9月30日(木)

 目覚めると五時過ぎ。寝坊である。これではSFマガジンの原稿など書ける筈もなく、Graham Joyce DARK SISTERを手に取って出勤。これも半分は越えたが、なかなか進まない。

 帰宅するとSF情報誌LOCUSの購読更新を促す手紙が届いていた。また金がかかる。円高なので二年分申しこんでいしまおうか。今日は106円後半から105円後半くらいまでになりちょっと円高気味のようだが。


9月29日(水)

 朝、SFマガジンのSFScannerの原稿を書いてみるが半分しか書けなかった。残りは明日だ。紹介する本はJeffrey FordのTHE PHYSIOGNOMYである。


9月28日(火)

 来年はバッハの没後250年になるのだそうだ。その2000年に半年先立ち小学館の『バッハ全集』がこの夏に完結した訳だが、この秋にはワーナー・ミュージック・ジャパンが全12巻の全集『バッハ2000』というのを発売するらしい。CD153枚の全集だが、価格は幾らなのだろう。小学館のように少しずつ出るなら買えるが、一気に全巻出ると難しいかも知れない。


9月27日(月)

 SFマガジン11月号が届く。先週既に神田の本屋で見ているのでどんな話が載っているかは知っているのであった。「グレッグ・イーガン特集」とは何とも凄いものである。あ、『宇宙消失』まだ読んでいません。すみません。

 AAUI 10 Base-TトランシーバーがVintage Computer LLCから届く。早速Quadra650に繋ぐ。これで隣のPerforma6400などとのファイルのやりとりが楽になる。インターネットの設定は時間がないのでまだ出来ない。


9月26日(日)

 机を動かしたり、書棚の棚の位置を変えたりしながら、Quadra650を配置と配線を行なう。予想以上の大仕事であった。昼食頃には何とか作業が終わり、妻の机にPerforma6210、娘の机にQuadra650が設置される。とは云っても、我が家では三人仲良く机が並んでいるので、部屋から部屋への配線ではないのである。娘は自分のコンピュータが来たと云って喜んでいる。Quadra650はAAUI 10 Base-Tトランシーバーがまだ届かないので、インターネットへの接続はできないのだが、まだ七歳なので電子メールを送る相手もいないようだから慌てることもなかろう。

 夕方からSFマガジンのファンタジイ評の原稿を書き始める。本の名前を並べてみたところで、この日記を書き始めてしまったので果たして今日中に終わるであろうかと、遅れも懸念されたが、11時頃書き終えて送信。今月は、殿谷みな子『鬼の腕』小池真理子『薔薇船』、ラフカディオ・ハーン『カリブの女』、D・M・M・クレイクほか『旅のマント』、ジョージ・マクドナルドほか『軽いお姫さま』、スーザン・クーパーほか『鏡』を紹介する。


9月25日(土)

 いつもの癖で朝五時に起きてしまい、眠くて仕方がない。学会終了後、羽田空港から福岡へ。機中でラフカディオ・ハーン『カリブの女』とスーザン・クーパーほか『鏡』を読む。どちらもなかなかいい。後者は児童向けながら、味わい深い現代怪奇小説である。十時半過ぎに帰宅すると、Amazon.com Booksから本が一冊届いていた。Jane M. Lindskold Changer (Eos, $4.79)である。何故、こんな本を買ったのか全く思い出せない。498ページもある本など私が読む訳がないのに。


9月24日(金)

 いつもの癖で朝五時に起きてしまい、眠くて仕方がない。秋葉原で、LocalTalkのコネクタとレーザープリンターのトナーを買う。福岡で売っていないという訳ではないが、なかなかそんなものだけを買いに出かける気分にならないのだ。いろいろ見て回るついでに買っただけのことである。夜はSan Antonioにいた頃に一緒だった人たちと飲み、午前零時半頃埼玉の実家に帰って寝る。


9月23日(木)

 十時の飛行機で羽田へ。小池真理子『薔薇船』(早川書房/1400円)を読む。期待せずに読んだら実に良い雰囲気で驚いた。殿谷みな子『鬼の腕』よりもずっと幻想的ではないか。この本の中の「首」という作品にミーコという猫が出てくるのだが、私は別のミーコという猫が頭に浮かんで少々困った。

 三省堂本店で、
スーザン・クーパーほか『鏡』(角野栄子・市河紀子訳/偕成社/1400円)
ローレンス・ゴールドストーン&ナンシー・ゴールドストーン『古書店めぐりは夫婦で』(浅倉久志訳/ハヤカワ文庫NF234/680円)
内田百けん『ノラや』(中公文庫/699円)
内田百けん『御馳走帖』(中公文庫/835円)
を購入。中公文庫の百けんは未だに旧仮名だということに今ごろ気が付いて慌てて買った。
 書泉グランデで、
『新旧かなづかい便覧』(三省堂/1500円)を購入。これはなかなか便利。これに載っているものを総て仮名漢字変換辞書に登録すれば、ずっと楽に歴史的仮名遣いで文章が入力出来るようになるに違いない。
 日本特価書籍で、
『書物の王国 19 王朝』(国書刊行会/2200円)
ラフカディオ・ハーン『カリブの女』(平川祐弘訳/河出書房新社/2200円)を購入。

どうも荷物が重くなったと思いながら、お茶の水駅で待ちあわせて怪奇小説の人たちと会う。西崎、東、藤原、倉阪、南條、櫻井の六氏である。午前一時頃、埼玉の実家に帰って寝る。


9月22日(水)

 ジョージ・マクドナルドほか『軽いお姫さま』を読む。この巻に収録されている作品が全五巻の中で最も妖精物語らしく感じられた。

 明日から三日間学会で東京へ出張。どの本を持って行こうか悩む。


9月21日(火)

 夜中暑くて目が覚めた。12時45分頃だったが、ついそのまま起きてしまった。D・M・M・クレイクほか『旅のマント』を読む。ヴィクトリア朝イギリスの妖精物語集だから面白くない訳がない。殿谷みな子『鬼の腕』を手に取って出勤。

 それにしても眠い。特に昼食後は倒れそうになるほど眠い。二時頃には何とか眠気も消える。帰宅して殿谷みな子『鬼の腕』を読み終える。帯には「アーバン・ファンタジイ」と書いてあるが、こういうのをアーバン・ファンタジイと云うのだろうか。もっと不気味な恐怖を喚起することを主眼としているように思えるのだが。


9月20日(月)

 新聞配達の音で目が覚める。寝坊である。頭が痛い。右眼の奥がずきずきする。起き上がって着替えようとするが、頭が痛く吐き気もする。仕方がないので朝から風呂だ。十分ほど風呂に入ってから、吐きそうになりながらバナナと牛乳という乳幼児の離乳食のような朝食を摂って出勤。徐々に頭痛は消えていき、夕方にはほぼ正常に戻る。やれやれ、一体何なのだ、この頭痛は。帰宅するとAmazon.com Books早川書房から本が届いていた。

 早川書房からはロバート・ジョーダン『神竜光臨3 夢幻世界へ』(斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT265/600円)。<時の車輪>第三部である。これは五巻が揃ってから読むことにしよう。

 Amazon.com Booksからは、
Diana Wynne Jones Dark Lord of Derkholm (Greenwillow, $16.00)
Pamela Dean Juniper, Gentian, & Rosemary (Tor Books, $11.96)
J. K. Rowling Harry Potter and the Sorcerer's Stone (Arthur A. Levine Books, $8.98)
の三冊。先月15日に註文した四冊の内の三冊だ。ダイアナ・ウィン・ジョーンズのは意外に大きく分厚い本なので読む気が失せてしまった。先ずはベストセラーの児童書 Harry Potter and the Sorcerer's Stone から読むとしようか。


9月19日(日)

 Quadra 650(知らない人には何のことだか判らないでしょうが、1993年10月からほぼ一年間販売されたApple ComputerのMacintoshの機種名です)を譲り受ける日なので、午前中は近所の電器店で延長コードとか、10Base-Tケーブルなどを購入。が、昼から頭痛が始まる。午後、職場でQuadra 650を受け取る。この人は新しいPower Macintosh 7xxxを譲り受けることになっているので、Quadra 650は捨ててしまおうとしていたのだ。デスクトップパターンが自作の可愛らしいキューピーの絵になっている。私はデスクトップパターンは灰色でないと気が済まないので、後で捨ててしまおうかなと心の中で考える。しかし、頭が痛い。妻の運転する車で帰宅したものの、何も出来ず風呂に入り頭痛を少し和らげて寝る。一時間ほど経って起きてQuadra650を開いてメモリを増設する。余っていた8MB SIMM二枚である。この機種はメモリを装着するのに、電源、ハードディスク、フロッピーディスクなどを外す必要があるので大仕事である。作業が終わるとまた頭痛が激しくなったので、再び風呂に入って寝る。その後、軽く夕食を摂って寝たものの、11時半頃目が覚めたらまだ頭痛が続いていて気分が悪い。再び風呂に入って、これを書く。書いている内に頭痛は治まってきた。いつもは寝ると治るのに今回はどうしたら治るのかよく判らない。やれやれ、頭痛の一日であった。


9月18日(土)

 ああ、もう日本語の本を読まねばならない頃なのに、また、Graham Joyce DARK SISTERを手に取って出勤してしまった。


9月17日(金)

 殿谷みな子『鬼の腕』(れんが書房新社/2000円)が届く。SFマガジンに載った八つの短篇を収録した本。どうして早川書房から出ないのかは私には解らない。帯によると「アーバン・ファンタジー」なんだそうだ。時々見る言葉だが、どういうものだかまだはっきり解らないのだった。まあ、とにかく読んでみよう。

 そろそろ日本語の本を読まなければならないのに、Graham Joyce DARK SISTERが面白くて止められなくなってしまった。ほぼ三分の一を読み終えたところである。

 日本経済新聞を読んでいたら、書店の景品規制緩和の話が載っていた。書店が抽選で提供する懸賞品が取引額の20倍以下なら十万円まで提供できるようになった(今までは取引額の20倍か一万円のどちらか低い金額まで)。書店の抽選で景品を貰った記憶がないので、どういうことなのか実感が全く湧かない。


9月16日(木)

 日本出版販売(日販)の「本やタウン」がアクセス出来るようになっていた。将来は近所の書店の在庫を調べられるというが、これは素晴らしい。

 この頃アクセス数が増えたように感じていたのはどうも気のせいだけではなさそうで、二ヶ月前の倍くらいにはなっているようだ。誰にも読まれないと寂しいが、そんなに増えなくてもいい。これくらいが丁度いいように思える。


9月15日(水)

 家族三人で映画館に行って「エントラップメント」を観る(どうして英語を片仮名にしただけのものを題名にするのだろう)。なかなか楽しい映画であった。私は泥棒の映画が好きなのでこういうものを観て不満を感じることはあまりない。ただ、七歳の娘にはちょっと解りづらかったようだ。娘は同時に上映していた「カードキャプターさくら」でも観れば大喜びしたに違いないが、私にはそんなものに付きあう気はさらさらないのであった。

 Quadra 650が手に入りそうなので、AAUI 10 Base-Tトランシーバー(中古)\3000をVintage Computer LLCに註文する。在庫があるから代金を振り込むようにという返事がすぐに来た。

 気のせいかも知れないが、この頃アクセス数が増えたように思える。Lycos Japanの影響だろうか。気のせいかも知れないのだが。


9月14日(火)

 日本経済新聞を読んでいたら、日本出版販売(日販)が150万冊の書籍情報を一般読者が検索できるホームページを作るという記事が載っていた。データベースの規模は国内最大級で、年末までには取引書店それぞれの在庫情報も取り込み、探している本がある書店を探せるようにするそうだ。URLはhttp://www.honya-town.co.jp/で、名前は「本やタウン」というらしい。様子を見に行ってみたが、16日からということで、まだアクセス出来ないようだ。


9月13日(月)

 今日からGraham Joyce DARK SISTERを読み始める。今月中に読み終えたいところだが、月の後半は日本語の本を読まねばならないから難しいかも知れない。


9月12日(日)

 Jeffrey Ford THE PHYSIOGNOMYを読み終える。前半はなかなかよかったのに、結末は高度な技術で構築された都市を放棄して長閑な田園生活を皆で始めて幸せに暮らしましたということになってしまい、些かがっかりする。確かに面白いが、World Fantasy Awardをとるほどの作品だろうか。ほぼ一週間で読み終えたので、その点は「一月二冊の英語の本」計画に寄与したことを喜びたいところではある。

 Kingbooksに本を註文。いつもはAmazon.com Booksに註文するのだが、こちらの方が送料が安いのである。では、どうして今までAmazon.com Booksだったのかというと、いろいろな情報を調べるのに使って註文は別の書店じゃあ悪いような気がしていたからだ。毎回ではないから許してもらおう。書評が掲載されていたりして、Amazon.com Booksは本当に便利である。さて、註文した本は次の六冊。
The Antelope Wife by Louise Erdrich (HarperCollins, April 1999) $10.40
The Martyring by Thomas Sullivan (出版社忘れてしまいました、March 1998) $18.36
I Was a Teenage Fairy by Francesca Lia Block (Harpercollins Juvenile Books, October 1998) $11.96
Lambs of God by Marlene Day (Penguin USA, April 1999) $10.36
Strandloper by Alan Garmer (Harvill Pr, March 1999) $$8.80
The One-Armed Queen by Jane Yolen (Tor Books, August 1999) $5.59
合わせて$65.47、送料が$10.69(船便)で、合計$76.16となった。
 これらは、Locus読者投票、1999 World Fantasy Award、YEAR'S BEST FANTASY AND HORROR TWELFTH ANNUAL COLLECTION (St. Martin's Press)の年間総括などの記事を参考にして、昨年発表されたファンタジイの中から読んでおこうと選んだ六冊である。選ぶときには、まだ持っていない本で(当たり前だ)、350ページ以下で、三部作やシリーズものではない、などという条件が考慮されている。つまり読むのが大変な本は避けているのである。本は長けりゃいいってものではないのだ。

 我が家の前に植えてある朝顔を、草取り業者に半分切られてしまった。腹は立つがここは公務員住宅なので私の土地ではないし、そこに私が朝顔を植えて育て他人に触らせない正当な理由がある訳でもない。花を植えたい人が何となくここはうちの花壇ですという顔をして花を植えるだけなのだから。それにしても腹が立つ。夕方は頭痛が始まったので、風呂に入って寝る。


9月11日(土)

 THE PHYSIOGNOMYを読む。休日は本を読む時間が長い割には捗らない。


9月10日(金)

 Outpost.comにMac OS 9を註文する。$89.95に送料が$21.25で合計$111.20となる。出荷は来月中旬以降なので、品物が届くのはまだ先の話だ。


9月9日(木)

 図書館流通センターから本が届く。
筒井康隆『わたしのグランパ』(文芸春秋/952円)
ジュール・ヴェルヌ『月世界旅行 詳注版』(高山宏訳/ちくま文庫/1200円)
D・M・M・クレイクほか『旅のマント』(青土社/1600円)
ジョージ・マクドナルドほか『軽いお姫さま』(青土社/1600円)
リサ・エンドリック『ゴールドマン・サックス』(斎藤聖美訳/早川書房/2200円)
杉本悦郎ほか『何を食べたらよいのか』(学会出版センター/1600円)
が届いた訳だが、『何を食べたらよいのか』をぱらぱらと捲ってみて感激する。やはり科学者が書いたものは解りやすい。栄養をとるという意味では野菜を食べなければならないということはない、と書いてあったりして感激する。凡の目安の数値にいちいち拘るのは無意味だとか、××が躰にいいなどと云われると突然一つの食品が大流行するがあれには殆ど意味がないだとか、全くその通りである。私が云いたいことがいろいろ書いてあるので、噂話を信じやすい妻に早速読ませることにしよう。私がいくら云ってもなかなか信用しないけれども、これなら少しは信用するに違いない。『月世界旅行 詳注版』は、実に面白そうだが、読む暇がなさそう。他は全部読むつもりなのだが……。
 ところで、宅配便の配送状況の確認は、近所の営業所にまで荷物がやってきてからでないと表示されないのであった。配達が完了すると電子メールで知らせてくれるというのもある。我が家には11時55分に荷物が届けられたが、配達完了のメールは七時に送信されているので、私は今日は荷物がまだ届いていないのだろうかと思いながら帰宅したのだった。送り主がちゃんと荷物は相手に届いただろうかと確認できるという意味では大いに役立つであろう。しかし、自分の家にもう本が届いたかなと仕事中に確認するということには役立ちそうにない。


9月8日(水)

 今日は本の話は特にない。私はMacintosh関係のWebページをよく見るのだけれども、出版社が作っているページを別にすると誤字が多い。売ります買いますページなどで最も目に付くのは「内臓ハードディスク」というやつである。自分の文の漢字くらい確認してから送信しろよと思っていたのだが、この頃ひょっとしたら彼らは本当に「内臓ハードディスク」だと思っているのではないかという気がしてきた。内臓のように本体の中に入っているから。でも、「内臓ハードディスク9BG(IDE)5千円」などと書かれるといくら安くても壊死しているような気がして買う気にならないのである(壊死は「えし」と読みます。「かいし」って読んじゃいけません)。


9月7日(火)

 昨日、待っていないで早く送ってくれと思った図書館流通センターから発送のお知らせが来た。配送業者が日本通運に変わって、日通サイトで配送状況が見られるようになったということで、早速そのページを訪れて問い合せ伝票番号を入力してみたのだが、配送状況は出てこない。営業所に訊ねてくれという文字が出るだけだ。アメリカからコンピュータの機器やソフトを購入するとよくこうやって配送状況を確認できますよと書いてあるのだけれど、今まで一度たりとも配送状況が表示されたことはないのだ。

 THE PHYSIOGNOMYは五分の一を越えた辺りまで進む。なかなか面白い。


9月6日(月)

 図書館流通センターから変なメールが届いた。ここは註文した本の在庫がなく、取り寄せに時間がかかっている場合に、「入荷状況のお知らせ」というお知らせを送ってくれる。「発送待」「入荷待」「出版社問い合せ中」あるいは「品切れ」などという処理状況が記されていて、あれがまだ入っていないのかあ、ということが解る訳だ。なかなか親切なお知らせであると常々感心していた。ところが、今日届いた「入荷状況のお知らせ」では、記されている六冊総てが「発送待」なのである。それなら待たずにすぐに発送してくれと私は思ったのだが、一体どういうことなのだろうか。


9月5日(日)

 娘と二人で映画館へ行き、スターウォーズ・エピソード1を観る。券売り場に人が沢山並んでいたので混んでいたらどうしようと思ったが、入ってみるとがらがらである。徐々に人は増えたが最終的に八割程度の入りだろうか。もう公開されてから一ヶ月以上だし、朝一番の回だし、同時に吹替え版も上映しているから小さな子を連れている人たちはそちらに行くだろうし、学校の夏休みも終わったことだし、人が多くない理由はいろいろ考えられる。私も小学二年生の子を連れていたので、吹替え版でないことを窓口で再確認された。娘は吹替え版の方が嬉しいかも知れないが、これは娘に映画を見せるために来たのではなく、私が映画を観るのに一緒に連れてきてやっているので、吹替え版は観ない。話の筋は甚だ単純な映画なので娘にも凡のことは解ったようだ。しかし、舞台背景などは解らない。私にとっては、この映画は懐かしさで楽しむものであったので、初めて観たら面白いと感じたかどうかは疑わしい。私はスターウォーズは最初のを観ただけで、「帝国の逆襲」とその次の(題名も知らない)は観ていないので、二十年前のことばかり頭に蘇る訳だ。やれやれ私も歳をとったものだと感じてしまう映画であった。

 映画から帰ってくると頭痛が始まって、午後はTHE PHYSIOGNOMYを読むという計画は泡と消えてしまう。二時過ぎに風呂に入って寝る。夜には頭痛はほぼ治った。そこで、ふと思いついてAdobe AcrobatのWeb Captureという機能を使ってみたら、これが実に便利ですっかり気に入った。この機能はMacintosh版は先週漸くβ版が発表されたばかりのもの。WWW画面があっという間にpdfに変換されてしまうというのだ。ただ、英語のページでは綺麗に出来たのだが、日本語のページは文字化けしてしまった。


9月4日(土)

 Graham JoyceのINDIGOを読み終える。現実なのか妄想なのかはっきりしない事件や現象が続くのは、これまでに読んだこの作者の二作品と同様である。結末を迎えてもそれがどうだったのかはっきり示されないので、納得できない気分で読み終えることになる人もいるかも知れない。結末の場面がなかなか美しいので、私はこれでいい。しかし、読むのに18日もかかってしまった。もっともっと速く読まねば。英語の本を一週間で読み終えるようにしたいものだ。そうすれば月に二冊英語の本を読み、残り二週間を日本語の本に割り当てることができる。明日から、Feffrey FordのTHE PHYSIOGNOMY (Avon, 1997)(私が持っているのはAvon/Eosの1998年のペーパーバック版)を読むことにしようか。昨年のWorld Fantasy Award受賞作である。


9月3日(金)

 先月28日にハヤカワ・オンラインに註文したSFマガジン二冊が届いた。月曜日に在庫の確認と発送の連絡があったのに届くのは四日もかかるのか。確かに四日ほどかかると書いてあったが。本屋から本が届くときは普通段ボールの箱に入っているものだが、ここからは普通の封筒に入って届く。本はビニールの袋に入っているので雨に濡れてしまうということはないとは思うものの、この包装では些か不安である。沢山買えばもっと頑丈な梱包で送られてくるのだろうか。


9月2日(木)

 SF情報誌LOCUS九月号が届く。1999 WORLD FANTASY AWARDS候補作が載っていた。長篇部門五冊の候補のうちSean StewartのMOCKINGBIRDしか読んでいない。もっと本を読まねば。


9月1日(水)

 Amazon.com Booksから本が届く。7月25日に註文したものである。
YEAR'S BEST FANTASY AND HORROR TWELFTH ANNUAL COLLECTION (St. Martin's Press) $14.36
James P. Blaylock THE RAINY SEASON (Ace Books) $15.37
Graham Joyce DARK SISTER (Tor Books) $13.77
以上3冊。ブレイロックもジョイスも面白そうなので是非読みたい本である。YEAR'S BESTは序文を丁寧に読みたい。一年間のまとめが載っているから。昨年からやっと私は英米のファンタジイの話題作を注意深く見ておこうという気になったのである。

 紀伊國屋書店から櫟木義広『Old fashioned Macintosh』(エクシード・プレス/1800円)が届く。先月25日に註文したもの。紀伊國屋は入荷した順に発送してくれるから本を早く手にすることができてよいのだが、発送の連絡がないので突然本が届いてちょっと驚く。勿論、WWWページ上で註文した本の処理状況は確認できることは知っている。しかし、毎日どうなっているかなあと調べるのも大変なのだ。
 紀伊國屋書店といえば、学術専門書向けオンデマンド出版「電写本」の営業を九月から開始すると発表していた。紀伊國屋書店と富士ゼロックスおよび柏書房、日本図書センター、本の友社、ゆまに書房と提携して行なうもの。註文に応じて一冊から対応するもので、学術機関・企業向けに開設しているBookWebProで受け付けるそうだ。ということは一般客が利用できないということか。まあ、数万円以上する高価な学術書を対象とするというから私にはあまり関係なさそうだが。


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