2月28日(日)

 なぜか買ってもゐないのに手元にある伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(1600円+税/新潮社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。宅配便を待つ間だけ読まうと思ったら、宅配便がなかなか来ないのでたうとう最後まで読んでしまった。今日の午前中配達予定だったのに、11時45分に荷物が届いた。荷物はカーテンだった。カーテンをやうやく付けたのだ。部屋の印象がずいぶん変はり、人間が住む部屋らしくなった。これほど印象が変はるとは思はなかった。カーテンがあると、本に当たる直射日光の心配が少し減るので安心して日々を過ごせるといふものだ。
 で、『ゴールデンスランバー』だが、面白かった。最後まで一気に読んでしまったことはたった今書いたとほり。登場人物たちの思ひ出の青春時代の話が折り込まれてゐるのもいい。途中、置き手紙に書かれた「だと思った」を読んだときには涙を流しさうになってしまった。
 結局、首相暗殺の真相はどうなってゐるのかとか、どうして青柳なのかとか、明らかにされないまま終はることや、10年以上も野ざらしで放置された自動車がバッテリー交換だけで走れるのかとか、ありえないやうなことは多いのだが、どうやらこれは首相公選制のある平行宇宙の日本の話らしいのでさういふこともある世界なのだらう。

 今日も引越し後の片づけ。いったいいつ終はるんだらう。


2月27日(土)

 昨日紀伊國屋書店から届いた本にいつもより余分に書類が入ってゐた。何かと思って読んでみたら、「この度、ご注文いただきました書籍が入荷致しましたが、あいにくと、状態に難のある品でございました」と書いてある。さうだったのか! 全然気付かなかった。「お詫びとして若干値引きさせて頂きまして、税抜き価格から10%のお値段にてのご請求とさせて頂きます」なんて書いてあるのだ。5冊中、状態に難のあるのは2冊のやうで、それぞれ60円ほど安くなってゐる。ありがたう、紀伊國屋書店。さういへばAmazon.co.jpでも以前、状態に難があるから再手配中だとか云って入手が遅れるといふ連絡が来たことがあった。急いでゐた私はそんなことどうでもいいから、すぐにそれを送ってくれ! とメールを書いたら値引きしてくれたのではなかったか。私は貧乏なので、これからはいつも「状態に難のある品」を10%引きで送っていただきたい。

 ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒2 白鳥の女王』(和爾桃子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。何だかいいところで終はってしまふではないか。それならば英語で読めばいいぢゃないかと思ったが、昨日はこの巻を除いた5冊が届いたのだった。ちぇ。

 引越し荷物の片づけが全然終はらない。本棚が足りない。あまりにも足りない。そして、今はあまりにも眠い。


2月26日(金)

 今日も、ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒2 白鳥の女王』(和爾桃子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読みながら出勤。ずいぶんかかるなあ。

 そんなことを思ってゐたら、紀伊國屋書店から、Jacqueline Carey Kushiel's Dart (Tor Books $7.99) [紀伊國屋] 、Jacqueline Carey Kushiel's Justice (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]、Jacqueline Carey Kushiel's Scion (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]、Jacqueline Carey Kushiel's Mercy (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]、Jacqueline Carey Kushiel's Avatar (Tor Books $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]が届いた。クシエルだらけの一日である。あ、一冊だけ、註文したのに入ってゐないものがある。遅れてゐるのか。
 どれをとっても分厚い。960ページもある巻がある。頭からこれを読むことはないと思ふが、ちょっとページを捲ってみたくなることがやがてあるかも知れない。

 インクリングズ気分を高めるために、関連図書を註文しようかと思ったが、眠くなってきてしまった。註文は明日にしよう。

 今日はエアコン設置の現地調査といふことで、エアコン屋(といふのか)がやって来た。書棚の中にエアコンを設置できるかと訊いたら、いろいろ測ってゐたが、できると答へた。よかった。工事費が高額にならなければいいのだが。


2月25日(木)

 ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒2 白鳥の女王』(和爾桃子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、やうやく半分。

 SFマガジン四月号[Amazon.co.jp, bk1]をいただく。ありがたうございました。チャイナ・ミエヴィルとチャールズ・ストロスの二つが翻訳作品。次号の特集は「クトゥルー新世紀(監修:中村融)」。楽しみである。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●大森望編『不思議の扉』(514円+税/角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●イアン・サンソム『蔵書まるごと消失事件』(玉木亨訳/1200円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天]
●山尾悠子『歪み真珠』(2800円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『歪み真珠』は山尾悠子の新しい短篇集。15篇が収録されてゐる。作品は、「ゴルゴンゾーラ大王あるいは草の冠」、「美神の通過」、「娼婦たち、人魚でいっぱいの海」、「美しい背中のアタランテ」、「マスクとベルガマスク」、「聖アントワーヌの憂鬱」、「水源地まで」、「向日性について」、「ドロテアの首と銀の皿」、「影盗みの話」、「火の発見」、「アンヌンツィアツィオーネ」、「夜の宮殿の観光、女王との謁見つき」、「夜の宮殿と輝くまひるの塔」、「紫禁城の後宮で、ひとりの女が」である。今日は一冊しか註文しなかった。やはり別の書店でもう一冊買っておくべきだらうか。『ラピスラズリ』は二冊持ってゐるはづ。他のは一冊づつ。
『蔵書まるごと消失事件』は、移動図書館にまつはるミステリ。面白さうだと思って一年半ほど前に原書を買ったのだが、全然読んでゐなかった。面白さうだと思って買ふのはいいのだが、ちゃんと読まないところが問題である。邦訳が出てしまったら、よほどのことがなければ日本語で読むから原書が無駄になってしまふ。売れ行きが悪くて続きが出なかったら二巻目以降を原書で読めばいいけれども、それはそれで全然嬉しいことではない。

 東京創元社の三月の新刊のお知らせが届いた。SF文庫の『氷上都市の秘宝』 フィリップ・リーヴ著/安野玲訳(11日刊)は楽しみだが、前巻から間が開いてしまったから話を忘れてしまってゐるかも知れない。いや、かも知れないではなく、忘れてしまってゐる。まあ、読み出せばきっと思ひ出すだらう。


2月24日(水)

 ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒2 白鳥の女王』(和爾桃子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。どうして一日で104ページしか進まないのだ。私は怠けてゐただらうか、遅すぎる。もっと早く読まなくては。前の巻の内容を思ひ出すのにちょっと手間取ったからかも知れない。もっと速く! もっと速く!

 今日は引越しの箱を三箱片づけた。三箱では全然及ばない。でも、一日三箱なら、一ヶ月で90である。といふことは三月中には遅くとも片づけは終はるといふことだ。本当なのだらうか。

 今度の土曜、日曜でカーテンが来る。さうすれば本に陽が当たることを心配しなくてもいいことになる。はやくカーテンが来てくれないか。

 山尾悠子『歪み真珠』は、新宿の紀伊國屋書店の一階文芸の棚に入荷したらしい。早く買ひたい。今回は何冊買はうか。


2月23日(火)

 ディヴィッド・アンブローズ『リックの量子世界』(渡辺庸子訳/960円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み終へる。訳者あとがきにも「『P・K・ディック的な世界を論理的に構成したもの、って感じですね』という意見をいただいた」なんて書いてある。くどいようだが、私にはディック的な世界には思へなかった。そんなことが書いてなかったらもっと素直に楽しめただらうに、ディックとの比較が気になってしまったではないか。「論理的」な時点でもうディック的ではないと思ふのである。論理なんてまったく無視して、何なんだどうなってゐるんだと訳が判らないままに、現実が揺らいでいくのだ。その絶望的な状況の中で主人公は懸命に生き延びようとする訳だ。『リックの量子世界』は論理的である。量子世界といふ考へに基づく平行宇宙である。論理的に説明できるばかりか、主人公は能動的に平行宇宙を移動する方法を身に付けたなどと云ってしまふ。世界に対する怯えや狼狽へが少ないのである。私も常日頃現実に対して怯えてゐるので、さういふ感覚のない本にはさほど共感できないのだ。

 Amazon.co.jpから、EPSON Colorio Scanner フラットベッドスキャナ 4800dpi CCDセンサ GT-S620が届く。早い! しかし、机の上がまだ片づいてゐなかったりして、Mac-miniに接続して使へる状態になってゐないのだった。

 引越してきて3週間。まだカーテンがないのである。カーテンがないと夜は寒々しい。そんなことはちょっと我慢すればいいことだが、カーテンがないと南側の部屋にある書棚の本に日光が当たってしまふのだ。これは許しがたい状況である。IKEAの書棚用の扉がこのところ品切れ状態のままなのだ。扉がないと、窓から入ってくる日光が本に当たってしまふ。だから、せっかく書棚を買ったのに安心して本を並べられないのだ。
 値段を調べてみて驚いた。これなら同じ壁面積の書棚が買へるではないか。書棚は本を収納できるのに、カーテンはせいぜい光を遮るくらゐである。カーテンを買ふくらゐなら書棚をもっと買ひたいのだが、人間的な暮らしをするためには多少の我慢は止むを得ない。
 カーテンを売ってゐる店に行くのが嫌なので、通販で註文した。値段の高さに狼狽へてゐたら、枚数を間違へて註文してしまった。明日訂正しなければ。面倒くさいな。


2月22日(月)

 ディヴィッド・アンブローズ『リックの量子世界』(渡辺庸子訳/960円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。半分を少し越えた辺りまで。「ディック的悪夢世界」なんて書いてあるが、私はあまりディックに似た感じを受けてゐない。気がついたら別の世界に放り込まれるところは確かに似てゐると云へようが、確固たるものと思ってゐた現実が崩壊するディック独特の感じとは共通するものがない。世界はそれなりにしっかりしてゐる。狼狽へ、戸惑ひながらも、別の世界は別の世界として確固たる存在なので主人公は状況をしっかりと見極めて行動してゐる。頭がよくて着実な仕事をする男なのだ、主人公は。ディックの世界の主人公はそんなに立派な人間ではないし、状況がさっぱり判らないながらも、懸命に生き延びようとする。別の世界も別の世界として確実なものであることは少なくて、それもまた気持ち悪くふらついてゐることが多い。そんなに立派ではない主人公が懸命に生き延びようとする姿を読んで私は生きる希望を自分の中に見出せるのだが、本書を読んでもそんなものは見出せない。決してつまらない訳ではないのだが、ディック的などと云はれるから、つい比べてしまふ。ディックのやうな世界を描く作家はゐても、ディックのやうに世界を描く作家はゐないのだ。

 ジャクリーン・ケアリー『クシエルの使徒2 白鳥の女王』(和爾桃子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を、訳者の和爾桃子さんからいただきました。ありがたうございました。

 引越し荷物の箱は全然片づかない。そして、本棚がどうしようもなく足りない。

 軽いスキャナが欲しくなり、Amazon.co.jpにEPSON Colorio Scanner フラットベッドスキャナ 4800dpi CCDセンサ GT-S620を註文してしまった。どうしても、今スキャナを買はなければならないといふ気持ちに襲はれたのである。今、たった今、この瞬間にもスキャナを発注しないと世界が崩壊してしまふやうな不安に押しつぶされさうになったのだ。誰でもさういふことはあると思ふ。実は今、Mac-miniで使へるスキャナーがない。だから、買ってもそんなに無駄な買ひものでもないやうな気がする。ただ、CCDセンサといふのに惹かれて選んだものの、CCDセンサが何かよく判ってゐないことは、今なほ不安が払拭しきれない原因に違ひない。


2月21日(日)

 筒井康隆『アホの壁』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読む。残念ながらあまり面白くなかった。個人の中にある良識とアホとの間の壁について、現代人がいとも簡単に飛び越えてしまふことについていろいろ論じる内容だとなってゐたが、その壁を越えてしまふ人間の本質みたいなものを鋭く示してくれるやうでもなく、何となくその周辺を巡って話が続いて、目指す方向がどうもよく判らないのだ。もちろん、判らない原因の主たるものは私の理解力の不足によるものだらうが。フロイトの話が好きなのは前から知ってゐるが、本書も例外ではない。私はフロイトの話にはあまり関心が持てないのだ。
「人はなぜアホな戦争をするのか」といふ章では、人間の同種既存の本能について記されてゐるところは興味深く読んだ。「……日本に生まれると日本に対する愛国心が生まれるのである。これが同種既存の本能である。オリンピックやワールドカップでわれわれが誰に強制されずとも自分の国のチームや選手を応援し、他国に勝ちたいという欲望を起こすのも、この同種既存の本能ゆえである」といふ。私はオリンピックやワールドカップで日本のチームをあまり応援したいといふ気持ちにならないのである。さういふ大会で熱狂的に自国を応援することに警戒心を抱いてしまふからである。ああ、私は日本に生まれてゐないからか! さうなのか、さうだったのかと一瞬納得しかけたが、私は別に生まれた国を応援してもゐないから関係ないだらう。この箇所の直前では「学校に入学するとその学校が好きになり、会社に入るとその会社を愛するようになり」と書いてゐる。私は学校に入学してもその学校があまり好きにならなかったし、就職しても(会社ではないけど)その組織を愛するやうにはならなかった。私は帰属意識が希薄で、帰属を強制されるのが何より嫌ひなのだ。それより嫌ひなのが、所属する組織や関連する地域、あるいは躰、生まれなどの属性によって判断されることである。

 今日も書棚を組み立て、本が入った段ボール箱を開ける作業に勤しむ。壁一面に配置したIKEAの書棚がみるみるうちに埋まっていく。その様子を見て、気がついた。書棚が足りない。

 今日、初めていiPod Touchで音楽を聴いた。買ってから10ヶ月くらゐだらうか。音楽を聴くだけだとあまり電池が減らないことを知った。なるほどかうやって人は音楽を聴き続けられるのか。本の入った箱を開ける作業をバッハのオルガン曲を聴きながらすると、作業にうんざりすることなくどんどん進めることができる……といふ効果は残念ながらなかったが。そのうち、外出時にも音楽を聴けるやうになるのだらうか。


2月20日(土)

 ブランドン・サンダースン『ミストスピリット1 遺されし力』(金子司訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]読了。次第に、エレンドの成長物語のやうな様相を呈してくる。この調子で進んで大丈夫なのかと不安になりつつ読み進める。エレンドが王らしく振舞ふために身なりや姿勢、態度や口調を改めていく様子などが描写されてゐるが、私はさういふ考へ方が嫌ひである。それは別として話は包囲されたルサデルの都が如何に苦境を乗り越えるかが、エレンドやヴィンの心の揺れ動きなど交へつつ、緊張をはらんで展開されていく。

 この家は、北向きの部屋にゐると訪問者の呼び鈴が全く聞こえないことが今日よく判った。パソコンのある部屋では全く宅配便が荷物を届けに来たのが判らないといふことである。つまりそれは本を受け取るのに不便だと云ふことを意味してゐるのだ。不便ではないか。あまりにも不便ではないか。

 紀伊國屋書店から、ディヴィッド・アンブローズ『リックの量子世界』(渡辺庸子訳/960円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、デイヴィッド・ウェーバー『オペレーション・アーク3』 (矢口悟訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店]、マイケル・ディルダ『本から引き出された本』(高橋知子訳/2400円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』(660円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、エリック・ガルシア『レポメン』(土屋晃訳/781円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。明日から、何を読まうか。

いやいや、明日は本の片づけである。明日にはある程度目処をつけたいと思ってゐるのだ。


2月19日(金)

 ブランドン・サンダースン『ミストスピリット1 遺されし力』(金子司訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み進める。なかなか捗らない。戦ひの場面などは如何にもアニメ風。まあ、いいんだけど。

 旧住所に送られてゐたLocus1月号を入手。John Crowleyインタビューなど。読む出もなくページを捲ってゐたら、F&SFのアンソロジーが欲しくなったので、紀伊國屋書店に註文。
○Gordon Van Gelder, ed. The Very Best of Fantasy & Science Fiction : Sixtieth Anniversary Anthology (Tachyon, Sept 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
○Mike Resnick Stalking the Dragon: A Fable of Tonight (Pyr, August 2009) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]
 F&SFのアンソロジーは読まないやうな予感がする。でも、いつの日か何か役立つこともあるかも知れない。レズニックの本は、前に買はうかどうしようか迷ってゐたもの。Stalking the Unicornの続篇である。続篇といふのは大抵あまり面白くないものだが、果たしてこれはどうだらうか。

 今日は家庭の事情で時間がないので、これで。


2月18日(木)

 Twitterのアカウントをせっかく作ってゐるのだからと、twitterfeedといふのを使ふと、RSSの更新情報をTwitterで配信してくれるといふので利用してみようと試してみたのだが、この日記は配信してくれない。エラーが出ずに設定完了になるのだけど。不愉快に思いながら、別館の方を登録してみたら、ちゃんと配信した。なぜなんだ。

 紀伊國屋書店から、筒井康隆『アホの壁』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]が届く。一緒に送ってくれればよかったのにと思ったが、それは註文時に一括配送を選んでおけばいいのだといふことに、今日また本を註文したときに初めて気がついた。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●ディヴィッド・アンブローズ『リックの量子世界』(渡辺庸子訳/960円+税/創元SF文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●デイヴィッド・ウェーバー『オペレーション・アーク3』 (矢口悟訳/880円+税/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, 楽天, 紀伊國屋書店]
●マイケル・ディルダ『本から引き出された本』(高橋知子訳/2400円+税/早川書房)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●深水黎一郎『五声のリチェルカーレ』(660円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●エリック・ガルシア『レポメン』(土屋晃訳/781円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上五冊。『五声のリチェルカーレ』は私の守備範囲からはちょっと外れてゐるが、リチェルカーレといふ言葉に惹かれて。『本から引き出された本』は、本に関する本だから。


2月17日(水)

 ブランドン・サンダースン『ミストスピリット1 遺されし力』(金子司訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み始める。支配王が倒されてそれで終はりではなかったのか。100ページまで読んだだけなので、話はまだ始まったばかり。ところで、副題が「遺されし力」である。次巻は「試されし王」なのだけど、どうして文語活用なのだらうか。「××されし」といふ形が異世界ファンタジイの題名では妙に好まれるやうな気がする。私はあまり好きではない。本文が文語文なら別だけど。

 紀伊國屋書店に、ちょっと思ふところあって、ジャクリーン・ケアリーのクシエルのシリーズを註文した。
○ Jacqueline Carey Kushiel's Dart (Tor Books $7.99) [紀伊國屋]
○ Jacqueline Carey Kushiel's Justice (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]
○ Jacqueline Carey Kushiel's Scion (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]
○ Jacqueline Carey Kushiel's Mercy (Grand Central Pub $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]
○ Jacqueline Carey Kushiel's Avatar (Tor Books $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]
○ Jacqueline Carey Kushiel's Chosen (Tor Books $7.99) [紀伊國屋, Amazon.co.jp]
以上六冊。六冊もあるのか、このシリーズ。いや、さらに続きがあるみたいだが。邦訳になるとそれぞれが三巻本になるから、大変な量である。まあ、本当に読むかどうかは判らないけれど(読まないやうな気もする)、資料として持っておく。
 それにしても、原書と邦訳の表紙絵の雰囲気は違ふ。原書だと読んでみたい気分になるが、邦訳だと表紙絵からはさういふ気分にはならない。読むけれども。

 久しぶりに、ユウキ食品 マヌカはちみつ 500gを註文し、今日届いた。引越しして少し落ち着いてきたから、蜂蜜もそろそろ買ってもいいだらうと思ったのだ。


2月16日(火)

 マイケル・シェイボン『シャーロック・ホームズ最後の解決』(黒原敏行訳/438円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。私はシャーロック・ホームズの熱心な読者ではないのだが、一通りは読んでゐると思ふ。本書は、ホームズが89歳になったときの事件といふ設定になってゐる。89歳のホームズは養蜂家になって老後の日々を過ごしてゐる。そのホームズが解決することになる事件は、イギリスの片田舎に引き取られてきた、ドイツからやってきたユダヤ人の少年の鸚鵡を巡る殺人である。事件の背景は重く暗いし、時代は第二次世界大戦の影が色濃い頃、年老いたホームズは躰は苦痛に満ちてをり、読んでゐて楽しい気分になる物語ではない。開発と空襲で変はり果てたロンドンを嘆くホームズの様子は心が苦しくなるほどである。それでも本書は紛ふ方なきホームズ作品である、最後の解決が描かれてゐるのだから、読者は一言一句疎かにすることなく味はひ尽くさなくてはならない。

 ここではあまり訃報は話題にしないことにしてゐるのだが、翻訳家の浅倉久志氏が亡くなったことは記しておきたい。みんなさうだらうが、私も浅倉訳のディックを読み、浅倉訳のヴォネガットを読んで育ってきた。個人的にお話する機会はなかったが、多分、この30年、浅倉久志訳の本を一冊も読まない年はなかったはづだ。この喪失感はあまりにも大きい。今一度、『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み返したくなってゐる(が、本はまだ箱から出てきてゐない)。


2月15日(月)

『野村総合研究所はこうして紙を無くした! 』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へる。紙をなくし、仕事の生産性を上げるには、何をどのやうに考へればいいのかといふところは大いに参考になった。もちろん、私の仕事の内容は野村総合研究所とは違ふし、職場環境も、自宅での作業環境も全く異なる。が、惰性で従来の方法を続けるのではなくて、常に新しく効率的な仕事の環境を構築することを考へ続けなくてはならないといふことを思ひ知った。ついでに云へば、私も紙が嫌ひなのかも知れない。本を愛する者が紙が嫌ひとは変化も知れないが、紙が増えることでどれだけ仕事や生活に悪影響を及ぼすかを身をもって知ってゐるからか。物体として保存したい本以外は電子化して、検索できるやうにしておきたいと思ふのが、偽らざる本心なのだ。

 来月、山尾悠子『歪み真珠』が刊行される予定だが、それに合はせて、サイン会が開催されるといふ。3/12(金)紀伊國屋書店新宿本店と3/13(土)東京堂書店神田本店である。残念ながら東京近郊以外に住んでゐる人には難しいかも知れないが、珍しいことなのでこの機会を逃さないやうにしていただきたい(と私が勧めることでもないが)。私は両日とも何も予定がないから参加できるのだが、行くかどうかは判らない。サインを貰ふといふことにあまり価値を見出せないからだ。私は作品を愛してゐるのであって、そこに著者の署名があっても作品の価値が変はることはないと思ふからである。でも、作者自身が魅力的な人なら会ってみたいわけで(会ってみて嫌な奴だったら困るけど)、私だって自分の娘に悠子と名づけてしまったくらゐ山尾悠子の作品を愛好してゐるのだから、関心がないはづはない。結局どっちなんだよといふ感じだが、一度お会ひしたことがあるからまあいいかなと思ってゐるのが正直なところである。ただ、会が閑散としてゐたら寂しいから、もしそんな事態になったら万難を排して参加しなければならないとは思ふものの、熱狂的な愛読者が少なくない作家だからそんな心配は杞憂だらう。私が心配するのもおこがましいが。

 紀伊國屋書店から、スーザン・プライス『500年の恋人』(金原瑞人・中村浩美訳/1100円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、マイケル・シェイボン『シャーロック・ホームズ最後の解決』(黒原敏行訳/438円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、高山宏『近代文化史入門』(1000円+税/講談社学術文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。あれ、筒井康隆『アホの壁』(680円+税/新潮新書)が入ってゐない。


2月14日(日)

『野村総合研究所はこうして紙を無くした! 』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読む。私も紙を極力なくしたいと思ってゐるからだ。が、ほとんど読み進められない。今日は一日書棚の組立と配置などをしてゐたからだった。引越し荷物の片づけもまだ半分も終はってゐない。書棚の組立が終はったのだから、どんどん箱を開けて本を収めていかう。

 SankeiBiz エコノme「暮らしと仕事」の書評を書評情報に表示するやうにした。

 本と関係のない話。またオリンピックが始まって、夏の競技ほどではないと思ふのだが、ニッポンニッポンと騒がしい。私はオリンピックが嫌ひなのだ。オリンピックといふのは、「オリンピック競技大会は、個人種目もしくは団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と憲章にも書いてあるとほり、国同士がメダルの数を争ふ大会ではないのだ。それなのに、日本はいくつ獲得できたとか、どの国はいくつだとか、すぐに数へたがる。数へるだけなら勝手だが、選手は国を代表してゐるのだからちゃんとしろとか偉さうに説教する奴らまでゐる。国を代表してゐるのか、本当に。個人間の競技だから、日本の代表ではないはづだ。もちろん、世界中で優秀な選手を一度に選べないから、各地域で選ばれた選手が集まるのだが、たまたま日本と云ふ地域で選び抜かれただけだらう。国民の期待を背負はせたり、国民の代表を強要したりするのは、本来のオリンピックの精神から逸脱してゐる。
 だから、日本からオリンピックに参加する選手が、だらしなく服を着てゐたからと云って競技に参加させないとか声高に叫ぶ人々が私には理解できない。抗議の電話やメールが殺到したらしいが、さういふ人たちはそんなに立派な態度で常日ごろ行動してゐるのかね。もちろん、オリンピックの制服を、シャツを出してネクタイを緩めてぶら下げて、ズボンをずり下げて穿いてゐる姿は私には莫迦にしか見えない。しかし、莫迦はオリンピックに参加してはならないといふ規則はないのだ。莫迦が金メダルを獲ってもいいのだ。そんなに参加選手は日本を代表してゐると云ひたいのなら、そんな莫迦を選んだ日本人が莫迦だったと己を恥じればいいだけだ。
 日の丸を振って、ニッポンニッポンと叫ぶのが癖になると、あまりいいことはないやうな気がするのである。


2月13日(土)

 近藤克則『 「健康格差社会」を生き抜く』(780円+税/朝日新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。経済的・社会的格差が、人の健康に強い影響を与へてゐて、金持ちほど健康で長生きだといふことを示してくれる本。といふとちょっと足りなくて、格差が広がってくると、何も不自由してゐないはづの富裕層の健康も損なはれてくると指摘してもゐる。また、この健康格差は日本だけでなく、世界中で、特に先進国で目立つやうになってきてゐるといふ。
 ちょっと考へれば、金に不自由してゐない人は、ストレスも少なく、治療費の心配をすることなく検診を受けて異常があればすぐに治療を受けられるし、健康的な食生活に気を配る余裕もあるし、適度な運動をする暇もあるだらうから、そのこと自体は全然意外でも何でもない。昔は金持ちが太ってゐたが、今は貧困者がでぶになるといふ指摘はあちこちでなされてゐる。本書では、さういふことを漠然とした印象や推測で語るのではなく、きちんとした統計的な解析で示していく。相関関係があったからといって、短絡的に「そいつが悪い」と決めつけることなく、相関関係があったからといって必ずしも因果関係がある訳ではないことをきちんと説明しながら話を注意深く進めるところは好感が持てる。が、それならばどうすればいいのかといふところはなかなか難しい。健康格差をなくすためには、経済的な格差を縮めなければ根本的には解決しないからだ。そんなことが簡単に判ったら、誰も苦労してはゐない。とりあへず私は、ストレスを減らし、孤独にならず、食べ過ぎず、適度に歩いてでぶにならないやうに心がけよう。孤独にならないといふのはちょっと難しいかも知れないが。

 紀伊國屋書店から、今泉文子編訳『ドイツ幻想小説傑作選』(1200円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、ブランドン・サンダースン『ミストスピリット1 遺されし力』(金子司訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]、アーサー・C・クラーク&フレデリック・ポール『最終定理』(小野田和子訳/2200円+税/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、デイヴィッド&リー・エディングス『アルサラスの贖罪3 善と悪の決戦』(宇佐川晶子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、セルゲイ・プロコフィエフ『プロコフィエフ短編集』(豊田菜穂子訳/1800円+税/群像社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、永江朗『本の現場』(1800円+税/ポット出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、野村総合研究所ノンペーパー推進委員会『野村総合研究所はこうして紙を無くした! 』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。『プロコフィエフ短編集』『本の現場』は新刊書ではないので、やすりがかけられてゐた。何となく損した気分。

 今日も、紀伊國屋書店に本を註文。
●筒井康隆『アホの壁』(680円+税/新潮新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●スーザン・プライス『500年の恋人』(金原瑞人・中村浩美訳/1100円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●マイケル・シェイボン『シャーロック・ホームズ最後の解決』(黒原敏行訳/438円+税/新潮文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●高山宏『近代文化史入門』(1000円+税/講談社学術文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上四冊。シェイボンの本は、表紙が不気味である。だから、買ってしまった、といふわけでもないけれど。高山宏の本は2007年の刊行。どうしてそのとき買はなかったのだらうかと思ひながら(日記も検索して購入してゐないことを確認)、註文したのだが、註文から数時間後に、この本は『奇想天外・英文学講義』の改題だと気付いた。それで買はなかったのかと納得したが遅かった。

 今、これを書いてゐる部屋のエアコンを恐る恐る起動させてみたら、室外機は異音を発生することなく動いた。現在室温は20度。自然治癒したのかな。隣の部屋の新品よりも暖まりが弱いやうな気がするが、今は資金不足なので買ひ替へは少し待ちたい。

 今日は銀行へ行って住所変更。どうしてインターネットでできないんだ。引越しするといろいろな書類を書いたり電話をしたりして手続きをしなければならない。大変である。私にとってはつらい作業だが、かなり処理が進んできた(と思ひたい)。


2月12日(金)

 寒い。昨日エアコンが壊れたやうで、暖房を入れると室外機が異常な轟音を発する割には部屋が暖まらない。もう15年ものなので、交換だらう。そんなわけで、今の室温は九度である。手短に済ませて、暖房の入る寝室に逃げよう。

 岸博幸『ネット帝国主義と日本の敗北』(760円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を読み終へる。ネット世界ではアメリカ企業の独占状態が進んでゐることを示し、その危険性を訴へる内容である。私はこれまでインターネット礼讃系の本を多く読んできたから、あまりかういふ考へ方には接して来なかった。もちろん、Googleによる書籍検索の問題などは世界的な動きには注目してゐたが、実はあまり危険視してゐなかった。本書を読んでアメリカに支配されるネット世界の現状に対する著者の考へはよく判ったし、確かに尤もなことであるが、個人的にはそれでもアメリカ企業の提供するシステムを利用し続けるだらうと思ふ。日本企業のものでも、ヨーロッパ企業のものでも、便利なものなら私は使ふのである。それが、アメリカ企業が提供するから利用してゐるのではなく、便利だから利用するのだ。日本の文化やジャーナリズムを守るために、Googleを使はない、Amazonを利用しないといふことは、私にはできない。私も生きるために少しでも効率良く仕事をしなければならないから。私が使ひたくなる新たな道具が日本企業から提供されたら、もちろん喜んで利用したい。
 また、本書では「無料」モデルがジャーナリズムと文化を破壊すると強く警告してゐるが、それはどこまでさうなのか私にはよく判らない。それに、いつまでも違法ダウンロードのせいで有料コンテンツが売れないといふこともないだらうと思ふ。音楽は有料ダウンロードが抵抗なく受け入れられるやうになってきたと思ふし、書籍もKindleやiPadなどで有料ダウンロードに抵抗がなくなっていくに違ひない。

 Amazon.co.jpから、Charles Stross The Revolution Business (Tor Books; 2010/2/2) [Amazon.co.jp, 紀伊國屋]が届く。シリーズ第五巻である。第四巻を読んでゐないので、まづはそちらから読まなければ。確か途中で忘れてしまったのだ。まだ箱から出てきてゐないやうだが。
 表紙には「Charles Stross's Merchant Princes novels are economic science fiction worth reading」といふPaul Krugmanの言葉が載ってゐるが、さうだらうか、そんなに立派な経済SFだらうか。もう少し真面目に第四巻を読むのを再開しよう。

 指先や足の先が冷たくなってきたので、今日はここまで。


2月11日(木)

 岸博幸『ネット帝国主義と日本の敗北』(760円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]を少し読んでみるが、今日は専ら荷物整理と書棚の組立である。

 今はひたすら箱を開けて、ただ棚に収めていくだけである。何の順序もなく、ただ大きさにあった棚に突っ込んでいく。箱を全部処分して、新しい書棚を買って、とにかく本を収納できるという状況を作ってから、あらためて並べ替へようと考へてゐる。箱はまだ三分の一くらゐしか開いてゐない。

 段ボール箱を開けると、緩衝材として詰めてゐたものが大量のゴミとなる。困ったな。IKEAで家具を買って組み立てると後には大量の段ボール箱の残骸が残る。我が家は次第にゴミ屋敷の様相を呈してきてゐる。


2月10日(水)

 ロビン・ホブ『黄金の狩人〈3〉』(鍛治靖子訳/960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をやうやく読み終へる。いくらなんでも遅すぎる。
 あまり期待せずに読み始めたのだが、これは面白かった。〈気〉で動物と絆を結ぶといふ独特の能力が全体を通して重要な意味を持ち、物語を効果的に彩ってゐる。登場人物たちの会話や他者との接触の距離感には馴染めない部分もあるものの、近年珍しい良質のファンタジイである。

 引越しなどがあって、きちんと管理できてゐないページもいくつかあったのだが、少しは(ほんの少しだが)生活が落ち着いてきたので、極力元の管理状態に戻していきたいと思ってゐる。

 今日は仕事の帰りに書店に寄らうと思って営業時間などを予め調べて心の準備を整へておいたのに、駅から降りたらすっかり忘れてしまってゐた。気がついたら途中の店で食料品を買って家に着いてゐた。まったく本と食事のどっちが大切なんだ。

 忘れたでは済まないので、紀伊國屋書店に註文。
●今泉文子編訳『ドイツ幻想小説傑作選』(1200円+税/ちくま文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●ブランドン・サンダースン『ミストスピリット1 遺されし力』(金子司訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
●アーサー・C・クラーク&フレデリック・ポール『最終定理』(小野田和子訳/2200円+税/早川書房)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●デイヴィッド&リー・エディングス『アルサラスの贖罪3 善と悪の決戦』(宇佐川晶子訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●セルゲイ・プロコフィエフ『プロコフィエフ短編集』(豊田菜穂子訳/1800円+税/群像社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●永江朗『本の現場』(1800円+税/ポット出版)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●野村総合研究所ノンペーパー推進委員会『野村総合研究所はこうして紙を無くした! 』(743円+税/アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
今月の新刊、買ひ逃してゐた先月の新刊、全然気付いてゐなかった去年の夏の作品などさまざま。

 ああ、もう寝る時間だ。


2月9日(火)

 ロビン・ホブ『黄金の狩人〈3〉』(鍛治靖子訳/960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み進める。やうやく206ページ。遅すぎる! 遅すぎる! もっと速く読まなければならない。こんな速さではとても生きてゐるなんて云へない。もっと速く読まなければならない。
 といっても、さう簡単に速くなるわけはないから、読書時間を増やさなければならないのだけど。

 引越し荷物の段ボール箱は、今日は二つしか開けられなかった。でも、ロビン・ホブの本を一冊見つけた。ちゃんとシリーズの最初から読めるかも知れない。

 Amazon.co.jpに、
○Charles Stross The Revolution Business (Tor Books; 2010/2/2), 紀伊國屋]
を註文した。


2月8日(月)

 ロビン・ホブ『黄金の狩人〈3〉』(鍛治靖子訳/960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み進める。面白く読み進めてゐるのにまだ112ページ。あまりにも面白かったので乗り換へ駅で降り損ね、次の駅で乗り換へたら間違へて反対方向の列車に乗ってしまひ、仕方なく次の駅で逆方向の電車に乗ってやうやく正しい路線に乗った。それほと物語に引き込まれたといふことと、まだこの通勤経路に慣れてゐないといふ二つの理由が考へられるが、どちらの要因が大きいのかは判定できない。それだけ余計に時間をかけて帰ったのに、今日112ページしか読めないといふのは問題だといふことだけはよく判る。

 除湿器が欲しくなり、Panasonic F-YZE60-A(ブルー) デシカント方式除湿機 FYZE60Aを楽天のイーベストPC・家電館に註文した。送料・税金込みで15,890円。家電や家具を買ひまくってゐるが、この先大丈夫なのか。その代り、本をあまり買ってゐないやうな気がする。この先大丈夫なのか。


2月7日(日)

『黄金の狩人〈2〉』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をやうやく読み終へる。世界にも馴染んできて読みやすくなってきた。問題は私の読書時間だけである。
 調子よく次の巻に進まうと思った瞬間に恐ろしい状況に直面した。〈3〉はどこだ? 机の上には見当たらない。もしかして、引越し荷物の中なのか。最後の箱に入ってゐたとすれば、書棚の中か。今はただ箱を開けるために書棚に本を押し込んでゐるだけである。もはやどこに何があるのか判らない。どこにあるのだ、〈3〉は。

 予定通りIKEA港北で書棚を購入。290 kgも買ってしまった。台車が動かず、苦労する。次回からはゴム底の靴を履いていった方がいいと思ったが、考へてみれば私はそんな靴は持ってゐないのだった。

 さて、ロビン・ホブ『黄金の狩人〈3〉』(鍛治靖子訳/960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は、さっき風呂に入りに行くときにふと書棚を見たら、あった。ああ、よかった。
 ところで、この作品は、〈ファーシーアの一族〉の続篇である。私はその〈ファーシーアの一族〉を読んでゐないのだ。だから、どうもよく判らないところがある。前篇もなるべく早く読みたいのだが、それもやはり箱の中である。どうしたものか。


2月6日(土)

 捗らない。読書も引越し荷物の片づけも。

 今日気がついたこと。本の箱は、詰めるときよりも開けるときの方が楽だ。

 明日はまたIKEA港北に書棚を買ひに行かう。


2月5日(金)

『黄金の狩人〈2〉』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の続き。まだ終はらない。道化もあまり気持ち悪い話し方をしなくなってきて、ながながと話をする場面もなくなって、読みやすくなってきた。

 今日は区役所へ行って転入の手続きと警察署で運転免許証の住所変更。かういふところへ行くと、自分が透明人間なんぢゃないかといふ気分になる。区役所ではどう考へても私の番号札の番号が飛ばされてゐたし、警察署では運転免許関連部署の人たちは私が声をかけても誰も反応してくれなかった。少ししたらトイレから出てきた人が対応してくれたが、もしかしたら、無視してゐた人たちは運転免許担当ではないのかも知れないが。

 はやく箱を片づけて生活を安定させなければ、何もできない。ふとカレンダーを見たら来週は祝日があるではないか。何とか勢ひをつけて作業を進めたい。


2月4日(木)

 コグレ マサト・いしたに まさき『ツイッター140文字が世界を変える』(780円+税/マイコミ新書 )[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。やはりよく判らない。使ってみなければ判らないといふことなのだらう。しかし、私はながながとだらだら書くのが本当は好きなのだ。無駄に長く文章を連ね、不必要な文字列をネットの世界に吐き出す。私に140文字は少なすぎる。

『黄金の狩人〈2〉』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]に戻って先に進むが、なかなか捗らない。通勤時間が短すぎる。本を読む時間がもっと必要だ。歩く歩数も少なくなってしまった。帰りにどこかに立ち寄ったりすれば別だが、まっすぐ帰ると8000歩も歩かない。でも、通勤時間が長くなりすぎると睡眠時間が減ってしまふ。なかなかものごと思ひどほりにいかないものである。

 Bookdipositoryから、Robert Gentleman Bioinformatics With R (Chapman & Hall/Crc, 7/2008) [Amazon.co.jp, Amazon.com, 紀伊國屋]が届いた。これは役立ちさうな本である。問題は、私にそれを役立てる能力があるかどうかといふことになる。


2月3日(水)

『黄金の狩人〈2〉』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読むがなかなか進まない。通勤に使ふ電車に乗る時間が減ってしまったからだらうか。もう少し遠回りする経路で通勤しなければ。

 仕事帰りに三省堂本店に寄って、
●近藤克則『 「健康格差社会」を生き抜く』(780円+税/朝日新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●コグレ マサト・いしたに まさき『ツイッター140文字が世界を変える』(780円+税/マイコミ新書 )[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●岸博幸『ネット帝国主義と日本の敗北』(760円+税/幻冬舎新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店]
を購入。新書三冊。格差の話とネットの話。二冊目は、一体何が人々をTwitterに熱狂させるのだらうかと不思議で仕方がないので、買ってみた。

 引越し荷物、やうやく本の箱に着手。一つ目の箱を開けた。二百分の一を処理したといふことになる。先はまだ長い。

 一昨日、山手線にも鼾男がゐることを発見し、絶望的な気分になる。


2月2日(火)

 ロビン・ホブ『黄金の狩人〈1〉』(鍛治靖子訳/960円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読み終へ、『黄金の狩人〈2〉』[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]へ進む。引越しで遅くなってしまった。通勤時の読書にもまだ慣れない路線なので集中力が維持できない。
 人里離れた小屋で隠遁生活を送ってゐる主人公のもとに昔の知人たちが訪れるやうになり、やがて否応なく世界の運命を決める流れの中に巻き込まれ世界を変へるために重要な役割を果たしていくといふ異世界ファンタジイ。この作品、登場人物たちの前の活躍の話の続きなのだが、私はその話を読んでゐないので、些か戸惑ふところはあるのだ。みんなは話が判ってゐるのに自分だけ状況が把握できてゐない、そこはかとない疎外感であらうか。過去の話は登場人物が回想や親しい友との会話の形で、読者にも提供してくれるのではあるが、その話が長い。話が長い人は私は苦手なのだ。特に「道化」の話し方が気持ち悪くて仕方がない。主人公の師たる男も年老いてゐるからか、話が長い。などと文句を云ひながらも、実は楽しく読んでゐるのだ。

 So-net 光 with フレッツ S (マンション)プラン1といふので、インターネットへ接続する。速い! 前よりずっと速い。マンションタイプは回線を共通するので少し遅いと思ってゐたのに。もしかしたら、今回買ったCorega CG-BARGXの「ギガ」回線の効果かも知れない。

 本が全然片づかない。まだ一箱目にも手を付けてゐない。引越しの詳細についてはまた別のところで報告したい。


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