11月30日(火)

 I WAS A TEENAGE FAIRYを三分の一を越えるところまで読み進んだので、もう一冊この作者の本を読んでおこうと思い、フランチェスカ・リア・ブロックのGIRL GODDESS #9: NINE STORIES(Harpercollins Juvenile Books, 1998, $3.96)をKingbooks.comに註文。配達はGlobal Priority Mailというのにして$11.99。これはハードカバー一冊あるいはペーパーバック二冊を上限とする海外向けの配達方法で、四〜七日で届くらしい。これはAmazon.comなどにはない方法なので、1〜2冊だけ急ぎで欲しいときに便利である。三日以内に届くExpress Mailというのもあるが、これで送ってもらうと30ドル以上の送料が掛かってしまうのである。

 Fantasy Centreからカタログが届く。ロバート・エイクマンの短篇全集である。500部限定(意外に多い)。£70.00払って恐らく読まない本を買っていいだろうかと悩む。ここ数日の急激な円高が私を後押ししているのだが。今日は£1.00が160円台だ。二ヶ月前には190円台だったような気がする。どうしようか。


11月29日(月)

 まだ35ページまでしか進んでいないブレイロックを中断して、フランチェスカ・リア・ブロックのI WAS A TEENAGE FAIRYを読み始める。この作者の本の解説を書くことになったからである。解説を書くのはこの本ではなく、<ウィーツィ・バット>なのだが。数日前にこのシリーズの第二巻についてどこが面白いのか私には解らないなどと記してしまっていることを後悔する。こっそり削除しておこうか。しかし、私が<ウィーツィ・バット>というのはちょっと合わないような気がする。でも、私は原稿の依頼はよほどのことがなければ断らないことにしているので、勿論書く。中世風異世界を舞台にした剣と魔法のシリーズものだって解説を依頼されたら書く覚悟は出来ているのだが、まだ誰も私に書かせようという気になってくれないようだ。


11月28日(日)

 図書館流通センターから本が届く。川上弘美『あるようなないような』、鶴ケ谷真一『書を読んで羊を失う』、岩崎稔・小沢弘明編『激震! 国立大学』、岡部恒治編『分数ができない大学生』、安岡高志ほか『授業を変えれば大学は変わる』の五冊。後半三冊は読書の愉しみとは無関係の本だ。

 タキイ種苗からカタログが届く。朝顔は新品種が一つもなく、全く売ろうという意欲が感じられない。もう全品種を揃えてしまった私は買うものがないではないか。食虫植物もディオネア(蝿地獄)のみ。数日前に我が家に最後の朝顔が咲いていると記したが、実はあれは最後の花ではなく、まだまだ咲き続けているのだった。恐るべし、宿根朝顔。

 SFマガジンの洋書紹介コーナーSF Scannerの原稿を書いて送信。ハリイ・ポッター・シリーズである。原稿が載る前に邦訳が出てしまうのではないかと些か心配だ。


11月27日(土)

 珍しく娘を連れて外出。といっても娘を遊びに連れていくのではない。コンピュータ店と書店に行くだけだ。コンピュータ店でDeskWriter 540用の三色インクとインクジェットプリンタ用紙、さらにすぐに使う予定はないがジャンパ・ピンを購入。ジャンパ・ピンを除けば、今年は年賀状をカラー・プリンターで印刷しようと用紙とインクを買いに来たほのぼのとした親子連れである。何故か娘は変わったマウスを見つけるたびに駆け寄って触っている。
 次に丸善福岡店へ行って、オースン・スコット・カード『赤い予言者』(小西敦子訳/838円/角川文庫)、イアン・アーシー『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』(800円/中公文庫)、今井隆『Macintosh改造道』(1714円/アスキー)を購入。娘はトーベ・ヤンソン『ムーミン谷の夏まつり』(下村隆一訳/580円/講談社青い鳥文庫)を買い、後で『学校の怪談』にすればよかったと後悔している。
 『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』図書館流通センターに註文したのだが品切れだったのだ。『Macintosh改造道』は、特に改造する予定もないのだが、欲しかったので。

 外出していた妻と合流し、昼食をとって帰宅。キャサリン・アサロ『飛翔せよ、閃光の虚空へ!』(中原尚哉訳/880円/ハヤカワ文庫SF1292)が届いている。中原さん、どうもありがとうございました。うーむ、スペース・オペラの新シリーズかあ。

 スキャナで写真を取り込んで、プリンタで印刷してみる。が、写真を取り込むところで、画面がフリーズして動かなくなるという状態が頻発、四年前のMacintoshのようである。何故だ。数日前までこんなことはなかったのに。三日ほど前にインストールしたKensington MouseWorksのせいだろうか。それでも何とか取り込み、試しに印刷してみる。午前中に最新機種の写真と区別の付かないような印刷見本を沢山見てきているので、粗さが目立つ。これはこれで古風な感じがして古い物好きな私の好みには合っているのだが、娘は不満そうである。

 夜になって、SFマガジンのSF Scanner欄でHarry Potterシリーズを紹介する原稿を書き始めたものの、十行ほど書いたところで眠くてたまらなくなり、就寝。


11月26日(金)

 ジェイムズ・P・ブレイロックWINTER TIDESを読み終える。ブレイロック得意の南カリフォルニアの話で、海で溺れていた双子の少女を救出したが一人しか助けられなかった大学生が主人公。一人を死なせてしまったことにずっと罪の意識を抱きながら十年くらいが過ぎて、偶然その助けた一人と出会って恋に落ちる訳だが、死んだ子の霊が時折現れるのだ。結局話はだんだん異常者(主人公ではない)の連続殺人になってしまうので、あまりいい感じはしない。とにかく、ブレイロックの最新作THE RAINY SEASONを明日から読んでみよう。


11月25日(木)

 SFマガジン一月号が届く。今年からヒューゴー・ネビュラ賞特集が英米SF受賞作特集に変わった。確かに幅広く英米SFの現状を紹介できる機会になるのでいい考えだと思う。ついでにファンタジイの賞も一つくらい入れてくれればいいのに。SF Scanner特別版でナロ・ホプキンスンのBROWN GIRL IN THE RINGが紹介されている。始めの数十ページで私が読むのをやめてしまった本だ。この面白そうな本を読みのがしてしまったことを後悔する。今から読んでいけないことはないのだが。

 今日からアメリカはThanks Giving Dayの連休である。という訳で昨日代金を送ったRadius Precision Collor Pro 24XP Nubus Video Cardの発送は遅れるそうだ。


11月24日(水)

 SFマガジンの原稿を仕上げ、送信する。フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』ほか五冊。今月はアンソロジーが多い。

 Radius Precision Collor Pro 24XP Nubus Video Cardは在庫があるという連絡があったので、14800円を送金。
 このQuadra650を只で譲ってくれた人が今度はHewlettPackard DeskWriter 540というプリンターをこれまた只で譲ってくれた。先週購入したiMacでは使えないというので、もういらないという訳だ。親切で気前のいい方である。このプリンターは私が以前使っていたものと同じ型で(私のは二年ほど前に故障してしまった)、些か旧式ではあるがちゃんと動けばまだ役立つ筈だ。早速持ち帰って繋いで試し刷りをしてみたが、紙は白いまま。恐らくインク切れだろう。


11月23日(火)

 今日は勤労感謝の日とやらでお休みだが、私には勤労感謝というのが何だかよく解らない。結局は新嘗祭なんだろうが、勤労感謝の日とはまことに胡散臭い名前である。とにかく休日である。でも、ちょっとだけ出勤して一時間くらいで帰宅。その往復の時間でやっと『怪猫鬼談』を読み終える。誰かも云っていたが、鏡花の旧仮名総ルビの「悪獣篇」が入っていて1800円は安い。続けてエレン・ダトロウ編『魔猫』を読む。こちらは、猫が出てくることは出てくるのだが、猫が化けたり猫を介して超自然的なことが起こるのではなく、児童虐待の話であったり家庭の崩壊と離婚の話であったり、あるいは精神異常と連続殺人の話であったり、それは現代的な恐怖であるのかも知れないが、私が求める怖れではないので全然面白くない。ただ、巻末のタニス・リーの作品は他のとは趣が異なりなかなかよかった。続けてフランチェスカ・リア・ブロック『ウィッチ・ベイビ』を読み終える。ウィッチ・ベイビは魔女ではないし、不思議なことも起こらない。私にはこれのどこがいいのかよく解らない。

 一通り本も読んだので、SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き始める。今日は半分だけ書く。

 新しいトラックボールOrbitは実に調子がいい。買ってよかった。始めはUSB Hubに繋いで使っていたのだが、昨日書いたように、スリープ状態になったあとトラックボールが目覚めずカーソルが動かなくなるのは、USBケーブルを本体に直結することで解消。
 e.Typist v.5.0というOCRソフトが届く。5.0になって何がよくなったのかどうも解らない。試しに動かしてみると、我が家の新しいスキャナとの連動は問題ないようだが、文字認識がどうも思ったようにしてくれない。今日は時間がないので深く追究できないのだった。

 妻が使っているQuadra650のモニタの調子が悪い。正確には具合が悪いのはモニタではなく、モニタを繋ぐ接続口の接触が悪く、色が異常になったり画面が真っ暗になったりするのである。恐らくこれは前の持ち主がモニタのケーブルには螺子があるということを知らずに力任せに引き抜こうとしたせいではないかと私は睨んでいるのだが、原因はともかく、これでは使いにくい。正常に動いてもやはり古い機種で描画速度の遅さに苛つくことも多いので、ここは一つグラフィック・カードを増設してやれば少しは速く画面が動いてくれて、接続するところが変わる訳だからついでに接触の悪さに起因する画面の乱れも解消されるだろうと考え、Radius Precision Collor Pro 24XP Nubus Video Card (\14800)をVintage Computerに註文。中古で在庫が一つなので売り切れてしまっている可能性もある。


11月22日(月)

 今日は『怪猫鬼談』を読み終える予定だったのだが、Outpost.comから、EtherMac iPrint Adapter LT ($109.95)、Micro-Dual/5 10/100 5-Port Ethernet Hub ($66.95)、Orbit Trackball 2 Button USB/PS2 ($29.95)が届いた(今回は通関に際して消費税700円を徴集された)ので本を読む時間がなくなってしまった。Orbit Trackball 2 Button USB/PS2はなかなか良さそう。先日入手したトラックボールとは違い、左右対称なので右手でも左手でも同様に操作できる。USB HUBに繋いで調子よく使う。ただ、本体がスリープ状態になった後に目覚めてもトラックボールだけ目覚めないという事態も見られ、欠点がない訳でもないのかも知れない。iPrintとEthernet Hubには苦労した。三台のMacintoshを繋いでいるLocalTalkケーブルを外しプリンタのフォンネット中継器にiPrintを繋ぎ、そこから出てきたEthernetケーブルと三台のMacintoshから出ているEthernetケーブルをEthernet Hubに繋いだのだが、どうもうまくお互いを認識しない。いろいろやってみた結果、Performa6400の10/100BASE-TケーブルとiPrintの10BASE-Tケーブルをダイアルアップルータの方に繋ぎ、そこの一番の差し込み口とEthernet HubのUplink Portを繋いで、残り二台のMacintoshの10BASE-TケーブルをEthernet Hubの他の差し込み口に突っ込むとお互いが総て認識できて、インターネットにも繋がるということが判明した。どうしてこの組み合わせでなければならないのかが私にはさっぱり解らない。Ethernetというものについては私はまだまだよく解っていないようだ。こうやって凡そ二万円と数時間の苦労を費やして接続を変更した成果なのだが、妻に告げた「もう印刷するときにプリンターポートに設定してあることを確認しなくても構わないよ。全部Ethernet接続でできるようになったから」という一言でおしまいなのだった。やれやれ。


11月21日(日)

 『書物の王国4 月』を読む。パニッツァの「月物語」というのに何となく見覚えがあると思ったら、Klett-Cotta社版のEINE MONDGESCHICHITEが書棚にあるではないか。もちろん、ドイツ語でこれを読むのは無理なので読んではいないが。やはり山尾悠子がいい。

 図書館流通センターに本を註文。
川上弘美『あるようなないような』(中央公論新社/1800円)
鶴ケ谷真一『書を読んで羊を失う』(白水社/1800円)
イアン・アーシー『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』(中公文庫/800円)
岩崎稔・小沢弘明編『激震! 国立大学』(未来社/1600円)
岡部恒治編『分数ができない大学生』(東洋経済新報社/1600円)
安岡高志ほか『授業を変えれば大学は変わる』(プレジデント社/1800円)
以上六冊。今回は小説はない。後半三冊は日頃私が買うような本ではないか、私が急に教育に目覚めた訳ではない。言葉の通じない大学生に対処するためや、次第に居心地が悪くなりそうな大学の中でどうやって暮らしていくかを考えるためである。あーあ、楽しくなさそうな本を註文してしまった。

 東京創元社から、フランチェスカ・リア・ブロック『ウィッチ・ベイビ』(金原瑞人・小川美紀訳/東京創元社/980円)が届く。<ウィーツィ・バット・ブックス>第二弾である。


11月20日(土)

 レイ・ブラッドベリ『瞬きよりも速く』を読み終える。ブラッドベリらしさは感じられるのだが、いかにも老人が書いた話という雰囲気が強くなり過ぎているような気もする。長く続く会話が気が抜けて冗長な感じがするのだが、ブラッドベリっていつもこういう文章だっただろうか。「フィネガン」「魔女の扉」「交歓」「レガートでもう一度」などはよい印象を残している。

 加納朋子『沙羅は和子の名を呼ぶ』(集英社/1700円)を読み終える。自分で買った本ではなく借りている本である。短篇集。心に残る話ばかりだが、子供が死ぬ話と産まれなかった子供の話が多いので、私としては素直に褒め讚えることはできない。「商店街の夜」「花盗人」「橘の宿」などがいいと云ったら捻くれ者と云われるだろうか。

 図書館流通センターから本が届く。
東雅夫編『怪猫鬼談』(人類文化社・桜桃書房発売/1800円)
フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』(大久保寛訳/新潮社/2400円)
『書物の王国4 月』(国書刊行会/2500円)
の三冊。プルマンは今年英語で読んだばかりなので、きちんと読む気にはならない。ざっと眺めるだけだろう。アンソロジー二冊は早速読み始めよう。


11月19日(金)

 ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』は三分の二くらいまで読んだが、どうも期待していたような話にならないので読むのを中断することとした。期待していたこととは、もっと不思議な出来事が起こるのではないかということである。つまらない訳ではないのだが、数日中に読んでおきたい本が何冊もあるので断念せざるを得ない。ロバート・アスプリン『こちら魔法探偵社!』は予定通り読了。いつもどおりの<マジカルランド>である。書き方がちょっと変わったので面白くなるかと思ったが、小さな逸話の積み重ねのようになってしまったところが期待外れ。夜になって、レイ・ブラッドベリ『瞬きよりも速く』を読み始める。

 POGIC for Macintosh(トラックボール)の操作には馴れてきて調子よく操れるようになったのだが、やはり右手右肩に痛みを与えてしまうようだ。これは右利き用なので、左手で操作しようと暫く試みてみたものの、どうしてもうまく操れない。足マウスを1000円くらいで売ってくれる人はいないだろうか。


11月18日(木)

 Elecom社のPOGIC for Macintoshというトラックボールが届く。中古売買のページで見つけて1000円(送料および送金手数料などで結局1600円くらいになったが)で購入したものだ。一年ほど前から私は右手でマウスを使うと腕が痛むようになっていて、ずっと左手でマウスを操っていたのであった。そういう時はトラックボールがいいよという助言も頂いたのだが、購入を検討したKensington社のTurboMouseは10000円以上の値段がして註文を躊躇っていたのである。そんなある日、見つけたのが1000円のトラックボールだった。早速使ってみるが、何だか使いにくい。ずっと左手でマウスを使っていたからトラックボールも左手でと思っていたのに、これは右利き用ではないか。それにボールを親指で操作するようになっているが、私は指がいつも小刻みに震えるので、カーソルの位置が安定しない。でも、馴れれば使いやすくなるのかも知れないと思い、暫く使ってみることにする。そんなこともあろうかとOutpost.comに、Orbit Trackball 2 Button USB/PS2 ($29.95)も註文してある。どちらか使いやすい方を使っていくことにしよう。数十分使ってみると、だんだん馴れてきて操作はやりやすくなってきたものの、どうも肩が凝るようだ。手首の少し上が痛むことがないのはいいのだが。

 ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』は100ページまでしか進まなかった。遅すぎる。もっともっと読まなければ。ロバート・アスプリン『こちら魔法探偵社!』も同時に読み始め、こちらは200ページまで。


11月17日(水)

 目覚めると五時。寝坊である。ブレイロックのWINTER TIDESを手に取って出勤。残り100ページのところまできたが、そろそろ日本語の本を読まねばならない時期になったので、明日から暫く中断せねばなるまい。ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』から読もうか。


11月16日(火)

 日本経済新聞によると図書館流通センターが年明けから、必要な部数だけ印刷・製本する仲介事業に参入するそうだ。同様の事業は紀伊國屋書店などが既に始めているが、図書館流通センターのは図書館向けの運営となるそうで、私にはあまり関係なさそうだ。

 今年最後の朝顔の花が咲いている。これから半年、朝顔のない日々が続く。

 Outpost.comから、"PCI to USB Card Adapter (2 USB Ports)"が届く。早速装着してみる。PCIスロットに挿してあるEthernet Cardを外して、そこに差込む。同時にCommunication Slot IIに装着してあるModem Cardを外してそこに新しいEthernet Cardを差込む。USBポートにUSB HUBを、モデム・ポートに外付けモデムを、位置の変わった100/100BASE-TポートにEthernetケーブルを繋ぐ。そして、USB HUBに新しく買ったキヤノンのスキャナを繋ぐ。スキャナーのあまりの小ささに感激する。スキャンも速い。プリンターへ直接出力してコピー機として使うのもやりやすい。もっと早く買っておけばよかったと思ったが、こんな小さいスキャナーは一年前にはまだなかったような気がする。GeoPort Modemを外したので、ファックス送信ソフトも新しくしなければならない。ValueFaxというシェアウェアをインストール。問題なく送信できるようなので、$20.00を払う。こんなことをいろいろやっていたら寝るのが零時になってしまった。


11月15日(月)

 出不精の私は街の書店に出かけるのが億劫なので、土曜日に書店に行くという職場の人に本を買ってきてもらうように頼んでいた。その二冊を受け取る。ロバート・アスプリン『こちら魔法探偵社!』(矢口悟訳/ハヤカワ文庫FT266/560円)とラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』(塚本昌則訳/紀伊国屋書店/3800円)である。そろそろ月の後半なのでブレイロックのWINTER TIDESが終わったら日本語の本を纏めて読むことにしよう。ブレイロックは半分を越えたところ。


11月14日(日)

 こんな夢を見た。私は学校の教室にいて、教えているのは小学校の4〜6年生のときに習った先生である。この人に私は随分嫌な思いをさせられたものだ。そういう人だから夢に出てくることは多い。生徒の一人が「出レル」という言葉を使い、所謂「ら抜き言葉」の話題となり、私が指名されて「ら抜き言葉」とは何かを説明するように命じられたのであった。その教師はにやにやとしながら私の方を見ていて、どうやら私が「ら抜き言葉撲滅委員会」なるものをホームページ上に作っていたことなども知っているようだ。私は嫌だなあと思いながらも立ち上がって、動詞の活用の話から始めた。これじゃあ、幾ら時間があっても足りないなと思っているうちに、目が覚めた。
 そういえば二週間ほど前に我が家で購読している日本経済新聞に<面倒が「見レナイ」>という言葉が出てきて驚愕したことがあった。私はこの新聞の購読をやめようかと一瞬思ったものだが、私の不得手な経済のことが詳しく書いてあるので勉強になるし、オンライン書店の記事も多いから止むを得ない。毎日新聞がいいなと思ったこともあったのだが、縦書き数字をアラビア数字で表わすことになったのをきっかけに購読をやめたのだった。
 これもまた二週間ほど前のこと。職場で「勾引かす(かどわかす)」という言葉を知らない奴がいて、よく聞いてみるとこの言葉を知らないのはそいつだけが莫迦だからではなく、二十代から三十代前半のほぼ半数はどうやら知らないようだということが解った。私は驚き、家に帰ってから「この頃の若いものは<かどわかす>も知らないんだ。驚いたねえ」と妻に云ったら「<かどわかす>って何?」と云い返された。


11月13日(土)

 出不精の私はこの頃街の書店に出かけるのが億劫で、殆どオンライン書店で本を購入しているのだが、届くのが遅くなることがあるというのが問題である。月に一回、SFマガジンにファンタジイの新刊紹介の原稿を書いているので、どうしてもそれに合わせて読んでおきたい本があるから。今日は妻が本屋に行くというので、一冊買ってきてもらうように頼んだ。頼んでも解らなかったと云われるだけのことも多いのだが、今日はちゃんと買ってきてくれた。勿論、買いやすいような本しか頼まない訳だが。ということで、レイ・ブラッドベリ『瞬きよりも速く』(伊藤典夫・村上博基・風間賢二訳/早川書房/2400円)が手元に届く。表紙がちょっと私の趣味には合わないが、まあどうでもいい。来週読もう。

 Comtechからdit USB Ultra Hub-4が届く。8800円はちょっと高いような気がする。ditの製品は若干高めである。外部電源付きUSBハブなら$40弱のがアメリカで売っているので、送料を含めてもそちらの方が安いようだ。でも、もう買ってしまったものは仕方がない。"PCI to USB Card Adapter (2 USB Ports)"が届いていないので、これもまだ使えない。しかし、一昨日註文した"PCI to USB Card Adapter (2 USB Ports)"はPerforma6400でも使えるのだろうかと突然不安になる。「PCIスロットを備えたPowerMacintosh」に64xxや65xxあるいは4400が含まれていないことが何故か時々あるのだ。
 Macintosh周辺機器購入熱はまだ冷めない。Outpost.comに、EtherMac iPrint Adapter LT ($109.95)、Micro-Dual/5 10/100 5-Port Ethernet Hub ($66.95)、Orbit Trackball 2 Button USB/PS2 ($29.95)を註文する。送料は三つ合わせて$33.50。安い。始めの二つは私にとってどうしても必要なものではないのかも知れない。これで、LocalTalk接続のプリンターがEthernetに組み込めるということで、もういつiMacや青白G3、あるいはG4が我が家に来ても安心という訳だが、そんなものが来る予定はない。周辺機器ばかりかってコンピュータ関連資金が枯渇してしまったからだ。三つ目のトラックボールは、一年以上前から右手が痛くてマウスが使えなくなっていた状況に対処するためにやっと購入したもの。この右手の痛みのことを書いたら、トラックボールがいいよと助言をしてくれた方が何人かいらっしゃったにもかかわらず、助言にしたがって購入の機会を窺っていたKensington社のTurboMouseは一万円以上するのでなかなか決断できずにいて、左手でマウスを使う日々が続いていたのであった。このUSB経由のトラックボールなら半額以下だから思いきって註文してみたのである。それにしても、この頃、「機器を繋ぐ」ということに抗いがたい喜びを感じてしまうのは何故だろうか。


11月12日(金)

 ジェイムズ・P・ブレイロックのTHE RAINY SEASONを読もうと思ったが、まずその前に2年前に出たWINTER TIDESを読むことにした。出だしは随分暗い。楽しい話ではなさそうだ。

 CanoScan FB636UがSofmapから、Farallon 10/100BaseT Comm Slot II CardがSmall Dog Electronicsから届く。しかし、USBカードが届いていないので、スキャナはまだ使えないのであった。Comtechに註文してあったdit USB Ultra Hub-4の納期がはっきりしないという連絡が数日前に届いていたので、一体いつになるのか、また遅くなる場合キャンセルできるのかというメールを出したら、もう発送して土曜日に届くという返事があった。代金引換便だから発送したことを知らせてくれないと困るのだよ。私は殆ど現金を手元に置いておかないので、銀行に行って下ろしておかねば。


11月11日(木)

 グレッグ・イーガン『宇宙消失』を読み終える。面白い。しかし、私は量子力学は嫌いなのだった。学生の頃、量子化学というのが何だかさっぱり解らず苦労したことがある。でも、話は面白い。すぐに『順列都市』を読もうか、英語のファンタジイを読もうか迷いながら、明日までには決めようということにして寝る。

 Macintosh周辺機器購入熱はまだ冷めない。MJ SoftからUSBカードは製造元からの出荷待ちで納期がはっきりしないけれどもどうしますかキャンセルもできますというメールをもらったので、キャンセルさせていただく。Outpost.comに別の会社の"PCI to USB Card Adapter (2 USB Ports)"を註文。価格は$34.95で、送料が$21.25。在庫があって翌日出荷ということなので、こちらの方が早くて安い。Sofmapからも、10BASE-T 5ポートHUBのLGH-M5の納期が未定だという連絡があり、LPV-T1とともにキャンセルしてもらう。どうもアメリカの店の方が納期がはっきりしていて、対応も早いような気がする。クレジットカードも確実に使えるし、クレジットカード割増し価格もない。勿論、送料がちょっと高いのではあるが。


11月10日(水)

 グレッグ・イーガン『宇宙消失』を読み始める。久し振りに読むSFである。

 今日、突然どうしてうちはテレホーダイを申し込んでいないのだろうと思い、申し込みを検討することにした。いつも早朝3時頃から使うのに。


11月9日(火)

 HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABANを読み終える。面白い。傑作である。結末近くは時間旅行SFの気配も漂うのである。どの出版社かは知らないが、邦訳が出るらしい。
 面白いのはいいのだが、まだまだ話は続きそうな感じである。魔法学校の一年で一話なので、この学校を卒業するまで続くのだろうか。そうするとあと五巻くらいあるということか。長いのは嫌いなので心配だ。

 図書館流通センターから、恩田陸『象と耳鳴り』(祥伝社/1700円)品切れの連絡がある。そうか、品切れかあ。紀伊國屋か丸善に行って、ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』(塚本昌則訳/紀伊国屋書店/3800円)と一緒に買うことにしようか。この頃全然書店に行っていない。外出するのが億劫である。

 Macintosh周辺機器購入熱はまだ冷めない。こんどは、MELCO LPV-T1というのを見つけつい註文してしまった。Sofmapで12000円だった。これは、プリンターのセントロニクスポートに装着して、10BASE-TのEthernetへと接続できるようにするものだ。MacOSにも対応しているというので欲しくなった。しかし、NetVolanteの10BASE-Tのポートがもういっぱいなので、10BASE-T 5ポートHUBのLGH-M5も一緒に註文する。こちらは2200円。ところが、註文した後で、MELCO LPV-T1はMacOSで使う場合はポストスクリプトプリンタでなければならないと詳しいカタログに書いてあることを知って愕然とする。手元のカタログには簡単な説明しかなく、隣のLPV-TX1の方にだけポストスクリプト対応プリンタに限ると書いてあるのをみて、100BASE-Tに対応できるのはポストスクリプト対応プリンタに限るのだなと思い込んでしまったのであった。更に、別の店で同じ製品が9800円で売っているのをみて益々がっかりする。


11月8日(月)

 スキャナーが欲しくなりCanoScan FB636UをSofmapに註文してしまった。送料・税金など含めて17115円。この品物の詳しい説明を註文した後に読んでいたら、USBカードで増設したUSBポートからは必要な電源が確保できないので動作保証ができないというのを読み驚く。そこで、電源付きのdit USB Ultra Hub-4というのをComtechに註文。送料込みで8820円。うーん、こんなものばっかり買っていていいのか。

 SF情報誌LOCUS11月号が届く。ぱらぱらとページを捲っていると買いたい本が出てくる。もっと本を読まねば。USBカードなど買って喜んでいる場合ではない。


11月7日(日)

図書館流通センターから本が届く。
エレン・ダトロウ編『魔猫』佐々木信雄訳(早川書房/2300円)
『ヴァージニア・ウルフ短篇集』西崎憲編訳(ちくま文庫/580円)
池上永一『復活、へび女』(実業之日本社/1600円)
丸谷才一編著『国語改革を批判する』(中公文庫/1048円)
『恐怖と怪奇名作集 9 死のなかばに』(岩崎書店/1300円)
『恐怖と怪奇名作集 10 けむりのお化け』(岩崎書店/1300円)
以上六冊。『ヴァージニア・ウルフ短篇集』は発売四日目で増刷になったらしい。おめでとうございます、西崎さん。どれも、読み始めるのはHARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABANを読み終えてからになるだろう。

 Macintoshの話である。また、間抜けなことをしてしまった。やはりOS9にしてから、GeoPort ModemとAppleTelecomの具合が悪いので、外付けモデムを使うことにして、空いたCommunication Slot IIにはEthernet Cardを挿そうと考えたのであった。Farallon 10/100BaseT Comm Slot II CardがSmall Dog Electronicsで$85.00だったので、これは安いと思って註文したのだが、送料が$45.00にもなってしまい結局国内の店に註文した方が安いことになってしまった。とは云ってもべらぼうに高いという訳でもなく、もっと高く売っている国内の店もあるからまあいいかと諦める。
 こうすると10BaseTカードが入っていたPCIスロットが一つ空くことになる。そこにはCentury USB Card (PU2)を装着しようと考え、MJ Softに註文した。4800円に送料と税金を加えて6300円くらいであった。これでUSB接続の機器が使えることになるのだろう。そろそろ新しいMacintosh G4でも欲しいところだが、ちょっと資金が足りなくてまだ買えない。一方、スキャナも新しくしたい(もう買ってから五年くらいになるので遅くてかなわないのである)のだが、また五年くらい使いたいと考えているので次に買う機種に接続しやすいようにUSBで接続したいし、この頃はSCSI接続よりUSB接続の機種の方が安いようなのだ。ということで、USBカードを購入するのだが、本当にうまく使えるのだろうか。FireWireポートも付いているものが欲しかったのだが、そうなると23000円くらいするので諦めた。
 これらの註文と合わせて埼玉に住む母が使うiMacとプリンタを註文する。今日はコンピュータ機器の註文ばかりしていたような感じだ。それでも、HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABANは80ページほど読み進んだ。傑作の予感がする。


11月6日(土)

 図書館流通センターに本を註文。
東雅夫編『怪猫鬼談』(人類文化社・桜桃書房発売/1800円)
恩田陸『象と耳鳴り』(祥伝社/1700円)
フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』(大久保寛訳/新潮社/2400円)
『書物の王国4 月』(国書刊行会/2500円)
以上四冊。しまった、ラファエル・コンフィアン『コーヒーの水』(塚本昌則訳/紀伊国屋書店/3800円)を註文するのを忘れていた。


11月5日(金)

 Amazon.com Booksに本を註文。
TAMSIN by Peter S. Beagle (Roc, October 1999, $15.37)
MEMORANDA by Jeffrey Ford (Eos, October 1999, $9.60)
BIOS by Robert Charles Wilson (Tor Books, November 1999, $16.07)
TO JAYKAE - LIFE STINX by Jean Davies Okimoto (Tor Books, November 1999, $13.27)
以上、四冊。本代が$54.31で、送料が$11.80、合計$66.11であった。MEMORANDAPHYSIOGNOMYの続篇であまり期待できない。Jean Davies Okimotoは全く知らない作家でどんな作風か予想がつかないので楽しみ。最も期待しているのがBIOSDARWINIAが実によかったので。

 フィリップ・プルマンのTHE GOLDEN COMPASSの翻訳が出たようだ。新潮社から『黄金の羅針盤』(大久保寛訳)という題名で2400円。やはり賞を取ると翻訳が出るものだとこの頃つくづく感じている。ちなみにこの本はカーネギー賞受賞作。


11月4日(木)

 Weinberg Books at the Stars Our Destinationからカタログが届く。申し訳ないが、もうここからは買わないことにしたのだった。今月から掲載している本のコメントが、今までよりも個人的な印象を強く記すことにしたと前書きに書いてあった。読んでみると作品紹介や全体の選び方にもその気持ちが反映されているように思えた。もっと早くそうしていればよかったのに。私がこの店から買うのを止めたのは、この頃カタログがつまらなく感じられるようになったからだった。情報が早くて註文が簡単なインターネットの書店を超える魅力がなくなったように思ったのだ。


11月3日(水)

 昨日註文したBach 2000 Lightについて、何と日本語の註文確認のメールが届いた。驚いた。

 SFマガジンにSF Scannerの原稿を送る。Graham JoyceのDARK SISTERTOOTH FAIRYINDIGOの三作を纏めて紹介する。この作者の本は内容紹介がなかなか難しいので、三冊纏めて誤魔化したという訳である。難しいのではあるが、DARK SISTERTOOTH FAIRYはBritish Fantasy Awardを受賞していることもあって、Graham Joyceはこのところ注目しているので紹介しておきたいのであった。


11月2日(火)

 『バッハ2000』を註文する。とはいっても、ワーナー・ミュージック・ジャパンのは22万円もするので諦め、アメリカ版をCD Universeに註文することにした。しかも、Bach 2000 Lightという宗教カンタータが入っていない版である。この全集に収録されている宗教カンタータは小学館版の全集に入っているものと同じ演奏の録音なので、必要あるまいと考えたからだ。これが$672.66で、送料が$168.49かかり、合計$841.15であった。この全集はAmazon.comでも売っていて、価格は100ドルほど高い。でも、ひょっとしたらAmazon.comなら船便という送り方があって結局は安く買えたかも知れないと思ったが、もう遅い(本当はどちらが高いのか知らない)。
 日本版を諦めたので、ウォルフガング・ザントベルガー『バッハの生涯とその実像』という特典本を手に入れることはできないのだった。

 EGWORD PURE Ver 5.0(EGBRIDGE Ver 11付き)をエルゴソフトに註文。6300円。ヴァージョンアップが出るとどうしても註文してしまう。EGWORD PUREは今は滅多に使わないし、EGBRIDGEに何の不満も感じていないのに。新しくなって旧仮名入力が楽になるのなら嬉しいが、そいうことはないだろう。

 J. K. RowlingのHARRY POTTER AND THE CAMBER OF SECRETS読了。面白い。前半のどうでもいいような出来事が結末になるとちゃんと生きてくる。子供向けだからといって侮れない本である。早速第三巻に進みたいが、どうして巻が進むごとに厚くなるのだろう。それがこのシリーズの唯一の瑕であろう。


11月1日(月)

 SFマガジンのSF Scannerの原稿を書こうとしてみたが、題名を記したところで時間切れ。J. K. RowlingのHARRY POTTER AND THE CAMBER OF SECRETSを手に取って出勤。残り60ページまで読み進む。後半、面白くなってきたが、始めの方はなかなか話が進まず少々苛々した。どうしてシリーズや三部作というと、だんだんページ数が増えてくるのだろう。


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