りである。家族で遊園地へ出かけるので本は読めない。

5月4日(月) 一睡もせずに会場を後にし、三省堂本店へ。本を二冊購入。
スティーヴン・ミルハウザー『三つの小さな王国』(柴田元幸訳/白水社/2000円)
北村薫『朝霧』(東京創元社/1400円)

 ジョナサン・キャロルのKISSING THE BEEHIVEを読みながら空港へ向かう。が、一瞬の隙に睡魔が襲うのでなかなか捗らない。空港で140ページまで読むが、続きは断念。眠らずに読み続けるために日本語の本に切り替える。機中では北村薫『朝霧』を読む。途中、断続的に意識が飛んだりしたが、なんとか福岡へ着くまでに読み終える。いつにも増して謎は事件というほどのものではない。巻頭の「山眠る」の結末で何故か涙がこぼれそうになる。

帰宅するとAmazon.com Booksから荷物が届いている。

REQUIEM by Graham Joyce ($11.16, Feb 1998, Tor Books)
THE BOOKSHOP : A NOVEL by Penelope Fitzgerald ($8.00, Mariner Books, Sept 1997)
(これは1978年にイギリスで出た本の米国版であると解る) KIRINYAGA : A FABLE OF UTOPIA by Michael D. Resnick, Mike Resnick ($15.00, Del Rey, March 1998) 
A GENTLE MADNESS : BIBLIOPHILES, BIBLIOMANES, AND THE ETERNAL PASSION FOR BOOKS by Nicholas A. Basbanes ($24.50, Henry Holt, 1995)
の四冊。
 キャロルが終わったら早速REQUIEM by Graham Joyceを読むことにしよう。しかし、昨日中藤龍一郎氏がやはりグラハム・ジョイスを狙っていることを知ってしまった。急がねば。


5月3日(日) 8時15分発の飛行機で東京へ向かう。SFセミナー(よく見ると変な名前の会だ)会場に着くのは昼頃になってしまうだろうか。これを送信してから朝食を摂って出発。

 11頃会場着。講演を聴きながら休憩時間に古本を購入。
ジャック・ヨーヴィル『ドラッケンフェルズ』(安田均・笠井道子訳/角川文庫/400円<定価ではなく購入価格である。念のため。以下の四冊も同様。)
南條竹則『遊仙譜』(新潮社/200円)
藤田雅矢『糞袋』(新潮社/200円)
嶋本達嗣『バスストップの消息』(新潮社/200円)
以上三冊はファンタジーノベル大賞関連。
Joshua Dann TIMESHARE (Ace, 1997) 100円
『トーキングヘッズ叢書12 ヴォルマン、お前はなに者だ!』(無料:先月吸血鬼特集のための翻訳原稿の原稿料代りである)


5月2日(土) 昨日分の送信しようと思ってファイルの入っているフロッピーディスクをMacintoshのディスク挿入口に入れてもファイルが表われない。やれやれと思ってNortonUtilitiesで修復しようとしたらやがて「修復できません」の表示が。とうとうこのフロッピーディスクを挿入するとフリーズするようになってしまった。昨日分を再度書く。こんなもの何度も書くような文章ではないのだが、止むを得ない。

 ジョナサン・キャロルのKISSING THE BEEHIVEは70ページほどまで進んだ。まだ不思議なことは全く起こらない。

 Amazon.com Booksから昨日註文した本の発送の連絡がある。


5月1日(金) Amazon.com Booksに本を註文。以下の五冊である。

Graham Joyce. THE TOOTH FAIRY (Tor, February 1998) $22.95
Jonathan Lethem GIRL IN LANDSCAPE (Doubleday, April 1998) $22.95
A. S. Byatt THE DJINN IN THE NIGHTINGALE'S EYE (Random House, November 1997) $19.00
THUNDER AND ROSES : THE COMPLETE STORIES OF THEODORE STURGEON VOL 4. (North Atlantic Books, October 1997) $25.00
Jerry Jay Carroll TOP DOG (Ace Books, March 1998) $5.99

TOP DOGは二割引、他四冊は三割引である。送料はおよそ$10。昨日までGIRL IN LANDSCAPEは四割引だったのに。$2.30ほど損してしまった。300円ほどだろうか。円が安くなってしまって困ったものだ。
 この本屋の「あなたへのお薦め本コーナー」の評判を全然目にしないが好評ではないのだろうか。私は、前にも書いた通り結構気に入っている。なかなかよく私の好みを捉えていて不気味なくらいだ。スタージョンの作品集が出ていると知らせてくれたのもこのお薦めリストだ。私はこの書店からスタージョンの本を買ったことがないのに。Graham JoyceもJonathan Lethemもお薦めリストに載っていた。何だかAmazon.com Booksのいいなりに本を購入しているようで、お薦めリストに載っているものばかり買うのも癪に障るのだが。Amazon.com Booksを利用している人にお尋ねしたい。あなたはお薦め本リストをどう思いますか。


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