3月31日(金)

 朝起きたら首が痛くて回らなかった。寝違へたかなにかで放っておけば治るだらうと思って出勤したのだが、次第に酷くなってきた。ちょっとでも首に力が入ると激痛が走るやうになってしまひ、早めに帰宅して風呂に入った。熱い湯に入って首の後ろをぐりぐりと押してゐたら、少しは楽になったが、上を向くことは全くできない。しかし、これでは何もできないではないか。

 首が回らなくても本は届く。Amazon.co.jpから、Ellen Datlow & Terri Windling, eds The Faery Reel: Tales from the Twilight Realm (Penguin/Firebird, $9.99, 2/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いたのだった。ジェフリイ・フォード、パトリシア・マキリップ、ケリー・リンクなど、知ってゐる名前もあれば、全然知らない名前もある。表題作はニール・ゲイマンの作品名である。

 本を註文したら首の痛みが和らいだりしないかとも思ったが、そんな元気はないのだった。それに、これ以上本を買ふ量が増えると、支払ひで首が回らなくなるかも。


3月30日(木)

今日はもう眠くて駄目です。いろいろ思ひつくことはあるのだけれど、とても余裕がありません。とりあへず、少し寝かせてください。

3月29日(水)

 昨日書いた評判検索だが、今日は私の名前を入力しても、「評判がありませんでした。」といふ表示が出るだけである。昨日の、あの暗い評価は何だったのだ。

 インターネットマガジン5月号が届く。今号で終はるのだといふ。最終号である。面白くなったと思って、折角定期購読を申し込んだばかりだったのに。創刊から凡そ10年なので、意外に長生きだったとは云へるのかも知れないが、残念である。10年前は個人が家庭でインターネットに接続するなんてよほどの物好きだけだった。

 bk1から、クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと不肖の弟子』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、Dave Thomas他『RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発』(前田修吾訳/3800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、スティーヴン・キング『ダーク・タワーV』(風間賢二訳/上780円・中900円・下820円/新潮文庫)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]・中[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]・下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、ウィル・マッカーシイ『コラプシウム』(嶋田洋一訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。Railsの本は、ひょっとしたら自分でも使へるやうになるかも知れないといふ気になれる本である。例文は、在庫管理とか註文の処理だが、PHPも最初はさういふ例文を参考にしながら蔵書管理みたいなものを作って練習したから、これでいいのだらう。

 更新情報の取得と表示が乱れてゐたPhantastik-Newsの情報更新スクリプトを修正した。時間の表示方法が変ったのが原因だった。昨日から取得できなくなったりしてゐた、Amazon.comの表示も落ち着いてきたかも。


3月28日(火)

 世界の新刊情報で、Amazonからの情報の取得に失敗してゐます。世話が焼けるページだなあ。現在調査中です。もう少しで何とかなりさうな気はしてゐるので、近いうちに修正できると思ひます。
 関係ないけど、Potential DNS Issues for Some EU Requestsなどといふ通知が掲載されてゐるが、どういふことだのだらう。

 Googleからメールが来て、Google Page Creatorが利用出来るやうになりました! と書いてあった。Googleでホーム・ページ(ウェブ・サイト)を作成・公開できるといふものである。無料で、簡単に作れる仕組みだから申し込みが殺到してゐたけれど、やうやくあなたも利用できるやうになりましたよといふお知らせである。自分が申し込んだことを忘れてゐた。どうして申し込んだのだらう。今さら新しいサイトをどうやって作れといふのか!(誰も作れなんて云ってゐません)。

 NTTレゾナントがウェブでの評判を検索できるサービス「評判検索」の実証実験を始めたといふので、早速実証しにいってみた。「オンライン書店」などと入力すれば、その評判が何となく判るんぢゃないかといふものである。ちなみに私の名前を入れてみるとこんな結果になった。なんか暗いなあ。いつも眠くて寒くて混乱して疲れて寂しくて、嫌だと文句ばかりいって結局駄目だ負けたという様子がよく判る(本当か?)。ただ、検索結果は「大変込み合っており、現在このサービスを使用できない状況です。」と表示されてしまい、見ることはできなかった。もっと明るく元気に文句を云はずに生きた方がいいのだらうか。

 bk1にまた本を註文してしまった。
●佐久嶋ひろみ『PHP5&XMLによるWebサービス構築』(3000円+税/九天社)[amazon.co.jp, bk1]
●鎌谷直之『実感と納得の統計学』(4200円+税/羊土社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
の二冊。また、XMLとかPHPとか書いてある本を註文してしまった。こんなものばかり買ってゐていいのだらうか。統計の方はちょっと真面目に。


3月27日(月)

 外から自分のサイトを見ると、やはり遅いなと思ふことがある。回線を速いのに変へればいいのだらうが、そんな金はない。何かの弾みでこのサイトから収益が上がったりしたらさうしてもいいかとも思ってゐるが、とても足りない。
 でも、アクセス数は確実に増えてゐるやうなので、それは嬉しい。特にヨーロッパから。書籍検索とか、最新情報自動更新のページとかの閲覧・利用が増えてきたやうな気がするのも。

 SFマガジン五月号[amazon.co.jp, bk1]が届く。ありがたうございました。今月は〈西島大介&タカノ綾〉特集。翻訳作品が一つもないのがちょっと寂しい。

 bk1に本を註文。
●クレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと不肖の弟子』(冬川亘訳/700円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●Dave Thomas他『RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発』(前田修吾訳/3800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
の二冊。昨日買ひ逃した『魔術師エベネザムと不肖の弟子』を買はうとしたのだが、これだけでは送料無料にならないので、安い本をもう一冊買っておかうかなと思ったのだが、気がついたら、五倍以上もの価格の本を註文してゐた。もちろん、送料は無料になったが、何か根本的に考へ方を間違へてゐるやうな気分である。きっと私には理解できずに、この本は書棚にひっそりと時を過ごすことになりさうな予感がする。


3月26日(日)

 備忘録や新刊情報のページなどの管理で思ひの他時間を使ってしまった。ファイル名の間違ひがいくつもあったりして、正しく情報を取得して保存できてゐなかったところなどを修正したこともあって、おそらく前よりも早くページが表示されるやうになったのではないだらうか。なかなか修正できなかったのは、ドイツのAmazon.deの情報を取得する際に、ResponseGroup=Medium,Offersといふ指定ではAvailabilityの項目が得られなくなってゐるやうだと気づかなかったから。ResponseGroup=Medium,OfferFullにしたら大丈夫だったが、いつの間にそんなことになってゐたんだ。こっそり変更しないでほしいものだ。
 MacOSXで、ターミナルからopen -a xxxとアプリケーション名を打ち込めば起動できることを今日初めて知った。これは便利だと思った。

 bk1に本を註文。
●スティーヴン・キング『ダーク・タワーV』(風間賢二訳/上780円・中900円・下820円/新潮文庫)上[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]・中[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]・下[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋
●ウィル・マッカーシイ『コラプシウム』(嶋田洋一訳/1000円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
以上二作品四冊。しかし、『コラプシウム』の表紙は何なんだ。オンライン書店でなかったら買ふのが躊躇はれるやうな表紙絵ではないか。

 Amazon.co.jpには、
○Daniel Abraham A Shadow in Summer (Tor Books, $24.95, 3/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
を。Locusで褒められてゐたから、買ってしまった。私は原則として三部作以上の長い作品を買はないことに決めてゐるといふのに、これは"Long Price Quartet"の第一作なのだ。

 今日は仕事で使ふ本を書棚から探しださうとして、どうしても見つからないので過去の日記を検索しようとしたら「Forbidden」といふ表示がでてしまふことに気づき(といふより、思ひ出し……といふより、正確には自分で使ふためにやっと重い腰を上げて)Apacheの設定ファイルを修正した。これで、やうやく検索が出来るやうに戻った。調べてみると私はその本の邦訳を購入してをらず、英語で読んだだけだったのだ。道理で本が見つからない訳だ。

 あ、クレイグ・ショー・ガードナーを註文するのを忘れた。


3月25日(土)

 egbridge Universalをインストールした。お試し版を職場のPowerMac G4にインストールしたときとは違って、自宅のG5では軽快に動く。新機能のことはまだよく判らないが。

 自宅のVine LinuxもMacOSXのフォントを使ってフォント設定をいろいろ替へてみる。FireFoxの表示は見違へるやうに美しくなり、文字化けもなくなった。アラビア語もヘブライ語も、ハングルも大丈夫。ドイツ語やフランス語にいちぶ残ってゐた文字化けも解消された。ついでに、デスクトップのフォントもMacOSXと同じフォントを使ひたいと思ったが、それは叶わなかった。

 『紙魚家崩壊』(1500円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。気持悪いのは最初の方だけで、あとは身近な推理だったり、ほのぼのとしたお話しだったりいろいろあるが、一番面白かったのは巻末の「新釈おとぎばなし」だった。「カチカチ山殺人事件」の謎を兎が解明するといふ話で、最初はありがちな設定でつまらないんぢゃないかと思ってゐたことを後で深く反省した。


3月24日(金)

 職場での作業の中心をLinuxに移行すべく、FireFoxをインストールしてみたものの、何だか画面が美しくない。フォントがよくないのではないか。それに、韓国や中国やアラビア語やヘブライ語のページが文字化けしてゐる。困るなあ。といふことで、MacOSXからフォントを持ってきてしまふ。TTFもOTFもただ然るべきフォルダに入れて、再起動するだけで使へるやうになるのだ。画面のフォントやFireFoxのフォントを変更すると、それは美しい画面でハングルやヘブライ語のページも綺麗に表示できるやうになった。読めないけど。
 美しくなったのだが、それでもMacOSXの画面と見比べるとどうしてもMacOSXの美しさが判ってしまふ。かなり速度を犠牲にしてまでも、見た目の美しさに力を注いでゐるやうに思へる。
 今日私が作業したことは、本当はいけないことなのだと思ふ。だから、細かいことは記さない。

 フォードを少し休むことにして(何しろ孤独で憂鬱なミノタウロスの話なので、読んでゐて、こちらが憂鬱になりさうにるのだ)、北村薫『紙魚家崩壊』(1500円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を読み始めてみる。なかなか面白い。ちょっと気持悪いが(描写の対象がではなく、その精神的な状態が。うまく説明できないけど)、その気味悪さがちゃうどいいのだ。紙魚家の話は期待を上回るほどではなかったが、期待を裏切られるほどでもない。

 egbridge Universalが届いたが、インストールはまた明日だ。自宅の方でも、Vine Linuxのフォントを弄ったりして時間を無駄に使ってしまったからだ。


3月23日(木)

 未読本がひたすら机の上に積みあがっていくのだが、どうにかならないものだらうか。本を買ふのを止めればいいのか。ジェフリイ・フォードを少し休まうか。

 bk1から、北村薫『紙魚家崩壊』(1500円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。もちろん、書名の「紙魚」に強く心惹かれた訳だが、中を覗いてみると、字が少なさう。面白さうではあるが、字がぎっしり詰まってゐないと、大損した気分になる私である。

 職場での作業の中心をLinuxに移行すべく、細々としたものをインストールしてゐたら、あっといふ間に時間が過ぎていってしまった。サーバ上のフォルダを共有すればファイルの移動はあまりしなくていいやうな気がする。EmacsでPHPのタグに色がつかなくなってしまったのはなぜだ。前からついてゐなかったのかなあ。よく判らない。


3月22日(水)

 突然、Gulaschsuppeが食べたくなる。そこで、香辛料を註文。キャラウェイ、マジョラム、パプリカなど。便利な時代になったものだ。

 Amazon.co.jpに本を註文。
●山田祥寛『XMLデータベース入門』(3600円+税/翔泳社)[amazon.co.jp, 楽天]
を註文。4月12日頃発売予定である。私はこの人が書いた本を何冊も持ってゐて、私が何とか、PHPとか、ApacheやMySQL使へるやうになったのは、この人のおかげだといって過言ではあるまい。

 眠くてもう書けないので、また明日。


3月21日(火)

 AEONFLUXといふ映画を娘と二人で観に行く。話や設定は面白くなりさうなのだが、クローンが記憶を引き継ぐといふどうしようもない致命的な欠陥があって、私は楽しめなかった。ちょっとがっかり。

 bk1から、たにぐちまこと『はじめに読みたいAjax』(2100円+税/パーソナルメディア)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。なるほどこれなら基礎的なことが判るかもといふ気持を抱かせてくれるやうな書き方である。期待してページを捲りたい。

 T.Clipは便利だ。


3月20日(月)

 トラックボールを動かすのに使ふ左の肩が痛い。トラックボールの使用頻度を下げなければ。といふ訳で、ABCLaunchT.Clipを導入。キーボードからアプリケーション名を喚びだして起動するものは前にも別のを使ったことがある。T.ClipはOS9時代にも使ってゐたもの。登録してある語句や記号をキー操作だけで喚びだして使へるのだ。OSXになってからなかなか新版が出ずに、未だに"Mini"だけで、Std版(製品版)が出てゐない。Std版が出たら買ってもいいかも。それで、少しでも左手の負担が減るのなら。

 bk1から、クリストファー・ムーア『アルアル島の大事件』(青木純子訳/1200円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、 デイヴィッド・エディングス『異形の道化師』(宇佐川晶子訳/980円+税/早川文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、 ジョン・コリアー他『怪奇小説傑作集〈2〉』(宇野利泰・中村能三訳/840円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。「アルアル島」は面白さう。

  bk1に本を註文。
●北村薫『紙魚家崩壊』(1500円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
一冊のみ。SFでもファンタジイでもない北村薫のミステリ短篇集。

 あれ? このサイトのどこかのページがポーランドのSFフォーラムで言及されたみたいだ。でも、その箇所を見つけられない。悪口だったらどうしよう。情報を求む!

 職場のVine Linuxと自宅のMacOSXで簡単に縦書きTeX文書も作成できることを確認した。VimやEmacsにも少しづつ馴染んできた。こんなに簡単なことがどうして今までできなかったのか。不思議である。もう英語でも日本語縦書きでも簡単に作れるから、ワープロソフトは本当に不要になった(勝手に送り付けられる書類を開くためには必要だが)。もしかしたら、MacOSXすら不要なのかも。MacOSが続く限り使はなくなることはないと思ふが、なくても生きていけるやうだ。


3月19日(日)

 職場で捨てられさうになってゐた電話機一式を貰ってきてゐたのを思ひだし、FAXに接続してゐる古い電話機を外して、持ってきたものを繋いでみる。あ、音がよくなってゐる。電話回線のせゐだと思ってゐたのだが、音が悪いのは電話機のせゐだったのか。拾ったものでも、新しい機器がやって来ると嬉しものである。

 『進化論的計算手法』(3800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]にざっと目を通す。これは面白い。しかし、難しくて私にはなかなか理解できない部分が多い。

 bk1から、マイクル・ムアコック『メルニボネの皇子』(井辻朱美訳/920円+税/早川文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、アネット・ホープ『ロンドン食の歴史物語』(野中邦子訳/3200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、国文学編集部編『左右/みぎひだり』(1700円+税/学灯社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、Steve Oualline 『Vi IMproved‐Vim完全バイブル』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。『左右/みぎひだり』は期待して本を手に取ったのだが、全体的な流れがなくて、ひとつひとつの記事が細切れな感じがする。どうしてなんだらうと思ったら、これは別冊国文学の改装版だった。ちょっと損した気分。
『ロンドン食の歴史物語』は、イギリスの文学作品に登場する食卓を通して、イギリスの文豪たちの食事を考へてみようといふ本。面白さう。巻末に調理法も載ってゐるので、自ら文豪たちの食事を試すこともできる。豚足とか、鳩とか、近所の肉屋ではあまり売ってゐない食材も多い。
 Vimの本が届いてちょっと嬉しい。これでVimが使ひこなせるやうになるかなと思って、この文章も下書きをVimでやってみようと思ったら、htmlタグによる色がつかないではないか。どうしたんだらうと思ひ調べてみると、初期設定ファイルである.vimrcが消えてゐる。なぜ勝手に消えるのだ。


3月18日(土)

 仕事の帰りに床屋に行って髪を切ってもらってゐるときに、隣の男が髪を染めてゐるかなにかで暇な待ち時間になったらしく、煙草を吸ひ始め、危ふく「もう帰る」と叫んで立ち上がりさうになってしまった。気が弱いのと、切りかけの髪で街を歩く勇気はないのだった。床屋は禁煙にしてほしいものである。

 東京創元社から、ブラッドベリ他『地球の静止する日』(中村融編/1000円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1]が届いた。〈SF映画原作傑作選〉である。ここに収められてゐる作品の翻訳を一つ担当して迷惑をかけたので、皆さんには是非一冊お買ひもとめいただくやうお願ひ申し上げたい。

 bk1から、恩田陸『チョコレートコスモス』(1600円+税/毎日新聞社)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋]が届く。「恩田陸が放つ、熱狂と陶酔の演劇ロマン」なんださうだ。

 Amazon.co.jpに本を註文。
○Jonathan Strahan, ed. Fantasy: The Best of 2005 ($11.95, Ibooks, 2/2006)[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋
○Kevin Brockmeier The Brief History of the Dead (Pantheon, $22.95, 2/2006)[amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
の二冊。iBooksはもう倒産してしまったから、年刊ファンタジイの方は本当に届くかどうかは些か不安である。


3月16日(木)

 SkySoftから昨年12月19日に註文したShelves and Bookcases: Pro Tips and Simple Stepsが入手不可だといふ聯絡がある。そんな本を註文したことすら忘れてゐたが、確かに註文したやうである。しかし、スカイソフトはもう洋書販売サイトを閉鎖してしまった。悲しいことである。理由はもちろん、外部からの攻撃により顧客情報が流出してしまったといふ事件のせゐだ。

 今日は一日TeXとRの調整に時間を費やしてしまふ。TeXは、日本語の文字コードがどうにも判らない。MacOSX版の方は、jarticleの設定はインストールされないし。家の方ではちゃんと設定されてゐるやうなのだが、どうしてだらう。UTFも使へるんだか使へないんだか判らない。ただ、日本語を使はない欧文だけの文章ならなんとか使へさうな気がしてきた。

 bk1に本を註文した。
●マイクル・ムアコック『メルニボネの皇子』(井辻朱美訳/920円+税/早川文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●アネット・ホープ『ロンドン食の歴史物語』(野中邦子訳/3200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●国文学編集部編『左右/みぎひだり』(1700円+税/学灯社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
以上三冊。左右の話は面白さう。


3月15日(水)

 危ふく.euドメインを一つ買ひさうになったが、何とか我慢した。たまには我慢もできるのだ。

 職場のPowerMac G4にOSを再インストール。思ひの他簡単だった。なくして困るものはほとんどサーバ上のホームディレクトリにあるので、内蔵ハードディスクを一つ初期化してインストールするだけ。アプリケーションも細々としたものはホームディレクトリ下に置いて動かすことにした。登録番号の再記入が必要なものもほとんどない。iWorks 06くらゐか。再インストール前よりもずっと調子が良くなった。何しろハードディスクが一つ見えなくなってゐたのだ。
 今回の不調の原因であるTeX関連を再度懲りずにインストール。昨日はMacOS WorkShopのインストールを試みたのだが、今日はpTeX Package for MacOSX(2005年度版)TeXShopをインストールすることにした。インストールは問題なく終了。しかし、TeXShopの設定がよく判らない。
 一方、Vine Linuxの方では、TeXの動作を確認し、気のせゐかもしれないがUTF-8の日本語にも対応してゐるやうだ。縦書きもできるらしい(自分ではまだ試してゐないが)。これならどんな原稿でもこれで対処できるのかも。
 egbridge Universalの試用版をインストールしてみた。重い。あまりにも重すぎる。システムの再インストールで調子よく動くと思ってゐたMacOSXの動きが鈍くなってゐる。しばらく試して結局外してしまった。ことえりで日本語を打つ。ことえりだと歴史的仮名遣ひの変換ができないので、かういふ文章はちょっと書けさうにないが、仕事では使はないから別にいいか。

 家に帰ってきてから考へてみると、何もTeXShopを使はなくてもいいやうな気がしてきた。便利だとは聞いてゐるが、なくても平気なはづだ。さうだ、私は便利なmiといふのを毎日使ってゐるではないか。これにはTeXモードがあるのだ。さっそく試してみるとこれが調子よく動くではないか。これでほとんどの問題が解決したといふことになる。ただ一つ不満は、MacOSXではpTeXはユニコードに対応してゐないといふことだ。
 一日中こんなことばかり考へてゐていいのだらうか。

 bk1の創元ブックランドの検索がうまくできなくなってきた。創元推理文庫やその他の東京創元社の本が引っかかってきてしまふやうになったのである。どうもbk1のの検索は再現性がなくて困る。本当に困る。

 ClusterMapは昨日から0に戻って集計のやり直しである。今度からは毎月14日にゼロに戻るはづである。10000ヒットを超えると地図に記入できなくなるといふ。一年くらゐ結果を溜めて表示してくれるのかと思ってゐた。

 さういへば、Amazon Web Service S3といふのが始まったといふ案内が来てゐた。何なのだらう、これは。


3月14日(火)

 仕事中に悲しい事態に陥ってしまった。MacOSXでTeXを使はうと思ひ、作業環境が一気にインストールされるといふのを入れようとしたときに、途中で止まってしまったので、強制終了したらをかしくなった。ネットログインで起動してゐる環境だと、そのままインストーラーを動かすのはどうもよくないやうだ。ホームディレクトリはサーバ上にあるので、自分の書類は安全だから深刻な事態には陥らないものの、もとのMacOSXの動作環境を再構築するのは気が遠くなるほど面倒臭い。もうこのまま放置して、仕事はLinuxに移行してしまはうかとすら思ふ。考へてみれば、LinuxではすでにLaTeX環境が整ってゐるのだから、無理してMacOSXで使はなくてもいいのだ(でも、さうしたくなるところがMacOSXである)。やうやくMacOSXでRを使ってクラスター解析ができるやうになったところだったのに。

 .euドメインが4月から使へるやうになって、年間29ユーロで登録できるみたいだ。一つ買はうか。価格一覧をみると、JPは高いことが判る。DEは安いから、これでもいいかも。あ、nakano.deはもう取られてゐた。


3月13日(月)

 急に寒くなって雪のちらつく一日。雪片が本につくと濡れてしまふので、風の強い雪の日は本を買へない。

 昨日からJeffrey Ford The Cosmology of the Wider World [amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋] を手に取って出勤してゐる。面白さうだったからだ。
 主人公はミノタウロスだ。去年もミノタウロスが主人公の本を買って、ほとんど読まずに書棚の奥に埋もれてしまった本があった。ミノタウロスの子のミノタウロスなのかと思ったが、人間の子だった。

 その他、忘備録のページの改装工事を少し進める。が、もう眠くて今日はここまで。


3月12日(日)

 またオープンソース・マガジンを買ってしまった。この前3月号を買ったばかりなのに、今日は4月号である(普通さうかも)。検索エンジンの話が載ってゐたので、つい我慢できず。
 これを買ったのはジュンク堂書店福岡店。実は今日初めて福岡のジュンク堂に行った。池袋のジュンク堂には何度も行ったことがあるのに、なぜか福岡では行ったことがなかったのだ。行ったら本を買ってしまふのではないかと恐れてゐたからだ。毎日本を買ひに行ってしまふやうになるのではないかと恐れてゐたからだ。話には聞いてゐたが、確かに本が多い。海外幻想文学も沢山ある。明日から毎日通いたい。

 忘備録のページの右側にあった、海外のSF受賞作情報などを載せてゐた領域を改装する。理由は、受賞作情報を書き込む時間的な余裕がないといふこともあるが、ちょっと飽きてきたからといふことの方が大きいかも知れない。私は飽きっぽいのである。自動的に更新されるものが楽なので、bk1Amazon.co.jpの売れ行き上位タイトルを並べる欄を作った。何だか、ショッピング・サイトみたいだが、いっそのことさうしてしまはうかといふ気分にもなりかけてゐる。しかし、どうなったらさうなったと云へるのだらう。よく判らない。
 下の方がまだ空いてゐるので、何か作って埋めていきたい。

 書店別世界のSF&ファンタジイ新刊情報のページはどうも思ふやうな結果が得られない。どうやら私が悪いのではなく、発信元の情報が全然新しくならないやうな気がするのだが、本当のところはどうなのだらう。

 bk1から、ロバート・ブロック『血は冷たく流れる』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]と、ジョン・コリア『炎のなかの絵』(村上啓夫訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届いた。


3月11日(土)

 映画「ライオンと魔女(ナルニア国物語1)」を観た。懐かしい。私は細かいことが気にならないので、特に不満もなくただ懐かしさを味はってゐた。子供の頃とか若いときに本を読んでゐない人が楽しめるのかどうかは私には判らない。
 しかし、魔女はどうして百年も冬にしてゐたのだらうか。本にもそんな理由は書いてゐなかったと思ふが。ただの暑がりだったのだらうか。暑いのが苦手な私は、気がつくとアスランよりも魔女を心の中で応援してゐたりするのだった。四人の子供たちだって、雪合戦なんかして楽しさうだったではないか。冬の何が不満なんだ。まあ、さういふ話ぢゃないんだけど。

 bk1から、舟尾暢男・高浪洋平著『データ解析環境「R」』(2300円+税/工学社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]と水野貴明『俺流amazonの作り方 』(2600円+税/アスキー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。Rの本は、本当に最初の基本から説明してゐるので、もしかしたら今度は使へるやうになるかも知れない。Amazonの本は、題名に激しい嫌悪を抱きながらも、中身はなかなか便利さうだと感じた。そんなに知らないことは多くないのだけれども、今まではThe Web Developer's Guide To Amazon E-Commerce Serviceを参考にしてきたのを、これからは日本語の本書で済ませることができるなら便利である。やはり日本語が読みやすい。これを参考にショッピング・サイトでも作らうか。

 この本が来たからといふ訳ではないのだが、書店別世界のSF&ファンタジイ新刊情報のページに各国のAmazon新刊情報を組み込んでみる。最初の情報取得のときに、入手可能なものだけで選び出すといふことができないので、10冊づつ情報を得ては、未刊のものを除外して新しい順に情報を取得して、新刊書が10件を超えるまで繰り返すといふPHPスクリプトを書いてみたわけだが、うまく動いてゐるのかどうかはちょっと自信がない。10件を超えるまでと云ひながら、12点とか17点とかの書籍名が並んでゐるのは、10冊単位で情報を得てくるので、最低10件、最大19件の間で数は変動する可能性がある。きちんと10件にする方法をさっき風呂に入ってゐるときに思ひついたのだが、もう忘れてしまった。そのうちに思ひだしたら、改良してみよう。あ、イギリスのアマゾン新刊情報が抜けてゐる。近いうちに追加しなければ。さういへばカナダにもあったのだが、どうしようか。今のところ、日、米、独、仏、露、波のSF&ファンタジイ新刊情報が載るやうになってゐる。自動取得の方法が大雑把なのでかなり漏れがあるので、もし利用なさるときにはそのつもりでお使ひ願ひたい。あれが抜けてゐるこれが抜けてゐるとお怒りにならぬやう。

 久しぶりにAmazon.co.jpに本を註文。
○Ellen Datlow & Terri Windling, eds The Faery Reel: Tales from the Twilight Realm (Penguin/Firebird, $9.99, 2/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
○M. John Harrison The Course of the Heart ($13.95, Night Shade Books, 3/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]
 以上二冊。ダトロウのは、先月ペーパーバックに落ちたアンソロジー。フォードの先品が気になったのだけれど、実は来月出る短篇集に収録されてゐるので、もしかしたら買はなくてもいい本なのか。M・ジョン・ハリスンの本は全然翻訳される気配がないので、英語で読まねばならないのだらうかと思ひ、最新刊の薄いのを買ふことにした。あまり理由にはなってゐないかも知れないが。


3月11日(金)

 眠い。今週は風呂の湯の中で眠ってしまひさうになって、風呂桶の縁に額をぶつけて何度か目が覚めた。怪我をしないうちに、もう少し睡眠を確保できるやうに生活を改めなければ。

 egbridge Universalの申し込みページができてゐたので、申し込んでおいた。EGWORD PUREを持ってゐると、5000円である。いろいろ新機能の説明はあるが、自分が使ふかどうかはどうも疑問である。でも、仮名漢字変換には関心があるので、最新版を買っておかう。
 これまで買ふだけでほとんど使ってゐなかったEGWORD PURE(EGBRIDGEを買ふとおまけで付いてきたのだ。本当は逆かも知れないけど)だが、今後はPUREといふのはなくなって、新しいegword Universalに統合されるといふ。そのときにバージョンアップをするならば、7000円かかるやうだ。

 中島秀人『日本の科学/技術はどこへいくのか』(2200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]読了。最初の方は面白かったが、後半はやや飽きてしまった。「理学」と「工学」をはっきりと分けて考へやうとするところには好感を持てた。「科学」と「技術」と云ってもいいかも知れない。私はこの二つは全く別物だと思ってゐる。

 bk1にまた本を註文してしまった。
●伊庭斉志『進化論的計算手法』(3800円+税/オーム社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●たにぐちまこと『はじめに読みたいAjax』(2100円+税/パーソナルメディア)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
 一冊目は〈知の科学〉といふ叢書の中の一冊。この叢書はなかなか面白さうな本が多いのだが、全部買ってゐると大変なことになりさうなので、まだ試しに一冊だけ。オーム社に詳しい紹介がある。GAとGPってどこかで読んだことがあるやうな気がするが、どの本だったか全く思ひ出せない。それどころか、GAとGPとは何なのか全く思ひ出せないことの方が問題か。もう一冊は懲りずにまたAjaxの本を。この本は、PHPに関する記述が多いやうなので。PHPなら何とか判るから、そこから入って行けばどうにかなるのではないかと密かに期待してゐるわけである。Google Mapにはあまり関心はないが、電気泳動像をAjaxで処理して表示させたりできないかと思って……。

 どう考へてもこの頃本を買ひすぎである。まあ、いいか。いや、よくないのだが。


3月9日(木)

 今日もVimの話で申し訳ない。

 日本語の文字の表示と変換が乱れるのは、フォントをOsaka等幅に設定すれば解決するらしい。職場のPowerMac G4の方はそれで解決。しかし、自宅のPowerMac G5はフォント設定を変へてもまったく問題は解決しない。そこで、iTermをダウンロードして使ってみたところ、日本語の文字入力は安定してゐる。なかなか使ひやすさうなので、家ではこれを使ふことにしよう。

 今日は一日VimでPHPスクリプトの書き替へをしてゐたら、本当に使へるんぢゃなからうかといふ気になってきてしまひ、bk1に、
●Steve Oualline 『Vi IMproved‐Vim完全バイブル』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
を註文。またこんな本を買ってしまった。

 眠くて頭が痛い。といふことで、今日はこれで。


3月7日(火)

 この頃どうも調子の悪かった、河出書房新社新刊通知RSSを調整しようといろいろ試みてゐたのだが、どうしてもうまく行かなかった。今日、やうやく解決したので、これからはまた新刊情報をきちんと知らせてくれると思ふ。近刊一覧のページを取り込んで、各書籍に対応して一回だけ出現する文字列で分割してから、並べ替へたり変形したりしてRSS形式へと変換する訳なのだが、RSSはUTF8でコードさせたいので取り込んだファイルの中身をUTF8に変換してからさまざまな操作をしてゐる。ところが、なぜかUTF8だと五個目の/isbn/ といふ文字列(スラッシュを含む)をどうしても認識できないやうなのだった。そこで、Shift-JISのまま文字列処理をして、最後にUTF8に変換する方法にかへたらちゃんとRSSに変換されて表示されるやうになった。よかった。

 Emacs練習四日目。もうやめることにした。こんな面倒臭いものを使へるか。私はMac育ちだからGUIでないと駄目なのだ。折角VNC越しに日本語入力ができるところにまで漕ぎ着けたのに、私は飽きっぽくて忍耐力がない怠惰な人間だから仕方がないのである。さういふ人間には何を云っても無駄である。飽きっぽい私は今日の夕方から、viに乗り換へることにした。Emacsはコントロールキーをよく使ふので、MacOSXとVineLinuxのショートカットが入り乱れて頭の中で混乱し、そして実際に別の動きをしてしまふキーがあったりして、もう何が何だか判らなくなってきたのだった。viならあまり文字キー以外には触らなくていいらしいのだ。本当にキーボードから手を離さずに文章を書き続けられるらしいのだ。とにかく、マウスやトラックボールは私の腕や肩を痛めつける。
 さうだ、これからはvi (vim) だと思った。  しかし、これではMacOSXの使用環境からどんどんかけ離れて行くやうな気がしてならない。viばかり使ふなら、高いApple Computerの製品を買はなくてもいいのではないだらうか。とはいふものの、MacOSX 10.4でも、viで日本語を扱へるやうに設定をした。文字コードもUTF8が使へるやうになったし、複数の文字コードの文書にも対応できるやうにと、lvもダウンロードと設定をする。さうだ、これからはviだ(と思ふ)。

 Amazon.co.jpから、Harold Davis Google Advertising Tools ($29.99, Oreilly, 4/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]とDoug Addison Web Site Cookbook ($39.99, Oreilly, 5/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。Web site constructionの方は、あまり使はないかも。Gooleの本は知らないことが多くて、それなりに面白さう。

 bk1に、
●舟尾暢男・高浪洋平著『データ解析環境「R」』(2300円+税/工学社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
を購入。この頃、こんなのばかりである。これさへ買へば新しい地平線が見えてくるのと思ひながら、また註文してしまった。これで駄目なら、Rはあきらめようか。

 仮名漢字変換ソフトEgbridgeの最新版が出たからぜひアップグレードしたまへといふ案内書が届いた。買ってしまひさうな予感が。


3月6日(水)

 今日はvimに驚き感激した。私でも使へさうではないか。PHPスクリプトもタグに色が着いて判りやすい。しばらく練習して感激しながら帰宅し、練習の続きとしてこの日記もvimで書かうとしたら、数行で表示がをかしくなり、日本語の文字が入力できなくなった。やはり日本語は苦手なのか。設定のときの苦労もほとんどは日本語の文字コード関連にまつはることであった。
 Vine LinuxはEUCで、MacOSXはUTF8で表示されるので、なかなか難しい。Vine Linuxの方のvimの設定に、

set encoding=utf-8
set fileencoding=utf-8
set fileencodings=iso-2022-jp,enc-jp,utf-8,cp932,japan
set tenc=utf-8
と入れたら、SSHでMacOSからVineに入っても日本語の表示や入力ができるやうになった。やうやく使へるやうになったと思って喜んだのに。何がそんなに嬉しいかといふと、SSHで入ってターミナルからvimで文章を書き替へられるのならば、仮名漢字変換は手もとのOSに支配されるものとなるからだ。すなはち、Vine Linuxのサーバに置いてあるhtmlやphpのファイルを、MacOSXからEGBRIDGEで日本語入力できるといふことを意味するのだ。この問題はもう少し検討が必要のやうだ。ああ、大喜びして損した気分。

 bk1から、小沼純一『バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア』(みすず書房/1300円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、『ナルニア国物語 夢と魔法の別世界ファンタジー・ガイド』(1200円/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]、山崎曜『手で作る本』(1500円+税/文化出版局)[amazon.co.jp, bk1]、鈴木範久『聖書の日本語』(3200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。期待して開いた『バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア』が全文対話形式なので茫然とする。対話は苦手なのだ。『手で作る本』はあまり期待してゐなかったのだが、なかなか綺麗な本だった。また本を造ってみたくなった。

 大森望『特盛! SF翻訳講座』(2000円+税/研究社)[amazon.co.jp, bk1, 研究社]を著者の大森望氏からいただく。ありがたうございました。SFマガジン連載のときにも読みましたが、連載からかなり時間が経ってゐるので、その後の状況などもところどころ加筆されてゐる。最後の方に私の名前もちらりと出てきて驚く。

 bk1に、
●ロバート・ブロック『血は冷たく流れる』(小笠原豊樹訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●ジョン・コリア『炎のなかの絵』(村上啓夫訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●水野貴明『俺流amazonの作り方 』(2600円+税/アスキー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
の三冊を註文したつもりになってゐたのだが、メールの受信簿を見ても、註文受付を確認するメールが見つからない。bk1の註文履歴確認ページに行こうと思っても、全然繋がらない。どうなってゐるのだ。まあ、註文しなかったからといって、明日死ぬわけでもないので、また後で調べて必要があれば註文しよう。


3月6日(月)

 またもやClusterMap’の話。フランスの丸が大きくなって、旧ユーゴスラヴィアのどこかと、南米に印がついた。南米はスペイン語だからいつかは見に来てくれると思ってゐた。何を見てくれたのかは判らないが。アフリカ、アラブ、インド、中国を並べた領域にはまったく印がない。アラビアSF情報がないといふのも原因だらうが、アフリカはインターネット世界から取り残されてゐるのかも知れない。中国は規制でもあるのか。
 まだ北欧とカナダから誰も来てくれないのは寂しい。とりあへず、南米SF情報を増やさうか。

 世界のSF新刊リスト自動作成ページの米独仏のSF新刊情報を、未刊のものを除いて最新の10件を取得する方法が判ったやうな気はしたのだが、結果を表示するまでにあまりにも時間がかかるので、とりあへず元に戻す。これではあまり役に立たないので大いに不満なのだが。それでも時間だけは無駄に使ってしまった。

 今日は、『日本の科学/技術はどこへいくのか』(2200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]を持って出勤。まだ最初の方だけ。


3月5日(日)

 世界のSF新刊リスト自動作成ページに各国のAmazonを加へてみたのだが、日本はまあいいとして、米独仏(イギリスはまだ手を付けてゐない)は遠い先の刊行予定の本までリストに挙がるので、さういふ未刊の本を除外して最新刊のみを並べる方法が判らず、悩む。この辺りかなと探りながらページ番号を設定すると、まあそれらしい時期の本が並ぶものの、時には未刊のものばかり並んでしまふし、この方法では毎日ページ番号を調整しなければならない。きっと方法があるはづだ。

 SFやファンタジイに限らず、書籍だけに限って、各国のアマゾンその他の書店の本を検索して註文できるサイトを作ったとしたら、さういふのは利用価値があるのだらうか。amazletのやうなサイトを見るとどうなんだらうかと思ふ。まあ、amazletはアフィリエイト・ツールを提供してゐるからそれだけではないのだけど。ところで、ああいふのって、「Amazonを連想させるドメイン名などを使用してはならない」といふ利用規定に違反しないのだらうか。

 bk1から、中島秀人『日本の科学/技術はどこへいくのか』(2200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]が届く。読むのは明日から。

 調子よく使へさうだと喜んでゐたvncserverだが、ときどきアクセスできなくなってしまふ。理由は全然判らない。vncserverだけを再起動しようとしても、うまくいかない。本体を再起動すると元に戻る。どういふことなのだらう。これでは困るではないか。

 あ、今日は久しぶりに本を註文したのだった。bk1に、
●小沼純一『バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア』(みすず書房/1300円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
『ナルニア国物語 夢と魔法の別世界ファンタジー・ガイド』(1200円/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
●山崎曜『手で作る本』(1500円+税/文化出版局)[amazon.co.jp, bk1]
●鈴木範久『聖書の日本語』(3200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
を註文。楽しさうなのは『手で作る本』。ただ、その手の本は何冊か持ってゐるので、今さらどうするのかといふ気もしないではない。今は、手で本を作る時間はなささうだ。残念だが、仕方がない。せめて本だけでも買っておかうといふことで。『聖書の日本語』は、ダンセイニの神話系の話を訳しながら、欽定訳聖書の文体の影響を強く受けたといふ話を読んで、それに関連してずっと聖書の日本語のことを考へてゐたからである。「聖書の言葉が、日本語を変えた」と書いてあるのに注意を引かれたのだが、ちょっと大袈裟ではないだらうか。

 本を註文しながら考へた。もう読まないと思はれる本を買ふのはやめよう。読むかも知れない本を買ふのはいいが、これは絶対に読まないだらうと思ひながら買ふのはよさう。叢書などはつい揃へてしまひたくなるのだが、今日からは我慢する。今から、もうさういふ本は買はない。普通はさうなんだらうけど。


3月4日(土)

 一昨日註文した新しい冷蔵庫が来た。たとへ冷蔵庫といへども、新しい装置がやって来ると嬉しい。
 月曜日に註文した林檎も来た。配達時間を夜に指定してゐたつもりだったのだが、一昨日から昼間に配達しては、持って帰るのを繰り返してゐたのは何故だらう。しかも、不在連絡票に依頼者(発送元)が「ご本人様」と記されてゐたので、自分でそんなものを送った覚えはないので不審な荷物かと思ひ、再配達の連絡が遅れてしまったではないか。「アップルショップおおなか」といふ店である。しかし、通販で林檎を買ったのは初めてだ。「アップルストア」から林檎のマークの入ったコンピュータやソフトウェアなら何度も買ったことがあるのだが。

 紀伊國屋でも『最後の夢の物語』が買へるやうになりました。よろしくお願ひいたします。
 今日、見本も届きました。いやあ、分厚いダンセイニです。表紙はちょっと可愛いらしい(とは思ひませんか?)。

 VNC経由でやうやくEmacsが使へるやうになった。使はうとすると「No fonts match '-alias-fixed-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-*-*'」といふ表示が出てしまふのだった。ちょっと検索すると解決法はいくつも見つかるのではあるが、どれを試しても、Emacsでエラーが出なくなっても、仮名漢字変換のvje-deltaが使へなくなったり、文字が豆腐になってしまったり、どうもうまく行かなかったのである。あるサイトで、「フォントがないと警告が出てしまふので、いちいちフォントを指定してEmacsを立ち上げるのが面倒臭いので、vncserverの設定ファイルを修正した」といふ記述があるのを思ひだした。この修正では私の場合は駄目だった訳だが、面倒臭いといふフォント指定をして立ち上げればいいのではないかと思ったのである。いろいろ試してみて、emacs -fn '-*-fixed-medium-r-normal-*-16-*-*-*-*-*-fontset-standard'とやったら問題なく使へるやうになった。ここまでに、数時間を要してしまった。やれやれ。

紀伊國屋書店から、Text Mining for Biology And Biomedicine [紀伊國屋, amazon.co.jp] が届いた。読むのはこれから。

 ゼナ・ヘンダースン『ページをめくれば』(安野玲・山田順子訳/1900円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]をやうやく読み終へた。懐かしさに満ちた印象だが、さういふことをいふと誤解されさうだから、注意しなければ。私は表題作と「信じる子」が気に入ってゐる。

 不意にオープンソースマガジン3月号が買ひたくなって、35分ほど歩いて紀伊國屋書店へ行く。Xenって何なのかと思ってゐたから。そして、Ruby on Rails 1.0のMac OSXでの使用法が載ってゐたからである。多分読んでもよく判らないと思ふけれども。

 bk1運営会社変更のお知らせといふ告知が掲載されてゐるのに気づき、読んでみて驚いた。親会社にあたる図書館流通センターと合併したのだといふ。もともと図書館流通センターの個人向け販売サイトから出発して、数社が出資する新しい会社になったと記憶してゐるが、またもとの会社に戻ったといふことなのか。他の会社が手を引いてしまったといふことなのかどうかは私には判らない。


3月3日(金)

 ロード・ダンセイニ『最後の夢の物語』(河出文庫)がbk1で「24時間以内に発送」になりました。日本で全然紹介されてゐなかった短篇集『不死鳥を食べた男』の全作品を収録すると同時に、有名な『五十一話集』も新訳で全52話を収録。河出文庫版ダンセイニ幻想短篇全集全四巻の完結です。よろしくお願ひいたします。

 Amazon.co.jpから、Michelle Rowen Bitten and Smitten($6.50, Warner Books, 1/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Larry Niven The Draco Tavern ($24.95, Tor Books, 1/2006) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]、Tanith Lee Here in Cold Hell (£10.99, Tor, 2005) [amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。タニス・リーの本は、このページに購入の報告を忘れてゐたのか。

 Emacs練習三日目……と思ったら、Emacsがエラーを発して動かない。何といふことだ! VNCで利用しようとするとフォント関係でエラーが出てゐてしまってゐたのだ。少しオンライン検索をして情報を探しまはって、設定を試してみるが、どれも効果なし。これに悩んでまた仕事が捗らなかった。

 眠くて倒れさうです。また明日出直します。すみません。


3月2日(木)

 昼休みを見計らって冷蔵庫を買ひに行く。私は買ひものはほとんど迷ふことがないのだが、これからまた長期にわたって使用するものなので、それなりに迷って五分以上売り場をうろうろと歩き回る。結局、値段に惹かれて展示品を購入。売り場に「5時までに註文すれば即日配達」と書いてあったので期待したのだが、展示品はこれから梱包したりしなければならないから、到着は明後日と云はれる。土曜日までは寒い日が続き、気温が10℃を超えることはないやうなので、室外に箱に入れて置いておけば何とかなるだらう。しかし、冷凍はできない。

 冷蔵庫の購入を完了して力尽きたのか、夕方に頭痛がひどくなってくる。早めに帰宅して熱い湯に入って寝る。三時間ほどで予定通り恢復。

 昨日、職場の作業環境をLinux中心にしたのだが、今日は再びMacOSXに戻す。MacOSの「スポットライト」のショートカット「コントロール+スペース」を無効にすることで、VNCで接続した先のLinuxで日本語入力への切り替へキーが有効になったからである。MacOSXの方はデュアル・モニタにして作業環境が広がって実に快適である。
 ところで、二台のコンピュータを互いにVNCで接続して相手のデスクトップを自分のデスクトップ内に表示すると、合はせ鏡のやうに、無限に互ひのデスクトップを描き込んでいくのではないかと思って試してみたところ(全く何をやってゐるんだかと自分でも思ふ)、片方が画面が真っ黒になってカーソルも弾き飛ばされるやうな感じになる。別のパソコンからVNC接続してみると何の問題もなくどちらも表示されるので、合はせ鏡がいけないやうだ。

 ヤマト運輸から、「宅急便お届けのお知らせ」といふメールが届いて、何かと思へば内容は、紀伊國屋書店から荷物が配達される予定であるが、配達予定日の都合はどうか、時間帯や配達日の変更あるいは設定をするかどうかの確認であった。幸ひ配達予定日が土曜日なのでこのままでいいが、平日だと昼間受け取れることがほとんどないので、一度配達して不在通知票を置いてまた連絡して再配達といふ無駄な作業をかうすれば避けられるといふ訳か。配達する方もされる方も無駄を省けてなかなかよい方法である。他の会社もこの方法を導入してほしい。

 今日はEmacsの練習はできず。


3月1日(水)

 朝起きたら冷蔵庫が壊れてゐた。冷凍庫からじょじょに温度が上がっていく。困った。
 しかし、真夏でなくてよかった。明日、新しいのを買ひに行かう。もう12年も使ったから、そろそろいいだらう。

 bk1に、
●中島秀人『日本の科学/技術はどこへいくのか』(2200円+税/岩波書店)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋]
を註文。「開発に投じられる莫大な投資、進歩が引き起こす社会問題。科学/技術への期待と不安に、科学者の現場の声が届いていない。迷走する科学/技術論から脱し、社会と科学を架橋するために創意に富んだ提言を行う」といふ本だ。日本の科学の状況には少々関心があるので。asahi.comの書評はこれだ。

 職場では仕事の中心はLinuxにして、Macはモニタすら外してしまった。Macを使ふときはLinuxからVNCで操作するのだ。今日はMacからLinuxを操作してこぴー&ペーストなどのショートカットキーを使へるやうになた。今までMacに繋いでゐた15インチモニタは持って帰ることにしようか。この頃、家の15インチモニタ(二枚の19インチモニタの右隣にある)の調子が悪い。ほとんど利用しないのではあるが。随分右の方にあるので、よく文字が見えなかったりするのだ。
 Emac練習初日。ファイルを開いたり新規作成したり、それからEmacsの終了方法を知る。自宅のMacではX11環境で動くやうにしてあった。


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