4月30日(水)

 Jeffrey Ford The Shadow Year [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]を読みながら出勤。まだほんの冒頭の部分。思ひの他読みやすい(やうな気もする)。気のせゐかも。

 紀伊國屋書店から、Michael Weigend Python Ge-Packt (EUR 17,95, Mitp-Verlag) [Amazon.de, 紀伊國屋]が届く。こんな小さな本だったのかと驚く。文庫本の大きさである。でも、なかなか便利さう。簡単に参考にできる本が欲しかったのだ。mod_pythonのことは載ってゐないやうだが、ちょっと判らないことがあるときに気軽に調べられさうだ。ああ、でもドイツ語なんだな。そこは読みにくい。
 今年の八月にまた改訂版が出るやうだ。便利だったら次の版も買ふことにしよう。でも、ドイツ語だからな。

 ドイツはPythonの本が多いやうな気がする。間違ひなく日本よりは。ドイツ語が読めたらなあ。そして、ユーロがもっと安ければと思ふ。あと、大蛇の本も多いやうな気がする。ドイツ人は大蛇好きが多いのか。


4月29日(火)

 The Book Depositoryに、
○Wesley J. Chun Core Python Programming, 2nd ed. (Prentice Hall Ptr; 2006/9/8) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋, The Book Depository]
を註文。Pythonの本があまり手元にないので。やはり一冊、どっしりした本がないと不安である。あとで、どうしてこんな本を買ってしまったのだらうと思ふかも知れないが、それでもいい。今ほしいから、今註文するのである。

 この本、1120ページもあるらしい。場所がないからPDFなんて云ってゐるけれど、本当は紙の分厚い本の方がいい。検索できるから電子化すべきだなんて云ってゐるけれど、本当は紙の分厚い本の方がいい。分厚い本が溜まっていくと智識が増えたやうな錯覚が得られるから、それもなかなか気分がいいものだ。ページの間に顔を突っ込んで思ひきり紙とインクの匂ひを吸ひ込みたい。一緒に智識が入ってくるやうな気がするではないか。しかし、我が家は本当に場所がないのだ。この本を受入れるために、何冊かこの家から出て行ってもらはねばならないやうだ。新しい出会ひがあれば、辛い別れもある。世の中、さういふものなのだ。多分。私は人との出会ひがほとんどないので、よく知らないのだが、本にはさういふことが書いてあるので、多分さうなのだらう。

 この本もいろいろ調べたら、International editionといふ格安のがあって、送料を考慮しても安かったのだが、もうinternational versionはこりごりである。匂ひがよくないのだ、あれは。手触りがよくないのだ、あれは。


4月28日(月)

 Amazon.co.jpから、Phil Spector Data Manipulation With R ($54.95, Springer) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。SQLデータベースとの連携に関するところなど、役に立ちさう。このシリーズは集めたくなってしまって困る。

 何を読まうかと迷ってゐるうちに出勤の時間となり、慌てて《新しい太陽の書》の第一巻を手に取って出勤。さすがにもう飽きた。やはりジェフリイ・フォードの新作長篇でも読んだ方がいいか。さうしよう、明日からジェフリイ・フォードだ。

 今年はあまり連休らしくない連休だが、世間ではそれでも連休気分なのだらうか。世間のことはどうもよく判らない。連休って新刊書があまり出ないから、面白くないではないか。

 アクセス状況は404 Not Foundが全然減らないどころか、割合は増えてゐるやうな気がする。納得できない。もう4分の3がNot Foundにならうとしてゐる。なぜなんだ。


4月27日(日)

 ハッピーマンデーをまた観た。しかし、MacOSのDVDプレイヤーで観ると二回目でも何も見えないらしい。何だか強い疎外感を感じるではないか。不愉快である。甚だ不愉快である。いや、まあ、そんなのはどうでもいいんだが。二度目はすぐに終はってしまった。よく考へると新作が全然ないからか。「監視」のところの異常行動(言動)は普通の人では真似しようと思っても真似できないのではないかといふ恐怖を感じるほど。でも、念のためあと二枚くらゐ買っておかうかと思ったりする。

『調停者の鉤爪』(岡部宏之訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[bk1]の解説のゲラを直して、訂正箇所を送信。来月刊行予定。

 右手の親指の第一関節と第二関節の間が痛い。いつの間にか紫色に腫れてきてゐるではないか。何があったのか。困ったな。

 今日は自宅のPowerMac G5のApache2を動くやうにして(凡そ半年振りの復旧)、mod_pythonをインストールしたりしてゐたら、ほとんど潰れてしまった。POSTで送った情報を受けて、処理できるやうになってきた。少し落ち着いたら、何か面白いサイトをpythonを使って作ってみたいものだ。

 さて、明日から何を読まうか。また《新しい太陽の書》を最初から? もうやめておかうか。


4月26日(土)

 エリザベス・ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。最後の方はなかなか勢ひと迫力のある展開になったのだけど、どうにも長すぎる。私は気が短いのだ。次巻はどうしようかなと迷ふくらゐだ。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●坪田一男『理系のための人生設計ガイド』(900円+税/講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●池内了『疑似科学入門』(700円+税/岩波新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●マイクル・ムアコック『秋の星々の都』(小尾芙佐訳/1100円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●リック・ゲコスキー『トールキンのガウン』(高宮利行訳/2000円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョナサン・キャロル『薪の結婚』(市田泉訳/880円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。ジョナサン・キャロル何年ぶりだらうか。「トールキンのガウン」は稀覯本ディーラーが書いたものらしい。本が出てくる本はなかなか我慢できない。「疑似科学」のは、どうしてそんなことに人は騙されてしまふとかといふ本。騙されないために、かういふ本は大事である。「理系のための人生設計ガイド」は興味深いがもっと若いときに読みたかった本。

 ハッピーマンデーを一通り最後まで観た。が、二回目(あるいは三回目)に驚くやうなことがあるらしい。やうやく細切れの時間をつないで一回最後まで観たのに、また観なければならないのか(どうせ観るんだけど)。何とか時間を作って観なければ。
 最後まで怖い。地上はTVで放送されるマサコはほとんど出てこない。「妄想妊娠」に続いて「米のよしだ」があって、最後に「水子供養」。最後のは何だらうと思ってゐたら、没ネタ紹介。「赤軍紙芝居(この名前は私が勝手に付けたもので、一般に通用してゐるものではない)」が、ここに画像と音声を一部隠して収録されてゐる。これが本編唯一のマサコだといっても過言ではないので、いつものヒットエンドラ〜ンを期待して観た人は驚くかも知れない。些か敷居の高い内容とも思へるが、かうなるとネット系マニアの選民意識を刺激して、奴らを大いに喜ばせさうだ。ああ、嫌だ嫌だ。自分たちには奥の深い鳥居ネタが判るがお前らには判るまいといふやうな態度を見せるのだらう。だからネット社会は嫌なんだ。さういふ訳で私の日記にコメント欄とかトラックバック機能などを付けるつもりは全くない。掲示板も置かない。
「テスト勉強」や「妄想葬儀」も入れればよかったのに。マサコは特典映像に「木下さん」があるのみ。ちょっと弱々しい声の「栗拾ひ」が収録されてゐる。


4月25日(金)

 エリザベス・ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がなかなか終はらないが、やうやく残りページが少なくなってきた。こんなに時間をかけて読むものでもない。しかし、長いなあ。もっと引き締まって短い話の方が好きだ。

 早川書房から、SFマガジン6月号 [amazon.co.jp, bk1]が届く。アーサー・C・クラーク追悼特集など。さうか、クラークはもうゐないのかと思ふ。それほどクラークに思ひ入れはないので、ちょっと嘘かも。

 ああ、こんな時間だ。眠い。この頃、眠いのに妙に早起きをしてしまったりすることが多い。もともと早起きだったといへばさうかも知れないが。

 ハッピーマンデーは10分ほど先まで進んだ。「妄想結婚式」が「ひきこもり」といふ名前で収録されてゐる。「こっくりさん」はやうやくその面白さが判った気がする。「妄想妊娠」は相変はらず不気味である。怖いからもう寝よう。


4月24日(木)

 Amazon.co.jpから、ハッピーマンデーが届く。ハッピーでもマンデーでもないので、冒頭の7分だけ観る。今日は時間がなかったのだ。しかし、7分だけで十分怖い。遺体ががくがく動くところは怖すぎてちょっと苦手だ。怖い映画や気持悪い映画は嫌ひだから観ないことにしてゐるのに。いや、これは恐怖映画ではなくて、お笑ひのDVDのはづなんだが。
 しかし、いつ全編観通す60分が確保できるのか。毎日かうやって途切れ途切れに観るしかないのか。

 今のところ、イースター島でのモアイ像との殴り合ひの場面は出てきてないのでほっとする。いきなり、サバンナでの30人31脚で始まったらどうしようかと怯えてゐたのである。すみません、何を訳の判らないことを云ってゐるのかと思った方は忘れてください。

 今日は時間がないので、これで。


4月23日(水)

 紀伊國屋書店から、Jonathan Strahan The Best Science Fiction and Fantasy of the Year, Volume Two (Nightshade Book, $19.95, 3/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届く。なかなか面白さうな短篇がたくさん収録されてゐるではないか。でも、何か理由がないとこのままでは読まないやうな気がする。経験的に何となく判るのだ。でも、ビーグルの作品は他所で読んだので一篇も読んでゐないアンソロジーにならないのは幸いだ。フランス人になるモスコウィッツ氏の話。この変な話は気に入ってゐるのだが、邦訳される機会は将来あるだらうか。

 Amazon.co.jpにDVDを註文すると、一枚だとメール便で届く。昨日発送の聯絡があったDVDだが、メール便だから明日届かないかも知れない。ああ、三枚とか五枚とか註文して通常の宅配便で届くやうにすればよかった。今日の読売新聞の夕刊の記事は出張中の人に頼んで確保。今私が住んでゐる地域で販売されてゐる夕刊にはこの記事は入ってゐないといふので。

 左腕が痺れるやうに痛む。


4月22日(火)

 城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。概ね尤もなことが書いてあると感じる。かういふ日本の会社が大嫌ひだったから、会社に就職しなかった訳だが、状況は全然変はってゐないやうに思へるし、これからも変はるとはとても思へないのだ。さういふ古い価値観にとらはれずに立派に成功した人たちのことが紹介されてゐたりするが、大多数の人たちは成功することなく消えていったのではないか。その消えていった大多数の若者たちがどうなったのかを知りたかったのだが、あまり記されてはゐなかった。数少ない成功者はどこにでもいつの時代にでも必ずどこかにゐる。それでもこの本は読む価値の大きい本だと思ふ。特に私のやうに世の中のことをよく知らない人間にとっては。
 疲れてゐるので、今日はこれで。


4月21日(月)

 Britannica WidgetといふのをEncyclopaedia Britannicaが発表したやうなのだが、何なんですか、これは。何でも調べられる訳ではないのか。哲学とか蜥蜴とかの項目が出てくる? 物珍しいものは使ってみたいのだが、目的が判らないものは流石に試せない。

 城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み始めてしまった。昭和的価値観を持つ人たちと、さうでない人たちの断絶の話(なのかも知れない)。ここにも受入れる社会が出来てゐないのに、大学院枠を拡大してとにかく博士号取得者を無闇に増やした文部科学省の政策が批判されてゐる。高学歴ワーキングプアの問題は気づく人は気づいてゐる(当たり前か)。私は昭和も平成もなく社会の価値観をどうやら共有してゐないので、あまりぴんと来ないのだった。社会の価値観なんて関係ないと唾を吐きかけてみるものの、それで社会の中で生きていくのはなかなか大変である。実は強い意志で実行してゐるのでもなく、皆の価値観が理解できないだけなんだが。


4月20日(日)

『新しいウールスの書』を読み終へる。英語で読んだときとほとんど変はらぬ印象で読了。新しい太陽がやってくるところまでが描かれてゐるのだが、それまでの四巻にも増して難解である。多分。昨日届いた『拷問者の影』(岡部宏之訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1]に戻って、また読み直したい気分になってきた。麻薬のやうに何回も読まされてしまふ本である。「黄金の書」ならば仕方あるまい。

 紀伊國屋書店から、島井哲志『「やめられない」心理学』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。早速、『「やめられない」心理学』を読んでみた。人間のどろどろした中毒の姿が描かれてゐるのかと思ったら、日常的な不健康な習慣、喫煙とか間食、過度の飲酒とか、あるいは拒食とか、健康を気にしすぎて不健康な行動に向かふこととか、どこにでも見られることが書かれてをり、どうすればさういふ状態から脱却できるかが記されてゐる。あまり面白くなかった。私は煙草も吸はないし、酒もほとんど飲まないし、太り過ぎることもやせ過ぎることもないが、全然健康には気を遣ってゐないので、縁のない世界の話である。縁のない世界で結構だが、もっとヘドロのやうな抜き差しならない状態を期待してゐたのだ。前に読んだ共依存の本はまさにどろどろの人間関係が克明に記されてゐたので、そんなものを期待してしまってゐたのである。はやり人間関係ほどどろどろ状態に引き込む力のあるものは他にないといふことなのだらう。


4月19日(土)

 早川書房からジーン・ウルフ『拷問者の影』(岡部宏之訳/840円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1]をいただきました。ありがたうございました。私が解説を書いたのは次の『調停者の鉤爪』(岡部宏之訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[bk1]である。一緒に送られてきた『新しいウールスの書』のゲラを読む。その解説に誤りなどがないか確認しなければならないから。今回初めて邦訳が刊行される五冊目だけは英語で読んだので、勘違ひしてゐるところがあるかも知れない。ああ、アプ・プンチャウはアプ・パンチャウと表記されるやうになったのか。それは、どうでもいいことだけど。

 大きな声では云へないが、前の表紙の方が好きだ。

 半年ほど前に使用希望を出してゐたのだが、それきり何の聯絡もないのですっかり忘れてゐたのだが、フレッツ光のことで突然NTT西日本の人がやってきた。今住んでゐる建物の全戸の同意を得なくても(そんなことを云ってゐたら永遠に導入できない)利用が可能になったからといふ。突然なので怪しい奴かと思ってしまったが、どうも本物のやうなので、申込書を書く。プロバイダーの解約・種目変更・機器の設定変更などいろいろ面倒臭さうだが、速くなるなら仕方あるまい。変更は六月以降だといふ。それくらゐ時間がないと下調べができないから、ちゃうどいいか。この自宅サーバの設定なんかはどうすればいいのか調べなければ。
 そのとき、今使ってゐるパソコンのOSなどを訊かれたので、MacとLinuxが二台づつと答へたら、「ぐふっ」と妙な声で少し笑って、「Mac2台」と書き込んだ。Linuxはどうなるのだ。ubuntu2台と書いてほしかったのだが(本当はどうでもいい)。


4月18日(金)

 エリザベス・ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み進めるが、なんか、長いなあと感じ始めてきた。私が飽きっぽいのがいけないのか。長い話が苦手なのは単に飽きっぽいからなのかと今この瞬間に気がついた。なんだ、さうだったのか。

 アスクルに文房具を註文しようとしたら、パスワードが判らなくなってゐることに気がついた。仕方がないので、秘密の質問に答へて刈羽酢ワードの再発行から設定をやり直す。しかし、「秘密の質問」って間抜けな感じがする。
 私は文房具などの消耗品が途切れるのが大嫌ひだ。恐怖すら感じる。書きやすいボールペンを使ひきってしまったりすると、そんなに字を書かないくせに暴れだしさうになるくらゐ気になって仕方がなくなる。だから、ボールペンは箱単位で註文して、残り少なくなったら補充する。鋏は減らないものだが、すぐに娘がどこかに持っていってしまふので、五つくらゐ買っておきたい(でも我慢してゐる)。コピー用紙もそろそろ買ふか。プリンターのトナーとか。洗剤とかトイレットペーパーとか調味料なども気になってきた。在庫を確認したくてたまらない。ああ、近所でほとんどバターが売ってゐないのである。全国的に品薄だと新聞に出てゐたが。困るなあ。バターが気になって本が読めないではないか。アスクルでバターは売ってゐないのか。バターナイフは売ってゐるけど。
 どうでもいいんだけど、マーガリンは大嫌ひだ。語源はギリシャ語の真珠ださうだ。何が真珠だ。代用バターのくせに。今日は一体何を書いてゐるんだらう……


4月17日(木)

 紀伊國屋書店から、岡太彬訓『データ分析のための線形代数』(2500円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。The Book Depositoryからは、Rongling Wu, Changxing Ma, George Casella Statsitical Genetics of Quantitative Traits: Linkage, Maps, and QTL (£39.68, Springer, 7/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, The Book Depository]が届く。どちらも数式で一杯の本。よく判らなくても、行列とかΣとかが溢れんばかりに載ってゐる本は楽しさう。キリル文字で一杯の本も楽しさうだが、それよりはこちらの方が少しは理解できる。

 新刊情報や書評情報の取得が少し失敗するやうになってきてゐるところがあるやうだ。新年度になってURLの変更や、htmlの書き方が少し変はったところなどがあるのだらう。修正は面倒臭い。今度の連休にでもしようか。どうせどこにも出かける予定もないから。


4月16日(水)

 エリザベス・ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。まだ読み始めたばかり。

 紀伊國屋書店から、山崎茂明『パブリッシュ・オア・ペリッシュ』(2800円+税/みすず書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。科学者の不正行為についての議論。あまり楽しい話ではない。どうしてこんな本を買ってしまったのだらう。よく判らない。同時に註文したもっと楽しさうな線形代数の本は数日遅れで届くやうだ。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●島井哲志『「やめられない」心理学』(700円+税/集英社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(720円+税/ちくま新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
の新書二冊。この頃、購入本の数を抑制するために新書の註文を控へてゐたのだが、これくらゐはいいだらう。どうしてもやめられない状態の話にはなぜか強い関心をかき立てられる。物質的な中毒には縁がない私だが、関心の対象といふと一つのことにひたすら集中してしまふことがある。今取り憑かれてゐるのは、先日DVDを予約註文したあの人。もう一冊の方は、確かに会社を辞めた若者たちは一体どこに行ったのか不思議だったので註文してみた。副題は、「アウトサイダーの時代」。アウトサイダーといふとコリン・ウィルスン(ウィルソン)を思ひだしてしまふ。いや、ラヴクラフトかも。


4月15日(火)

 エリザベス・ベア『HAMMERED 女戦士の帰還』(月岡小穂訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。ダンセイニ博士は別として、リチャード・ファインマンは魅力的だ。自由と智識を求めて外へ外へと向かふところはSFらしい。期待以上によかったので次の巻も読まう。

 背中と肩が痛い。何だかもう発狂しさいなくらゐ。すでに、ちょっと変なので、これ以上どうにかなると困るのだが。肘や手首の関節が痛いやうな気がするのだが、単なる気のせゐだらうか。さうであってくれ。

 本サイトへの訪問者数は毎日凡そ11000程度で安定してゐるが、そんなにゐる訳がない。今でも404 Not Foundが全アクセスの3分の2以上である。これは止まることがないのか。どうもロシアからやって来てゐることになってゐるやうだ。もうドメイン名を変へるしかないのか。そんなことは面倒臭いから、嫌だな。


4月14日(月)

 エリザベス・ベア『HAMMERED 女戦士の帰還』(月岡小穂訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。順調に読み進める。しかし、ダンセイニ博士はちょっと困る。どうにも名前に馴染めない。エルフランドの黄昏の話ならそんなに気にならないかも知れないが、〈サイボーグ士官ジェシー・ケイシー〉三部作にダンセイニはどうにも。

 紀伊國屋書店から、エレン・カシュナー『剣の輪舞 増補版』(井辻朱美訳/980円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、エリザベス ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。HAMMEREDが終はったら、次はこれか。

 Amazon.co.jpから、コナン・ドイル『陸の海賊』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]とクイック・ジャパン77 [Amazon.co.jp]が届く。目当てのインタビュー記事を読む。インタビュアーがわざとらしく狼狽へたり怯えたりしないところに好感を抱く。きちんとした判りやすくまとまった文章になってゐる。他所であまり読んだり聞いたことのない「言葉の感覚」のあたりは興味深い。しかし、「背徳感」といふ言葉の使ひ方はちょっとずれてゐないか。前から思ってゐることなのだが。ガムの自尊心をずだずだにしても、道徳に背くことにはならないと思ふ。


4月13日(日)

 5月に出るジーン・ウルフ『調停者の鉤爪』(ハヤカワ文庫SF) [bk1] の解説を書いて送信。この文庫のSF部門の解説を書くのは初めてかも知れない。

 久々の解説原稿を書き終へ手が震へてしまったので、本を註文。紀伊國屋書店に、
●岡太彬訓『データ分析のための線形代数』(2500円+税/共立出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●山崎茂明『パブリッシュ・オア・ペリッシュ』(2800円+税/みすず書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
の二冊を。線形代数の本は分析への応用例がたくさん載ってゐたら楽しさうだと思って。でも、本を註文しても手の震へは収まらない。寝た方がいいのか。

 久しぶりに文庫の開設原稿を書いて緊張したので、今日は英語の本を読むのはやめて、エリザベス・ベア『HAMMERED 女戦士の帰還』(月岡小穂訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取ってみた。自分には合はない類ひの作品ではないかと恐る恐る手に取ったのだが、意外にすんなり作品世界に馴染んだので最後まで読むことになると思ふ。


4月12日(土)

 昨日届いた本のことを書くのを忘れてゐた。Amazon.co.jpから、Deepayan Sarkar Lattice: Multivariate Data Visualization With R (Springer-Verlag, 3/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いたのだった。Rを使った多変量解析の本。なかなか役に立ちさう。

 今日から、ジェフリイ・フォードのThe Shadow Yearを手に取って出勤したが、一ページも読まずに帰ってきてしまった。ちょっと電車の中で考へごとをしてしまったのだ。これでは何のために通勤してゐるのか判らない。私は仕事に行くためではなく、電車の中で本を読むために通勤してゐるといふのに。

 bk1では先月辺りから、ハヤカワ文庫や創元推理文庫・SF文庫の予約が早くからできるやうになった。もう五月の新刊の予約註文ができる。一般的には便利なのかも知れないが、私はかなり不便だ。文庫本の新刊情報を並べて表示させてゐるときに、今月の新刊がよく判らなくなってしまふからだ。情報収集時に予約註文の本は弾くやうにしておけばいいのかな。スクリプトを書き換へるのは面倒臭いなあ。自分がつくづく怠け者だと思ふ瞬間である。


4月11日(金)

 シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。途中までそれなりに軽快に読み進めてゐたのだが、何なんだこの結末は。私には理解し難いものである。

 今日は胃が痛いので、Amazon.co.jp
●コナン・ドイル『陸の海賊』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
クイック・ジャパン77 [Amazon.co.jp]
を註文した。ドイル傑作集〈スポーツ・海賊〉編はいいのだが、どうしてクイック・ジャパン77なんて買ってしまふのだらうか。当然のことながら、表紙の下の方の左から二つ目の名前のインタビュー記事のため。

 紀伊國屋書店から、シオドア・スタージョン『海を失った男』(若島正編/880円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、デイヴィッド・エディングス&リー・エディングス『神託の夢』(宇佐川晶子訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、谷岡一郎『SFはこれを読め!』(ちくまプリマー新書/760円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『SFはこれを読め!』は読んでゐるものがほとんどなので、少し安心する。自分の読みたいものをよむのだからこんな本は関係ないと云ひながらも気になってしまふのが私の気の弱いところだらうか。一冊一冊に関する記述が短くて少々ものたりない。が、あまり重くすると誰も読まなくなってしまふだらうといふことで、軽く読みやすくしてゐるのだらうとは思ふ。重くても読みたいなんて人は、放っておいても勝手に読むのだから、そんな奴らのことを考へる必要はないのだらう。

 本を註文しても、註文した本が届いても、胃の痛みは軽減されない。どうしてだらう。痛みが堪へ難くなってきたので、もう寝よう。


4月10日(木)

今日も、シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。こんなに何日もかけて読む本だらうか。いや、決してつまらない訳ではないのだが、二日くらゐで読む本だらう。まだ275ページだ。あ、でもまだ四日目か。何だかもう何週間も前のことのやうな気がする、ジーン・ウルフを読んでゐたのが。

 あれ、ここ数日KwicYahooのページのアクセス数が急増してゐる。どうしたのだらう。やうやくこのページが評価されてきたのか。それとも、何か怪しいアクセスなのか。どうもちゃんと利用してゐるやうなアクセスに見えるのだが。無意味なアクセスでないのなら嬉しい。

 今日は本を買はない日。本を買はない日はあまり生きてゐる感じがしないのはなぜだらう。皆さうなのだらうか。でも、さうしたら世の中にゾンビのやうな人が大量に発生することになるから、皆がさうだといふ訳でもないのだらう。毎日本を買ってゐないと不安になってくる。生きてゐてごめんなさいといふ気分になってくる。皆がさういふ訳ではないのか。

 さっきから、仮名漢字変換の切り替へが思ひどほりにならなくなって、すぐにキリル文字になってしまふ。苛々するなあ。皆はすぐにキリル文字になったりしないのか。私だけなのかな、キリル文字入力になって困るのは。До завтраとか書くにはいいのかも。ロシア語は判らないのだけど。といふことで、Спокойной ночи。


4月9日(水)

 新刊書評情報に「毎日一冊! 日刊新刊レビュー」と「NBonline書物漂流」の情報を取り込んでゐないことに気がついた。四月からhtmlタグの書き方が少しだけ変はったやうだ。慌てて修正する。

 Pythonの本はpdf版を2冊ほど買って、それはなかなかいい本なのだけれど、やはり紙の本も何冊か持っておきたい。停電になったときにも読めるから、紙の本は。あ、でも、停電になったらコンピュータが使へないか。そこまで考へずに本を註文してしまった。紀伊國屋書店に、
○Michael Weigend Python GE-PACKT (Mitp-Verlag, EUR 17,95, August 2006) [Amazon.de, 紀伊國屋]
○Jonathan Strahan The Best Science Fiction and Fantasy of the Year (Nightshade Book, $19.95, 3/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文。Pythonの本は日本語の詳しさうな本が見当たらないので、英語のを探してゐたのだが、気がついたらドイツ語の本を註文してゐた。まあ、いいか。どうせ停電になったらコンピュータは使へないのだから(理由になってゐません)。

 ドイツ語の本だけでは不安なので、The Book Depositoryに、
○Rongling Wu, Changxing Ma, George Casella Statsitical Genetics of Quantitative Traits: Linkage, Maps, and QTL (£39.68, Springer, 7/2007) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, The Book Depository]
を註文。Pythonの本ではないのか関係ないけど。似てゐるとはどういふことなのか、よく考へてみたかったのだ。しかし、39ポンドは安いなあ。日本の洋書店だと1万円以上するではないか。さう思ってThe Book Depositoryの価格を今みたら、£54.00になって「unavailable」といふ表示に変はってゐた。メールの註文受付通知が39ポンドだから、54ポンドを請求されることはないだらう。ちょっと得した気分。それでも8000円だ。こんな本を買ってゐる余裕はないはづだ。いや、欲しい本は今すぐ買へばいいのだ。破滅が怖くて本が買へるか。


4月8日(火)

 シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。読みやすいのだが、どうも私とは馬が合はないといふか何といふか。馬には乗ってみよ人には添ふてみよといひますが、合はないものは合はない。でも、もう少し読んでみる。

 今日は火曜日なので紀伊國屋書店に本を註文。
●シオドア・スタージョン『海を失った男』(若島正編/880円+税/河出文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●エレン・カシュナー『剣の輪舞 増補版』(井辻朱美訳/980円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●エリザベス ベア『SCARDOWN —軌道上の戦い—』(月岡小穂訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●デイヴィッド・エディングス&リー・エディングス『神託の夢』(宇佐川晶子訳/680円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●谷岡一郎『SFはこれを読め!』(ちくまプリマー新書/760円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上である。読まない本は買ふまいと一度は心に決めたのだが、やはりハヤカワ文庫FTは全部揃へておかうと思ったのである。私はすぐに気が変はるし、それを全く悪いこととも思はない。嫌ひな言葉は「首尾一貫」である。

 今日は8日なので、Amazon.co.jpにも本を註文しよう。
○Deepayan Sarkar Lattice: Multivariate Data Visualization With R (Springer-Verlag, 3/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]
を註文した。Use Rシリーズの一冊。もっと買ひたい洋書があったのだが、今日は我慢しておく。火曜日は洋書は一冊と決めてゐるのだ。嘘だけど。


4月7日(月)

 頭の中にはまだ《新しい太陽の書》が残ってゐる。認められたテキストからの引用でしか話ができないアスキア人たちの語法が頭から離れない。実は以前、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』からに引用しか返さない人工無能のサイトを作らうとしたことがあるのだった。面倒臭くなってやめてしまったが(本当は能力が足りなかったからなのだが)、明治の文豪の作品の引用しかできないプログラムと対話させたりしてみたくなってくる。おそらく、そんな能力も時間もないと思うのだが。

 ウルフで疲れてしまったので、シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を手に取って出勤。読みやすいが、読み返したくなるやうな本ではない。私が読むにはあまりにも明るく健康的かも知れない。

 このところBWV582ばかり聴いてゐたのだが、流石に飽きてきた。今日からはBWV546のPräludium und Fuge c-MollとBWV548 Präludium und Fuge e-Mollを聴いてゐる。かういふ重いバッハのオルガン曲を聴いてゐると、身も心も重くなってくるやうな感じがして心地よい。世間の瑣末なことなどどうでもよくなってきて、もう明かりを消して闇の中に心を沈めたくなってくる。といふことで、もう寝ます。


4月6日(日)

 今日は一日、来月刊行の文庫の解説原稿を書いてゐた。久しぶりの解説である。ちょっと緊張する。

 先日註文したDVD「ハッピーマンデー」の内容紹介ページが出来てゐた。まるで恐怖映画の予告である。


4月5日(土)

 紀伊國屋書店から、岡崎武志『女子の古本屋』(1400円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、J・G・バラード『クラッシュ』(柳下毅一郎訳/660円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、エリザベス・ベア『HAMMERED 女戦士の帰還』(月岡小穂訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、『地獄 英国怪談中篇傑作集』(南條竹則編/2300円+税/メディアファクトリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、菊地信義『新・装幀談義』(2200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『新・装幀談義』ののっぺらぼうの表紙と背にはちょっと驚く。

『独裁者の城塞』を読み終へる。The Urth of the New Sun ($15.95, Tor) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]を続けてもう一度読みたいが、そんな余裕はない。時間的な制約のある状況なのだ。まあ、セヴェリアンが読み返せと云ったのは第四巻までだったから、とりあへずさういふことで。
 病院で皆がお話を披露して、その後、病院が破壊されたときに辛うじて生き残ってゐたフォイラが「ほかの人たちに物語をしてやってよしいの。冬の夜とか、何もすることがない夜にね。あの時のみんなの話を覚えている?」といふとセヴェリアンが「《わたしの国は地平線が遠く、空の広いところです》」と答へ、「そうよ」とフォイラが云って眠る場面が好きだ。この個所を読むとそこはかとなく涙が流れさうになる。《新しい太陽の書》こそが『黄金の書』である。

 AppleID@apple.comといふところから、「Apple ID パスワードリセットの確認」といふメールが来た。怪しいメールなのでアップルに通報しようと思ったが、どこに送ったらいいかよく判らなくなったので、面倒臭くなってやめてしまった。


4月4日(金)

『警士の剣』を読み終へ、『独裁者の城塞』へ。この話が長いうへに、過去の出来事や人物が繰り返し言及されるので、固有名詞を覚えるのが苦手な私にはなかなか厳しい本である。死んだ登場人物がすっかり忘れ去られてしまへば簡単なのだが、絶対的な記憶を持つ主人公は何度も何度も過去を繰り返し思ひ出す。後でそれが重要な意味を持ってゐたことが明らかになったりするから大変だ。昔、舞台で演じたときの台詞と同じ言葉が繰りかへされてゐる場面とかが出て来たりもする。今、読み返してゐると、つい先日読んだばかりなのに、もう忘れてゐることがたくさんあることに気づく。一体私は日々のできごとのどれくらゐを翌日まで覚えてゐるのだらうか。

 O'Reillyのサイトで、
○Mark Lutz Programming Python, Third Edition ($41.99, O'Reilly, 8/2006) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋, O'Reilly]
のpdf版を註文。註文手続きが完了すると直ちにダウンロードできるのがいい。ただ、実際に使ふことを考へると、紙の本の方が使ひやすいのだ。どうしてなのかはよく判らない。pdfの方が検索ができるし、文字列をコピー&ペーストで使へるのも便利なのに。今はとにかく本の量を増やさないといふことが我が家の生活を維持する上で極めて重要な意味を持ってゐるので、どうしてもpdf版の方を優先せざるを得ない。


4月3日(木)

『警士の剣』を読みながら出勤。残り80ページくらゐまで読み進む。この巻はいろいろと忘れてゐることが多いのに気づく。それなりに印象深い場面が続くのに。

 もうジーン・ウルフ以外の本が読みたくて仕方がなくなって来てゐる。古本屋の話とか。いや。普通のSFやファンタジイでもいい。ウルフは疲れるのだ。それでも私はウルフを読みたいのだが。どっちなんだと自分でも思ふ。

 昼間は何かここに書かうといふことを思ひ付いてゐることも多いのだが、夜にはすっかり忘れてしまふ。しかも眠い。今日はこれで。


4月2日(水)

『調停者の鉤爪』を読み終へ、『警士の剣』へ。第二巻の最後では極めて重要な事件が起きてゐるわけだが、やはりよく判らない。難しすぎる、ウルフは。第三巻は第二巻までと比べると些か冗長ではないだらうか。最初は三巻の予定だったのが、三巻目が一冊にするには長過ぎ、二冊にするには短すぎるといふことで、長くして二冊に分けたらしいのだが、そのせゐなのだらうか。

 Amazon.co.jpから、Jack Vance Tales of the Dying Earth (£9.99, Gollancz, 2000) [Amazon.co.jp, Amazon.co.uk, 紀伊國屋]が届く。随分長いと思ったら、『終末期の赤い地球』だけでなく、The Eyes of the OverworldCugel's SagaRhialto the Marvellousも収録されてゐるのだ。これを読むことはないやうな気がする。

 今日は、TOLLE ET LEGE備忘録にAmazon.co.jpの検索窓をつけてみた。今まで使ったことのない新型である。新しいものはなるべく試してみたいので置いてみたが、何だか右上が重くなってしまったやうな感じがする。表示にも時間がかかるし。旧型にしようかな。左側のリンクを増やしてみた。こちらはこちらで見づらいなあ。どうも気に入らない。


4月1日(火)

 今日といふ日が世間ではどういふ日だか知らないが、私にとっては本を註文する日である。4月1日はさういふ日である。私には世間に歩調を合はせやうといふ気など毛頭ない。
 さういふ訳で、今日は紀伊國屋書店に本を註文。
●岡崎武志『女子の古本屋』(1400円+税/筑摩書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●J・G・バラード『クラッシュ』(柳下毅一郎訳/660円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●シャンナ・スウェンドソン『おせっかいなゴッドマザー』(今泉敦子訳/1080円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●エリザベス・ベア『HAMMERED 女戦士の帰還』(月岡小穂訳/820円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『地獄 英国怪談中篇傑作集』(南條竹則編/2300円+税/メディアファクトリー)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●菊地信義『新・装幀談義』(2200円+税/白水社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上六冊。先月は洋書を買ひ過ぎてしまったから、今月は和書を買はう。必要があったから買ったから、そんなふうに調節する話ではないのだが。

 先日、突然ワープロや日本語入力システムの開発をやめてしまったエルゴソフトだが、そこでさういふ開発に携はってゐた人たちが物書堂といふ会社を作ったことを知る。

 Mac用の画像編集ソフトGraphicConverter 6を購入した。アップグレードなので、2000円くらゐ。6の機能を必要としてゐるとも思へないのだが、長い間これを使ひ続けてきたから、アップグレードしておかうといふ気になった。

 今日は、TOLLE ET LEGE備忘録にGoogleの検索窓を付けたりしてみた。ちょっと左側がごちゃごちゃした感じになってしまった(少し隙間を増やしてみた)。左右に少し色でもつけようか。
 かうやって作り直してゐると、少し愛着も増してきて、丁寧に更新しようかといふ気にもなってくる。出来上がるものは、いつもと変はり映えのしないものではあるが。


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