十月二四〜三〇日


 学会から帰って来ると本が届いてゐた。

 BOLからは、
Lord Dunsany TIME AND THE GODS (Millenium, 2000)
Rex Collings, ed. CLASSSIC VICTORIAN & EDWARDIAN GHOST STORIES (Wordsworth, 1996)
の二冊。前者はダンセイニの六冊の短篇集の作品を収録したもの。

 Amazon.co.jpから、Lord Dunsany THE HASHISH MAN (Manic D Press, 1996)が届く。ダンセイニの幻想短篇を集めた本。

 bk1からは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『クリストファーの魔法の旅』(田中薫子訳/一七〇〇円/徳間書店)が届いてゐた。

 SFマガジン12月号が届く。特集は「音楽SFへの招待」。私もブックガイドを書いてゐる。学会から帰ってきて、眠い目をこすりながら、『クリストファーの魔法の旅』を読み、SFマガジンのファンタジイ評の原稿を書いて送信。これが私が担当する最後のファンタジイ評。七年の間、毎月書き続けたといふことになる。内容はあまりよくなかったやうな気がする。よかったのは締め切りに遅れたことがなかったことくらゐか。

 Yahoo BBから、モデムなどの入った箱が届いてゐた。メールが数通と、月曜日に出勤すると机の上に「Yahoo BBから電話がありました」といふメモが四枚並んでゐた。我が家の場合、回線をISDNからアナログに変更しなければならないので、NTTへ私から申し込み手続きをしなければならないさうである。で、云はれた通りに申し込むと、電話番号が変はるといふことが判明した。「電話番号が変はるなら申し込まない」といふ項目を選んでゐたのに。今更、やめる気にもならないので、そのまま申し込むが、些か納得できない気分である。とにかく、Yahoo BBへの変更が完了したらルーターとかいふ装置が必要になるので、早速註文。九千円くらゐのブロードバンド・ルーターを一つ。


十月二二・二三日(月・火)


 随分前に註文したSax Rohmer THE HAUNTING OF LOW FENNEL (1930年の第四刷)。カバーなどぼろぼろで状態は決して良くないのだが、読んでコピーをとったりするのには何の支障もないし、あまり綺麗な本だと手荒に扱ふのが辛くなるので、却ってこれくらゐの方がいい。

 明日から学会で京都へ。日曜夜まで、この頁の更新も出来なくなるし、メールでの連絡もつかなくなる。


十月十五〜二一日


 ちゃうど一週間である。この一週間は職場で大変な事態になってしまひ、大忙しといふか大騒ぎといふか。疲れた。

 さて、その間も本は届く。

 bk1からは、ポール・スチュワート『崖の国物語2 嵐を追う者たち』、紀田順一郎『日本語大博物館』『明治の文学第五巻 二葉亭四迷』『明治の文学第三巻 三遊亭円朝』、以上四冊。

 早川書房からテリー・グッドカインド『魔道士の掟3 裏切りの予言』(佐田千織訳/六六〇円/ハヤカワ文庫FT)が届く。

 東京創元社から、『M・R・ジェイムズ怪談全集1』(紀田順一郎訳/八二〇円/創元推理文庫)と、デイヴィッド・アーモンド『闇の底のシルキー』(山田順子訳/一九〇〇円)が届く。

 この一週間に註文した本も何冊かあるが、今はそれを記す元気がない。本が届いたときに書くことにしよう。

 今日はここまでで精一杯である。


十月十四日(日)


 半日かけてロード・ダンセイニの翻訳の書き直し。夕方幻想文学へ送信。

 早川書房からロバート・ジョーダン『竜王戴冠6 ケーリエン攻防戦』(斉藤伯好訳/六二〇円/ハヤカワ文庫FT)が届く。 〈時の車輪〉オフィシャル・サイトなるものが出来てゐるのを初めて知り、ちょっと覗いてみる。なるほど。


十月十二・十三日(金・土)


 bk1に本を註文。
ポール・スチュワート『崖の国物語2 嵐を追う者たち』(唐沢規幸訳/一六〇〇円/ポプラ社)
紀田順一郎『日本語大博物館』(一五〇〇円/ちくま学芸文庫)
『明治の文学第五巻 二葉亭四迷』(二四〇〇円/筑摩書房)
『明治の文学第三巻 三遊亭円朝』(二四〇〇円/筑摩書房)
以上四冊。

 落語が聴きたくなり、しかし、寄席に行く余裕はないので、CDを註文する。


十月十一日(木)


 アメリカのSF情報誌http://www.locusmag.com/LOCUSの十月号が届く。ブラッドベリの新刊が出るのか。買はうかなとも思ふが、今はディックと古い怪奇小説の気分。


十月九・十日(火・水)


 ロード・ダンセイニのThe City on Mallington Moorといふ作品の翻訳を終へ、幻想文学へ送信。

 Weinberg Books at The Stars Our Destinationといふ本屋からカタログが届く。最後に註文してから六ヶ月以上になるから、このままではカタログ送付は停止するよといふ警告が同封されてゐる。長い附き合ひだったが(かれこれ二十年)、もうこの書店との取引も終はりにしてしまはう。ただのWeinberg Booksの頃と何かが変ったやうな気がするのだ。


十月八日(月)


 福岡古楽音楽祭の最終日、中世・ルネッサンスの音楽を聴きに行く。ダウランドなど聴いて、すっかり気分はまた「流れよ、我が涙」。ディックを読み直して、生きる気力を恢復させねば。


十月三〜七日(水〜日)


 また気がつくと五日が過ぎ去ってゐた。

Amazon.co.jpから本が届いた。Robert Charles Wilson The Chronoliths (¥2,584, Tor Books)である。

bk1からは、高野史緒『ウィーン薔薇の騎士物語5 幸福の未亡人』、加納朋子『ささらさや』、バーナード・ケイプス『床に舞う渦』『英語クリーシェ辞典 もんきりがた表現集』が届く。

 気分がすぐれないので、ディックを読む。『ディック傑作集3 ゴールデン・マン』の序文を読んで少し立直る。

 先月カナダとアメリカに註文した古書が発送から四週間くらゐになるのに未だ届かない。あの事件のせゐで到着が大幅に遅れるとは知らされてゐるが、幾ら何でも遅すぎはしまいか。

 アメリカのSF情報誌http://www.locusmag.com/LOCUSの定期購読更新がオンラインでできるやうになってゐるとは知らなかった。もしかして、去年も同じことに感動したかも。とにかく感動しつつ更新手続きをする。


十月二日(火)


 古い怪奇小説やら幻想小説の短篇を英語で読む日々である。少し翻訳もしたり。久しぶりの翻訳の仕事。

 職場のPowerBook G3の内蔵ハードディスクを交換。今入ってゐる18 GBのを取りだして、買ったときに中に入ってゐた4 GBに入れ換へる。すると、問題なくMacOS X 10.0がインストールできる。表示は当然ドイツ語。ハードディスク容量が激減してしまったので、MacOS 9.2.1はインストールせず、Mac OS X専用機とする。職場でも自宅でもEGBRIDGE 12.0.1にすることで、Oac OS X (10.1)でも使へるやうになった。これで、歴史的仮名遣ひが打ちやすくなった。


十月一日(月)


 bk1から本が届く。いや、あれは昨日のことだったらうか。
ジャクリーヌ・ダンジェル『ラテン語の歴史』、大野晋・森本哲郎・鈴木孝夫『日本・日本語・日本人』、逸身喜一郎『ラテン語のはなし』『ロンドン 上』の四冊。

 職場のPowerBook G3にMac OS X (10.1)をインストールしようとしたが、何度やっても途中でエラーが出てしまふ。これはハードディスクに異常があるとしか思へない。


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