6月30日(木)

 bk1から、ジェームズ・マーカス『アマゾン・ドット・コム成功の舞台裏』(星睦訳/1800円+税/インプレスコミュニケーションズ)Amazon.co.jp, bk1]、水沢アキ・清水俊彦『「頭痛くらい」で病院へ行こう』(河出書房新社/1300円+税)[Amazon.co.jp, bk1]、出口保夫『物語大英博物館』(780円+税/中公新書)[Amazon.co.jp, bk1]が届く。頭痛の本はあまり知らないことが書いてゐないやうで、ちょっと残念。他の二冊はゆっくり楽しみたい。

 bk1に本を註文。
『PHP5徹底攻略 エキスパート編』(4800円+税/ソフトバンクパブリッシング)[amazon.co.jp, bk1]
●仲正昌樹『なぜ「話」は通じないのか』(1600円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1]
である。少し前に中西雅之『なぜあの人とは話が通じないのか?』(700円+税/光文社新書)[Amazon.co.jp]といふよく似た題名の本を買ったのだが、私が期待してゐた中身は、前に買った本の内容ではなく、こちらの方だったのだと今日書店でぱらぱらと本を捲ってみて判った。その書店でPHP5のマンモスの表紙の本も中身を確認し、XMLのこととかWebサービスのことなどが書いてあるので欲しくなった。ところで、この立ち読みした書店でそのまま買へばいいやうなものだが、特にPHP5の本は実に分厚い。買って帰ると重い。だから帰ってからネットで註文した訳だが、問題は私が立ち読みした書店は紀伊國屋書店で、註文した書店はbk1だったのだ。これってひどくないだらうか。紀伊國屋書店で立ち読みしたのなら、紀伊國屋書店に註文したまへと思ふ。bk1の方が送料が安いとか、自分で買ってもポイントがつくので実質割引の効果があるとか、それだけの理由で別のオンライン書店で買っていいものだらうか。もちろん、法的には問題ないが、私はこれは人として許し難い行為だと思ふのである。今日私は人として恥づべき行なひをしてしまひました、お許し下さいと本の神々に許しを乞ひ願った。本の神々なんてゐるかどうか知らないが(我が家には実はゐるのだ)。


6月29日(水)

 暑くてもう頭が溶けてしまひさうなので、bk1に本を註文。
●ゴットフリート・ロスト『司書』(石丸昭二訳/2800円+税/白水社)[Amazon.co.jp, bk1>]
 「宝番か餌番か」といふ副題が面白いと思って、思はず。

 雨が降らない。中越地方の雨水を分けてもらひたいくらゐである。もう暑くて渇いて死にさうなので(嘘)、ペガーナの神々に雨乞をして寝る。


6月28日(火)

 本欄のRSSフィードの記述に間違ひがあることを教へてくださるメールをいだたいだ。云はれなかったら一生気づかずに過ごしてしまふところだった。よかった。本当によかった。早速修正したので、安心してお使ひください。

 眠いので、今日はこれで。本当は本を註文したかったのだが、もう駄目だ。


6月27日(月)

 ロシアの書店にアフィリエイト・プログラムの申し込みをしてゐたのだが、承認のメールが来た。ちょっと嬉しい。

 書店リンク集は、やうやくMozilla系、Safari、Internet Explorer、Operaなどの最新版ならばほぼ目的通りの表示ができるやうになった。よかった。中身はあまり増えてゐないけど。

 東京創元社から、フリッツ・ライバー『ランクマーの二剣士』(浅倉久志訳/940円+税/創元推理文庫)[Amazon.co.jp, bk1]を拝受致しました。ありがたうございました。〈ファファード&グレイマウザー〉の第五巻である。

 bk1に本を註文。
●ジェームズ・マーカス『アマゾン・ドット・コム成功の舞台裏』(星睦訳/1800円+税/インプレスコミュニケーションズ)Amazon.co.jp, bk1]
●水沢アキ・清水俊彦『「頭痛くらい」で病院へ行こう』(河出書房新社/1300円+税)[Amazon.co.jp, bk1]
●出口保夫『物語大英博物館』(780円+税/中公新書)[Amazon.co.jp, bk1]
以上三冊。

 エシュバッハ『イエスのビデオ 上』(平井吉夫訳/800円+税/ハヤカワ文庫NV)[amazon.co.jp, bk1]読了。面白いが、今日は嫌な仕事があったので本当に疲れてゐる。もう寝なければ。


6月26日(日)

 昨日はちょっと出かけてゐたので、本欄は一日休みました。

 ロバート・J・ソウヤー『ヒューマン』(内田昌之訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[Amazon.co.jp, bk1]読了。ネアンデルタールとの世界観の違ひが面白い。真ん中辺りの戦争に関するポンターの台詞には目が潤みました。しかし、ここの人類の代表者たちであるアメリカ(およびカナダ)の人たちのキリスト教的世界観や宗教観は必ずしも人類が共有しているものでもないし、私などどちらかといふとこの本のネアンデルタールの世界観の方に共有する部分が多いので、特に宗教に関する論議は興味深い。

 外に出かけてゐるときに読み終へてしまったので、次に読む本を買はねば数時間以内に死んでしまふ!(もちろん嘘だ)と思って、神保町の書泉グランデで本を購入。
●アンドレアス・エシュバッハ『イエスのビデオ』(平井吉夫訳/上下各800円+税/ハヤカワ文庫NV)(上 [amazon.co.jp, bk1]、下 [amazon.co.jp, bk1])
のみ。本が切れてしまったといふ緊急事態なので、これだけ。この頃、エシュバッハが気になって仕方がなかったのである。
 早速翌日(日曜日)に電車の中で読み始めて、たちまち作品世界に引き込まれる(が気がつくと眠ってしまってゐたりするのだった。昨晩は遅かったもので)。第一巻の最後の方で、どうしても眠気に勝てず、数文字読み進んでは意識が消えて本を取り落としさうになる。早く先を読みたいが、帰宅してしまってはもう本を読む時間があまりないのだ。困った。しかし、これがどうしてハヤカワ文庫SFで出なかったのだろう。NVで出たのだらう。ドイツではSFといふことになってゐるはづだが。2003年の2月刊行だが、その時もSFとして売らうとしても売れないと判断してゐたのか。私はSFとして出てゐなかったから、人に薦められたのだが、買ひ逃してしまってゐたのである。

 帰宅すると、ダンセイニ『時と神々の物語』のゲラが届いてゐた。550ページ以上もあるのか、この本は。とにかく、読まねば。

 もう一つ届いてゐた小包は、Walter Moers Die Stadt der Träumenden Bücher (Piper, €24.90, 9/2004) [amazon.co.jp, amazon.de, 紀伊國屋書店]である。四六版よりも大きいB5くらゐの大きさで、455ページもあって、その厚みは4.3cmだ。道理で高い訳だ。『キャプテン・ブルーベアの13と1/2の人生』)を書いたヴァルター・メアスの本である。挿し絵が可愛らしく、書物の絵がびっしり書き込まれてゐたりする。これは面白さうだ。是非読みたい。英語なら私が訳したいくらゐだが、ドイツ語だから訳すどころか、読むのも無理だらう。

 ダンセイニのゲラを見なければならないのに、世界の書店リンク集の新版を作り始めてしまった。cssによるレイアウトの指定が、ときどき乱れることがある。Mac版Opera8だとまったく駄目である。どうすればいいのかよく判らない。多段組は難しい。
 あ、Windows2000のInternet Explorerでも駄目だ(FireFoxなら大丈夫だった)。どうも、幅を%で指定したときに、100%といふのをどこでとるのかが、ブラウザーによってまちまちのやうである。


6月24日(金)

 bk1から、『コンサイス露和辞典第五版』(4000円+税/三省堂)[amazon.co.jp, bk1]とデイヴィッド・イーリイ『大尉のいのしし狩り』(深町真理子他訳/2400円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1>]が届く。
 露和辞典が嬉しい。高校生の頃から買ひたかった辞書である。そっとページを捲ると美しいキリル文字が見える。二年くらゐ前に版が新しくなったばかりでちゃうどよかった。三省堂のコンサイス辞書で好きなのはその匂ひである。何とも表現できない、喩へやうのない、美しい匂ひである。言葉を知らうといふ気になる薫りである。思はず、家族が見てゐないことを確認してからページの間に鼻を突っ込んで思ひきり息を吸い込んでみたりする。

 しかし、ロシアの書店のアフィリエイト・プログラムに申し込むときには、この露和辞典は使はず、オンラインの翻訳画面を使ってしまふのが情けない。申し込むと、申請は受け付けたぞといふメールが届くのだが、その文面で理解できたのは「Здравствуйте Yoshio Nakano! 」だけだったといふことがまた情けない。

 オンライン書店のリンク集を修正し、世界中の本を検索できるやうに、各書店の検索窓を設置したりしてみようと思ってゐる。勝手に検索窓を設置していいかどうか判らないので、さういふ仕組みが確実に利用できるやうにアフィリエイト・プログラムに申し込みまくってゐる訳である。
 妙な住所になってしまったスウェーデンの書店からは、アフィリエイト・プログラム申請却下といふ判断を下されてしまった。甚だ不愉快である。スウェーデンが少し嫌ひになった。


6月23日(木)

 Amazon.co.jpから、Patricia A. McKillip Od Magic ($22.95, Ace Books, 2005/06/01)、Nicholas A. Basnanes Patience & Fortitude (Perennial, $19.95, 2003) 、Nicholas A. Basnanes A Splendor of Letters: The Permanence of Books in an Impermanent World (Perennial, $15.95, 2004) 、Anna Tambour Spotted Lily (£10.00, Wildside Press, 4/2005)、Mary Gentle A Sundial in a Grave: 1610 (Perennial, $14.95, 5/2005)、Walter Hooper C. S. Lewis: A Companion & Guide (Harper San Francisco, $28,00, 1998)が届く。箱が三つ届くと、随分無駄遣ひしたなあといふ感じがして不愉快である。それにしても、面白さうな本がたくさん届いてしまったではないか。やはり、愛書家の本からでせうかね。

 憑かれたやうに外国の書店のアフィリエイト・プログラムに申し込みをしてゐたのは突然憑き物が落ちて、今日はゼロ。その代はり、世界の書店リンク集のアフィリエイト版作成の準備に取り掛かってしまった。今日は全体のレイアウトを決めただけ。それでも、CSSで三段組を指定するのがなかなか思ふやうに設定できず時間を喰ってしまった。ページが出来たら改めて、アフィリエイト申し込みの再開をしよう。台湾とか、中国関係の書店、それにイランの書籍の店なんかも見つけたので、結構幅広く掲載できるかも。イタリア、スペインは欲しいところだ。東欧やトルコも欲しいのだが、何しろ言葉がどうにもならない。
 妙な住所になってしまった北欧の書店のアフィリエイト・プログラムの承認通知はまだ来ない。永遠に来ないやうな気もしてきた。


6月22日(水)

 ロバート・J・ソウヤー『ヒューマン』(内田昌之訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[Amazon.co.jp, bk1]を訳者の内田昌之さんからいただく。ありがたうございました。早速明朝の出勤時に持って行かう。

 世界の書店アフィリエイト・プログラム蒐集は留まるところを知らず、Fictionwise.comで承認を得る。イタリアの書店のアフィリエイト・プログラムに申し込まうとして、画面上では行なへず、書類を印刷して書き込んでファックスで送らねばならないことに気づく。出生地とか、緊急連絡先とか、何で必要なんだらうといふやうな項目を解読するのに疲れて、一時はもう断念した(が、実はまだ諦めてゐないのだ。近いうちに再挑戦してみよう)。スウェーデンの書店のプログラムに申し込むときには失敗した。ヨーロッパ内向けなので(よく読むとアフィリエイトの人はヨーロッパに限らないと書いてあるやうなのだが)、日本などといふ住所や日本語といふ言語を選べないので、出鱈目に選びながら先に進んだら、住所が「スウェーデン福岡市日本」になってしまった。しかも、国名は修正ができないので、どうしようもない。これでは認証手続は通るまい。とにかく今は承認待ち。もう一つ、ギリシャの書店のアフィリエイト・プログラムを見つけたが、申し込み画面がギリシャ語だ。全然読めない。どうしよう。また、住所ギリシャ福岡とかいふことにはなりたくないし……。


6月21日(火)

 Arabian Wine読了。以前、Locus三月号で誰かが褒めてゐたので、50ドルもする本なのに註文して読んでみた。17世紀初頭を舞台にした珈琲と蒸気機関を巡る話だった。それは確かなのだが、それだけで幻想的なことは全然登場しないのだ。私の英語の読み方が悪いのか。つまらない訳ではないのだが、ちょっと騙された感じ。

 Amazon.comに本を註文。
●Jason Levitt The Web Developer's Guide To Amazon E-Commerce Service(Lulu Press, 4/2005)
●Cory Doctorow Someone Comes To Town, Someone Leaves Town (Tor Books, $24.95)
の二冊。上のアマゾン関連の本を買ひたかったのだが、日本のアマゾンでは、6160円もするのは何故だらう。アメリカのアマゾンでは$14.95なのに。そこで、アメリカのアマゾンに註文。買ひのがしてゐたもう二冊と一緒なので、送料・手数料が16ドルほどかかったが、二冊なので一冊あたりは8ドルくらゐの送料・手数料となった。これでは、日本のアマゾンで一冊買ふよりも、アメリカのアマゾンに註文して送って貰った方が安上がりではないか。

 ドイツのabebooks.deからアフィリエイト・プログラム承認完了のお知らせが届く。


6月20日(月)

 Amazon.co.jpからEssential MAC OS X Panther Server Administrationが届いた。今ごろMAC OS X Panther Serverの本が届いてもなあ。まあ、判ってゐて註文した私が悪いのだが。それでも役立つことはあるに違ひない。きっとあるはづだ。

 abebooks.frからアフィリエイト・プログラム承認の通知が来た。フランス人が私のサイトを見て判断したんだらうか。とにかく承認されてよかった。しかし、ドイツのabebooksはまだ認めてくれないのだが、駄目なのかな。ドイツの本をあんなに載せてゐるのに。フランスの本は一冊しかないのにフランス人は認めてくれたではないか。意外にフランス人は優しいなあ。

 大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975—1995』(2300円+税/太田出版)[Amazon.co.jp, bk1]をいただきました。ありがたうございました。二冊になってしまひました。


6月19日(日)

 bk1から、大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975—1995』(2300円+税/太田出版)[amazon.co.jp, bk1]、シオドア・スタージョン『輝く断片』(大森望編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1]、中西雅之『なぜあの人とは話が通じないのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1]が届く。
『なぜあの人とは話が通じないのか?』を読んでがっかり。どうして通じないのかといふことを深く追究することなく、どう対処したらいいかが書いてある。尤も、世の多くの人々が求めてゐるのはかういふ内容なのだらうから、これでいいのかも知れない。悪いのは私の方だ。もう通じさせたいなどと思ってゐないからだ。どちらかといふと、もう通じさせたくもないと思ってゐたりする。困ったものである。
『現代SF1500冊 乱闘編 1975—1995』はぱらぱらとページを捲って拾ひ読みをしながら懐かしさに浸ってみる。スタージョンはあとでゆっくり。

 日曜日なのでbk1に本を註文。
『コンサイス露和辞典第五版』(4000円+税/三省堂)[amazon.co.jp, bk1]
● デイヴィッド・イーリイ『大尉のいのしし狩り』(深町真理子他訳/2400円+税/晶文社)[amazon.co.jp, bk1]
の二冊のみ。今日は控へ目である。
 辞書を買ふのは、正確には紙の辞書を買ふのは久しぶりである。もちろん、電子辞書があればそれを買ふのだが、露和辞典はないのだ。高校生の頃、露和辞典が欲しかったが金がなくて買へなかった。英和辞典をいろいろ買ってゐたし、独和や和独辞典も欲しかったので、露和まで買ふ余裕がなかった。やうやく露和辞典が買へるようになったといふ訳である。歳をとって悪いことばかりではないと思ふのはかういふときだ。これでロシアのオンライン書店の商品説明を読むのだ。無理だとは思ふが、辞書を買へたのが何より嬉しい。

『アマゾン河の食物誌』(集英社新書/680円+税)[amazon.co.jp, bk1]読了。面白かった。暑いところが大嫌ひなのに、アマゾンに行ってみたくなるほど面白かった。魚より肉が好きなのに、アマゾン河の魚を食べてみたくなるほど面白かった。でも、旅は嫌ひなので行かないだらうとは思ふけど。

 辞書を買って喜んでばかりゐる訳にはいかないので、ダンセイニのあとがきを書く。でも、まだ終はらない。


6月18日(土)

 『アマゾン河の食物誌』(集英社新書/680円+税)[amazon.co.jp, bk1]を読みながら出勤。これが実に面白い。まだ半分までしか読んでゐないのだが、これが最初からずっと食べ物の話ばかりなのだ。もちろん、アマゾンの地域のことや歴史についても書いてはゐるが、主に食べ物に関連する話で、何もかもが美味さうなのだ。アマゾン河で獲れるものが中心なので魚の話題が多く、私が好きな肉の話は少ないものの、それでも今すぐ食べに行きたくなってしまふくらゐ面白い。その面白さはうまく説明できないのが残念。

 ロシアの書店(本だけでなく、CDやDVDなどいろいろなものを売ってゐる)Ruskniga.comのアフィリエイト・プログラムに申し込み、直ちに使へるやうになった。といっても、ロシアにある店ではなく、ニューヨークにあるらしい。あと必要なのはロシア語を読む能力か。

 Amazon.co.jpから、『C・S・ルイス自伝』(寺澤芳雄解説注釈/1165円+税/研究社小英文叢書)[amazon.co.jp]と『悪魔の手紙 —C・S・ルイス宗教著作集1』(森安綾・蜂谷昭雄訳/2200円+税/新教出版社)[amazon.co.jp, bk1]が届く。何か役立つことはあるだらう。

 土曜日なので本の註文をしよう。Amazon.co.jpに、
○Christopher Fowler Full Dark House (Bantam, $24.00)
○Jane Lindskold Child of a Rainless Year (Tor Books, $14.95, 4/2005)
○Damien Broderick Godplayers (Thunders Mouth Pr, $14.95, 4/2005)
の三冊。Fowlerのは、2004年British Fantasy Awards受賞作品。ペーパーバックになったので、買ってみようといふ気になった。Lindskoldといふ人は今まで知らなかったのだが、この作品はチャールズ・ディ・リントやパミラ・ディーンの雰囲気があるといふことなので、興味を惹かれた。表紙も何となく感じがよささう。Broderickのは、ゼラスニイとライバーといった古典的な作家の描いた世界を現代にふさはしい作品に甦らせるものだとか。本当ならぜひ読んでみたいので、註文。面白さうな本はたくさんあるのだが、なかなか読む時間がないのが悩みの種である。

 今日の日本経済新聞の土曜版〈NIKKEIプラス1〉の第一面の「何でもランキング」は、「本好きおすすめの大型書店」といふ内容。その結果はどうでもいいのだが(ちなみに関東は紀伊國屋書店新宿本店が一位、関西は紀伊國屋書店梅田本店が一位)、「本を月に五冊以上買う本好きに、おすすめの大型書店を聞いた」といふところに驚く。「月に五冊」で本好きなのか。日本人はそんなに本を買はなくなってゐるのか。これでは出版不況と云はれる状況が続くのも無理はなく、恢復も無理でせう。


6月17日(金)

 Harry Potter Expertsが伝へるところによると、今度のハリー・ポッターの映画では、Oxford大学のボドレアン図書館で撮影が行なはれたといふ。大英博物館に次ぐ規模を持つイギリスの図書館で。いえ、ただそれだけなんですがね。

 ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟2』[amazon.co.jp, bk1]読了。第一巻のときはさほど面白いとは思ってゐなかったのだが、ページが進につれてだんだんよくなってきた。第二巻の結末は感動的である。これほど強い印象を残す作品になるとは、読み始めたときには思ってもゐなかった。やはり本は最後まで読まなければ判断できない。

 この頃、にはかに海外の書店のアフィリエイト・プログラム蒐集家と化してゐる私である。bk1Amazon.co.jpは以前からだが、それだけでは面白くないので、イギリスやドイツやフランスの書店にも申し込んでみた。まあ、それで得することもあまりないとは思ふけれど。何となく面白さうなので。このページはアフィリエイトの登録サイトにはなってゐなくて、別館の方である。
 実は英米のAmazonはしばらく前から。私のサイトを経由して売れた本はほとんどないので、将来の実績も全く期待できないことは判ってゐる。数週間前にドイツのAmazon.deに申し込んだのが今回の蒐集開始の第一弾であった。数日前に、Alibris.comを第二弾とした。欧米の古書店横断検索サイトである。Abebooks.comAbebooks.co.ukAbebooks.deAbebooks.frに今日申し込んでみた。慣れない言語は難しい。英米は比較的容易に手続が済んで、直ちに利用出来るやうになったが、独仏が難しく、審査があるみたいでまだ利用はできない。ドイツ語の本の紹介は何冊かあるけれど、フランス語の本は一冊もないから、認可されないかも。そのときのために、Amazon.frに申し込んでおく。アマゾンはもう慣れてゐるのだけれど、やはりほとんど読めない言語のページでの申し込みは難しい。でも、なんとか終はって、もう利用出来るやうになった。
 といふことで、世界のSF&ファンタジイ新刊情報サイトにしていかうかとも思ってゐる。さう申し込み書に書いてしまったのだった。毎日ドイツ語の本が私のサイト経由で100冊くらゐ売れるやうになったらどうしよう……ってそんな心配をする必要は全くないのだが。本の買ひすぎで貧乏になってしまってゐるので、少しでも売れるといいな。さうしたら、『世界の書店アフィリエイトで楽しむ』とかいふ本を書くのだ。あり得ない話ですがね。
 次はロシア語書籍の店を開拓したいものだが、まづは露和辞典を購入しなければ。自分で買った本が割引になるので、bk1で、ですかね。


6月16日(木)

 bk1から、C・S・ルイス『愛はあまりにも若く』(中村妙子訳/2800円+税/みすず書房)[amazon.co.jp, bk1]が届く。帯に大きく〈愛のファンタジー〉と書いてある。さうか、愛のファンタジイか。ルイスだから、まあ仕方あるまい(本当か?)。如何にもみすず書房らしい装幀なので美しい。

 終末まで待たうと思ってゐたが、我慢できずにbk1に本を註文してしまった。
●大森望『現代SF1500冊 乱闘編 1975—1995』(2300円+税/太田出版)[amazon.co.jp, bk1]
●シオドア・スタージョン『輝く断片』(大森望編/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1]
●中西雅之『なぜあの人とは話が通じないのか?』(700円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1]
以上三冊。スタージョンは当然でせう。迷ふことなく購入。『現代SF1500冊 乱闘編 1975—1995』は私が最もSFを読んでゐた頃を含んでゐる期間なので読んで当時を思ひ出してみたい、といふ訳でもないが、かういふ本は買っておかねば。最後の新書は、私なんか、ほとんどいつも話が通じないんですけど、どうしてなんでせうってことで。


6月15日(水)

 ジョージ・R・R・マーティン『タフの方舟2』[amazon.co.jp, bk1]を読みながら出勤。まだ半分。

 古本文庫横丁からチャールズ・ウィリアムズ『万霊節の夜』(蜂谷昭雄訳/国書刊行会)が届く。1890円+送料350円である。何も聯絡がなく本が届いたので少々驚いたが、本が届けばそれでいい。話は古臭くて面白さうである。


6月14日(火)

 ああっ、幻想文学12号の代金を送金するのを忘れてゐた。明日は忘れないやうにしなければ。

 bk1から、ジョー・ウォルトン『アゴールニンズ』(和爾桃子訳/1900円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1]、ポール・アンダースン『折れた魔剣』(関口幸男訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1]、『明治探偵冒険小説集3 押川春浪集』(1300円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]、エドマンド・スペンサー『妖精の女王3』(和田勇一・福田昇八訳/1400円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]、紀田順一郎『書林探訪』(1600円+税/松籟社)[amazon.co.jp, bk1]、吉本佳生『金融広告を読め』(1200円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1]が届く。『書林探訪』があまり面白さうでないことは秘密だが、『金融広告を読め』が面白さうなこともあまり大きな声では云ひたくない。なんか、題名に金融なんて言葉が入ってゐる本を読むのは恥づかしいのだ。まだ最初の方をぱらぱらと捲っただけだが、年金利の表示のこととか、為替手数料のことはちゃんと知ってゐるので、これくらゐ知ってゐるもんねと思ってゐたら、金融機関はさうやって「判ってゐるもんね」といふ人たちと、「えっ、何? 得ぢゃないの?」といふ人を選別してゐるのだといふのには気づかなかった。さうだったのか、私は試され選別されてゐたのか。やはり世の中といふのは嫌なところだ。本に埋もれて生きていきたいと思ふのはかういふときである。


6月13日(月)

 Jembossネットワーク版を動かすのにやうやく成功。MacOSX Server 10.4ではTomcatのポートは8080ではなかったのだ。ポート番号を修正して成功。

 出島書店から、幻想文学第12号 特集インクリングズが届く。早い! 『万霊節の夜』に関する通知が古本文庫横丁から何も来ないが大丈夫だらうか。

 Locus六月号が届く。欲しい本がいろいろ見つかって困る。


6月12日(日)

 一日中仕事のための本を読む。続いて本の註文。
 スーパー源氏で検索して、
●チャールズ・ウィリアムズ『万霊節の夜』(蜂谷昭雄訳/国書刊行会)[bk1]
幻想文学第12号 特集インクリングズ(幻想文学出版会/1985年)
の二冊を註文。「幻想文学12号」は埼玉の家にある可能性大なのだが、もしなかったら困るので福岡の出島書店に註文してしまった。税金・送料込みで2390円。『万霊節の夜』も持ってゐるのかどうかよく解らず、東京の古本文庫横丁に註文。値段は1800円+税。

 Amazon.co.jpには、
『C・S・ルイス自伝』(寺澤芳雄解説注釈/1165円+税/研究社小英文叢書)[amazon.co.jp]
『悪魔の手紙 —C・S・ルイス宗教著作集1』(森安綾・蜂谷昭雄訳/2200円+税/新教出版社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天]
○Walter Hooper C. S. Lewis: A Companion & Guide (Harper San Francisco, $28,00, 1998)
の三冊。あ、『C・S・ルイス自伝』は翻訳ではなかった。大失敗。続いてbk1には、
●C・S・ルイス『愛はあまりにも若く』(中村妙子訳/2800円+税/みすず書房)[amazon.co.jp, bk1]
を註文。突然、ルイスの本を買ひだす私である。しかし、この本がTill We Have Facesの翻訳だったとは。邦訳が原題からかけ離れてゐるので、気づかなかった。あまりC・S・ルイスには詳しくないのだ。


6月11日(土)

 職場のXserveでJembossネットワーク版がもう少しで動かせさうなのだが、相変はらず動かない。「サーバーが認証せよといふのですが、私は必要ないと思ってゐたのです。確認してみてください」といふ意味の英語の表示が出てしまふのだ。私だって必要ない設定でセットアップしたつもりだったのだよと呟きながら、諦めて帰宅する。ふと思ひついて自宅のPowerMac G5にインストールしてみたら、簡単に動いた。Xserveはどうもよく解らない。家で使へるやうになっても仕方がないのだが。

 Amazon.co.jpから本が届いた。Gabriel Zaid So viele Bücher (Campus Verlag, €14.90, 2/2005)、Ian R. MacLeod The Light Ages ($7.99, Ace, 4/2005)、Kage Baker The Anvil of the World (Tor, $6.99, 11/2004)の三冊。So viele Bücherは面白さうなのだが、全然解らない。どうしてこんなものを買ってしまったのだらう。The Light Agesの方をぱらぱらと捲ってみると意味が解ったりするのだ。英語の本を開いて、意味の理解できる喜びを感じられる珍しい瞬間である。

 bk1に本を註文。
●ジョー・ウォルトン『アゴールニンズ』(和爾桃子訳/1900円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1]
●ポール・アンダースン『折れた魔剣』(関口幸男訳/860円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1]
『明治探偵冒険小説集3 押川春浪集』(1300円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]
●エドマンド・スペンサー『妖精の女王3』(和田勇一・福田昇八訳/1400円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1]
●紀田順一郎『書林探訪』(1600円+税/松籟社)[amazon.co.jp, bk1]
●吉本佳生『金融広告を読め』(1200円+税/光文社新書)[amazon.co.jp, bk1]
『アゴールニンズ』は世界幻想文学大賞受賞作。ペーパーバックを買ったものの、途中でそのままになってゐた本である。つまらなかった訳ではないのだが、いつの間にか。最後の金融広告の本は、悪い奴に騙されないやうにと思って。

 Amazon.co.jpにも本を註文。
○Patricia A. McKillip Od Magic ($22.95, Ace Books, 2005/06/01)
○Nicholas A. Basnanes Patience & Fortitude (Perennial, $19.95, 2003)
○Nicholas A. Basnanes A Splendor of Letters: The Permanence of Books in an Impermanent World (Perennial, $15.95, 2004)
○Anna Tambour Spotted Lily (£10.00, Wildside Press, 4/2005)
○Mary Gentle A Sundial in a Grave: 1610 (Perennial, $14.95, 5/2005)
 これでよかったのかな。マキリップのは、知ってゐたけど買ひ逃してゐたもの。Basnanesのは、蒐書家三部作とでも云ふべき、本に取り憑かれた人々の話である。三冊揃ったのなら、どこかで邦訳出せばいいのに。

 眠いので、続きは明日。


6月10日(土)

 職場ではXserveとMac-miniの作業環境がかなり復活してきた。XserveではJembossネットワーク版がもう少しで動かせさうなのだが、後一歩及ばす。閉鎖ネットワーク内での利用なので、認証は要らない設定にしたいのだが、どうもよく解らない。

 続きは明日にして、郵便局に寄ってから帰る。Amazon.deから、Guillaume de Laubier, Jacques Bosser Die schönsten Bibliotheken der Welt (Knesebeck, €49.90, 10/2003)[amazon.co.jp, Amazon.de]が届いたのに昨日受け取れなかったのだ。窓口で荷物を受けとるとその大きさに驚く。これがドイツから飛んでくるのだから、送料がかかるのは仕方あるまい。雨の中歩いて帰って(どうやら梅雨入りしたらしい)、中身を出すと思はず叫んでしまふ。美しい! 個人の蔵書とはかけ離れた世界で、ヨーロッパの国立の図書館や大学の図書館が紹介されてゐる。少しページを捲ってゐたら眩暈がしてきたので、毎日少しづつページを捲ることにしよう。これには、英語版([The Most Beautiful Libraries in the World)もある。こちらなら、もう少し読めたのだが、この際、そんなことはどうでもいいとすら思へてしまふ本である。こんな本の中で暮らしたいものだ。


6月9日(木)

 やうやく職場のMac-miniが使へるやうになる。思ひきってシステムの再インストールをしたのだ。すっきりしてよかった。Netloginすると、今まで使へなかったLiteSwitchとかMaxMenuとかが使へるやうになった。嬉しい。MacOSX Serverの方も、やっとPHPが動くやうになった。もう一息である。大変だったが、いろいろとすっきり動くやうになったのはよかった。何もこんな忙しいときにしなくてもと自分でも思ふが。
 メニューバー上の日時表示とカレンダー表示に今まで使ってゐたのが些か飽きてきたので、久しぶりにKeroInMenuにしてみる。蛙の顔が私のデスクトップにあまり似合はない。

 Amazon.deから、Guillaume de Laubier, Jacques Bosser Die schönsten Bibliotheken der Welt (Knesebeck, €49.90, 10/2003)[amazon.co.jp, Amazon.de]が届いたやうなのだが、留守にしてゐて受け取れなかった。残念。今すぐ欲しい。手に取って眺めたい(ドイツ語なので読めない)! 明日の昼休みに郵便局に行って受け取らうか(今回は郵送で届いたのである)。ドイツには書庫や図書館や蒐書の本が多いやうな気がしてきたのだが、気のせゐだらうか。


6月8日(水)

 アメリカのSF情報誌Locusの五月号が届く。だが、今日は目を通す元気がない。
 職場のXserveにインストールしてゐたMac OSX Serverを10.4にアップグレードしたとたんに何もかも動かなくなったのが先週の土曜日。それ以来、連日何時間も作業を続けてゐるのだけれども、まだ完全復旧しない。今日、やうやくebnetdが不完全ながら復活、PHPも不完全ながら利用できるやうになる。私のMac-miniからネットログインができないのはminiのMacOSX (Tiger)を再インストールしなければならないやうな気配。これは幾らやっても成果の出ない仕事なので実に虚しい。仕事をするための仕事なので、疲れるだけだ。眠い。


6月7日(火)

 今週は大変な事態に陥ってしまひ、本も読めない。ただ、Bücherwelten (€24.95, Gerstenberg, 9/2004) [amazon.co.jp, Amazon.de]を眺めて心を癒すだけ。

 河出書房の新刊予告のページに「ロード・ダンセイニ『時と神々の物語』、9月刊行予定(河出文庫)」といふ表示が出てゐた。さうです、九月刊行なのです。「ペガーナの神々」と「時と神々」を全作品収録してゐます。ああ、後書きを今月中に書かねば。


6月6日(月)

 Amazon.deから、Klaus Walter Bücher sammeln (Dtv, €8.00, 11/2004) [amazon.co.jp, amazon.de]とSusanne von Meiss, Reto Guntli Bücherwelten (€24.95, Gerstenberg, 9/2004) [amazon.co.jp, Amazon.de]が届いた。ドイツからはるばる飛行機に乗ってやってきたのだ。箱を開けて思はず歓声を上げてしまふ。美しい! BücherWeltenは本と書庫の写真集なのだ。どのページを開いても本がいっぱいだ! もう仕事なんか辞めて本に埋もれて暮らしたくなる(仕事がなくなったら暮らせなくなるけど)。ああ、我が家にはまだまだ本が足りない。もっと欲しい。本が欲しい。
 どこかで、翻訳出しませんか、この本。この際頑張ってドイツ語訳したいくらゐですよ。

 もう一冊の方は、写真集でも絵本でもなく、ドイツ語がよく判らない私は表紙を撫でてそっと書棚に収めるだけ。


6月5日(日)

 朝から翻訳検討用の本を読む。夜までに半分を越える。もっと速く読まねば。

 途中でbk1から、恩田陸『蒲公英草紙 常野物語』(1,400円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1]とオーガスト・ダーレス他『クトゥルー13』(大瀧啓裕訳・編/680円+税/青心社文庫)[amazon.co.jp, bk1]が届く。うっかり『蒲公英草紙 常野物語』を読んでしまった。連作短篇集かと思ったら長篇だった。悲しい話である。一作目を読まずにページを開いてはならない本である。話はこれだけでも判るし、さほど問題ないやうに見えるかも知れないが、やはりいけないと思ふ。

 紀伊國屋書店に久しぶりに本を註文。登録クレジットカードの有効期限が五年前に切れてゐたので、随分註文してゐなかったことがよく判る。
○Walter Moers Die Stadt der Träumenden Bücher (Piper, €24.90, 9/2004) [amazon.co.jp, amazon.de, 紀伊國屋書店]
 Amazon.co.jpでも註文できるが、新刊書でも発送が〈出品者から〉となってゐるので、1500円以上でも事実上送料が有料になる訳だ。 ドイツのAmazon.deに註文すると送料が高くなってしまふので、今回は紀伊國屋に。送料が380円かかって、ほぼ4000円に。読めないドイツ語の本に4000円も払ふのか。
 本で埋め尽くされた表紙絵が気になって註文した。題名は「夢の本の都」といふ意味なのだらうか。架空の国ツァモーニアのツァモーニア語の物語をメアスがドイツ語に訳したといふ形で書かれてゐて、その都は厳しい言論統制が敷かれてゐて、「危険な書物」と見なされると書物ハンターに狩られてカタコンベに葬られてしまふ話だらうと想像した。大間違ひかも知れない。


6月4日(土)

 職場でXserveのシステムをMacOSX Server 10.4に上げたら、サーバにログインできなくなる、Webサイトが表示できなくなる、辞書サーバが正しく動かなくなる、PHPとMySQLの連携ができなくなるなどの障碍が多発し、六時間ほど対応に使ふ羽目に陥ってしまった。しかし、問題の半分くらゐしか解決できなかった。ああ、余計なことしなけりゃよかったと思ってももう遅い。私は新しいものが目の前にあると、とりあへず使ってみたくなるのだ。

 予定より五時間ほど遅れて帰宅すると、@nifty.storeから、「貼るだけで3.5"ハードディスクを制振・静音する特殊構造シート(MORE SILENT NOISE DUMPER)」「1KHzから5KHzの音域を中心に電源部の音を静音化するトラップ構造のサイレンサー(MORE SILENT CALMTRAP)」が届いてゐた。早速、PowerMac G4に取り付けてみた。電源部の音のサイレンサーはスポンジをくりぬいただけのものぢゃないか。それを両面テープで貼り付けるだけだ。これに2500円も払ったのか私は。音の質がちょっと変はったものの、全然静かになった感じはしない。がっかりした。続いて「貼るだけで3.5"ハードディスクを制振・静音する特殊構造シート」をハードディスクに貼り付けてみたが、全然音は変はらない。ハードディスクは静かだったのだ。
 久しぶりにPowerMac G4を動かしてみて、仕事をするのに全く問題がないことを再認識した。ハードディスクは80GBが二つで、メモリは計1.5GBだ。CPU速度が些か遅いが数万円で高速化は可能である。私もこの性能には何の不満もなかった。自宅で遺伝子解析をするなら別だが、原稿を書いたり翻訳をするのには何の不自由もない。私が不満だったのは「音」だけだったのだ。このまま引退させるのは勿体ない。何とか静かにならないものか。


6月3日(金)

 昨日逆さにして静かになったFMV6866SL7はまた唸り出したので、元の向きに直した。それでも前よりは静かになって、ただときどき大きな声で唸ってみたりする。このまま大人しくなってほしいものだ。

 bk1から、『プログラミング言語C++ 第3版』(長尾高弘訳/7000円+税/アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ジャパン)[amazon.co.jp, bk1]、『プログラミング作法』(福崎俊博訳/2800円+税/アスキー)[amazon.co.jp, bk1]、『アマゾン河の食物誌』(集英社新書/680円+税)[amazon.co.jp, bk1]、『微生物の分類・同定実験法』(4800円+税/シュプリンガー・フェアラーク東京)[amazon.co.jp, bk1]、ロバート・ジョーダン『幻竜秘録1 エバウ・ダー脱出』(斉藤伯好訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1]
が届く。プログラミングの本は分厚くて重い。ページを開いてもよく判らない。アマゾン河の本は面白さう。

『幻竜秘録1』は、本当に前に買ってゐなかったかなあと思ひながら書棚を眺めてゐたら、1は確かに買ってゐなかったが5が二冊あった。間抜けである。


6月2日(木)

 Arabian Wineを五分の四くらゐまで読んだのだけれど、確かに珈琲と蒸気機関の話は出てくるものの、全然幻想的な部分はないなあ。これはこのまま終はる小説だったのか。まさか、そんな……。

 煩くて買ひ替へようかとすら思ったFMV6866SL7は、置く向きを逆さにしたら静かになった。縦置き横置きどちらも可能な形なのだけれど、逆向きに縦置きにすると、CD-ROMを入れようとしてもずり落ちてしまふことになるのだ。しかし、今度CD-ROMを使ふのはシステムの再インストールのときくらゐだらう。これで、仕事に神経を集中できるといふものだ。

 といふことで、某社の翻訳検討用の図書を読み始める。書名はまだ秘密だ。


6月1日(水)

 今日は本を買ふのを我慢しようと思ってゐたけれど、昨日は本を買はなかったからまあいいか、といふことで、bk1に二冊。
●恩田陸『蒲公英草紙 常野物語』(1,400円+税/集英社)[amazon.co.jp, bk1]
●オーガスト・ダーレス他『クトゥルー13』(大瀧啓裕訳・編/680円+税/青心社文庫)[amazon.co.jp, bk1]
 蒲公英草紙は『常野物語』の続編。詳しい紹介が集英社の蒲公英草紙特集ページにあって、著者へのインタビューの動画も観られる。クトゥルーの方は、青心社のクトゥルーが四半世紀かかってたうとう完結。私も四半世紀買ひつづけたといふ訳だ。


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