一月二一日(日)

 グレッグ・イーガン『シルトの梯子』(山岸真訳/ハヤカワ文庫SF)読了。理論的なところはさっぱり判らなかったが、判らないからこそ想像もできない異なる宇宙を覗き込む楽しみは増すといふものである。まったく異質な宇宙なのだから、簡単に判ってはいけない。これでいいのだ。

 ジェイムズ・ブランチ・キャベル『夢想の秘密』(杉山洋子訳/国書刊行会)読了。冒頭の中世風の異世界を舞台にした愛と冒険の物語が続くと思ひきや、冴えない中年男が中途半端に異世界とこちら側を行ったり来たりしてばかりで、何なのかと思ふと、最愛の人はこんなところに? と驚愕の結末。面白い。

 今週買った本。
●ウンベルト・エーコ『女王ロアーナ、神秘の炎(上)』(和田忠彦訳/岩波書店)
●ウンベルト・エーコ『女王ロアーナ、神秘の炎(下)』(和田忠彦訳/岩波書店)
●ジョイス・キャロル・オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』(栩木玲子訳/河出文庫)
『矢野峰人選集 1 エッセイ・詩・訳詩』(国書刊行会)

 オライリージャパンの電子書籍を二冊購入。
『仕事ではじめる機械学習』(オライリージャパン)
『入門 PySpark』(オライリージャパン)

 ジェイムズ・ブランチ・キャベルの〈マニュエル伝〉に関心を強く抱いて試しに第十巻を註文した後に、我慢できずに全集を註文してしまった。何といふことをしてしまったのか。だが、後悔はしてゐない。
The Works of James Branch Cabell STORISENDE EDITION (McBride, 1927) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
The Works of James Branch Cabell, Storisend Edition Vol.X: SOMETHING ABOUT EVE (Limited/Signed) (McBride, 1927)
○James Branch Cabell Figures of Earth (McBride, 1928)
後で冊数の集計をするために、丸印をたくさん並べる。

 石川宗生『半分世界』(東京創元社)ご恵贈賜りました。ありがたうございました。


一月一四日(日)

 マイクル・ビショップ『誰がスティーヴ・クライを造ったのか』(小野田和子訳/国書刊行会)読了。タイプライターが勝手に字を打つやうになって、それが自分の悪夢を描き、行動を決めるようになっていく恐怖が生々しいのだが、結末はあっと驚く急転回である。面白い。

 ジェームズ・B・キャベル『ジャーゲン』(寺沢芳隆訳/六興出版社/昭和27年)読了。これは読みにくかった。あまり翻訳のことをとやかく云ふのは好きではないのだが、この本は翻訳がよくないのではないか。一年間夢の国を歩き、好きだった女性と親密になっては他所へ行く。一年経ってもとの世界に戻ったときには時間はほとんど過ぎてゐない……といふことは判ったが。『夢想の秘密』(国書刊行会)も読んでみようか。

 Dunsany the DramatistやDas Land des Yann、ames Branch Cabell Jürgen : e. Gerechtigkeitskomödieなどが届く。

 Amazon.deからは、Cornelia Funke Herr der Diebe (Oetinger Taschenbuch, 2014) とDie Wunder zu Weihnachten (Insel Verlag, 2015) が届いた。

 Abebooks.comで、
○Lord Dunsany The laughter of the Gods (2nd impression G. P. Putnam's London, 1922)
を註文。


一月七日(日)

 このところ、マイクル・ビショップ『誰がスティーヴ・クライを造ったのか』(小野田和子訳/国書刊行会)を読みながら通勤してゐるが、なかなか進まない。特に年末年始の休みが入ったからである。基本的に電車の中でしか本を読んでゐないから。年末年始の休みはフィオナ・マクラウド作品集のゲラを直してゐた。遠くない将来に出るはずなのだが、間に合ふのだらうか。

 ダンセイニの戯曲本が集まって来てゐるが、同じ本を二冊買ってしまふ失敗が発生してゐる。版の異なるものを註文してゐるつもりだったのに。イギリス版とアメリカ版で表現が多少異なってゐたり、加筆がなされてゐたりするものがあるらしいので、揃へておかうと思ふわけだが、何を註文したのか判らなくなってゐる。一通り註文したものが届くまで待って整理した方がいいだらうか。

 ジェームズ・B・キャベル『ジャーゲン』(寺沢芳隆訳/六興出版社/昭和27年)が届いたので読みたい。キャベルは他に、『夢想の秘密』が国書刊行会の世界幻想文学大系の一冊として刊行されてゐる。どちらも同じシリーズに属する作品である。


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