1月31日(月)

 bk1から『HTML&XHTML』[amazon.co.jp, bk1]が届く。なかなかよささう。特に表紙のコアラの絵が(嘘だけど)。高かったが、詳しく書いてあるので嬉しい。私は絵中心よりも、かういふ文字がたくさんつまってゐる本の方が好きだし、説明も理解しやすいと思ふ。もっとはやく買っておけばよかったと思ふと同時に、今だからこそ理解できて利用できるのかも知れないとも思ふ。
 今度はどの動物にしようかな。象亀にしようかな。


1月30日(日)

 昨日はゆっくり休んだので、今日は翻訳に専念する筈が、ちょっと行き詰まると関係ないことをしてゐる自分に気付く。困ったものだ。
 といふことで、昨日の二語で検索する仕組みを日本語でも作ってみたくなって、翻訳の合間に作ってみた。予想外に簡単にできたのだが、データベースがない。手元の「羅生門」で動作確認をしたのだが、どうも気分が明るくならないのは、151行しかないからだらう。やはり、あれを検索したい。あれを……。どうしても我慢できなくなり、CD-ROM『新潮文庫の百冊』に収録されてゐる村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を一行一文に整形してMySQL(昨日、4.1.9にバージョンアップしました)に収納。前に作ったのが、文字コードの変更で文字化けしてしまふやうになったのだった。前に一度した作業で、手順を控へてゐるから意外に簡単。13800行だから、「羅生門」とは大違ひ。いや、「羅生門」も好きですけどね。そこで早速検索してみようとしたけれども、頭に例が浮かばない。何に使へばいいのだらう。こんなに一生懸命作ったのに。わからない……。そこで、「わからない」と打ち込んで検索(一語のみ)してみると、210箇所も出てきて、どうも主人公はよくわからないと云ふ人のやうだ。そこで、「わからない」+「私は」で検索すると、こんな結果(クリックすると検索結果のスクリーンショットが出ます)に。21回「わからない」と云ってゐることがわかる。括弧がついたりつかなかったり、「わからないな」とか「わからないんだけど」もあるので、かういふ検索をしてこそわかることである。ちなみに、この他に「僕は言った」といふのが9箇所ある。なるほど! と思ったが、こんなことをするために作ったのではない。もっと有益なことに使はなければ。

 こんなことをしてゐて翻訳が全然進まなかったことを反省して、bk1に本を註文。
●マンリイ・ウェイド・ウェルマン『ルネサンスへ飛んだ男』(野村芳夫訳/762円+税/扶桑社ミステリ)[amazon.co.jp, bk1]
●ポール・コリンズ『古書の聖地』(中尾真理訳/2800円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1]
●西山昭彦・中塚千恵『できる人の書斎術』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1]
以上三冊。
 『古書の聖地』は、アメリカの作家がウェールズにある古本の町ヘイ・オン・ワイに行って、ついでに古本屋もしてみたいといふ話で、なかなか面白いのである。実は数年前(2002年の8〜9月)にこの話は読んでゐるのだ。邦訳を検討するために読んでくれと云はれた仕事だったが、面白いがこれ一冊だけ出しても人目に付かずに残念な結果に終はるのではないかといふやうな評価をしたやうな覚えがある。値段もあまり安くなりさうにないこともあった。かうやって、〈シリーズ愛書・探書・蔵書〉の一冊として出るならよいのではないかと思ふ。原書を買ふのを忘れてゐたので、当然買ふのである。本泥棒までする蒐書狂のことばかり書いたA Gentle Madnessも出せばいいのに。原書のハードカバーで600ページ以上もあるけど。


1月29日(土)

 今日は休日と決める。出勤もせず、翻訳もしない。仕事をしない休日である。といっても一日中寝てゐる訳でもない。眠り過ぎると頭痛が始まるので、疲れてゐるからといって9時間以上の睡眠は危険なのだ。

 休日は部屋の片づけである。懸案のWindows機移動を行ふ。数週間前に買った机にWindows2000で動くPCとスキャナ(ScanSnap)、それにHewlett Packardのインクジェットプリンタを持っていき、ネットワーク配線をする。コードやケーブルが入り乱れて醜い作業空間が出来上がってしまった。悲しい。動作は申し分ないのだが、醜い部屋は嫌だ。

 予想通りApple StoreからiWork’05が届く。早速インストール。ちょっと試してみると、Pagesは前のAppleWorksの頃のワープロよりもデザイン重視の文書作りを目指してゐるやうで、一般のワープロソフトとはかなり使ひ方が違ふ印象を受けた。Keynote2は前と大きな変化はなささう。

 今日は仕事をせずに、別館の方にある用例検索のページを増やしてみた。二語で用例を検索するといふもの。二語で検索してこそ意味関係を見出せると思ふのだがどうだらう。ここに示したのは単純な検索なので、頻度順などで並べ変へたりすると色々な解析が出来るのかも知れないが、私にはとりあへずは不要である。でも、日本語で使へるやうにはしてみたいものだ。

 Amazon.co.jpからLearning PHP 5が届く。英語だけど、判りやすさう。

 娘の誕生日が近づいてきてゐるので、Amazon.co.jpiPod shuffle 512MBを註文。Apple Storeにしようかとも思ったのだが、ギフト券による還元に惹かれてつい。今年はちょっと気前がいい。別に理由がある訳ではなく、今まで娘が買って欲しいといったものを殆ど買ってやったことがなかったので、気前がよくなったやうに感じられるだけだ。買ってやったのは本くらゐか。変な親である。でも、親は変でも子は育つのだ。


1月28日(金)

 Apple StoreからiWork’05が職場に届く。これは29日発売だから、今日届けてはいけないのではなからうか。でも、来てしまったのは私のせゐではないので、インストールしてみた。まだよく判らないけれども、使ひやすさうな予感はする。Microsoft Wordのファイルが綺麗に表示できる(英語の文書しか開いてゐないけど)。明日には我が家にも届くはづ。

 Bluefish Mac OSX版も1.0が使へるやうになってゐた(fink経由で)。

 SFマガジン3月号が届く。うちだけ随分遅いやうな気がするのだが。気のせゐだらうか。
 ジェフリー・フォードの挿絵は登場人物像がなんだか随分若いなあ。15歳くらゐに見えるのは私だけか。高校を卒業して大学(音楽学校)に入学して卒業課題を仕上げようとしてゐる(違ったかな)ので20歳は超えてゐると思ってゐたのだが。SFスキャナでは、Tooth And Clawが読まれてしまってゐて、ちょっと悔しい。はやく読みたかったのだが、どうにも時間が取れなかったのだ。SFカレンダーに目を通しながら、買っておいた方がよささうな本を何冊か見つける。2003年の話だから、ハードカバーもちゃうどペーパーバックになったりしてゐて買ひどきと云へるものもありさう。中にはペーパーバックでは売れさうになく、もう絶版品切状態のももあるのだらう。本は眼についたときに買っておかねばならないものなのだ。といふことで、本を註文と云ひたいところだけれども、疲れてゐるので今日はこれで。


1月27日(木)

 bk1から、A. Malcolm Campbell&Laurie J. Heyer『ゲノミクス・プロテオミクス・バイオインフォマティクス入門』[amazon.co.jp, bk1]と大友康寛『LaTeX組版ハンドブック』[amazon.co.jp, bk1]が届く。LaTeXの本は、実に初心者向けに書いてあって、これなら私も使へるやうになるかも知れないといふ気分になってくる。どうだらうか、使へるやうになるだらうか。CD-ROMにWindows用インストーラしか入ってゐないのは不愉快である。

 ずっと前にAlibrisに註文したRobert Freeman Wexler Circus of the Grand Designがやうやく届いた。面白さうだったのだけれど、日米のAmazonで入手不可といふことで買へなかったもの。古本でやっと手に入った。それでもちゃんと出版されたものではなく、書評用に出版前に配るものだった。古本屋に売ったりしてはいけないのだらうけど、本当は。

 なぜか耐へがたいほどの疲労感に襲はれてゐるので、今日はこれで寝ます。何かしたといふ訳ではないのだが、なぜだらう。

 と書いたところで、突然本が買ひたくなり、Amazon.co.jpに二冊註文。bk1に繋がらなかったので。bk1のこの反応の遅さは、近々改善されるらしい。
ユリイカ1月号「特集*翻訳作法」(1300円/青土社)[amazon.co.jp, bk1]
●フィリップ・K・ディック『ドクター・ブラッドマネー』(佐藤龍雄訳/960円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp,bk1]
 ユリイカは昨年末に出てゐたものだが、翻訳の特集があったとは気づいてゐなかった。

 うう、眠い。今度こそ本当に寝ます。


1月26日(水)

 また動物が表紙の本が欲しくなり、Amazon.co.jpに一冊註文してしまった。
○Seefeld Kimberly R for Bioinformatics (OReilly, ¥4295)
である。表紙はいいのだが、きっと本が手元に届いても殆ど判らないだらう。それに、この本、一年くらゐ前から近日発売状態が伸び伸びになってゐるので、本当に本が出るのかどうか極めて疑はしいと私は密かに思ってゐるのだ。

 家事で疲れてしまって翻訳もできないので、今度はbk1に動物が表紙の絵の本を註文。
●Chuck Musciano & Bill Kennedy『HTML&XHTML』(原隆文訳/5800円+税/オライリー・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1]
である。二年近く前に出た本なのだが、HTMLはもう熟してきてゐるのでそんなに古びてはゐないだらう。

 このO'Reillyといふ会社の本は、動物の絵が表紙になってゐるから……ではないのだが、自分の書棚に並べてみたくなってしまふので困る。蒐集癖のある者にとっては実に危険な出版社ではなからうか。毎日こんなに買ってゐると大変なことになる。


1月25日(火)

 ダンセイニ第三巻担当分一篇緊急追加といふことで、早速着手。と思ってゐたのだが、Steve Jobsが1984年の1月24日に最初のMacintoshを発表したときの映像を観て何故か感動してしまひ、ダンセイニのことを忘れてしまった。1984年といへば、私はまだApple Computerなんて知らないし、コンピュータを忌み嫌ってゐた頃なので、全然懐かしさなどないはづなのだが、この不思議な懐かしさは一体何なのだらう。この頃、Jobsは髪がふさふさだったんだ。スーツなんか着て。
 PowerMacか何かを買ひたくなってきてしまったではないか。困ったものだ。数日中に新しいPowerBookが発表されるといふ噂があるので危険である。
 その21年前の映像は、ドイツのMac Essentialsにある。

 あ、忘れるところだった。『正規表現とテキスト・マイニング』[amazon.co.jp, bk1]が、bk1から届いた。予想通りWindows環境での、秀丸エディタ、MS Word、KWIC Finderを使った話が多いのだが、考へ方とか、作業の流れについてはソフトウェアとは必ずしも関係はないので、何か得られるものはあるだらう。


1月24日(月)

 bk1から、古今亭志ん生『びんぼう自慢』[amazon.co.jp, bk1]とケン・ブルーウン『酔いどれに悪人なし』[amazon.co.jp, bk1]が届く。『酔いどれに悪人なし』をぱらぱらと捲ってみて驚いた。字が大きい。でも、この頃のハヤカワ文庫はみなこの大きさだったか。四分の三くらゐのページが会話しかないのではなからうか。だから、下の方が真っ白なのだ。なんだか損した気分。いや、読めば損ではないのだが。

 このページの隣に、備忘録ってことで、自分がこれから買ふ本や買った本のことを忘れないやうに記録してゐるサイトがあるのだが、何しろ自分が忘れないやうにといふ記録だから誰も見てくれてゐないだらうと思ってゐて、ブログの仕組みを使ってはゐてもコメントなんてある筈がないと信じ込んでゐたら、何と一つだけ書いてくださった方がいらした。三週間以上も過ぎてからやうやく気づいた。すみません、あるはづがないと思ってゐたので。感激しました。でも、あれから文字コードを変へたせゐで文字化けしてしまってゐます。すみません。

 動物の絵の表紙の本が急に欲しくなって、Amazon.co.jpに本を註文。
●David Sklar Learning PHP 5 (¥2,737, Oreilly & Associates Inc)
●Thomas Myer Build Your Own Xml Content Management System Using Php (¥4,832, Sitepoint Pty Ltd)
 またこんなものを買ってしまった。どうせ買っても判らないくせに。


1月23日(日)

 ダンセイニ短篇集の第三巻の担当分で残ってゐた二篇の訳稿を送信。法螺話系幽霊譚二篇である。が、ディケンズの登場人物が出てくる話の落ちが全然判らない。困った。

 昼過ぎから頭が痛くなってくる。主に右の上の方。原稿は何とか送ったが、早く熱い湯に入って寝なければ。このまま起きてゐると、胃の中を空っぽにしなければならなくなりさうな予感がする。


1月22日(土)

 bk1から本が届く。
 スタンリイ・エリン『最後の一壜』[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『幻竜秘録2』[amazon.co.jp, bk1]、佐藤哲也『サラミス』[amazon.co.jp, bk1]、天沢退二郎『闇の中のオレンジ』[amazon.co.jp, bk1]の四冊である。

 bk1に本を註文。
○A.Malcolm Campbell&Laurie J.Heyer『ゲノミクス・プロテオミクス・バイオインフォマティクス入門』(松尾洋監訳/5800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1]
「生物学系の学部・院生など初学者向けの入門書」といふのが若返ったやうな気分になっていいではないか(そんなことはありません)。去年の六月にはこれは要らないと思った筈なのだが、どうして要らないと思ったのか判らない。

 Adobe Acrobat 7を註文しようと思ったのだが、私が今まで買ってきたのは英語版だ。今は発売時期も機能も各国語版に基本的に差はないやうなのだが、以前はかなり違ひがあったので、いつも私は英語の検索をしたいために英語版を買ってゐたのだ。発売が早いといふこともあった。一度英語版を買ふとアップグレード版はやはり英語版といふことになる。今回も英語Standard版を註文しようと思ひ、前に英語アップグレード版を註文したAmazon.co.jpに註文しようとしたら、英語版がない。そこで、アメリカの店から取り寄せようとしたら、どの店もこの商品は海外発送をしないといふ。以前はいつもアメリカの店から買ってゐたのに。どうすればいいのだ。

 今日は土曜日なので出勤しても趣味的な作業に集中してみる。主にPHPでグラフの目盛を動的に書かせるといふ作業である。予想してゐたよりも簡単で、横軸については最大値と最小値の間に三点目盛を入れて、そこに数値を計算させて書き込むやうにできた。普通の目盛は簡単だ。問題は縦軸である。対数目盛である。人間なら、切りのいい数値を三つくらゐ入れておいてと指示できるのだが、コンピュータはさうは行かない。値が固定してゐるなら簡単なのだが、見る人が好きな数値幅をとれるやうにしたいので難しい。二時間ほど考へても解決しないので本屋によって帰ることにしたら、歩いてゐる途中で解決法を思ひついた(やうな気がする)。長くなるのでここには書かないが、ちょっと嬉しい。早く試してみたいのだけれど、これからダンセイニの翻訳である。


1月21日(金)

 早川書房からクリストファー・プリースト『魔法』(古沢嘉通訳/920円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]をいただく。〈プラチナ・ファンタジイ〉最新刊。表紙は、これまでの〈プラチナ・ファンタジイ〉で一番綺麗だと思ふ。

 憂鬱なので、bk1に本を註文。
○古今亭志ん生『びんぼう自慢』(880円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]
○ケン・ブルーウン『酔いどれに悪人なし』(東野さやか訳/860円+税/ハヤカワミステリ文庫)[amazon.co.jp, bk1]
『正規表現とテキスト・マイニング』(2800円+税/明石書店)[amazon.co.jp, bk1]
 『びんぼう自慢』は絶版・品切れだったのだらうか。書店で待望の復刊とかいふのを見たからさうなんだらう。また手に入らなくなると困るので買っておく。二冊目のは、あまり買はない分野のものだが、「酒と本を愛する探偵」が主人公だと書いてあったので、とりあへず註文。本好きに悪人はゐないが、酔いどれにはゐると思ふ。三冊目は正規表現の本。kwicについてもかなりページを割いてゐるらしいので。あれ? 「MS Wordを活用したテキスト・マイニング」って、MS Wordのことばかり書いてあるのか。困ったものだ。

 本を買っても気分は良くならないので、もう寝るか。


1月20日(木)

 今日は殆ど一日PHPに浸って過ごす。思ふやうに動くものができたが、仕事ではあるものの、現実逃避なのかも知れない。

 東京創元社から『ラヴクラフト全集7』(大瀧啓裕訳/700円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。ダンセイニの影響の色濃い初期作品などが収録されてゐて興味深い。作品解題の翻訳家の厳しい状況を記してゐるところに本書中で最も深い恐怖のある箇所かも知れない。初出誌の書影が載ってゐるのも私には嬉しいが、ふと記憶に強く残ってゐるものが眼に入ってきて、「イラノンの探求」が掲載されたウィアード・テイルズ1939年3月号を持ってゐることを思ひ出した。ウィアード・テイルズを集めようとしてゐた頃もあったのだ。

 廊下の書棚にトン・コープマンのオルガン作品集があるのに気づき、どうしてこれがハードディスクに入ってゐないのだらうかと不思議に思ひ、曲を聴きながらハードディスクに入れてみた。日記を検索してみると2003年9月に購入したやうだが、ハードディスクに入れなかった理由などは記されてゐない。新鮮な気持ちで聴けるのでちょっと得した気分である。

 日本航空からJALカードSUICAといふのが届いた。これで、飛行機も電車もカードリーダに触れるだけで乗れるといふのか。本当なのか。でも、半券が残らないから出張には使へないやうな気がする。それに、私が住む街にはSUICAで乗れる電車はない。最も近い駅でも600kmくらゐ離れてゐるのではなからうか。物珍しさでつい作ってしまったカードだが、果たして使ふのか。


1月19日(水)

 bk1に本を註文。
○スタンリイ・エリン『最後の一壜』(仁賀克雄訳/1500円+税/ハヤカワ・ミステリ)[amazon.co.jp, bk1]
○ロバート・ジョーダン『幻竜秘録2』(斉藤伯好訳/660円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
○ 佐藤哲也『サラミス』(1,700円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1]
○天沢退二郎『闇の中のオレンジ』(2,700円+税/ブッキング)[amazon.co.jp, bk1]
 以上四冊。


1月18日(火)

 このところ、朝夕の地下鉄の中では所謂リーディングの仕事のファンタジイ(?)長篇を読んでゐるのだが、片道6分しか乗ってゐないので、なかなか進まない。七分の一を越えたところまでやうやく辿り着いたところまでの感じでは、面白く読み進めてゐるものの、可もなく不可もなくといった感じ。この後、面白い展開になるだらうか。

 数日前にOpenOffice.org1.1.4日本語版for X11 on Mac OS Xが出たので早速ダウンロードしてみた。職場のPowerMac G5にインストールしたときは、問題なく日本語も使へて、前よりも動きも速いし、調子いいではないかと感心したのだが、自宅のPowerMac G4ではなぜか日本語の入力ができない。そんなに困ることもないのだが(家ではMicrosoft Wordの文書を開かざるを得ない状況に陥ることは少ない)、何となく不愉快である。

 この頃、本を買ってゐないやうな気がする。体調が悪いのはそのせゐか。


1月17日(月)

 九十九電機からCD-ROM版『日本語表現活用辞典』(6400円+税/研究社)[amazon.co.jp, 九十九電機]を註文。九十九電機が届く。昨年末に、Amazon.co.jpに註文した方が安かったと後悔した、あれだ。
 どこから来ても嬉しいことには変はりないので、早速PowerMac G4に入れてみる。ああっ、辞書が認識できない! と狼狽へたが、これはCD-ROMの名前が岩波の『日本語表現辞典』と同じだからだ。両方同時に使はうといふ人は、ハードディスクに両方を別の名前のフォルダを作ってコピーして使ふのがいいだらう。私は岩波の『日本語表現辞典』がHYOGENといふ名のフォルダに入れて使ってゐたので、今回買った『日本語表現活用辞典』はHYOUGENといふ名のフォルダに入れることにした。さうすると問題なく認識された。『英和活用大辞典』のやうに例文がたくさんあるといふのを売りにしたいやうだが、例文が意味別にきちんと分類されてゐないのは問題ではないか。これくらゐの例文をただ並べるだけなら、Googleか何かで検索してもいいのではないだらうか。例文の信頼性を確実にしたかったら、『新潮文庫の百冊』とか『明治の文豪』などから検索すればいい。あるいは、『青空文庫』でも。私が作った日本語用例検索の方がずっといいと思ふな。

 職場にApple Computerの人から電話がかかってきて、狼狽へてしまふ。昨年12月に、分子生物学会の展示場でXServe G5を買ひたいのだが、どうしようか迷ってゐるので相談に乗ってくれと云ったら、すぐに電話しますよ、行きますよと云ったくせに全然聯絡がないから、どういふことなのかねとメールを出したのだった。電話が大の苦手なので、二つ三つ質問をするのが精一杯。でも、少しどういふものなのかは判った。買ひたいやうな気がする。


1月16日(日)

 センター試験二日目で妙な疲労感を溜め込んで帰宅。SFマガジンの原稿の修正だけは何とかして、早く寝てしまはう。問題は〈近況報告〉だ。報告するやうな近況は何もないからだ。

 数日前に買ったUNIX USER 2月号に〈デジカメ+Alexandriaで書籍ライブラリを構築〉といふ記事が載ってゐた(といふより、この記事があるから買ったのだが)。バーコードリーダ(あるいはデジカメ)で本のバーコードを読み込んでAlexandriaでAmazonなどからデータを持ってきて、書籍情報ライブラリを作るといふものだ。日本アマゾンの情報にも対応してゐるやうなので、私の目的には適ってゐる。いよいよバーコードリーダを買ふか。これはGnome2.6以降が必須のやうなので、MacOSXでは動かないのだらう。VineLinux 3.1で使へばいいか。

 しかし、今日はもう寝たい。


1月15日(土)

 今日と明日はセンター試験で何もできない(もちろん、受験する訳ではない)。

 それでも今日はincludeの使ひ方をやうやく知り、このページに応用してみた。


1月14日(金)

 疲れてゐるので、今日はこれで。


1月13日(木)

 娘がなかなか起きないせゐで出勤が予定より一時間も遅れる。それで今朝は職場に着いたのが二番になってしまって甚だ不愉快である。

 そんなこんなで疲れてゐるので、本も読めず、本も買へず、翻訳も進まない。

 それでも、kwicの用例検索で、小文字で検索語を入力しても文頭の大文字がちゃんと大文字のまま色が着いて強調されるやうにする方法を確認してみたり。前にも作ったのだが、紛失してしまってゐたので。


1月12日(水)

 Apple StoreにiWork’05を註文する。7800円+税であった。もう少しでMac miniを註文してしまふところだった。殆どの性能に不満はないのだが、何しろ私はモニタを三枚並べてゐるので、いつもこれが問題になる訳だ。でも、欲しい。

 bk1から、土屋道雄『国語問題論争史』[amazon.co.jp, bk1]と『PHP5徹底攻略』[amazon.co.jp, bk1]
の二冊が届く。国語問題の本は旧字旧仮名なので読みにくさう(嘘だけど)。PHPの本は、表紙は品がないと思ふのだが、中身は判りやすさう。もっと早くこれを買っておけばよかったかも知れない。Kwic検索のためのデータベース作成自動化もしておきたいものだ。

 本と一緒に届いたのが、机である。三日に註文した机が届いた。これを週末まで待つなどといふことは私にはできず、早速組立開始である。ちょっと安っぽい造りである。何しろ6800円だから。120cmは期待したほど大きくないし。でも、あまり大きな机を置く場所もないので致し方あるまい。本の部屋の中央に設置し、その上にそっとPowerBook G4など置いてみる。すっきりしてゐて美しい。しかし、数日後には散らかってしまふだらう。LANケーブルとかHUBを買って来なければ。

 そんな訳で、翻訳は全く捗らず。


1月11日(火)

 昨日はJSPで作った日記追加修正ページの文字コード変更を済ませてをらず、昨日の記述を追加しようとした途端、狼狽へてしまふが、無事にJSPで作ったページもコード変更が終了。

 安心してダンセイニの翻訳を進められると思ったのだが、夕食の後、一休みして湯に入ってゐたら、突然原因不明の吐き気が。頭も痛くなりさうだったので、急いで寝た。翌朝にはすっかり直ってゐた。

 三日ほど前にちょっと書いたことだが、英文データを二つの単語で検索して、一つ目と二つ目の単語の間の距離が短い順に並べて、一つ目の単語が出てきた箇所で縦に揃へて表示するといふPHPスクリプトが上手く書けた。かなり嬉しい。そのうち、別館の方に詳細を記さうとは思ふが、今日は時間がないので記念写真のみ。この例は、〈provide〉と〈for〉で検索したもの。二つ目の単語の入力の仕方をうっかり間違へたので、forceなんて単語が一つ紛れこんでゐる。この後は、利用者がWWWブラウザを通してテキストファイルをアップするとkwic検索ができるやうになったりすると便利かも知れないので、さういふのを作ってみようか。


1月10日(月)

 〈SFが読みたい! 2005年版〉の原稿を書く。が、その前にちょっと景気づけをしようと、bk1に本を註文する。
○恩田陸『ユージニア』(角川書店/1500円+税)[amazon.co.jp, bk1]
 註文は一冊だけで我慢してSFマガジンの原稿を書く。作家作品紹介の文章を書くのは久し振りだからか、思ひの他時間がかかってしまふ。うまく書けない。前はもう少しすらすら書けたのだが。何とか書き終へて送信。

 一仕事終はったので、本を買ひたくなってしまったが我慢して、MySQL 4.1.8aをインストールしてみた。この文字コードはUTF8に統一である。日記のページのファイルも書き換へ、MySQLのデータも書き換へ、PHPの文字コード設定も書き換へ、ApacheとMySQLを再起動すると、日記のページは確かにUTF-8になった。ちゃんと表示できないといふ方はご連絡ください。対処できないとは思ひますが。
 しかし、備忘録の方は設定を変へたつもりだが、うまく表示できないやうだ。自分で作った訳ではないので、細かいところはよく判らないのだ。
 とにかく、これで心置きなく内田百閒や森鷗外の本が買へるといふものだ。ものを摑んだり、神を冒瀆したりすることだってできる。

 文字コードの変更も終はって気持ちも落ち着いたので、ダンセイニの翻訳に戻る。


1月9日(日)

 久し振りに本の註文である。bk1に、
○土屋道雄『国語問題論争史』(4800円+税/玉川大学出版部)[amazon.co.jp, bk1]
『PHP5徹底攻略』(2800円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1]
の二冊を。国語問題の本はちょっと高い。PHPの本は、表紙が気に入らないといって何箇月も迷って結局買ってしまった。まあいいか。

 発作的にMySQL 4.1.8aをインストールする。PowerMac G4に。この日記のあるサーバではない。試してみたかったのは、UTF-8で日本語が扱へるかどうかといふこと。どうやら大丈夫のやうだ。不思議なことに、EUCで保存してある日本語のデータもそのまま扱へるのはなぜだらう。そのうちこのページもユニコードに変へたいと考へてゐる。

 MySQLに数時間を費やしてしまったが、そんなことをしてゐる暇がある訳がない。SFマガジンの今月末に出る号に掲載される予定のジェフリー・フォードの作品の修正である。速達が届いたので早速メールでの聯絡と合はせて検討し、修正と返事を書いて、郵便を投函すると同時にメールの返事も送信。これで安心してはいけない。同誌の「SFが読みたい」の注目海外SF作家の紹介の原稿の締切が明後日ではないか。といふことで直ちに着手しようとしたら、昨年末に送られてきた資料が見つからない。捨ててしまったのか。連休中だから早川書房にメールを送っても聯絡がとれるかどうか判らない。仕方がないので、教へてもらへさうな人たちの自宅や会社にメールを送りまくる。数時間後にファックスが送られてきて一安心。しかし、この惚けはどうにかしなければ。紙は紛失しやすいので、今度からはすぐにスキャナーで取り込んでおかうか。でも、取り込んだことを忘れてしまひさうだ。
 簡単にできるだらうと思ってゐたジェフリー・フォードの紹介を書くのに数時間もかかってしまふ。これでは寝る時間が減ってしまふではないか。私はたくさん眠るのが好きなのだ。グレアム・ジョイスの半分くらゐで力尽き、寝ることにする。


1月8日(土)

 娘のVineLinuxで、仮名漢字変換Cannaが作動しなくなってしまふので、VJE-deltaをCD-ROMからインストールする。有料フォントもついでに。CD-ROMからのインストール方法を今日は覚えた。

 昨日思ひついたforeach使用法を試してみて、論文データベースから複数の語句が含まれる行を検索するPHPスクリプトが目的通りに動くことを確認。ちょっと嬉しい。これで英語の論文がはやく書けるやうになるだらうか。多分、無理だらう。今度は、二つの単語で検索してkwicのやうに一つ目の単語の位置を合はせて、二つ目の単語までの距離の少ない方から並べられたら便利だらうなと思ってゐるので、それに挑戦してみよう。これだけ読んでも何のことやらさっぱり判らないでせうね。

 風邪を引いてしまったやうで、鼻がずるずるして、頭が熱っぽくぼうっとしてゐるやうな感じでものを考へるのがつらい。ぼうっとしてものが考へられないのは普段からか。とにかく、今日はもう寝ることにします。SFマガジンのフォードの翻訳を見直さねばならないのだけれど、それは明日にしよう。


1月7日(金)

 大晦日に註文した2980円の椅子が届いた。如何にも2980円の椅子である。自分で組み立てなければならないのだが、造りが実に安っぽい。最初はぐらぐらしてゐるんぢゃないかと思ったほどだが、それでも坐ってゐるうちに体重で落ち着いたやうだ。そんなに悪くない。高さが調節できて、尻が痛くならないのだから、私にはこれで十分だ。今までに比べればずっと快適である。これで、少しは仕事が捗るかも知れない。2980円の椅子でこれだけ喜べるのだから、安上がりな奴である。

 新しい椅子に坐ってPHPの本を睨んでゐたら、昼間悩んでゐたことが解決した。自分がwhile文がよく判ってゐないことが判ってしまひ困ってゐたのだが、foreach文で書いたら簡単にできさうだ。椅子のおかげで解決したやうな気分である。よく考へると本の方が椅子よりも値段が高かった。妙な感じがする。


1月6日(木)

 リーディングの仕事用の小説を読みながら出勤。帰宅してからダンセイニの筈だが、全然手をつける暇がないまま夜が更けてしまふのはなぜだ。これでは本を註文する暇もない。

 私は昔から忙しい奴が嫌ひだった。忙しい忙しいと得意さうに云ふ奴らだ。一人が忙しいと云ふと、次々に俺なんかもっと忙しいと忙しさを競ふ奴らがどこからともなく現れて、忙しさ自慢が始まってしまったりするのだ。さういふときには、俺なんか暇で暇で困ってゐるんだがねと云ふ奴はなぜかゐない。それが、自分の日記を読むと、何だか忙しさ自慢をしてゐるやうで甚だ不愉快である。他に書くことがないと忙しいと書いてしまひさうだから、本でも買ふか。


1月5日(水)

 ジェフリー・フォード『白い果実』[amazon.co.jp, bk1]を読み終へる。原書で読んだときの印象と大きく違はないことに驚く。本書は三部作の第一巻である。第二巻、第三巻もちゃんと出るのだらうか。

 眠いので、ダンセイニの翻訳が二分の一枚しか進まない。困ったものだ。


1月4日(火)

 今日から出勤。帰宅してから、The Ghost of Heaviside Layer収録の作品の翻訳に取りかかる。『時と神々』が終はったからといって、終はった訳ではないのだ。全然、終はってゐないのだ!


1月3日(月)

 ダンセイニの『時と神々』の訳稿を河出書房のO氏にメールで送付。254枚であった。疲れた。これで終はりって訳ではないのだが、疲れました。

 さて、ちょっと気が緩むと買ひものをしてしまふのが私の悪い癖だ。書棚ばかりの部屋の真ん中辺りの空間が実に無駄になってゐるやうな気がしてゐて、家族の数より増えてしまったパソコンやらプリンタやらスキャナが机の上で邪魔になってきてゐるので、そこに小さな机を置いて作業場を確保しようと考へた。といふことで、ニッセンに幅120cm、奥行き45cmの机を註文。6800円くらゐだっただらうか。ちょっと安いのが不安。軽くてゆらゆらしたら困るのだが。スキャナやプリンターが作動したときに揺れてしまふやうなちゃちなものだったらどうしよう。本当は立って作業するような机が欲しかったのだが、カタログでは見つけられなかった。椅子に腰をおろすと本を読んでしまったりするから。

 年賀状を追加印刷してまた発送。ダンセイニで大変だったので、実に無愛想な年賀状を出してしまってゐます。申し訳ありません。


1月2日(日)

 もう少し、あと少し。


1月1日(土)

 一日中ダンセイニの翻訳のつもりだったが、年賀状が来てしまったので、やうやく作り始める。凡そ10分で作成し、印刷を始めると紙づまりが頻発するといふ困った状況に陥る。そこで、インクジェットプリンタに切り替へて印刷しようとしたら、今度はネットワーク上のプリンターが認識されない。PowerBook G4にUSBで繋いで印刷再開。そんなこんなで三時間近くかかってしまった。認識されなかったプリンターは設定をやり直したら、MacOXからもVineLinuxからも再び印刷できるやうになった。

 注目のファンタジイ作家の今年の新作の原稿が宅配便で届く。所謂、〈リーディング〉の仕事である。

 ダンセイニは随分前から、もう少しなのだが、いつまでたってももう少しである。永遠にこれが続くのではないかといふ恐怖に襲はれることがある。本当にもう少しなのだが。


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