10月31日(日)

 実家においてあったSE/30のキーボードとマウス、モデムを持ち(どうもOS9ではApple GeoPort Modemの調子が悪いような感じなのだ)朝四時半に家を出て、朝二番の飛行機で福岡へ。空港で妻の車で拾ってもらい、娘の学校へ。小学校で学園祭なんてどうしてやるのかと思いながらも娘が出演する催しを観る。その他のところは全く興味がないので、腰を下ろすとすぐにうとうととしてしまい、妻に態度が悪いと怒られる。しかし、私は昨晩殆ど眠っていないのだ。三人で帰宅した後は早く寝る。


10月30日(土)

 昨日ある人の悲しい知らせを受け、東京へ。いろいろな人に会うが、楽しい話ができる状態ではない。零時半頃埼玉の家へ。


10月29日(金)

 Mac OS 9の問題はTCP/IPの設定をDHCPで取得にすると異常が発生するだけだということが解る。一日かけてこれまでの使用環境をほぼ再現する。全体的に動きが重くなったような感じがする。私にとって何かいい変化が齎されたようには思えない。


10月28日(木)

 Mac OS 9が届く。早速インストールするが動かない。再び、クリーン・インストールを行なうとちゃんと動いたので私が使っているG3カードも問題なく今まで通り使えることが解る。しかし、インターネットがまだうまく使えず、今まで使用してきたユーティリティの何かが入ると起動しなくなることが判明。ということで、まだ日常的に使える環境が整わない。しばらくこれで時間が潰れそうだ。


10月27日(水)

 e.Typist v.5.0を註文。

 出版業界の世界最大手の独ベルテルスマン社(BOLというオンライン書店をヨーロッパで展開しアメリカのBarnes & Nobleに50%出資している)が、日本への進出を始めたようである。いきなりベルテルスマン・オンラインを開設する訳ではなく、角川書店と資本提携(来年三月までに最大3%出資)し、来年春を目処にインターネットを使った書籍の販売を始める方針だという。


10月26日(火)

 いよいよ明日は『バッハ2000』の発売日である。しかし、金がない。全12巻(CD 153枚)で22万円。

 ジュンク堂書店が来月1日からインターネットを利用した書籍や雑誌の販売を始めるらしい。約50万タイトルから検索註文ができるそうだ。送料は一律300円。日本経済新聞に載っていた記事によると、初年度の売り上げは12億円が目標だという。ホームページはJUNKUDO Bookweb(まだ、繋がらない)。


10月25日(月)

 SFマガジン12月号が届く。翻訳が一つしかないのか。キャサリン・アサロって誰? とぼんやり考えているがとにかく眠い。

 グレッグ・イーガン『順列都市(上・下)』(山岸真訳/各620円/ハヤカワ文庫SF1289/1290)が届く。山岸真さん、ありがとうございました。『宇宙消失』もまだ読んでいない。はやく読まねば。



 SF情報誌LOCUSの11月号が届く。広告にJeffrey FordのMEMORANDAが載っている。THE PHYSIOGNOMYの続篇がやっと出たようだ。表紙に小林祥郎(小川隆)さんが載っていて驚いたが、何と中には家族三人の写真まである。忘年会、行きます。

 e.TypistとEGBRIDGE/EGWORD PUREのバージョンアップのお知らせが届いていた。私にとってこの両バージョンアップが本当に必要なのだろうかという疑問はあるが、最新版にしておかないと気が済まない私はきっと註文するのだろう。MacOS 9も来週には届くだろうから、新しくしておいた方がよかろう。しかし、e.Typist v.5.0はちょっと高い。
 どうもQuadra650の方が早くてハードディスクの容量もずっと大きいということで、妻と娘のMacintoshを交換するすることになる。中身をすっかり入れ替えるのに時間がかかってしまった。私はそろそろ新しいのが欲しいと思うのだが。


10月24日(日)

 ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』を読み進め、読み終わったのは夕方だった。陰謀の渦巻く十五世紀末のカイロを舞台にした、夢と現実の錯綜する物語だ。アラビアの悪夢(アラビアン・ナイトメア)とは、そのカイロに蔓延していると噂される伝染性のある悪夢で、それに感染すると夢の中で無限の苦しみを味わうことになる。今日中にSFマガジンの原稿を書く予定なので急いで読んだが、もっとゆっくり味わいたかった。急いでいたせいで、幾重にも重ねられている入れ子構造の話がさっぱり解らなくなってしまったではないか。まあ、混乱させるためにそのような構造になっているようではあるが。

 SFマガジンのファンタジイ評を書いて送信する。ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』、マーセデス・ラッキー『誓いのとき』、フランチェスカ・リア・ブロック『ウィーツィ・バット』、ジャック・ダン&ガードナー・ドゾワ編『不思議な猫たち』、池上永一『復活、へび女』の五冊。11時頃送信して寝たので、明日は早起きできそうにない。


10月23日(土)

 図書館流通センターに本を註文。
エレン・ダトロウ編『魔猫』佐々木信雄訳(早川書房/2300円)
『ヴァージニア・ウルフ短篇集』西崎憲編訳(ちくま文庫/580円)
池上永一『復活、へび女』(実業之日本社/1600円)
丸谷才一編著『国語改革を批判する』(中公文庫/1048円)
『恐怖と怪奇名作集 9 死のなかばに』(岩崎書店/1300円)
『恐怖と怪奇名作集 10 けむりのお化け』(岩崎書店/1300円)
以上六冊。最後の二冊は合計金額を7000円以上にしようとして、つい註文してしまったもの。だが、これで全巻揃ってちょっと安心。

 ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』を読み始めるが、なかなか捗らない。明日までに読み終えてSFマガジンの原稿を書き終える予定なのだが。


10月22日(金)

 マーセデス・ラッキー『誓いのとき』を漸く読み終える。二人の主人公の過去の冒険がすっかり頭から消えているので少々解りにくいところもあり、作品世界に没頭できない。それに二人の人生を賭けた大冒険は既に終わっているので、緊張感に欠けるのである。ほのぼのとした後日談になってしまっているようなところもあり些か残念。

 フランチェスカ・リア・ブロック『ウィーツィ・バット』を読み終える。現代のお伽噺といった趣である。あまりにも現代的であるので、私には馴染みにくいところもある。他に類を見ない作品であることは間違いない。

 私はコンピュータの画面上の文字化けが大嫌いである。Macintoshでは日本語のシステムを使用していると半角の「ノ」とか「メ」とか「モ」といった不可解な文字が画面上に現れることがある。本来「...」とか著作権マークだとかなのだが、フォントの切り替えがうまくできていないので、こういう変な文字が出現する訳だ。そこで、Geneva2Osakaというものを機能拡張フォルダのなかに入れてみた。私は既に画面上のフォントを操作するためにFontPatchin'というものも使用しているので、画面上のフォントを変更するユーティリティを二つ併用すると何か危険なことになるのではないかと怯えながらやってみたのだが、何の問題もなく「ノ、メ、モ」は総て退治できた。すがすがしい気分である。
 MacOS 8.5にして以来、私のシステムはアラビア語と中国語とハングルが入力できるようになっていたのだが、私はこれらの文字をインターネット上で見ることはあっても、文章に入力することは全くないというがよく解ったので、これらの言語のLanguage ScriptをSystemファイルから除去することにした。これで入力言語が欧文と日本語だけになってすっきりしたが、同時に何故かちょっと寂しい気分になる。


10月21日(木)

 Kingbooksから本が届く。
THE ANTELOPE WIFE by Louise Erdrich (HarperCollins, April 1999) $10.40
THE MARTYRING by Thomas Sullivan (Forge, March 1998) $18.36
I WAS A TEENAGE FAIRY by Francesca Lia Block (Harpercollins Juvenile Books, October 1998) $11.96
LAMBS OF GOD by Marlene Day (Penguin USA, April 1999) $10.36
STRANDLOPER by Alan Garmer (Harvill Pr, March 1999) $8.80
THE ONE-ARMED QUEEN by Jane Yolen (Tor Books, August 1999) $5.59
の六冊。早速読んでみたい本ばかり。今回は何故か地味な表紙の本が多い。

 私は全く必要性を感じていないのだが、妻が欲しいと云っていたナンバーディスプレイの装置がNTTから届いた。我が家の電話/FAX機は古いのでそんなものには対応していないのである。これでまた配線が複雑になった。私の机の裏のコードの本数は増える一方だ。


10月20日(水)

 マーセデス・ラッキー『誓いのとき』を読み始めるが、終わらない。今週に入って気温がぐっと下がり、私にとって最適な温度の日々が続いている。すると、夜は実に気持ち良く眠ることになって毎朝寝坊してしまうのだ。暑すぎたり寒すぎたりすると早起きができて本を読んだり原稿を書いたりするのが捗る訳だ。


10月19日(火)

 池上永一『復活、へび女』(実業之日本社/1600円)を読み終える。借りた本である。私はこの短篇集で、この作者の沖縄を舞台としていない話を初めて読んだ(沖縄の話も入っている)。表題作は実に不気味である。


10月18日(月)

 『不思議な猫たち』を読み終える。フリッツ・ライバーやウォード・ムーアなどがいい。今日はもう一冊くらい読み終える予定だったのだが、思いのほか捗らない。


10月17日(日)

 図書館流通センターから本が届く。マイケル・マーシャル・スミス『ワン・オヴ・アス』(嶋田洋一訳/ソニー・マガジンズ/1800円)、キラン・デサイ『グアヴァ園は大騒ぎ』(村松潔訳/新潮社/2000円)、ジャック・ダン&ガードナー・ドゾワ編『不思議な猫たち』(深町真理子ほか訳/扶桑社ミステリー/667円)、ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』(若島正訳/国書刊行会/2800円)の四冊。まずは、『アラビアン・ナイトメア』『不思議な猫たち』からだろうか。

 また東京創元社から本が届いた。
マーセデス・ラッキー『誓いのとき』(山口緑訳/創元推理文庫/577円)
エドガー・ライス・バローズ『火星の幻兵団 -- 合本版・火星シリーズ第2集』(厚木淳訳/創元SF文庫/1600円)
の2冊。ラッキーのは<タルマ&ケスリー>シリーズの短篇集。これも今週中に読まねば。


10月16日(土)

 東京創元社からフランチェスカ・リア・ブロック『ウィーツィ・バット』(金原瑞人・小川美紀訳/980円)が届く。このシリーズは全五巻で、これから毎月一冊出るらしい。この作者の本を持っているような気がして書棚を探したのだが、見つからない。一体いつ買ったのだろうかと、この日記のファイルを検索してみたら先月の12日にI WAS A TEENAGE FAIRY (Harpercollins Juvenile Books, October 1998, $11.96)を註文したのだと解った。もうすぐ届くだろう。

 まだ懲りずにQuadra650。印刷ダイアログの文字が化けていて読まないと悩んでいたのだが、世の中、同じようなことに悩んでいてしかも私よりも解決能力のある人がちゃんといて、FontCoercerというユーティリティを見つけた。これは、英語版システムを使用中に文字化けした日本語が出てきたら、そこをCommand+Shift+6(数字キーは変更可)を押しながらクリックすると文字種がOsakaに変更されるという今の私にとっては実に便利な代物なのである。使ってみようとすると、必ずしも万能ではないと判明。フォントを変えようと思ってボタンの部分をクリックすると実行されてしまうのである(クリックすれば当たり前だけど)。という訳で、昨日一部英語に書き換えたファイルにこのユーティリティを併用して印刷ダイアログを扱うことにした。これに時間をかけるのはもうやめようと決意する。

 そう決意した後、HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEを読み始めて、十時頃読了。今月始めまでには読み終える筈だったのに。話は本当に面白かった。魔法使い学校に入る少年が主人公である。この子はまだ三歳という年齢で両親を亡くしている。両親は魔法界では有名な魔法使いで強力な魔力を持っていた。交通事故だったと教えられてきたが、本当は敵対する悪い魔法使いに殺されてしまったのだった。その子が預けられた伯父と伯母は非現実的なことが大嫌いな人間で、主人公は辛い幼少時代を過ごすことになる。この本のすがすがしいところは、その苛められる場面をあっさりと流して、お涙頂戴の暗く辛い描写を続けないところだ。中学校に入る歳になって魔法学校に入ることになり、少年らしい色々な事件があって、表題の「魔法使いの石(所謂賢者の石というものと同様の力のある石)」を盗み出そうとしている企みを阻止しようとして最後の自分の両親を殺した悪い魔法使いと対峙する緊迫した場面まで、楽しさが途切れることがない。早速次の巻も読みたいところだが、明日から日本語の本を読まねばなるまい。


10月15日(金)

 また莫迦なことをやってしまった。Quadra650でプリンターを使うときに出てくるダイアログの文字が化けていて読めないのだが、JLKでどう設定したらいいのか解らない。多分表示できるようにはならないのだろう。英語版システムでは使えませんということになっているのは、こういう訳だろうと思うのだ。仕方がないので、自分でダイアログの文字を英語に書き換えることに。ResEditで開いて、「保存」を「Save」に、「オプション」を「Option」に、といった具合だ。これくらいなら簡単だが、長々としたエラー・メッセージはちょっと大変。「印刷に使用するファイルが使用中のため印刷できませんでした。システムフォルダ中の"ODC"で始まるファイルをシステムフォルダから外してから印刷してください。」などというのはもう諦める。何とか印刷に支障のない画面が出てくるようになったが、また数時間を使ってしまった。本を読まなければならないのに。


10月14日(木)

 2〜3週間前から私に送ったメールが届いていないという事故が連発しているようだ。bigfoot.comが調子が悪いのか。中野に大事なメールを送ったのに応答がないとお怒りの方はもう一度送ってみて下さい。

 昨日Weinberg Booksからカタログが届いていたことを書き忘れていた。もうここからは本を買わないことにしているのだが、載っている本の短い紹介の中でJ. K. RowlingのHARRY POTTERシリーズについて、これが気に入ったらダイアナ・ウィン・ジョーンズのCHRESTMANCYシリーズを読むといいと書いてあった。そのうち買ってみよう。

 言語11月号が届く。今月の特集は「敬語は何の役に立つか」である。

 Macintoshの話。Language KitはMacOS 8.5ではアップデータしか入っていなかったような気がするが、本当はどうだったのかよく覚えていない。今月末に出るOS9では、標準装備されるらしい。JLKを使うときには、これで日本語使用アプリケーションを設定する訳だが、印刷時のダイアログが文字化けしてしまうのを何を日本語使用アプリケーションに指定してやって解決すればいいのか解らないなど、まだ完全には使いこなせない。とにかく、OS9からはことえりまで入っているらしく、もう日本語版を買わなくても日本語使用に関しては問題ないようだ。


10月13日(水)

 Quadra650にMacOS 8.0がうまくインストールできなかったのがどうしても納得できないので、MacOS 8.6をインストールすることにした。知っている人は知っているように、powerPC601カードを挿したQuadraなどはアップル社の方針ではOS8.5以降の対象外となっているので、「Wish I were...」という怪しいユーティリティを使ってPowerMacintosh 7100/80の振りをさせてOS8.6をインストールした後にResEditを用いてSystemの中の機種認識番号を書き換えるという些かマニアックなインストール方法を採用しなければならない。英語版MacOS8.6のインストールに成功した後に日本語を使えるようにするのだが、数日前のScriptSwitcherで日本語に変更した途端エラーが出て起動できなくなったことが気になったので、今回はJapanese Language Kit(以下JLK)を用いることにする。本当はこれは二万円近い値段の付いているものなのだが、何故か私のMacintoshの中には入っている。このJLKは決して違法コピーの産物ではなく、JLKアップデータを使ったら勝手にシステムフォルダの中に現れたものだ。よく使い方を知らないまま、Quadra650のシステムフォルダ内にJLKを配して再起動すると日本語が使えるようになった。初めて使うJLKの操作に戸惑いながらも、何とかそれなりに調子よく動き始めた。どうも隣のPerforma6210よりも軽快に動くようにも感じられる。

 しかし、私も物好きである。前のMacOS 7.6.1で何の不自由も感じていないのに、数時間もかけてこんなことを嬉しそうにやるとは。そんな時間があったら本でも読めばいいのに。恐らく、これを読んでいる人の九割は何のことだかさっぱり解らない内容ではないだろうか。明日からはもっと本のことを書こうと反省している次第である。


10月12日(火)

 六日振りに職場へ。今日は朝から夕方まで研究費の申請書書きなので、仕事の合間に本を読むことが出来ない。合間などないからだ。起きている時間の殆どをApple ComputerのMacintoshの前で過ごす不健康な日々が続くことになろう。HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEはやっと半分。


10月11日(月)

 家族三人で遊園地である。まずは広大な公園内で自転車に乗る。私が子供の頃は自転車など家の周りで幾らでも走らせられたが、この頃は車も多くてなかなか危険なようだ(実は私が育った家の周りでは今でも何の危険もなく自転車を乗り回せるのではあるが)。自転車に乗っても今の私には面白くも何ともない。自転車に飽きるとジェットコースターである。娘は初めて身長制限に引っ掛からずに乗れたので大喜びである。私は甚だ不愉快である。娘と一緒に乗り込みながらよく考えてみると、これまで私はジェットコースターなるものに乗ったことがなかったのではないか。一度、巨大な建物の中を走り回るのには乗ったことがある。あれは自分がいるところの高さが見えないからよかったが、実は私は高い所が苦手なのだ。という訳で、ちゃちなジェットコースターながら私は大いなる恐怖を味わうことができたのだった。

 疲れて帰宅すると、「季刊・本とコンピュータ」1999年秋号が届いていた。私のアンケート原稿も載っている。妻が初めて「本とコンピュータ」に私の文章が載っていることに気付き、何故こんなところに載っているのかとしつこく訊ねる。何故と云われても、依頼があったのだから仕方がない。


10月10日(日)

 今日は体育の日、私には何の関係もない祝日である。これは東京オリンピックの開会式の日に因んでつくられた祝日の筈だ。全くくだらない祝日をつくったものだ。体育という学校の授業を思い出すと甚だ不愉快になるし、スポーツは躰に悪いと信じているので、娘に体育の日なんだから外に遊びに行こうと云われても、嫌だと云って室内で不健康に過ごすのである。

 昨日届いた72pin SIMMの一枚をPerforma6210に取り付ける。これで64MBになった。この機種はこれで背いっぱいの筈。何とも情けない機種である。残り三枚をQuadra650に取り付ける。こちらは電源やハードディスク、CD-ROMドライブまで外さなければならないので、実に大変な作業になる。やっと元に戻して32MB×3枚+16MB×1枚+直付8MBで合計120MBとなる。これで充分であろう。

 郵便局へ行って、Amazon.com Booksからの小包みを受け取る。J. K. Rowlingの HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS (Arthur A. Levine Books/ $8.98)と HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN (Arthur A. Levine Books/ $9.98)
が入っている。


10月9日(土)

 朝ホテルの部屋でGraham Joyce DARK SISTERを読んでいたら電話が鳴った。間違い電話かと思ったが、出てみると「家族の方から電話です」とホテルの人が云う。これは大変なことが起こったのかと緊張する。娘が誘拐されたとか、家が火事で本が全部燃えてしまったとか、さまざまなことが頭の中を駆け巡る。妻の声が聞こえてきたら何と、プリンターが印刷をしないのだがどうしたらいいだろうか、ということだった。怒りを感じながらも「AppleTalkの設定がPrinterPortになっているかどうか確認しろ」とか何とか云ってみた後は、もう帰ってからにしてくれということにする。

 気を取り直してDARK SISTER読み終えてから、学会場へ。もっと素晴らしいものを期待していたのだが、最後はよくある憑き物祓いのような感じになってしまって些かがっかり。HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEは出だしからなかなか面白い。夕方、知人に会って軽く呑んで食べてから空港へ。軽い頭痛を感じながら福岡へ。帰宅する頃にはすっかり治っていてよかった。

 帰宅するとAmazon.com Booksから本が届いていた。大きな箱を開けてみると、John Metcalfe SMOKING LEG (Books for Libraries Press, 1971)が一冊入っているだけだった。28年も前に出た本がどうして新刊で買えるのか全く私には理解できない。ふと机の上を見ると、Amazon.com Booksからの小包みの不在連絡票がおいてある。もう一つ届いていたようだ。

 二週間ほど前に個人売買で註文した72pin SIMM (32MB)四枚も届いていた。送料込みで21000円である。明日取り付けることにしよう。


10月8日(金)

 Graham Joyce DARK SISTERは残り10ページになったところで、これを持って学会場へ行くと途中で読み終わってしまって辛くなりそうなので、HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEを持って学会場へ。しかし、今日は真面目に講演を聴いてしまったので、全然捗らない。夜は知人に会って軽く呑んで食べてホテルに戻って寝る。


10月7日(木)

 今日から学会である。講演はすぐに眠ってしまう。そこで、機器展示場の書籍売り場で山田康之・佐野浩『遺伝子組換え植物の光と影』(学会出版センター/1700円)を購入。仕事とは直接は関係ないのだが、遺伝子組換え植物の話題になることが我が家ではよくあるので、私に有利な裏付けを得ておこうという訳だ。夜は知人に会って軽く呑んで食べてホテルに戻って寝る。


10月6日(水)

 Graham Joyce DARK SISTERを読みながら東京へ。なかなか捗らない。夜は知人に会って食事。軽く呑んだだけなのに頭痛を感じながらホテルに戻って寝る。


10月5日(火)

 Fantasy Centreからカタログが届く。リンクが張ってあることからも解るように、とうとうこの書店もホームページを開設した。しかし、まだカタログが載っていてオンライン註文が出来るという状態ではなく、書店案内といった程度の感じだが、これからよくなるに違いない(何年経っても書店案内のままというところもあるのだが)。このカタログ、東京には先週末に届いているらしい。東京だってロンドンの人たちに比べれば数日遅いだろうから、ロンドン、イギリスの地方都市、世界の中心都市の人たちが註文した後の残り物からしか買えない訳だ。これが未開発国の田舎だったりしたら、誰も見向きもしなかったものからしか買えないのだから大変だ。こういった状況もオンラインでのカタログ検索と註文が充実すればこの格差が縮まる筈だから、Fantasy Centreには頑張ってもらいたいものである。今回のカタログでは、エイクマンの単行本未収録作品がいっぱい入った短篇集が全二巻で来月刊行されるというのに心惹かれる。£70.00である。また、読まない本を買ってしまいそうだ。

 Quadra650へのシステムのインストールで更に時間を無駄にする。8.0はどうしてもインストール出来ないので(普通の使い方ではないので、仕方がないと諦める)、7.6.1で使うことにする。こまごまとしたフリーウェアなど入れて、マウスを一度押せば指を放してもメニューが降りたままになるとか、Command+deleteキーで選んだファイルやフォルダがごみ箱に直行するとか、8.0以降で採用された小技を追加したので、私はこれで充分だ。Netscape Navigator 4.7をインストールしたら、かなり動きが重いもののちゃんとインターネットだって出来た。もうこれくらいにしておこう。ついつい調子に乗って、ビデオカードを着けて、CD-ROMドライブを速いのに入れ替えてなどということをしそうになっていたが、ふと我に返り、無駄づかいだということに気付き止めることにした。32MB SIMMもこのまま連絡がなかったらもうどうでもいいやという気分になってくる。そもそも私が使うのではなく、娘がたまに遊ぶだけなのだから。

 明日から横浜で学会である。Graham Joyce DARK SISTERHARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEを持って出発することにしよう。帰ってくるときには二冊とも読み終えている筈である。ということで、このページの更新は来週月曜日までお休みです。


10月4日(月)

 Quadra650へのシステムのインストールで随分時間を無駄にする。7.6だと問題ないのだが、8.0だとどうしてもエラーが出てしまうのである。もう7.6でいいってことにしようか。メモリも76p SIMM 32Mbを四枚、個人売買で手配してあるのにまだ届かない。金はまだ払っていないからもし来ないことになっても金銭的な損失はないが、来ると期待しているものが来ないのは気分のいいものではない。どうも個人売買は不安である。

 水曜日から土曜日まで横浜で学会があるので、何を持っていこうかいろいろ考えてみる。月始めだから英語の本だけでいいだろう。とりあえず、Graham Joyce DARK SISTERを読み終えることにして、その後は、HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONEという児童向けの本を読もうか。ハードカバー二冊はちょっと重いのだが。


10月3日(日)

 SFマガジンの原稿を書く。Jeffrey FordのTHE PHYSIOGNOMYを紹介するSF Scannerの原稿である。昼過ぎに書き上げて送信。

 家族三人でおやつを食べながら寛いでいると、郵便小包みが届く。ハードディスクである。4.3GBの容量でSCSI(Narrow/50p)接続である。先日手に入れたQuadra650に入れるためのもの。個人売買のページで見つけたものだ。送料込みで16000円だった。これを購入するとき西日本銀行から北洋銀行へ送金できなくて少々手間取ったりしたのだった。西日本銀行は他行への送金や他行からの引きおろしなどでうまく出来ないことが多いように思える。早速内蔵ハードディスクを入れ替える。これを機会にシステムをMacOS8.0にしようと試みる。我が家には英語版しかないので、まずこれをインストールしてから日本語が使えるように改変する訳だが、何故かこれがうまく行かない。今まで何十回もやっていることなのに。三時間ほど試みた末に諦めて寝る。


10月2日(土)

 図書館流通センターに本を註文。
マイケル・マーシャル・スミス『ワン・オヴ・アス』(嶋田洋一訳/ソニー・マガジンズ/1800円)
キラン・デサイ『グアヴァ園は大騒ぎ』(村松潔訳/新潮社/2000円)
ジャック・ダン&ガードナー・ドゾワ編『不思議な猫たち』(深町真理子ほか訳/扶桑社ミステリー/667円)
ロバート・アーウィン『アラビアン・ナイトメア』(若島正訳/国書刊行会/2800円)
以上四冊。一番楽しみなのは<文学の冒険シリーズ>の最新刊『アラビアン・ナイトメア』である。


10月1日(金)

 目覚めると四時半を過ぎており、今日も寝坊である。先月は二冊英語の本を読めたが、毎月二冊計画を実行するのはなかなか難しいかも知れない。本業の方が、書類仕事が中心でない時期は作業の合間に本が読めるので結構捗るのだが、九月後半はコンピュータの前に坐ることが多かったので、読書は捗らなかった。その書類仕事は一段落ついたが、今月は研究費の申請書書きという作業が待ち受けているので、また机に向かう日が多くなるだろう。本当は仕事中に本など読んではいけないことは解っているが、五分、十分の空き時間にぼおっと虚空を見つめていても本を読んでいても仕事の進捗状況に全く変化はないのだから構わないだろうと勝手に決めつけている。仕事の空き時間に本を読むのは私だけじゃないし。それに、英語の本だと勉強しているように思われたりすることもある。まあ、それは日本人の情けないところではあるのだが。Graham Joyce DARK SISTERはほぼ三分の二まで進んだところ。


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