1月31日(月)

 マキリップとマコーマックを持って出勤。しかし、同時に二冊読めるわけもなく、パトリシア・A・マキリップ『夏至の森』(原島文世訳/880円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。『冬の薔薇』の続篇なのだが、その内容がよく思ひ出せない。英語と日本語で読んだはづなのに。何もかも忘れていく今日この頃である。

 今日の電子化。
◆太田次郎『アメーバ』(NHKブックス/1970年)
 私が持ってゐるのは、1975年の第6刷。小学校のときに買ったと思ってゐたが、1975年なら中学生のときだらう。小学生の頃からアメーバに強い関心を抱いてゐて、こんな本を買ったのだが、難しくてよく理解できなかった。当時、強い関心を持ってゐたのが、他に食虫植物とか。たくさん集めて育ててゐた。日本で一番食虫植物をたくさん育ててゐる小学生だったかもしれない。そのうち、本しか集めなくなったが。アメーバに対する情熱も次第に薄れてしまった。でも、捨てるには惜しいのでPDFにして保存する。きっと読まないけど。
◆岡部恒治・戸瀬信之・西村和雄編『分数ができない大学生』(東洋経済新報社/1999年)
 6月に刊行されてゐるが、私が持ってゐるのは11月の第8刷。大学生の10人に2人は小学校で習ふ分数の計算ができないことを報告した本。当時大学生だった若者たちはもう社会に出てゐるはづだが、どのやうな評価をされてゐるだらうか。当時から、理数離れなどと指摘されてゐるが、いつになっても「最近の理科(理数)離れ」といふのはやめてはどうか。最近離れたわけではなく、ずっと前からさうだったのだから。最近は……といって嘆いてみせても何も解決しないのだから。
 かといって、私が何か解決策を持ってゐるわけでもない。
 この本はもう新刊書店では入手できないやうだが、去年ちくま文庫から新版が出てゐて、そちらは手に入る。

 ハードカバーの解体はなかなか手間がかかる。が、それだけに、書棚の空きはページ数のわりに増える。カバーだけで、5 mmくらゐは使ってゐるから。大物を片付けると気分がいい。

 今年の12分の1が終はってしまふ。


1月30日(日)

 岩田健太郎『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。日本とアメリカの予防接種の歴史がよく判る。それとともに、ワクチンに対する考へ方がどう変はってきたのかも把握できる。ホメオパシーや陰謀論についても言及があり、冷静に物事を評価するにはどうしたらいいかを考へるきっかけになると思ふ。語り口も押しつけがましくない。新書のあるべき姿を示してくれる本でもあると思ふ。

 エリック・マコーマック『ミステリウム』(増田まもる訳/2400円+税/国書刊行会)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。マコーマックは、『パラダイス・モーテル』『隠し部屋を査察して』も大好きな作品なので(といっても内容はよく覚えてゐない。素晴らしいと思ったことだけは印象に残ってゐるのだが)、明日からで読みたい。しかし、明日からでも読みたい本がたまってしまってゐる。どうすればいいのか。

 今日の電子化本。
『SFハンドブック』(ハヤカワ文庫SF/1990年)
 何冊かあったので、一冊を電子化。多分、粗筋紹介か何かをしたから何冊かもらったのだらう。ちょっと見たところでは、何を書いたのかは見つけられなかった。
◆今泉忠明『進化を忘れた動物たち』(講談社現代新書/1989年)
 昔読んだ本。よく覚えてゐない。生きた化石などと呼ばれる動物のことを書いてゐる。シーラカンス、ムカシトカゲ、ウミイグアナ、ヤンガルクイナなど。面白さう。
◆小林信彦『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』(文春文庫/1980年)
 昔読んだかも知れない本。私が持ってゐるのは1984年の第三刷。読んだのかな。全然記憶にない。どうやらこの本は池袋の大地屋で買ったやうだ。あまり足を運ぶことがなかった書店だが、どうしてこの本を買ったのだらうか。
◆脇阪紀行『大欧州の時代』(岩波新書/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 EUについての本。あの頃、ユーロがこんなことになるとは思ってもみなかった。
◆ゆうきとも『人はなぜ簡単に騙されるのか』(新潮新書/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 人が騙されるといふことを、マジシャンの立場から見て解説したもの。日頃、騙されないやうにと心がけて生きてゐるので買ってみたが、期待したほど面白くなかったやうな記憶がある。

 電子化に時間を使ひ過ぎだ。楽しいのでついつい本を切って読み込んでしまふ。もはや中毒である。何とか控へて、本を切るより読まなければ。


1月29日(土)

 今日の電子化本。
◆呉善花『漢字廃止で韓国に何が起きたか』(PHP研究所/2008年)
 漢字仮名交じり文の日本語と、漢字を廃止してハングル文字だけにした韓国とを比較し、韓国では抽象的な思考能力を低下させることになったと指摘してゐる。なかなか興味深い内容だった。定量的な比較などがないところは物足りなかった。
◆グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(山岸真編訳/ハヤカワ文庫SF/2006年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 5年くらゐ前に出たイーガンの短篇集。もう5年? 早いものだ。書棚を見たら同じ本が二冊あったので。
◆永江朗『書いて稼ぐ技術』(平凡社新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「何をどう書き、得意ジャンルをいかに確立するか。自らのキャリアをどのようにデザインするか。そして、世間をどう渡っていくか−。文筆稼業25年の著者が自らの体験を披瀝し、「書いて生きる方法」を説く。」といふ内容らしい。読んだのだが、印象が薄くてよく覚えてゐない。

 岩田健太郎『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]がもう少しで終はる。今日は頭が痛くてあまり読めなかったのだ。明日は読み終へる。


1月28日(金)

 今日の電子化。
◆椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ〈中〉』(情報センター出版局/1982年)
◆椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ〈下〉』(情報センター出版局/1982年)
 昨日上巻をpdf化したものの続き。今ちょっと読んでみると、昔読んだときほど面白くないのだった。それだけ歳を取ったといふことなんだらう。残念ながら。
◆河合太介・渡部幹『フリーライダー』(講談社現代新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「「ただのり社員」の実態と対策を実例をあげながら解き明かす」といふ内容なのだが、意外に面白くなかった。去年出た本。
◆上阪徹『六○○万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(角川SSC新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
「巨大サイトに成長したクックパッドはどのようにしてこのような人気を博したのか? 運営は? 収益構造は? 意外にも男性には知られていないこのサイトの秘密に迫り、新しいビジネスのあり方を探る」といふ内容。男性だが私は知ってゐた。でも、どのやうに成長してきたかまでは知らなかったので、なかなか興味深かった。それが今は「楽天レシピ」に脅かされてゐるらしい。何から何までそっくりぢゃないかといふ人もゐるが、どうなんだらう。

 パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美訳/2300円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をやうやく読了。こんな結末だったか。全然覚えてゐなかった。が、全体の雰囲気は覚えてゐたとほり。車でアメリカを旅している(逃げていく)家族を、この怪しいルイジアナのヴードゥーのまとはりつくやうに包んでゐる雰囲気が忘れがたい。この作品は、内容をうまくまとめられないのだ。いや、まとめると何がいいんだかさっぱり判らないことになるので、まとめたくないといった方がいいだらうか。

 岩田健太郎『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みはじめる。常々、日本人のワクチン嫌ひが不思議だったのだが、何となく状況が判ってくる。国が積極的にならないのは、すぐに犯人探しと責任者追求をする報道の姿勢によるものだといふ指摘はそのとほりだと思ふ。この頃は、さいいふ報道を控へるやうにといふ警告を医学界から発せられたりしてゐる。ゼロリスク幻想に関する部分などは、ワクチンに懐疑的な考へを持ってゐる人には特に読んでほしいところだが、結局かういふ本は、「そのとほりだ、皆読んだ方がいい!」といふ人ばかりが読んで、そこのところをよく考へてみてほしい人々は読まないなどといふことはないだらうか。さうでなければいいのだが。


1月27日(木)

 東京創元社からリン・カーター『クトゥルー神話全書』(朝松健監訳/2000円+税/東京創元社)[amazon.co.jp, bk1, ##天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をいただきました。ありがたうございました。
 昔、クトゥルー少年だったといふほどでもないけれど、これは本当に嬉しい。

 今日の電子化。
◆椎名誠『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』(情報センター出版局/1981年)
 私が持ってゐるのが第1刷だが、問答無用で電子化。椎名誠の若い頃の話である。全三巻。昨日の『さらば国分寺書店のオババ』が何だか汚れてゐたのだが、今回のこの三冊もあまりきれいではない。本を解体するときに、最後のページに「久保書店 全3冊1000円」とかいてある。そうか、古本で買ったのか。それはまあそれでいいのだが、この久保書店の住所が練馬区高野台になってゐることが気になる。西武池袋線石神井公園駅北口ださうだ。そんなところの古本屋に、私は行ったことがあるのだらうか。まったく覚えてゐない。西武池袋線には、これまで二回くらゐしか乗ったことがないと思ふのだが。不思議なので、古本屋の値段と共にスキャンする。

 その他、Locusや学会誌などpdf化。

 パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美訳/2300円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]は残り20ページ。どうしようか。今から読むと眠くなってしまふ。しかし、明日持って出かけるには残りページが少ない。まあ、読む本を二冊持って出かければいいだけの話だが。


1月26日(水)

 今日の電子化。
◆金田一春彦『日本語 下 新版』(岩波新書/1988年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 先日上巻をPDFしたものの下巻。
◆毎日新聞科学環境部『理系白書』(講談社/2003年)
 ここでは、理系学部の出身で、理系の学問分野を職業としてゐる人々が、さまざまな面から社会で報われない状況に置かれてゐるといふことを報告する本。毎日新聞に連載されたものの単行本化。今はこの本は絶版品切で、文庫本が入手可能。当時は、このやうに数値で理系の人々の状況を報告してゐることは画期的だったと思ふ。その後、SEの人たちを面白をかしく「理系の人々」とかいって描いた漫画がいくつも出てきたのは、本は面白いけれどももたらされる状況は面白いものではないだらう。
◆椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』(情報センター出版局/1979年)
 私が持ってゐるのは1982年9月の23刷。本書を皮切りに、「スーパーエッセイ」と称する本が何冊か出てゐる。全部買って読んだのは、大学生の頃だった。今はもうほとんど我が家の書棚に残ってゐない。これは最初に読んだものなので、捨てがたく、残すためにPDF化した。
 この本の内容は最初ラジオの朗読のような番組で聞いたのが最初だった。聴いたときは面白いなと思っただけだったが、どういふわけかうまい具合に本に辿り着いたのだった。もう30年近く前のことである。
Python GE-PACKT 3., aktualisierte Auflage (mitp, 2006)
 Pythonのポケット版参考書。これをPDF化してKindleに入れておいたら、手元で確認しやすいか、あるいはデスクトップにウィンドウを開いておけば検索しやすいかとか、いろいろ試してみようかと思ひ。ドイツ語なので読みにくい。でも、ドイツ語OCR機能を初めて使へてちょっと嬉しい。

 その他、Locusや「化学と生物」のバックナンバーをPDF化。書棚がじわじわ空いていくのが嬉しい。

 今日はpdf化の話題しかないのか。そんなはづはないと思ひたいが、今日はもう疲れて寝たいので、ここまで。


1月25日(火)

 紀伊國屋書店から、樋口千洋『Rによるバイオインフォマティクスデ-タ解析 第2版』(共立出版/4600円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届く。データマイニングの一部、生体シミュレーション、サーバ構築などが新しくなってゐる。

 今日の電子化。
◆樋口千洋・石井一夫『統計解析環境Rによるバイオインフォマティクスデータ解析 』(共立出版/2007年)
 今日第二版が届いたので、早速第一版は電子化。売り飛ばすとか廃棄するといふ手もあるけれど、さうするのは忍びなく、PDFにして保存した。
◆John Caldwell FAXABLE Greeting Cards (Workman Pub Co, 1991)
 昨日のファックス本の続き。こちらは、お祝ひの言葉編。誕生日おめでたうとか、結婚出産退院おめでたうみたいな。実際に使ふ場面はないだらう。捨てるのは可哀想なので、PDFで保存。
◆太田秀通『スパルタとアテネ』(岩波新書/1970年)
 ローマのポリス社会についての考察。私が持ってゐるのは、1977年の第9刷。中学生のころだらうか。中学生のときに、こんな本を読んだのか。まったく覚えてゐない。どうして、ギリシャに関心を持ったのかも判らない。

 本だなを減らすために、文庫本のやうに小さなものではなく、大きくて重いものから処理していけば、その方が効率良く書棚の体積を減らせるのではないかと思いついた。早速PDF化。530ページがから523MBのファイルになった。何だか嬉しい気分になるが、そもそもこんな本をpdf化して保存する意味があるのだらうか。私にとっては全然必要ではない書物かもしれない。


1月24日(月)

 今日の電子化。
◆John Caldwell Fax This Book (Workman Pub Co, 1990)
 題名どほり、ページをちぎってファックス送信する本なのだ。一コマ漫画みたいな絵が描いてあって、ちょっと面白い台詞が必ずある。ぱらぱらめくっているときは面白いが、あまり実際的なものはなく、私は一回か二回しか使ったことがない。何れにせよ、今はもうファックスを送ることがほとんどなくなってしまった。捨てるのも可哀想なので、PDFにして保存してみた。でも、多分今後も使ふことはないだらう。
◆金田一春彦『日本語〈上〉』(岩波新書/1988年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 1988年刊行の岩波新書だが、今でも現役である。刊行時に読んだやうな気がするが、覚えてゐない。もしかしたら、読んでゐないのかも知れない。この本はなぜか二冊書棚にあったので、一冊は迷はず電子化である。

 紀伊國屋書店から本が届く。岩田健太郎『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、内田樹『街場の大学論』(角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ブランドン・サンダースン『ミストクローク3 永遠の大地』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]、ジョン・リンゴー『地球戦線4』(月岡小穂訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]の四冊。

 パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美訳/2300円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。スネーカトリウムっていうのが出て来て、昔San Antonioに住んでゐたときに、San Marcosへ向かふI-35の道沿ひにSnake Farmといふ看板が見えてゐたことを思ひ出した。何度か看板を見て、あれは一体どんなものだらうかと話はしても、一度も車を止めて入ってみたことはなかった。今考へれば、ああいふ怪しげな看板を見かけたら、とりあへず入るべきだったのかも知れない。
 もう20年も前の話だが、そのSnake Farmは今でもあるやうだ。Google Mapで確認できる。


1月22日(土)

 SFマガジン2011年3月号をいただきました。ありがたうございました。今号の特集は、2010年度英米SF受賞作特集。翻訳作品が四篇。どれも面白さうである。はやく読みたいのだが、私はSFマガジンの原稿を書かなければならないのだ。読む前に書かなければ。

 紀伊國屋書店に本を註文。
●樋口千洋『Rによるバイオインフォマティクスデ-タ解析 第2版』(共立出版/4600円+税)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
今日はこれ一冊だけ。第一版も持ってゐるが、この分野は変化が速いので、第二版も迷はず註文する。ちょっと高い。

 今日の電子化。
◆三浦展『貧困肥満』(扶桑社新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
昔は太ってゐる人は、いいものをたくさん食ってゐる金持ちだったが、今は、安くて高カロリーのものを食べる低所得者層にこそ肥満が増えてゐるといふ指摘である。経済的な、そして教育的な格差がさういふ状況を作ってゐるといふ。まあ、今となってはそんなに意外な指摘でもない。「はじめに」に書いてあるやうに、自分の生活の全体を見直すきっかけとしては役立つだらう。私はあまり見直すつもりもなかったし、今もないが。太ってもゐないし。

 その他、いろいろな書類や、SF情報誌Locusのpdf化に勤しんでしまふ。つい楽しくて。困ったものだ。


1月21日(金)

 中西茂『異端の系譜』(中公新書ラクレ)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。異端でありたいと思ってゐるので、この題名には逆らへない。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに関する本である。慶應であって慶應らしからぬ大学である。学ぶといふこと、教へるといふことについていろいろと考へてみたくなる。同時に異端者として生き延びることの難しさも感じさせられる。

 パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美訳/2300円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みはじめる。冒頭の九歳の少女の目から見た魔術的な世界、特にディズニーランドの雰囲気に強く心を摑まれる。さうだった、初めて読んだときもさうだった。

 あまり本を買はないでゐると病気になりさうなので、紀伊國屋書店に本を註文。
●岩田健太郎『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●内田樹『街場の大学論』(角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ブランドン・サンダースン『ミストクローク3 永遠の大地』(金子司訳/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
●ジョン・リンゴー『地球戦線4』(月岡小穂訳/ハヤカワ文庫SF)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上四冊。リンゴーは多分読まない。

 今日は電子化は少し控へめに。Locusを3冊、Windsとか学会誌とか。

 電子化で書棚の空き増やさうと思ったら、文庫や新書よりも大きな本の方が効率がいい。しかし、ハードカバーは解体が大変だ。ソフトカバーの四六判くらゐがいい。

 苦手な宴会から帰ってきたところで、疲れ、眠くて仕方がないので、これで。


1月20日(木)

 パトリシア・ギアリー『ストレンジ・トイズ』(谷垣暁美訳/2300円+税/河出書房新社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を訳者の谷垣さんからいただきました。ありがたうございました。この作品は随分前に原書で読んでゐて、本当に好きな本だった。これから再読するのが楽しみである。

 竹下節子『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。中身は興味深く読める内容なのだが、座談会形式で書かれた二つの章が読みにくい。普通の文章で書いてくれればよかったのに。結局のところ、メディア・リテラシーなのだといふ言葉にはなるほどさうだと思ふ。どうして、簡単にあり得ない話を信じてしまふ人たちがたくさんゐるのかといふことは私にはまだよく判らない。

 今日の電子化。
◆ポール・マイヤーズ『死のアリア』(田中昌太郎訳/創元推理文庫/1990年)
 昨日の『死の変奏曲』の続篇。読んだのかどうか覚えてゐない。いつの日か、読みたくなったときのために、かうしてとっておく。
◆諒純也『「理系人間」との仕事術』(西東社/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 だから、かうやって人を二つに分類するのは嫌ひなんだ。この本に挙げられてゐる特徴の多くは、仕事の分野が研究職か営業職かによって身についた特徴で、職務内容が変はれば誰でもさうなるんぢゃないかといふ気もする。分類すると納得できた気分になるし、相手を理解したやうな気分になれる。だが、それは本当に相手を理解しようとしてはゐないのではないか。だから、もっともらしく分類する性格判断みたいなものは嫌ひなのである。男だからとか女だからとか、○○県出身だからとか、××大学出身だからとか、理系だからとか文系だからとか、あるいは血液型が何だからとか、そんなやつだ。
◆梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ』(ちくま新書/2010)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 数日前に読んだ本である。

 Amazon.comで買ったKindle本。
○Charlie Huston Sleepless (Ballantine Books, 2010) [Amazon.com, Amazon.co.jp]
 買ひ物リストに載ってゐることにふと気づいたので、註文。しかし、どこでこの本のことを知ったのだらう。面白いのかな。過去の自分の判断を信用してみよう。しかし、Kindle本は買ふのは一瞬だが、読むのは紙の本と同じくらゐかかる。まあ、読めない本がたまる速度は変はらないか。


1月19日(水)

 今日の電子化。何だかPDF化作業ばかりやってゐて、仕事してゐるのかねといふ疑念を持たれかねない。心配になってきた。
◆香山リカ『悪いのは私じゃない症候群』(ベスト新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
意外に香山本を自分がたくさん持ってゐることに気づく今日この頃である。「「自己責任」と他人から責められないためには、自分のほうから他人を攻撃する「先制攻撃」しかない」といふ人が多いといふ内容。なるほどねと思ひながら読める。
 本の内容とは関係ないけれども、ScanSnapで取り込むとき、今まで「ファイン」といふ設定にしてゐたのを「スーパーファイン」にしてみた。確かに綺麗だ。でもファイル容量は大きい。後で解像度を下げることはできるけれども、上げることはできないから、これからスーパーファインにしてみようか。ハードディスクの価格は安くなってゐるのだから、ここでけちなことをして後で後悔しないやうにすべきか。
◆香山リカ『しがみつかない生き方』(幻冬舎新書/2009年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 またもや香山リカ。結構な熱心なファンみたいだ。今回はScanSnapで取り込むとき、「スーパーファイン」といふ設定にしてみた。当たり前だけど、ずいぶん綺麗になった。これからこの設定にしよう。ファイル容量は1.5倍くらゐか。この設定で取り込んで、Acrobat Proの「pdfの最適化」を実行すると、解像度が「ファイン」設定くらゐに落ちてしまふことを発見した。ファイル容量を節約しようと思って最適化してはいけないやうだ。ところで、この本は、平凡で穏やかに暮らすためにはどうしたらいいかを提案してくれる本。十箇条の最後の「勝間和代を目指さない」といふのが話題になった。私もその項を見て買ってしまった一人だ。結局、私はしがみつかない生き方をすでにしてゐるやうだといふことがよく判った。
◆島田裕巳『葬式は、要らない』(幻冬舎新書/2010年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 この人は、昨日読んだ三田会の本を書いた人だったんだと、さっき気づいた。
◆ポール・マイヤーズ『死の変奏曲』(田中昌太郎訳/創元推理文庫/1989年)
 音楽ミステリのシリーズ第一巻。あまり読まない分野の本である。音楽だから買ったのか。読んだ記憶はあるのだが、中身の記憶はない。困ったものだ。

 その他の電子化。Locus 1990年4月、1998年8月、2005年1月。日本航空の機内誌Winds 1999年5月、2000年7月。日本人工知能学会誌24巻1号。これらは「ファイン」の設定で。いちいち書いてゐなかったのだが、雑誌も次々にPDF化してゐるのだ。

 それにしても、次々に紙が送り込まれ情報が吸ひ取られていく様子は楽しいと同時に少し怖い。魂を吸はれてゐるかのやうである。自分で吸ひ取る→自吸ひ→自炊とはなるほどさういふことかと思ふ。嫌ひな言葉ではあるけれど、納得はできる。
 自分がスキャナに巻取られ、魂を吸ひとられる悪夢を見さうではないか。痛くないスキャナがいいなと思ひながら寝ることにしよう。

 竹下節子『陰謀論にダマされるな!』(ベスト新書)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読む。常に誰かに騙されさうになってゐるんぢゃないかといふ恐怖に怯えてゐる私は、陰謀論にも備へてゐなてはならないのだ。一神教との関係などあまり気づいてゐなかったので、私にとっては有益なものになりさうである。「グローバルで脅してピンポイントで救ふ」といふ販売戦略にも納得。血液型や星座別の語りかけも同様だと指摘され、なるほどさうだと気づく。さういふ戦略は自分が悪いことをするときにも使へるかも。いや、私は人を騙したりしないけれども。
 第二章でH・P・ラヴクラフトとクトゥルー神話の例がでてくるが、これは終末論や陰謀論とは関係ないのではないか。実際、文中で「ラヴクラフト自身も、むしろ唯物論的な科学精神の持ち主だった」と書いてゐるくせに。関係ないものを例に出すのはやめてもらひたいものだ。ウィアード・テイルズがさういふ怪しい人たちの雑誌だと勘違ひされたらどうするのだ。

 東京創元社からパトリシア・A・マキリップ『夏至の森』(原島文世訳/880円+税/創元推理文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]が届きました。ありがたうございました。粗筋を読んで何だか『冬の薔薇』のやうな話だなと思ったら、『冬の薔薇』の続篇だった。主人公は本屋なのか。さうなのか。読まなければ、これは。一刻も早く。


1月18日(火)

 今日の電子化本
◆マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書/1988年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 日本人の英語の特徴を紹介し、それが日本語と英語のどのやうな発想の違ひに起因してゐるのかを考へ、日本人の英語習得に役立てようといふ本。もう20年以上前の本になってしまったのか。でも、今なほ新刊書で入手可能。
◆森田浩之『スポーツニュースは恐い』(生活人新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 スポーツニュースは、「私たちは日本人である」といふメッセージを常に発してゐることを指摘する本。スポーツ観戦に熱心な人には不愉快な内容かも知れない。私は常々さういふ疑念を抱いてゐたので、この本の内容には概ね納得できたし、スポーツニュースと縁遠い生活を送ってゐる。
◆米山公啓『騙される脳』(扶桑社新書/2007年)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
 人はどうして噂話に騙されるのかといふことを、脳にとって何が快感となるのかといふ観点から考へた本。結論としては、自分なりの価値観を持つことが大事だといふ当たり前で真っ当なものである。そのせゐか、あまり強い印象に残ってゐない。
◆渡辺由美子『ワタシの夫は理系クン』(NTT出版/2009)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
私は人を○○系なんていって分類するのが嫌ひなんだ。この本は面白いけど。もっとも、本書の主人公は理系とか文系とかの問題ではなく、ただの変な人だと思ふ。

 この頃、すっかり電子化日記になってゐるやうな気がする。もっと本を読まなければ。それにしても、書棚に余裕が全然生まれないのはなぜなのか。

 島田裕巳『慶応三田会』(アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。日本最大の秘密結社とも云はれる慶応三田会である。私は入会資格がないのでかうやって本でその姿を探ることしかできない。ただ、橘木俊詔『早稲田と慶応』(講談社現代新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]で得られた以上の新しい情報が得られたやうな気はしない。表紙には、民主党の元代表小沢一郎氏の写真が載ってゐて、慶應出身者としての考察してゐるものの、その結論が、三田会らしくない人物といふことになってゐるのだから、表紙にするのに相応しいのか。まあ、この顔でそれなりに売れさうだけど。


1月17日(月)

 今日の電子化本。
◆小林信彦『変人十二面相』(角川文庫/1983年)
もっと古い本かと思ってゐた。私が持ってゐるのは1985年の第6版といふもの。内容はよく覚えてゐない。プロ野球の話が延々と書いてあったやうな気がする。表紙がちょっと日光で色褪せてしまったのが残念。一度、スキャンしてしまへば、スキャン画像は色褪せないので安心である。もう遅いけど。
◆水越美枝子『40代からの住まいリセット術』(生活人新書/2010)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
去年買った本。私の家がちょっと特殊な状況なので、あまり役には立たなかった。でも、自分の部屋がどう見えるかと客観的に判断して、見えるところに置くものと置かないものを考へろといふのはよく判った。

 大塚英志『物語の命題』(アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]読了。興味深いが今ひとつ頭にすんなり入ってこないのは、やはりここで紹介されてワークショップの内容を自分でやってみてゐないからだらうか。あまり自分で創作をしようといふつもりはないのだが。それでも、繰り返されるテーマを抽出し、それを使ってもなほオリジナリティを発揮できるといふのは当然だと思ってゐたが、本書のやうにそれを実践して確かめてみる作業は面白い。後書きの「伝統などといふ実体のない言葉は、柳田國男と同様信じない」といふところは印象に残ってゐる。私もさうだからだ。

 梅田望夫・飯吉透『ウェブで学ぶ』(ちくま新書/2010)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読む。オープンエデュケーション賛歌のやうな雰囲気。MITのが有名だが、熱意ある有志が創ってゐるときは質も保たれるが、強制的に期限を設けて作業を行はせると、質と効率が急低下したといふ記事をどこかで読んだ。「人がやってゐない新しくて面白いことをやって、みんなを驚かしてみたい」といふやうな熱気や雰囲気は確かに楽しい。でも、最後の方で「だから、英語」が強調されてゐるところなどの感覚には馴染めない。私が英語が嫌ひだからなんだらうが、もし世界中の資料が日本語になってゐれば、日本語さへ読めれば世界中の書物(あるいはそれに類するもの)が読めて勉強ができることになれば、いろいろな国の人が日本語を学ぶやうになると思ふのだけど、さういふことを目指すことはなくて、日本人が英語を学ぶ(しかも会話)ことへと話が進むのはなぜだらう。
 嫌ひだといっても、私は英語の資料を読むのだけれど。


1月16日(日)

 今日は日曜日だといふのに疲れてしまったので、一回休み。この頃あまり本を買ってゐないせゐだらうか(多分、違ふ)。


1月15日(土)

 大塚英志『物語の命題』(アスキー新書)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。「まんがやアニメ、映画の名作たちの物語の中には、なぜか必ず共通する要素が発見できる。それら“物語の命題”と言うべき存在を解き明かし、まったく新しい作品としてリメイクしていくワークショップ集」といふ内容は面白さうなのだが、取り上げられてゐる作品をあまり知らないのが残念だ。ともかく、読み進めてみよう。

 アメリカのSF情報誌Locus1月号が届く。これは先日PDF版をダウンロードした号ではないか。目下、紙版をPDF化する作業に勤しんでゐる状況から判断すれば、これは直ちに廃棄すべきなのか。それが正しいやうな気がするのだがなぜか寂しい気分になる。さういふものか。

 疲れてゐるので、今日はこれで。


1月14日(金)

 ブランドン・サンダースン『ミストクローク2 古からの声』(金子司訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]をやうやく読了。6日もかかったのか。遅すぎる。それにしても話の進みも遅すぎないか。でも、今月末に最終巻が出る前に読み終はってよかった。
 三巻の真ん中なので、特に書くやうな感想もなく。

 昨年註文してゐて、クレジットカード決済の手続きをすっかり忘れてしまったので、発送が遅れてゐたピーター・アトキンス『ガリレオの指』(早川書房)が届く。ぱらぱらとページを捲ってみたら、赤い線が引かれてゐる。やられた。線引いてから古本屋に売るな。

 今日の電子化。
◆森見登美彦『四畳半神話大系』(角川文庫)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆高世えり子『理系クン』(文藝春秋)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆D・サダヴァほか『大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』(講談社ブルーバックス)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆香山リカ『テレビの罠』(ちくま新書/2006)
◆山崎元・水瀬ケンイチ『ほったらかし投資術』(朝日新書/2010)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
『理系クン』は所謂理系の人の特徴を面白く描いたマンガ。表紙に白衣姿が見えるが、情報系の人のやうである。生物系や化学系の人を描いたものはないのか。まあ、なくていいけど。森見登美彦のは、ハードカバーを持ってゐるのになぜか文庫本も書棚にあるから、pdf化してみた。二冊も持っていたのにまだ読んでゐなかったから、かうしてKindleに入れれば読めるのではないかと思ったわけだ。きっとこれで読める、読めるに違ひない。
『テレビの罠』は、コイズミ劇場とは一体何なのかと思って買った本。もう新刊書としては買へなくなってゐる。もうあれから五年前経ったのか。最後の朝日新書は、つい先月買ったもの。納得できないことが書いてある訳でもなく、しかし、何度も読み返したいことが書いてある訳でもない。たまたま目にとまったので電子化の列に入れられてしまったといふことにならうか。

 このところ電子化が少し捗ったから、本を購入してもいいかも知れない。これからは新書などは、読んでから電子化するのではなく、電子化してから読むやうにしてみようか。


1月13日(木)

 今日の電子化。
◆大槻義彦『子供は理系にせよ!』(生活人新書/2008)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
◆よしたに『理系の人々』(中経出版/2008)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
以上二冊。大槻氏の本はまだ読んでゐない。読まないうちにpdf化してしまって何だか済まない気持ちになる。別に著者と面識がある訳ではないのだが。後者は理系の人々の特徴を面白く描いたマンガ。理系といってもコンピュータ関連の業界の特徴のやうな気がする。それはそれで面白い。

 その他、学会誌とかアメリカのSF&ファンタジイ情報紙Locusのバックナンバーを4冊ほどpdfにした。Locusは毎日一冊pdf化すれば、一年以内に全部処理できるはづ。書棚もかなり空くことになる。さう考へると楽しくなってついつい電子化作業に勤しんでしまひ、本来の仕事が遅れてしまふ。逃避的行動である。
 文庫本なんかは、買ったら基本的に電子化してしまふといふことにしてもいいのかも知れないと、ふと思ったりする。でも、勇気が要るな。当分、無理だらう。

 さういへば、最近ハヤカワ文庫SFの新刊が出てゐないんぢゃないかと妙な気分になって、ここ数ヶ月の新刊を確認して何となく納得できた。新刊がない訳ではないのだが……


1月12日(水)

 先月出たレズニックの新刊がKindle版で買へることに気づいたので、早速購入。
○Mile Resnick The Buntline Special : A Weird West Tale (Pyr, 2010) [Amazon.com, Amazon.co.jp]
スチーム・パンク風西部劇。近頃流行ってゐるやうだから、スチーム・パンク。ただ、私が知ってゐたころのスチーム・パンクとは違ふもののやうだ。レズニックはもともと西部劇っぽい作品をたくさん書いてゐるから、かういふのは得意なんぢゃないかといふ気はする。評判は別によくもない。あまり期待せずに読めば楽しめるのではないかと思って買ってみた。
 購入するときに気づいたのだが、これはKindle版の方が、紙の本よりも高いのだ。一割くらゐだけど。ただ、日本で買うなら、送料とかの関係でKindle版の方がずっと安い。アメリカに住んでゐたら迷っただらうか。それでも、居住空間の確保を優先してKindle版を買っただらうか。そんな気がする。

 今日の電子化。
◆椎名誠『活字博物誌』(岩波新書/1998)
◆志村史夫『理系? 文系?』(ちくまプリマー新書/2009)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
新書二冊。理系文系の本は、そういう分類が嫌ひだから、読んでみた。さういふ分類は意味がないし、そんなふうに自分を決めては人生もったいないといふ内容で、もっともな内容である。本を読んでみればもっともな内容だが、世間の考へ方はさうではないといふことは多い。

 昨年末に註文した本についてクレジットカード決済の処理を全然しないが、まだ本は要るのかねといふメール(本物はもちろんもっと丁寧)が届いた。すっかり忘れていた。さういへば註文したのに届いてゐない本がある。本は要りますこれから手続きしますごめんなさいといふ返事を出す。
 しかし、註文しておいて忘れてゐるといふのはひどい話だ。本当に買ひたいのかと自分でも思ふ。いや、買ひたいけど。


1月11日(火)

 また気がついたら一日抜けてゐた。これが一日が二日、二日が一週間となり、いつしか気がついたら10年抜けてゐたなんてことにならないやうに気をつけよう。

 友愛書房で、
●C・S・ルイス『C・S・ルイス著作集2 四つの愛』(蛭沼寿雄訳/新教出版社/1994年新装版)
を購入。予め日本の古本屋で検索して在庫があることを確認し、歩いて行けるところだったので、行ってみた。書棚をざっと眺めてもよく判らなかったので、店の人に訊ねた。インターネットで検索したなんて云ひたくなかったが、今は急がなければならない理由があるのだ。書棚から見つけてもらって急いで買って帰った。僅か二行の引用の確認のための買ひものである。しかし、私は後悔してゐない。

 ブランドン・サンダースン『ミストクローク2 古からの声』(金子司訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら出勤。なかなか捗らない。遅すぎる。もっと速く読まなくてはならない。人生は有限なのだ。


1月9日(日)

 日曜日は電車に乗らないので、本が読めない。いつものことだが。

 今日はLocusのバックナンバーを二冊pdf化。面白くなって次々pdf化する作業に没頭しないやうに気をつける。

 昨年11月に買ったルイスの『神と人間との対話』をまた註文してしまひさうになった。買ったことも全然覚えてゐなかった。困ったものだ。『四つの愛』はまだ買ってゐないはづなので、明後日にでも買ひにいかう。毎日、何を買ったかここに記していかないと、大変なことになる。何度も書いてゐることだが、つくづくさう思ふのだ。


1月8日(土)

 今日は電車に乗ったのに、スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書 II 砂塵の魔門1』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)をやうやく読み終へる。登場人物たちの動きの把握がよくできない。フェリシンとヘボリックは何とか判るやうになった。

 電車の中で読み終はってしまったところで、慌てて鞄の中を探すと、ブランドン・サンダースン『ミストクローク2 古からの声』(金子司訳/940円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]があったので、これを読む。これも、登場人物たちの動きが把握できなくなりかけてゐたのだが、やうやく思ひ出した。でも、まだ50ページ。

 今日の電子化。
◆椎名誠『活字のサーカス』(岩波新書/1987年)
◆D・サダヴァほか『大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学』(ブルーバックス/2010年)[Amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
その他、今日からアメリカのSF情報誌Locusのバックナンバーを一日一号以上pdf化していくことにした。今日は2001年9月号。

 どんどん本がpdf化できて、書棚に余裕ができるといいと思ふ。でも、切ってpdf化できるものとできないものがあるから、そんなに書棚に余裕はできないだらう。pdf化にはそれなりに手間もかかる。そんなことに時間をかけるよりも、その時間を使って一ページでも多く本を読みたいとも思ふ。


1月7日(金)

 今日は電車に乗ったのに、スティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書 II 砂塵の魔門1』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)が読み終はらなかった。何と云ふことだ。今日は普段よりも電車に乗る時間を短くして歩く時間を長くしてみたのがいけなかったのか。

 Amazon.co.jpから、佐藤亜紀『醜聞の作法』(1600円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]と電池が届く。なるべく早く読む時間を作りたい。

 さて、電池が届いたので、あすから歩数計で歩いた数を計測してみよう。前は計ってゐたのだけど、毎日全然変化がないから飽きてしまったのだった。これから少し歩く距離を増やしてみようと思ってゐるのである。

 健康に気を使ってゐる人みたいでちょっと嫌だけど。私は本には気を使ふが、健康には気を使はないことにしてゐるのだ。

 今日、Amazon.co.jpから届いた荷物だが、本はメール便だった。メール便といふのは、郵便受けに入れてくれることになってゐる。だから、不在のときでも受け取れる。でも、我が家の郵便受けは入口が小さくて、本などの荷物はなかなか入らない。ところが、今日は入らないはづの大きさの荷物が入ってゐたのだ。なぜなんだ。さういへば、先日DVDの箱が郵便で送られてきたときも、入らないはづの大きさのものが郵便受けの中に入ってゐた。この頃の配達員は魔法を使へるのか。あるいは金庫破り出身なのか。


1月6日(木)

 今日は電車に乗らなかったので読書ができなかった。明日は電車に乗らう。

 昨日、歩数計を机の抽斗から出してみたら、電池が切れてゐた。新しいのを購入しないと動かないので、Amazon.co.jpに註文した。電池一個だけ註文する訳にもいかないから(本当はそれでも全然構はないことは知ってゐる)、一緒に本も註文。
●佐藤亜紀『醜聞の作法』(1600円+税/講談社)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]
を註文。たくさん買ふと、本を買ふついでに電池を買ったみたいになるので、我慢して一冊だけ。「18世紀末、金持ちの狒々爺とのぞっとする縁談を壊すために公爵夫人が取った手段は、誹謗文。そう、パリ中に噂を撒けばよい。その代筆屋として選ばれた、哀れな弁護士ルフォンの命運やいかに…。エッジの効いた諷刺小説」といふ内容で面白さうなのだが、私はこの作者の本とはあまり相性が良くないやうな気がする。この本はでも楽しめさうなんだが。期待して本が届くのを待つ。


1月5日(水)

 今日もKindleに入れたスティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書 II 砂塵の魔門1』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)を読む。電車に乗ったからたくさん読めるかと思ったが、何と今日は仕事帰りに電車に乗らずに歩いてしまったのである。さすがに時間がかかってしまった。そして本は読めず、足は疲れた。2時間15分であった。でも、歩いてみると、江戸の町は歩いて行ける範囲だったんだらうなと感じた。だから、どうってことはないにだが。あと、もしも地震などの大災害で交通機関が全部止まっても、歩いて帰れることは確認できた。ただ、そこまでの大災害だったら、帰っても家はもうないかも知れないが。

 rēafの意味が判って一安心。

 昨日、日記を書くのを忘れてゐたことに、今気がついた!


1月3日(月)

 Kindleに入れたスティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書 II 砂塵の魔門1』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を少し読む。電車に乗らない一日だったので、ほとんど捗らない。家の中に電車が欲しいと思ふ今日この頃である。

 昨日届いたAmazon.co.jpに、LaCie 3.5インチ 外付ハードディスク 1TB LCH-DB1TUをAirMac Extremeに繋ぐ。単に繋ぐのでは駄目で、初期化して、交換前のハードディスクからファイルをコピーして、それから繋いで、MacOSXとUbuntuで自動マウントの設定をしたり、自動バックアップの設定をしたり、それなりに手間がかかるのだ。詳細はまた別のところで報告する。ハードディスクの動作音が静かになったのが嬉しい。そのうち、ハードはすべて雲の向こうに行ってしまって、本当に無音になるときが来るだらうか。

 暖房も止めるともっと静かになるが、さうしても全然快適にはならないし、当然さうするつもりもない。


1月2日(日)

 Kindleに入れたスティーヴン・エリクスン『マラザン斃れし者の書 II 砂塵の魔門1』(中原尚哉訳/900円+税/ハヤカワ文庫FT)[amazon.co.jp, bk1, 楽天, 紀伊國屋書店, Yahoo! Books]を読みながら、出かける。が、帰りの電車の中では座ってしまったので眠気に勝てず読書が捗らなかった。一人でないと、どうしても座らないわけにはいかないこともあるのだ。

 Amazon.co.jpから、Amazon.co.jpに、LaCie 3.5インチ 外付ハードディスク 1TB LCH-DB1TUとステレオミニプラグケーブルが届く。早い。ハードディスクの設定などは明日。今日はいろいろ予定が大幅に遅れてしまったので。


1月1日(土)

 今日も本は読めない。バッハを聴きながら仕事である。しかし、その「バッハを聴きながら」のところに支障が出てきたのだ。私はバッハを聴きながらでないと仕事ができないから大変な事態である。AirMac Extremeに繋いでいたハードディスクの様子が変なのだ。うまく認識されない領域があるようなのだ。Mac miniとPowerEdge T100のあらゆるファイルのバックアップを担ふ大切なハードディスクである。
 このまま放置できない事態である。元日だといふのに買ひものである。いろいろ考へて、Amazon.co.jpに、LaCie 3.5インチ 外付ハードディスク 1TB LCH-DB1TUを註文。1 TBで、7230円である。今使ってゐるのが500 GBだから、容量が二倍になる。そんなに必要ないのだけど。壊れかけてゐるディスクからデータが写せるかどうかが心配だ。ついでに、ステレオミニプラグケーブル(10m) SMP-100も註文。長いステレオミニプラグケーブルが欲しかったのである。

 アメリカのSF情報誌Locusから、電子版の用意ができたといふメールが来た。pdf版、epub版、kindle版の三つをダウンロードしてみたところ、pdf版だけが紙版と同じレイアウトで、残り二つは独自レイアウトになってゐる。その方が字が大きくて文は読みやすいはづなのだが、やはりいつもと同じレイアウトでないと、どんな内容の記事がどこにあるのかがつかめなくて、どうも読みづらい。紙版と同じレイアウトなら私はpdf版がいいい。今は海外定期購読者は自動的に電子版のダウンロードができるのだが、将来は(安くなるなら)私は寧ろpdf版の方がいい。書棚にもLocusが溜まらないし。今持ってゐるバックナンバーもpdf化したいものだ。


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